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夜勤刑事



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夜勤刑事の評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ごつごつした生き方を選んだパウダー警部補。

マイクル・Z・リューインのリーロイ・パウダー警部補シリーズの二作目『刑事の誇り』(1982年)を、過日読み終え、このシリーズ第一作目『夜勤刑事』を読んでみたくなり入手して読むことにした。
 本書巻末の北村次郎氏の解説でこのパウダー警部補を評した文章を下の・・・内に転載したい。
 ・・・<前文略>ごつごつした生き方を選んだために組織からはみ出した主人公を持つこと。ハロルド・アダムズ『灯蛾の落ちる時』、トレヴェニアン『夢果つる街』、フィリップ・カー『偽りの街』という作品をここに並べればわかりやすいか。私はこの手の小説が好きなのである。リーロイ・パウダーは、そういう「気むずかしい余計者」という名称が浮かんできて、<後文略>・・・
 解説で北村氏が上のようにパウダー警部補を、「ごつごつした生き方を選んだはみ出し者」という性格として捉えていたことには異論が無い。
 本書『夜勤刑事』に登場するパウダー警部補は、二作目の『刑事の誇り』に登場するパウダー警部補より「ごつごつした生き方」をしているように思えた。
 一作目と二作目の間隔が6年もあることから、著者がパウダー警部補の性格を多少優しくしてしまったのかも知れない、と思いながら読み進んでしまった。
 翻訳のせいではなく、原文が素っ気ないのだと確信したが、相変わらずの紋切り型の文章である。
 プロット構成なども難なく、登場人物なども難なく描写している作品ではある。
 が、今ひとつなにかが欠けているように感じながら読み進んだのです。
 「はみ出し者」主人公の作品として例をあげていたフィリップ・カー『偽りの街』の主人公グンターほどパウダー警部補の個性が傑れていないように感じてしまったのです。
夜勤刑事 (ハヤカワ・ミステリ 1427)Amazon書評・レビュー:夜勤刑事 (ハヤカワ・ミステリ 1427)より
4150014272

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