ひとり日和

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評判

ひとり日和の評価:

3.38/5点 レビュー 78件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全156件 121〜140 7/8ページ
No.36
(4pt)

おっさんは読むべし!

審査員の石原慎太郎と村上龍が激賞とのことですが、二人がこの小説を読む姿を想像すると、つい微笑がもれる。そんな感じのなんつうか、おっさんには不似合いなところのある小説なのですよ。でも、そこが実はポイントです。

 埼玉から東京に出てきた(この設定もいいな)女の子(フリーター)と居候先のおばあさんとの交流とその後を描いた小説なんですが、読むうちに二十歳前後のなんだかこそばゆい時代の思い出がよみがえってきます。

 で、やっぱ新世代というか、自分とは違う世代なのだなあという思いもあり、そんなところが審査員のおっさん二人の心を「きゅっと」つかんだんではないでしょうか。わたしもちょっとつかまれましたよ。作者は83年生まれです。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.35
(5pt)

おもしろかったです

特別な出来事もなくただ過ぎて行く日常を生きていると起こる感情が注意深く描かれてあって、とても共感が持てました。感情で走る方法を知らず、考え、考えすぎるために何事にもそれらしい理由を付け、自分1人で納得し、勝手に結果を招いてしまう。何事も少しでも複雑になるとどうでもいいと思い、経験が浅く視野が狭いため、うまくいかないことにいちいち苛立ち、ただ自然に巡ってくる小さな人間関係の中だけに世界を見いだす。突つかれると折れてしまいそうに見えるのに、本人は何にも負けない強いものになりたいと思っている。その狭い世界の中で。暗い人と思われてもしょうがない主人公だけど、本人はそういう世間からの目を気にしている様ではなく、淡々と自分の目と足で、自分が生きて行く場所を見つけようとしている。世間との微妙なずれには疑問を持たず、苦悩もしない。それよりももっと私的で些細なことに心痛する。端からは分からない様にもがく。そんな主人公の言動にとてもリアルなものを感じました。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.34
(3pt)

満ちている気配

ここ数年の受賞作のなかにも、たびたび同じ空気を感じることがある。

「時代が持つ閉塞感とか気だるさ」・・・

多くの人が手を変え品を変え、小説の題材にしているようだ。

たとえば、それを若い言葉で綴ると綿谷りさのようになり、

成熟した表現で綴るとこのようになるのかと思った。

その意味では24歳という年齢にしては、非常に成熟した文章を書く人だと思った。

ただ、面白く読めるのだけれど、あとに何も残らない。

何でもそうだと思うけれど、何かを追究している人の話には説得力がある。

だから、それが自分にはわからない世界のことであっても、いつの間にか聞き入っている。

あとに残るのは専門知識ではないけれど、その専門知識というフィルターを通して

語り手の熱意とか姿勢が伝わってきて胸が熱くなる。

この作品自体にはそういうものは感じられなかった。

しかし、要所要所にさまざまな気配が込められていて、言葉にせずに読む者を納得させる

説得力は強く感じた。そう考えると、平凡な題材をよくここまで・・・とも思えてくる。

賞というのは時代を反映するものだと思うし“今後”に期待して贈るものでもあると思うから

これからこの人がどんな作品を書いていくのかちょっと興味がある。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.33
(3pt)

満ちている気配

ここ数年の受賞作のなかにも、たびたび同じ空気を感じることがある。

「時代が持つ閉塞感とか気だるさ」・・・

多くの人が手を変え品を変え、小説の題材にしているようだ。

たとえば、それを若い言葉で綴ると綿谷りさのようになり、

成熟した表現で綴るとこのようになるのかと思った。

その意味では24歳という年齢にしては、非常に成熟した文章を書く人だと思った。

ただ、面白く読めるのだけれど、あとに何も残らない。

何でもそうだと思うけれど、何かを追究している人の話には説得力がある。

だから、それが自分にはわからない世界のことであっても、いつの間にか聞き入っている。

あとに残るのは専門知識ではないけれど、その専門知識というフィルターを通して

語り手の熱意とか姿勢が伝わってきて胸が熱くなる。

この作品自体にはそういうものは感じられなかった。

しかし、要所要所にさまざまな気配が込められていて、言葉にせずに読む者を納得させる

説得力は強く感じた。そう考えると、平凡な題材をよくここまで・・・とも思えてくる。

賞というのは時代を反映するものだと思うし“今後”に期待して贈るものでもあると思うから

これからこの人がどんな作品を書いていくのかちょっと興味がある。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.32
(3pt)

普通の現代小説

普通の現代小説でした。

他にもいると思いますが、私は石原慎太郎、村上龍が絶賛したと聞き、これは(!)と思い受賞後すぐに読みました。

ですが。。。わからない!

