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呪いを解く者
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呪いを解く者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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そこは、異世界の国ラディス。そこにある<原野>と呼ばれる沼の森には、奇怪な能力を持つ危険な生物が溢れている。中でもクモに似た生き物<小さな仲間>は人間に呪いの力を授け、呪われた者は人間以外の何かに姿を変えられてしまう。謎めいた危険に満ちた<原野>を切り開く試みは大失敗に終わり、人々は<原野>と共存する選択をする。 物語はある事故から<小さな仲間>と同じ呪いを "解く" 能力を得た<ほどき屋>の少年ケレンと、かって母親に呪われて鳥に変えられていた少女ネトルの冒険の旅として展開する。 フランシス・ハーディングの長編10作目(邦訳としては5作目)はこれまでの著者の作品中でも怪奇色はトップクラスだが、物語としては最もストレートなダークファンタジー。 鳥に変えられていた少女ネトルはハーディングらしいヒロインなのだが、過去作品とは違い少年ケレンとのバディとして設定されており、彼のネトルとの絆は 「親友なのはたしかだが、それだけではどこか弱すぎる。ネトルは家族であり、家族以上の存在なのだ。」 と言うほど強固なのだ。そのため、主人公が自分が何者なのか自分自身でも理解できていないため、周りの人々が味方なのかやがて敵に回る人物なのかわからないというサスペンスは薄くなっている。 また、<ほどき屋>コンビが呪い人を探索し、呪いを解いていくという基本設定も敵方の設定(ネタバレ回避のため詳しくは書きません)も、これまでになく直球勝負だなと感じさせる。 もっともヤングアダルト向けファンタジーとして考えた場合、それが弱点と言えるかどうかはわからない。 ハーディングらしい異世界感溢れる怪生物やキャラクターたちの中での少年少女の冒険を楽しむ、というスタンスならこの方がわかりやすくていい、ということも言えると思う。 | ||||
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