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スモールワールズ



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【この小説が収録されている参考書籍】
スモールワールズ
スモールワールズ (講談社文庫)

スモールワールズの評価: 4.25/5点 レビュー 77件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 41~60 3/4ページ
No.22:
(4pt)

小さな世界のお話

この本の6つのお話と,kindleで無料で入手できる「回転晩餐会」を読みました.

たしか,どれも自分と,自分に親しい人たちのお話です.

あまり多くの人が抱えていないであろうものを抱えている人が多かったと思います.
だからか,なんでそうなるの,と思うことがときどきありました.

ハッとさせられる言葉がところどころありました.
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
4065222699
No.21:
(4pt)

真央は魔王

六編の短編集。いずれも一定以上の面白さだが、非常識っぽい設定のものの方が、大変気に入った。「ネオンテトラ」と「ピクニック」は、作家のどや顔が透けて見えるような感じがしてちょっと白けた。「花うた」は、テーマが全く違うものの、手法と構成が超有名SFの『アルジャーノンに花束を』に似すぎていて興ざめ。よかったのは、トランスジェンダーの娘が離婚後の父親を訪ねてくる「愛を適量」。そして、なんと言っても豪快過ぎてくっきり印象を刻むキャラクター・真央が活躍する「魔王の帰還」だ。
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
4065222699
No.20:
(4pt)

どの話も、主人公の感情表現が豊かで、特に話し言葉の言葉選びが秀逸だったと思う

夫婦や兄弟、親子、先輩・後輩、加害者と被害者家族など、小さな世界で繰り広げられる、どこにでもありそうだけど切ない関係性を描いた6つの短編集。

どの話も、主人公の感情表現が豊かで、特に話し言葉の言葉選びが秀逸だったと思う。

読んでいてどんどん引き込まれていく反面、どうなっていくのだろうという怖さもあり、読み応えがあった。

個人的には「魔王の帰還」と「花うた」が好きだった。

「魔王の帰還」は、身長188cmで総合格闘技からスカウトされたこともあり結婚して出て行った魔王と呼ばれた姉が、突然実家に帰ってくる話。

姉のストレートで純粋な思いや、弟の不器用だけど優しい気持ちにほっこりさせられた。気持ちで負けて帰ってきた姉弟がどうなっていくのか、最後まで楽しめた。

「花うた」は、たった一人の肉親である兄を殺された妹と、傷害致死で刑務所に服役中の加害者の男とのやりとりを描いた話。

加害者は果たしてどんな気持ちでいるのか、反省の態度は見られるのか、この関係性で行う文通がどんな展開を迎えるのか楽しめた。
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4065222699
No.19:
(5pt)

期待以上

読後、なんともいえない感情が。
こうやって誰でも少しづつ誰かの人生に関わっているんだろうか。
続きを読みたくなってしまう。
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No.18:
(5pt)

読んでよかったと思う本

知人から勧められた本です。知人が絶賛していたのもうなずける面白さでした。一編一編がどれも印象に残り、人間ひとりひとりのありように、愛しさを感じました。
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4065222699
No.17:
(5pt)

綺麗な文体、緻密な構成

心理描写、情景描写が精緻で文体が繊細かつときに軽妙。内容にものすごく引き込まれ、最後にあっと驚く展開があって各章ごとの読後感がとても良いです。
一穂ミチさんの作品を読んだのはこれが初めてですが、ぜひ他の作品も読んでみたいと思いました。

そしてこれはネタバレというか、まだ作品を読まれていない方には無視して欲しいのですが

第4章と第5章の登場人物に意外な共通点があって「あー!」となりました。この作品は他にもいろんな伏線があるように思いますので、何度も読んで楽しめるでしょう。

作者の一穂ミチさんは間違いなく稀代のストーリーテラーです。
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No.16:
(5pt)

普段本は読まないのですが、、、

短編集ともしらず、Kindleセール中ランキングに入ってたので購入しました。経験していないことなのに、なぜか身近に感じるストーリー。そして大逆転の展開に背筋がぞーっとするものや、胸がじーんとするものまで。普段本をいっさい読まない自分ですが、楽しめました。

読み終わった今、なぜか登場人物たちの現在を知りたくなる、不思議な感覚です。
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No.15:
(5pt)

花うた

「花うた」が刺さりました。哀しいけれど一番最後にグっときました。
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No.14:
(5pt)

残酷な主人公たちが愛おしくなる。

たまには小説を…ということで、一穂ミチの『スモールワールズ』を読む。今回、直木賞候補にもなっている短編集だ。

一穂ミチは「特徴あるBL作家」として、名前だけ知ってた。だから、いわば普通の文芸作品で直木賞候補になったことに興味を持って、読んでみる気になったのだ。で、すごくいい。

最初の「ネオンテトラ」、妊活に励む30代半ばのモデルが主人公の、なんかその世代の女性の気持ちを延々綴ったもの感の文体に、最後の最後に裏切られてびっくり。次の「魔王の帰還」はユーモラスな人情話系、「ピクニック」はメタ的要素を交えたトリッキーな一遍…と、タイプは目まぐるしく変わるが、どれも達者だ。

そして「花うた」。ラストで不覚にも泣いた。ひらがな文が漢字混じりになって、またひらがなに戻るのって、「アルジャーノンに花束を」効果で、涙腺が自動的に反応しちゃうっていうのもあるけど^^;、この作品が一番好き。

あと2編もよい出来。主人公達がどこか残酷な一面を持っているが故に、とても愛おしく思えてくるのが、これら一連の作品、共通の魅力なんだろう。

で、どの短編もなかなかの「熱量」を持っているので、一気に一冊を読み切るよりは、1日1編に留めて置くことを推奨。オレはそうしたね(^^)。
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No.13:
(5pt)

良かった

読み終えてしまうのが勿体ないと思える本です。
様々な人の心の描写がとても素晴らしい。
短編集なので飽き性の私にはとても良かったです。
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No.12:
(5pt)

直木賞ノミネート作品!

