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スモールワールズ
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スモールワールズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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心理描写、情景描写が精緻で文体が繊細かつときに軽妙。内容にものすごく引き込まれ、最後にあっと驚く展開があって各章ごとの読後感がとても良いです。 一穂ミチさんの作品を読んだのはこれが初めてですが、ぜひ他の作品も読んでみたいと思いました。 そしてこれはネタバレというか、まだ作品を読まれていない方には無視して欲しいのですが 第4章と第5章の登場人物に意外な共通点があって「あー!」となりました。この作品は他にもいろんな伏線があるように思いますので、何度も読んで楽しめるでしょう。 作者の一穂ミチさんは間違いなく稀代のストーリーテラーです。 | ||||
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短編集ともしらず、Kindleセール中ランキングに入ってたので購入しました。経験していないことなのに、なぜか身近に感じるストーリー。そして大逆転の展開に背筋がぞーっとするものや、胸がじーんとするものまで。普段本をいっさい読まない自分ですが、楽しめました。 読み終わった今、なぜか登場人物たちの現在を知りたくなる、不思議な感覚です。 | ||||
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「花うた」が刺さりました。哀しいけれど一番最後にグっときました。 | ||||
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たまには小説を…ということで、一穂ミチの『スモールワールズ』を読む。今回、直木賞候補にもなっている短編集だ。 一穂ミチは「特徴あるBL作家」として、名前だけ知ってた。だから、いわば普通の文芸作品で直木賞候補になったことに興味を持って、読んでみる気になったのだ。で、すごくいい。 最初の「ネオンテトラ」、妊活に励む30代半ばのモデルが主人公の、なんかその世代の女性の気持ちを延々綴ったもの感の文体に、最後の最後に裏切られてびっくり。次の「魔王の帰還」はユーモラスな人情話系、「ピクニック」はメタ的要素を交えたトリッキーな一遍…と、タイプは目まぐるしく変わるが、どれも達者だ。 そして「花うた」。ラストで不覚にも泣いた。ひらがな文が漢字混じりになって、またひらがなに戻るのって、「アルジャーノンに花束を」効果で、涙腺が自動的に反応しちゃうっていうのもあるけど^^;、この作品が一番好き。 あと2編もよい出来。主人公達がどこか残酷な一面を持っているが故に、とても愛おしく思えてくるのが、これら一連の作品、共通の魅力なんだろう。 で、どの短編もなかなかの「熱量」を持っているので、一気に一冊を読み切るよりは、1日1編に留めて置くことを推奨。オレはそうしたね(^^)。 | ||||
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読み終えてしまうのが勿体ないと思える本です。 様々な人の心の描写がとても素晴らしい。 短編集なので飽き性の私にはとても良かったです。 | ||||
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一穂ミチさん‼️受賞おめでとうございます!(気が早い!でも期待してるし、直木賞取ると思ってる!)イエスかノーかシリーズ他作品も10冊以上読んでいます。BL大好き腐女子です。文芸作品はミステリー以外は久しぶりに読みました。1話1話、スパイスが効いたケーキのように、美味しい中に少し刺激的な要素がある感じの内容が多い気がします。たまらん。好き! ああ、マジで受賞して欲しい。ずっと小説書いていて欲しい。ちゃんと、面白いレビューが書けないけど、みんなに読んで欲しい。 | ||||
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面白かった。 本屋大賞でしょ。 | ||||
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筆者の文体、比喩表現は唯一無二。ワンセンテンスが短歌ように端的に情景を映し出します。 ネオンテトラの情景の美しさ、筆者がずっと大事にされてきたものでしょう。 胸に刺さりました。 大切な一冊です。 | ||||
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悪意、怨恨、差別、DV、レイプ、いじめ、残虐行為、貧困、不倫、不道徳……そんなネガティブな要素をこれでもかと押しつけられるような小説に辟易する身にとって、こんな物語の世界へ浸ることができて救われた気持ちになりました。ありがちなわざとらしい優しさや思いやりではなく、心の水底にそっと雫を垂らすような、押しつけがましくない言葉たち。しかし、その裏側には悲哀、諦念、憐憫、そして何よりも前向きな意志が裏打ちされている。だから説得力がある。胸に響いてくる。特に『花うた』は近年読んだ中でも屈指の響き方でした。良い小説、完成度の高い物語とはこういう作品をいうのです。あ、それから、『魔王の帰還』のお姉ちゃん、サイコー! 思わず拍手をしてしまいました、ハイ。 | ||||
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もう一度一年や二年経ってから読んだらまた違った感じがするみたいな、期待出来る本との出会いでありました。52ヘルツのクジラたちとも似通った本でした。 | ||||