今の人たちはこういう作品を文学と呼ぶのだろうか。

確かに現代人が抱えている孤独感、生きることに対する空虚さがひしひしと伝わってくる作品だった。言葉もきれいで、主人公と同居する吟子さん、中国でがんばるお母さんなど、登場人物の何人かには魅力も感じた。

しかし、、、、今は選ぶ側に回った石原慎太郎が書いた太陽の季節やその他にも歴代の作家が、本でしか表せえない悩み、苦しみ、人間の美しさ、汚さ、青春の輝き、などなどを表現し、読者はそれに同調し感動を覚えるのが、、、本だと思う。という私の意見は決して外れすぎていないと思う。"本”だと期待して読んだ私にはすべてが薄められているように感じた。

現代小説としては十分読めるが、なぜこれほど絶賛されたのかはとても疑問です。芥川賞受賞作とあまり構えないで読んだ方が期待を裏切らないと思う。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.31
(1pt)

選考委員に問題があるのでは・・・。

選考委員の石原氏と村上氏が絶賛していたので今度の芥川賞作品は面白いかもしれない、と

期待しながら読んでみると・・・これがどうにも眠たくなる小説なワケで。

大人向けの女性コミックを小説にするとこんな感じになるかなと言った印象。

若者特有の倦怠感や老婆との微妙な関係はわかるのだが、ストーリーに動きがなく

ただ、それだけの話になってしまっている。

所謂、波のない小説である。

何故、この小説が候補に挙がり受賞したのか、さっぱり分からない

もっと探せば面白い純文学があるはずなのだが。

読者と選考委員の感覚が開きすぎていると思う

選考委員はプロ、こちらは素人なんだから口出しするなと言われれば仕方のないことなのだけれど最近の芥川賞はちょっと

つまらなさすぎる。

そろそろ選考委員を変えた方が良いと思うんですが・・・。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.30
(2pt)

20歳の女の子の、ひとり日和

20歳の女の子と71歳のおばあちゃんの同居のお話。

もっと心がほっこりするようなあったかい話かと思ってた。

でも、「いかにも河出書房新社」、「いかにも芥川賞受賞作」な作品でした。

なんとなくの日々は空虚に過ぎ去り、

コンパニオンとキオスクでお金を稼いで、さらには盗み癖があるという主人公。

若さ特有の虚無感、残酷性、孤独・・・

これが今っぽいのかもしれないけど、なんかぬるい。

どっかひとつ、ピシッと決めてほしい。

「老人と暮らす」という面白い設定が生きてない!

そして20歳の女の子の恋なのにまったくときめきを感じない。

この情熱・恋愛力の薄さがこの作品の持ち味なのかもしれないけど、

20歳の女の子を描くにあたって、

こと恋愛に関してだけはこんなはずはないと思うんだけど・・・。

とにかく好みの問題。

私はこういう若さの薄暗い部分を描いた作品よりは

きらきらした作品の方が好き。

でもラストで主人公がそうなるような予感があるから、そこだけは救いかな。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.29
(3pt)

普通の現代小説

普通の現代小説でした。

他にもいると思いますが、私は石原慎太郎、村上龍が絶賛したと聞き、これは(!)と思い受賞後すぐに読みました。

ですが。。。わからない!