一穂ミチさん‼️受賞おめでとうございます!(気が早い!でも期待してるし、直木賞取ると思ってる!)イエスかノーかシリーズ他作品も10冊以上読んでいます。BL大好き腐女子です。文芸作品はミステリー以外は久しぶりに読みました。1話1話、スパイスが効いたケーキのように、美味しい中に少し刺激的な要素がある感じの内容が多い気がします。たまらん。好き!

ああ、マジで受賞して欲しい。ずっと小説書いていて欲しい。ちゃんと、面白いレビューが書けないけど、みんなに読んで欲しい。
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No.11:
(5pt)

面白かった

面白かった。
本屋大賞でしょ。
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No.10:
(5pt)

唯一無二の表現力

筆者の文体、比喩表現は唯一無二。ワンセンテンスが短歌ように端的に情景を映し出します。
ネオンテトラの情景の美しさ、筆者がずっと大事にされてきたものでしょう。
胸に刺さりました。
大切な一冊です。
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No.9:
(5pt)

素敵な読書体験をありがとう!

悪意、怨恨、差別、DV、レイプ、いじめ、残虐行為、貧困、不倫、不道徳……そんなネガティブな要素をこれでもかと押しつけられるような小説に辟易する身にとって、こんな物語の世界へ浸ることができて救われた気持ちになりました。ありがちなわざとらしい優しさや思いやりではなく、心の水底にそっと雫を垂らすような、押しつけがましくない言葉たち。しかし、その裏側には悲哀、諦念、憐憫、そして何よりも前向きな意志が裏打ちされている。だから説得力がある。胸に響いてくる。特に『花うた』は近年読んだ中でも屈指の響き方でした。良い小説、完成度の高い物語とはこういう作品をいうのです。あ、それから、『魔王の帰還』のお姉ちゃん、サイコー! 思わず拍手をしてしまいました、ハイ。
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No.8:
(4pt)

全般に及第点ということでしょうか!

もう一度一年や二年経ってから読んだらまた違った感じがするみたいな、期待出来る本との出会いでありました。52ヘルツのクジラたちとも似通った本でした。
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No.7:
(5pt)

珠玉の短編集

6つの短編が収録されています。
それぞれが単体独立していて、連作というわけではありません。
どの作品も描かれる世界が鮮やかで魅力的ですが、私は特に「花うた」という小説に心を掴まれました。
書簡のみで展開されるため、宮本輝さんの「錦繍」を彷彿とさせられます。
加害者と被害者遺族の手紙のやり取り。手紙だけに、むきだしの感情が言葉のみならず行間からもダイレクトに伝わってきます。
読み取れる心の揺れ動きと流れる月日が、二人の人生を浮き彫りにし、直接描かれていない情景までも目に浮かぶようでとても感動しました。
ほかの作品もどれも素敵なので、多くの方に読まれるといいなと思います。
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
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No.6:
(5pt)

心の奥の悪の部分も優しさも

はじめて読む作家だけど帯につられて読んでみたら、とても心にしみる良い文章で描かれた短編集であった。
短編でありながらも、それぞれの物語の完成度が高い。

子供がでいない主婦の姪への対応などうわっと思わせたり、性の不一致に悩む娘と父親との心情描写の繊細さなど、丁寧な描写に裏打ちされていて違和感なく読ませる手法は見事。
人間の弱さや増悪、希望などあらゆる心情を描けている。
単純なハッピーエンドに終わらせないのに、読了感が悪くないのも良い。

短編も良いけど、長編でじっくりと人間関係を描いた本を読んでみたいと思わせる作家を見つけた楽しみがある。
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
4065222699
No.5:
(5pt)

心にスッと入ってくる文体が好きです。

ところどころで胸にキュッとくる表現があって、昔からそういうところが大好きだったことを思い出しました。どのお話も愛おしさで溢れていて、明日また読み返そうと思ってしまいます。
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4065222699
No.4:
(5pt)

星10個

以前から著者のファンだったので、この本の刊行を楽しみにしていました。短編集ですが、一つ一つが長編小説のような読み応えです!一話読むと頭の中がその世界に占領されて、次の話も早く読みたいのに、まだ浸っていたい、と毎回葛藤しました。
小説が好きな人にはもちろんですが、普段から本を読まない人にも強くお勧めしたいです。
これから、また一話ずつ読み返します。
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
4065222699
No.3:
(5pt)

迷っていたら読んで欲しい

━━━ 旦那さん、という単語を、異国の飴玉を転がすように口にした。
〈ネオンテトラより抜粋〉

思春期の少年による「旦那さん」という発音を、これほどまでに美しく言葉で表現できる作家さん中々出会えないな、と思います。

この『 スモールワールズ』は6つの短編で構成されていますが、どの作品も美しい比喩表現と薄紙を重ねるような繊細な心理描写で満ちています。

人生完璧じゃなくても、上手くいかなくても生きていていいと思えるような作品です。
とてもおすすめです
スモールワールズAmazon書評・レビュー:スモールワールズより
4065222699

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