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6つの短編が収録されています。 それぞれが単体独立していて、連作というわけではありません。 どの作品も描かれる世界が鮮やかで魅力的ですが、私は特に「花うた」という小説に心を掴まれました。 書簡のみで展開されるため、宮本輝さんの「錦繍」を彷彿とさせられます。 加害者と被害者遺族の手紙のやり取り。手紙だけに、むきだしの感情が言葉のみならず行間からもダイレクトに伝わってきます。 読み取れる心の揺れ動きと流れる月日が、二人の人生を浮き彫りにし、直接描かれていない情景までも目に浮かぶようでとても感動しました。 ほかの作品もどれも素敵なので、多くの方に読まれるといいなと思います。 | ||||
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はじめて読む作家だけど帯につられて読んでみたら、とても心にしみる良い文章で描かれた短編集であった。 短編でありながらも、それぞれの物語の完成度が高い。 子供がでいない主婦の姪への対応などうわっと思わせたり、性の不一致に悩む娘と父親との心情描写の繊細さなど、丁寧な描写に裏打ちされていて違和感なく読ませる手法は見事。 人間の弱さや増悪、希望などあらゆる心情を描けている。 単純なハッピーエンドに終わらせないのに、読了感が悪くないのも良い。 短編も良いけど、長編でじっくりと人間関係を描いた本を読んでみたいと思わせる作家を見つけた楽しみがある。 | ||||
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ところどころで胸にキュッとくる表現があって、昔からそういうところが大好きだったことを思い出しました。どのお話も愛おしさで溢れていて、明日また読み返そうと思ってしまいます。 | ||||
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以前から著者のファンだったので、この本の刊行を楽しみにしていました。短編集ですが、一つ一つが長編小説のような読み応えです!一話読むと頭の中がその世界に占領されて、次の話も早く読みたいのに、まだ浸っていたい、と毎回葛藤しました。 小説が好きな人にはもちろんですが、普段から本を読まない人にも強くお勧めしたいです。 これから、また一話ずつ読み返します。 | ||||
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━━━ 旦那さん、という単語を、異国の飴玉を転がすように口にした。 〈ネオンテトラより抜粋〉 思春期の少年による「旦那さん」という発音を、これほどまでに美しく言葉で表現できる作家さん中々出会えないな、と思います。 この『 スモールワールズ』は6つの短編で構成されていますが、どの作品も美しい比喩表現と薄紙を重ねるような繊細な心理描写で満ちています。 人生完璧じゃなくても、上手くいかなくても生きていていいと思えるような作品です。 とてもおすすめです | ||||
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BLデビューからのファンです。 コメディからシリアスまで多岐に渡る作品を残されているのは勿論ですが、非BLである「きょうの日はさようなら」の発表当時、ぐしゃぐしゃに涙しながら、いつかは文芸を書かれる日が来るのだろうなあと思っていました。 デビューとなる「スモールワールズ」。 一言で表すなら、感情の忙しい一冊でした。 ひとつひとつの話も、文体も全然違う。 涙し、背筋が凍り、しかし読後感はすっきりとして、やはり大好きな本になりました。 個人的には、花うたが一番好きです。 何度も読み返してしまいます。 | ||||
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この作者が書かれた本はほとんど読んでいる者なので身内贔屓(?)があるかもしれませんが、少なくとも候補にはなると思います。偉そうですみません。ただのファンです。 6本の短編からなる短篇集です。背筋が凍る話あり、心が温かくなる話あり、作品ごとに雰囲気が異なります。全作品ヘビーになりやすい題材を扱っている割にサラッと読めるのが、この作者さんの技量だと思います。 以下、ネタバレにならない個人的ひと言感想です。 『ネオンテトラ』。最後の数ページで「なるほどそう来たか」と唸りました。 テンポ、リズムがとにかく良い『魔王の帰還』。とにかく爽やか。若い人に読んでもらいたい。 思わぬ人物から口語体で綴られる『ピクニック』。最後の5行に背筋が凍りました。 手紙のやりとりだけで構成された『花うた』。『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせます。最後はうるっと来ます。 『愛を適量』。親子のお話。自己満足にならない愛情は難しい。身につまされる。読後爽やか。 『式日』。登場人物の片割れの行く先を先に知っているので途中からなんとも物悲しい。 少し前にTwitterで「本を読むのは体力、他人が構築した世界を理解しようとするジャンプ力がいる」といった内容がバズってましたが、この作品はそういった体力が乏しくても読める、情景が思い浮かぶ文章を書くのが巧みな作者さんならではの作品だと思います。 あと一話一話、登場人物が多くないので物語に没入するのに焦点が合いやすいのかも。 連作なので一部の登場人物に繋がりがあるので、今からもう一度じっくり読み返してみようと思います。 普段本を読まない人にこそ、読んで欲しい。 一冊の本でこんなに色んな気持ちになれることを知って欲しい、そう思える本でした。 | ||||
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