今の人たちはこういう作品を文学と呼ぶのだろうか。

確かに現代人が抱えている孤独感、生きることに対する空虚さがひしひしと伝わってくる作品だった。言葉もきれいで、主人公と同居する吟子さん、中国でがんばるお母さんなど、登場人物の何人かには魅力も感じた。

しかし、、、、今は選ぶ側に回った石原慎太郎が書いた太陽の季節やその他にも歴代の作家が、本でしか表せえない悩み、苦しみ、人間の美しさ、汚さ、青春の輝き、などなどを表現し、読者はそれに同調し感動を覚えるのが、、、本だと思う。という私の意見は決して外れすぎていないと思う。"本”だと期待して読んだ私にはすべてが薄められているように感じた。

現代小説としては十分読めるが、なぜこれほど絶賛されたのかはとても疑問です。芥川賞受賞作とあまり構えないで読んだ方が期待を裏切らないと思う。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.28
(1pt)

選考委員に問題があるのでは・・・。

選考委員の石原氏と村上氏が絶賛していたので今度の芥川賞作品は面白いかもしれない、と

期待しながら読んでみると・・・これがどうにも眠たくなる小説なワケで。

大人向けの女性コミックを小説にするとこんな感じになるかなと言った印象。

若者特有の倦怠感や老婆との微妙な関係はわかるのだが、ストーリーに動きがなく

ただ、それだけの話になってしまっている。

所謂、波のない小説である。

何故、この小説が候補に挙がり受賞したのか、さっぱり分からない

もっと探せば面白い純文学があるはずなのだが。

読者と選考委員の感覚が開きすぎていると思う

選考委員はプロ、こちらは素人なんだから口出しするなと言われれば仕方のないことなのだけれど最近の芥川賞はちょっと

つまらなさすぎる。

そろそろ選考委員を変えた方が良いと思うんですが・・・。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.27
(2pt)

20歳の女の子の、ひとり日和

20歳の女の子と71歳のおばあちゃんの同居のお話。

もっと心がほっこりするようなあったかい話かと思ってた。

でも、「いかにも河出書房新社」、「いかにも芥川賞受賞作」な作品でした。

なんとなくの日々は空虚に過ぎ去り、

コンパニオンとキオスクでお金を稼いで、さらには盗み癖があるという主人公。

若さ特有の虚無感、残酷性、孤独・・・

これが今っぽいのかもしれないけど、なんかぬるい。

どっかひとつ、ピシッと決めてほしい。

「老人と暮らす」という面白い設定が生きてない!

そして20歳の女の子の恋なのにまったくときめきを感じない。

この情熱・恋愛力の薄さがこの作品の持ち味なのかもしれないけど、

20歳の女の子を描くにあたって、

こと恋愛に関してだけはこんなはずはないと思うんだけど・・・。

とにかく好みの問題。

私はこういう若さの薄暗い部分を描いた作品よりは

きらきらした作品の方が好き。

でもラストで主人公がそうなるような予感があるから、そこだけは救いかな。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.26
(3pt)

芥川賞と構えずに読むべき。

タイトルが全てを物語る、まさに「ひとり日和」な小説。

首尾一貫して主人公の一人称視点で描かれていて彼女で目線で世界は切り取られ、表現されている。2時間もかからず読めるので、サラッとどうぞ。

フリーターで20才の主人公、居候先の70才の老婆との邂逅が本作のメインテーマ。その他、主人公の母や、恋人など周辺の人々に刺激されながらも日常は淡々と進む。主人公と老婆の会話はまるで言葉遊びのようにポンポンと進み、その点では心地良い。現実的な感じではないけどね。ところどころ描かれている主人公と老婆の妙なライバル、対抗心は興味深かった。期待しすぎたのかな、芥川賞と構えずに読めば少しは変わったんだろうか。

個人的には芥川賞受賞は「???」だった。

何でもない日常に目を向け、そこに登場するのは特別ではない普通の人。それを卓越した感性で切り取りって表現している。独自の表現と感性…でもその手の作家は近年増えてきている。すでに芥川賞を受賞している伊藤たかみや綿矢りさも同タイプの作家ではあるが、あちらとは読後感が明らかに違う。残念ながら「ひとり日和」は何も残らなかった。

これで芥川賞なら、どうせなら柴崎友香に賞を取ってほしかった。

「わたしは思春期のころから、母の若々しさとかなれなれしさが、心の中ではいちいち気に障っていた。理解されないことではなく、理解されることがなんとなくいやなのだった。」 本文80ページより
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.25
(3pt)

