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小説8050
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小説8050の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全114件 41~60 3/6ページ
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著者の小説のベスト3に入ると個人的に思います。 | ||||
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話題となっている「引きこもり、いじめ、8050問題」の資料からすべての要素を詰め込み、極端な一つの架空の事例をストーリーとして提供している。 フィクションとしては興味深く、かつマスコミ受けしそうな架空の事例であるが、実際には5020問題であり、面白そうなことを寄せ集めたフィクションで独創性には乏しく、8050問題の全体像は見えず、問題提起にもなっていない。 一方で、教育委員会やNPO、弁護士などへの限界や過度の期待の戒めを提起しており、この点は評価できる。 | ||||
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親のエゴ、愛、いじめによる引きこもりなど様々な事を考えさせられました。 「オレはこのまま、本当の引きこもりになるのかよ。今までは好きでうちにいた。だけどこれからは、うちにしかいられない人間になるのか。オレはそんなのは嫌だ」 この翔太の言葉にグッと感情が揺さぶられました。 それと、学校の隠蔽体質に憤りを覚えました。 | ||||
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引きこもりを題材にした興味深い作品。中学校の途中から不登校となり、20歳までずっと引きこもりの男子を持つ両親の苦悩と葛藤を描く。原因はやはりイジメだったとはいえ、それに行き着くが証拠がない。学校や昔の友達に頼っても埒があかない。弁護士に相談して、当時を知る人を当たり、希望の光が見えて、子どもと一緒に復讐を目指す父親。ストーリーに魅了され、物語の当事者になった感じでのめり込み、あっという間に読了。弱者が救われて、ホッとしました。現代特有のテーマを題材にした良い作品です。 | ||||
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息子を医学部に行かせたい、という親の望みは、この日本では昔から変わらない、そんな事実がサラッと書かれていたように感じます。 医師を目指すように強要され、仮に失敗した後、メンタルバランスをどう立て直すのか…。 そして合格したとしても、その後の荒業に耐えられるのか。 まさに、「医学部受験への強要によって、起こるべくして起こったパターン」と読み取れます。 こういう問題は日本には少なくないのではないでしょうか。 僕も医学部受験を強要され、小中高とずっとトレーニングを受けましたが、本当に壮絶なものでした。成績不振者はまるで虫ケラのように扱われ、教師も生徒のドロップアウトは見ぬふり。同級生からは容赦なく笑われ、貶され、ひたすら攻撃される。あの日々は今だに忘れられません。 | ||||
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私もこの本に出てくるような教育熱心な家庭に育ち、親の価値観を強く押し付けられる一方で両親は仲が悪く、中高生の時には家庭内で生き詰まる思いをしたことがあるので、思い当たることが多く一気に読みました。この本は確かに、8050問題の当事者の話ではないと思います。 ですが、子供が育つにつれてだんだん親子関係がこじれて、そこには夫婦仲や嫁姑問題も関係していて、一時的に子供と向き合うことから逃げてしまった親、親に本音を話せなくなってしまった子の経験がある人にとっては、そうなるメカニズムやそれぞれの心境とどうやって関係を修復するかがとても詳しく描かれているので、読むことで追体験でき、この本の場合は最後には解決するので癒されるかもしれません。 | ||||
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以前から読みたかったので満足しています。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 『いじめ問題』『引き籠り問題』を『民事裁判』という俎上にのせてキチンと小説としてまとめられた林真理子さんの筆力に感服です。 家庭内不和・家族関係の崩壊をもたらす『引き籠り問題』から『いじめ問題』とその中に潜む学校側の“ ことなかれ主義 ”の問題等もうまく引き出されたと思います。 主題が多く散逸しがちな問題をうまくまとめられていると感じます。 本来ならこれだけの問題をきちんと書こうとすると三巻四巻の本になりそうなところを一冊にまとめられたのが重要なポイントになるのではないかとも思いました。 重たい問題を長く書くと、昔のように長編を読み込むことのできない“ 飽きやすい読者 ”がなかなか最後までついてこないとの問題点も感じての分量だとも感じました。 “ 飽きやすい読者 ”というのは、高齢になり本を読む体力減ってしまったそして映画などで精々2時間程度の集中力しかなくなった自分自身を模しています。 しかし、それは本離れが著しいといわれる若年層の問題でもあると考えます。 それらの問題からの作家さん側からのアポローチ方法の一つの提案であるとも感じました。 最後を『民事裁判の法廷劇』で締めくくったのは、物事の是非をきちんと裁くのに一番適切だとの林先生の構成上の意図を感じます。それは緊張感がいつまでも続かないそして流れていきやすい家庭内の時間を区切るよい方法だったと感じます。 時効の問題や民事裁判に関する組み立ても良かったと感じることができました。 しかし、読み切った思いとしては『 林先生が一冊の単行本として400ページに収めるために切られた箇所を復活してもっとお感じになったであろう深部を見せて頂きたかった 』と思ってしまう自分もいるのです。一人の高齢な読者のわがままな思いを吐露させてください。 この本はあくまで小説であり稀有なケースを扱っておられます。 しかし、有吉佐和子さんが『恍惚の人』を世に出され認知症に関する世間の認識が深まったように“ 引き籠り問題はただ単に家庭内教育が失敗したからだ。対岸の火事だ ”と間違った捉え方から世間の一部若しくは大部分の人たちが脱却できるようになる啓発の書籍としての位置にあると私は信じます。 良い本を世に出して下さってありがとうございます | ||||
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いじめと遊びの違いくらい、物心ついた人間ならわかるでしょうに、いじめた本人も親も、先生までもが友達同士のじゃれあい、的に考えてる事自体、考えられない。 息子の一言で裁判まで考えた父なのに、なぜ最後に息子を信じてやらなかったのか? そこにとても違和感を感じ、残念です。 お姉さんの弟に対する思いは、とてもリアリティがありました。 | ||||
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辛いだけでなく、ストーリー性も高く、読後感もいい。日本を内側から劣化させていく、いじめや引きこもり問題。林氏の素晴らしい筆の力で、こういう当事者達の気持ち、弱さや強さ、苦しみや泣き所が再現されている。天才コピーライターの林氏が、素晴らしい作家になった。社会を変革するために、これからもがんばってほしいです。 | ||||
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「…子どもの出来なんて、籤(くじ)みたいなもんだと思わない?」 「どんなうちにだって、何本かハズレが入ってる。どんなにちゃんと育てたつもりでも、ハズレが入ってる」 このセリフがとても象徴的です。そしてさらにこう続きます。 「だけどね、ハズレだからって、私たちハズレ券を捨てるわけにはいかない。(中略)それが親の務めよね」 ひきこもりの息子を持つ男性歯科医の一家が、この問題にどう向き合っていくかが描かれます。やがて、息子の引きこもりが始まった背景に、いじめの存在が見えてきます。 文章が読みやすく、展開が分かりやすく、最後まで楽しんで一気に読めました。 いじめという問題に、家族が取りうる選択肢が描かれ興味深かったです。一方で、実際のひきこもりの問題は、この物語のように、一つの原因があって、それに取り組めば改善していく、という単純なものばかりではない気もしました。もっと複合的で、すぐに解決できない原因でひきこもりになってしまった人たちはどんな選択肢が取りうるのだろう‥と、読みながら思いを巡らしてしまいました。現代日本が抱える根深い問題に切り込んだ作品としても、評価できるのではないかと思いました。 | ||||
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全6章の内、第4章までは怒涛の勢いで読み進んだ。面白い! 単行本化に当たって、連載に大幅な加筆を行ったとあるが、連載臭い「振り返り」は少なく、よく書けていると思った。さすがの筆力に圧倒される。 エンディングには若干鼻白んだが部分もあったが、それはそれまで読んだ読者に「こう終わって欲しい」という気持ちが湧いてきて、それとのズレが生ずるからだ。 ただ、他の読者も指摘しているように、「8050問題」と言うよりも「いじめ問題」が主題になっているが、連載ものだったので改題とまではできなかったのだろう。 十分に他人にオススメできる小説だ。 | ||||
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今話題の8050の問題点を取り上げた小説かなと思って読み始めたが、いじめ問題の小説なんだよね。タイトルに違和感。 | ||||