芥川賞と構えずに読むべき。

タイトルが全てを物語る、まさに「ひとり日和」な小説。

首尾一貫して主人公の一人称視点で描かれていて彼女で目線で世界は切り取られ、表現されている。2時間もかからず読めるので、サラッとどうぞ。

フリーターで20才の主人公、居候先の70才の老婆との邂逅が本作のメインテーマ。その他、主人公の母や、恋人など周辺の人々に刺激されながらも日常は淡々と進む。主人公と老婆の会話はまるで言葉遊びのようにポンポンと進み、その点では心地良い。現実的な感じではないけどね。ところどころ描かれている主人公と老婆の妙なライバル、対抗心は興味深かった。期待しすぎたのかな、芥川賞と構えずに読めば少しは変わったんだろうか。

個人的には芥川賞受賞は「???」だった。

何でもない日常に目を向け、そこに登場するのは特別ではない普通の人。それを卓越した感性で切り取りって表現している。独自の表現と感性…でもその手の作家は近年増えてきている。すでに芥川賞を受賞している伊藤たかみや綿矢りさも同タイプの作家ではあるが、あちらとは読後感が明らかに違う。残念ながら「ひとり日和」は何も残らなかった。

これで芥川賞なら、どうせなら柴崎友香に賞を取ってほしかった。

「わたしは思春期のころから、母の若々しさとかなれなれしさが、心の中ではいちいち気に障っていた。理解されないことではなく、理解されることがなんとなくいやなのだった。」 本文80ページより
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.24
(5pt)

期待以上の面白さに思わず満点。

職場の上司や同僚が勧めてきたので読んでみました。

これが期待以上に面白くて、興味深くて一気に読んでしまいました。

主人公が老婆との共同生活をしながら、恋や仕事など精神的に自立していく物語なのですが、

その単調そうな筋に挟まれるブラックなユーモアが絶妙。

クスッとさせられながら、退屈させることなく一気に読ませる技術は素晴らしい。

最近の芥川賞の中でもずば抜けて好感が持てる作品でした。

「芥川賞=文学的作品」などと敬遠せずに、まずは読んでみることをオススメします。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.23
(5pt)

退屈な若者へ。

26歳女性です。

今まで読んだ芥川賞作品の中で、一番面白く読めました。

何だか、主人公が自分にそっくりだったのです。

年や職業や思ってることとか、一見全然違うのに、なにか似てるんですよ。

不思議な感じがしました。

退屈とか長いとかの意見も多数あるようですが、

私は、この作品のけだるい様な雰囲気を、むしろ楽しませてもらいました。

長いんだけれども、ずっと読んでいたいような。

終わったらまた何度でも読み返したいような。

だらだらしてて面白くない!っていう方には無理には勧めませんが、

私みたいに退屈な若者は読んでみるといいと思います。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.22
(5pt)

期待以上の面白さに思わず満点。

職場の上司や同僚が勧めてきたので読んでみました。

これが期待以上に面白くて、興味深くて一気に読んでしまいました。

主人公が老婆との共同生活をしながら、恋や仕事など精神的に自立していく物語なのですが、

その単調そうな筋に挟まれるブラックなユーモアが絶妙。

クスッとさせられながら、退屈させることなく一気に読ませる技術は素晴らしい。

最近の芥川賞の中でもずば抜けて好感が持てる作品でした。

「芥川賞=文学的作品」などと敬遠せずに、まずは読んでみることをオススメします。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.21
(5pt)

退屈な若者へ。

26歳女性です。

今まで読んだ芥川賞作品の中で、一番面白く読めました。

何だか、主人公が自分にそっくりだったのです。

年や職業や思ってることとか、一見全然違うのに、なにか似てるんですよ。

不思議な感じがしました。

退屈とか長いとかの意見も多数あるようですが、

私は、この作品のけだるい様な雰囲気を、むしろ楽しませてもらいました。

長いんだけれども、ずっと読んでいたいような。

終わったらまた何度でも読み返したいような。

だらだらしてて面白くない!っていう方には無理には勧めませんが、

私みたいに退屈な若者は読んでみるといいと思います。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.20
(3pt)

久々にピンときませんでした。

正直なところ、石原氏と村上氏の絶賛をテレビの受賞報道で知って、期待しすぎた。伊藤たかみも絲山も、綿矢も吉村萬一も、歴代受賞作はそれぞれ興味深く読んだ。しかし、どーでしょうコレ。久々にピンときませんでした。

 人は結局孤独だと…孤独を受け入れて初めて自立した個と個の関係が築かれるのだと…それが不倫だろうと何だろうと、生きることに前向きになろうと…電車に飛び込んだところで、一時騒がれるだけで猫の記念写真のように忘れ去られていくだけだと…。

 うーん、そんなことだったら別にわざわざこれだけの枚数を読む必要がなかった。自分の人生に無責任な姿勢から、確信的に無責任な人生を歩みだす主人公に、全く共感できなかった。しかもこれがある一定の現代人のモデルケースとも思えない。

 村上龍が彼女の今後をどうフォローするのか注目したい。
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.19
(5pt)

老人的主人公、若者的老人の絶妙なクロス

出ました!芥川賞受賞作品!!

この作品を読む上で大事なこと、それは「無」。皆さんは日常に満足していらっしゃるでしょうか。きっと多くの人は、この作品の主人公に共感できるはず。いやさせられている。大学もいかず、ただふらつく人生を夢みながらも、やはり社会的地位を得なくてはいけない我々人間にとって、この主人公は我々に内在する隠れた記号なのである。

さて、作品はというと

若者と年寄りという、かなり明確なコントラストにより、読者を作品へ強引に引き込んでいる。ここで注目すべきことは、若者のような年寄りと老人のような主人公の交差。

文学的にいえば、二人がシニフィエとシニフィアンが自己脱構築しあった、まさにクロスの関係をかもし出しているから読み応えがある。

主人公が老人をうらやましがり、老人は主人公よりも元気であるという、一風変わったプロットに、現代の隠れた部分を鮮明に映し出した作者の意図が読み取れないだろうか。

ひとりの人生、死ぬときは皆ひとり。その不幸を理解したうえで、幸福に生きている老人は、当時のウィトゲンシュタインを連想させなくもない。そして、主人公も虚無という壁に立ち向かい、今日もどこかの電車に乗り込んでいく。

読むべし!!
ひとり日和 Amazon書評・レビュー: ひとり日和より
4309018084
No.18
(3pt)

久々にピンときませんでした。

正直なところ、石原氏と村上氏の絶賛をテレビの受賞報道で知って、期待しすぎた。伊藤たかみも絲山も、綿矢も吉村萬一も、歴代受賞作はそれぞれ興味深く読んだ。しかし、どーでしょうコレ。久々にピンときませんでした。

 人は結局孤独だと…孤独を受け入れて初めて自立した個と個の関係が築かれるのだと…それが不倫だろうと何だろうと、生きることに前向きになろうと…電車に飛び込んだところで、一時騒がれるだけで猫の記念写真のように忘れ去られていくだけだと…。

 うーん、そんなことだったら別にわざわざこれだけの枚数を読む必要がなかった。自分の人生に無責任な姿勢から、確信的に無責任な人生を歩みだす主人公に、全く共感できなかった。しかもこれがある一定の現代人のモデルケースとも思えない。

 村上龍が彼女の今後をどうフォローするのか注目したい。
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065
No.17
(5pt)

老人的主人公、若者的老人の絶妙なクロス

出ました!芥川賞受賞作品!!

この作品を読む上で大事なこと、それは「無」。皆さんは日常に満足していらっしゃるでしょうか。きっと多くの人は、この作品の主人公に共感できるはず。いやさせられている。大学もいかず、ただふらつく人生を夢みながらも、やはり社会的地位を得なくてはいけない我々人間にとって、この主人公は我々に内在する隠れた記号なのである。

さて、作品はというと

若者と年寄りという、かなり明確なコントラストにより、読者を作品へ強引に引き込んでいる。ここで注目すべきことは、若者のような年寄りと老人のような主人公の交差。

文学的にいえば、二人がシニフィエとシニフィアンが自己脱構築しあった、まさにクロスの関係をかもし出しているから読み応えがある。

主人公が老人をうらやましがり、老人は主人公よりも元気であるという、一風変わったプロットに、現代の隠れた部分を鮮明に映し出した作者の意図が読み取れないだろうか。

ひとりの人生、死ぬときは皆ひとり。その不幸を理解したうえで、幸福に生きている老人は、当時のウィトゲンシュタインを連想させなくもない。そして、主人公も虚無という壁に立ち向かい、今日もどこかの電車に乗り込んでいく。

読むべし!!
ひとり日和 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: ひとり日和 (河出文庫)より
4309410065