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隣の家のこどもの学歴や、就職先が気になったり、他人の着ている洋服が上質なものかどうか気になったりする人には、林さんの小説は受けがいいでしょうね。学歴や、年収、着ているものや住んでいる家、あらゆる尺度で他人と自分を比べまくり、羨んだり妬んだり、隠したり恥じ入ったりするいかにも人間的な心の機微のある人なら、きっとこの小説は面白いはずです。このデジタル時代にあえて本を読もうとする人たちは、得てしてある程度学のある人であり、つまりは学歴社会で競争してきた人たちですから、この本の主人公の歯医者の心の機微には、ぐいぐい引き込まれるのではないでしょうか。林さんの小説は『下流の宴』も読みましたが、人同士の比べあいやくだらない虚栄心などを書かせたらこの人は本当にうまいですね。 8050という、現代を象徴する社会問題に着想を得て、ひとつの家庭内で起こったひきこもりに端を発するドラマに、家事をする暇も惜しいほどのめりこみました。内容は文句無しに面白いです。 一点だけ。 ひきこもりを扱っている小説だからこそ、文中に何度か、精神疾患に触れる文章が出てきます。それらの文章には、狂ってしまえば終わり、アタマさえまともならどうにかなる、という遠回しなメッセージを感じます。確かにひきこもりには統合失調症などの精神疾患が影響しているケースが頻繁にあるようで、家族はその世話やトラブルの尻拭いに相当苦労するようです。 私は以前一時的な精神疾患を発症しました。今現在社会復帰をしているのですが、精神疾患を発症することが「終わり」のような書き方をされるととてもつらく感じました。私は働けますしこのような本も1日もあれば読めます。精神科に対する偏見を助長するような書き方は止めてほしいです。狂っても治ることもありますし、やり直せることもあります。 | ||||
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しっかり取材されたことがわかる一冊。 身近にありえそうなストーリーと、自分もこうなるかもという怖さ、リアルさを感じられて一気に読みました。読み進めるのが辛い場面も多いですが、人間味溢れる登場人物に感情移入してしまいます。 | ||||
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林さんの本は好きでほぼすべて読んでいます。 この本もつまらなくはない、読んでいてもちろん面白いのですが、なんていうか林さんの真骨頂!という作品ではないです。 女性が主人公の小説で、ある種の女の傲慢さやいじましさなどの思考パターンを描かせたらピカイチなのに、この本の主人公はといえば50才のお父さん。 いろいろあきらめ気味流され気味な彼が、ひきこもりの息子のために一念発起して立ち上がり、あれこれ試行錯誤の末に良い弁護士と出会って裁判の準備をし、裁判では勝てて息子の信頼もとりもどすというストーリーは読んでいてひきこまれますし、林さんの文体も読んでいて心地よいのは確かですが、林さんにしてはなんだか真っ当すぎる内容という感じがしました。 | ||||
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筆力良し。初めと終わりがちょっと物足りなかったが、中盤の進行は楽しめた。 | ||||
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「8050」問題に関心を持っている者ですから、時代をタイムリーにさらえ、潜んでいる家庭の在り方に踏み込んだ小説だとばかりに思っていましたが、テーマは引きこもりの20歳の子どもとその家族の話でした。 それだけでも当てが外れたのですが、その引きこもりの青年は時が経つにつれ、しっかりとした人格を持ち、意見を唱えだしたわけですから、いかにご都合主義でこの連載を書いていたのかという気分に包まれています。 文章が上手な作家なので、如何様にも書くことが出来るわけですが、読者もこのレベルのストーリーで心を動かされることもなく、逆にこの展開に白けた気分に包まれています。 加害者のしたことは到底納得できませんし、そのことに対して7年も8年もほっておく家庭も信じられません。当事者意識の少ない家族ばかりですから、心情移入し辛い人々の群れだとしか言いようがありません。 ラストの被害者の姉の行動も訳が分かりません。この小説は作家の掌で弄ばれている感が強く感じられて、今年一番のがっかりとした作品でした。 | ||||
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専門職には物足りないかな〜 | ||||
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内容はほぼいじめられて引きこもりになった20そこそこの息子のために裁判を起こした親が弁護士と併走する話。 この作者は8050問題をどう考えているのだろう?? 氷河期だったり派遣切りの横行など激動の時代的要因が含まれその結果その世代の大勢が引きこもりになってしまってる8050問題はこんなステレオタイプの薄っぺらい内容じゃ語れないはず。 かなり表題、テーマと内容がズレている。これじゃただのひきこもりの息子を救うために戦う親の話だ。しかも親のセリフもなんか古臭い。 8050問題をテーマにするならもっとこの問題の特徴を捉えた話にしてほしかった。 | ||||
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