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天龍院亜希子の日記
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天龍院亜希子の日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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第30回小説すばる新人賞を受賞して、颯爽とデビューを飾った安壇美緒さん。 今年は『ラブカは静かに弓を持つ』で、〈本屋大賞〉にもノミネートされました。 5年経って、著作も3冊に。 ・『天龍院亜希子の日記』(2018年3月、集英社) ・『金木犀とメテオラ』(2020年2月、集英社) ・『ラブカは静かに弓を持つ』(2022年5月、集英社) | ||||
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すばる文学賞を徹底して研究して、 それにマッチする作品に仕上げたなぁといった印象の作品。 それでもいやらしさ、あざとさを感じないのは 著者の筆力のなせる業だと思う。 実力のある人が、あえて能力をセーブし、賞の適性サイズにとどめたといった感じで、 今後の作品での全力を見てみたいと感じました。 同僚の女性と中途半端な関係が予定調和的じゃなく興味深かったです。 いい意味での肩透かしを食らった感じです。 | ||||
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どこにでもある日常なんだけど、眩しい。 なんでも出来そうなくらい力漲る日もあれば、何一ついいことないわ、と頑張れない日もある。きっかけなんて、些細なことだよなぁーとあらためて。 毎日何かは起きてるような、何も起きてないような。それでも作者が目を向ける「普通」の毎日は、色彩豊かで優しくて救われる。 職場の会話、恋人との会話、、その言い方や、ちょっとした仕草。こういう人いるわー、と身の周りの人に当てはめずにはいられない。 気負ってない文章から感じる作者の率直さも眩しかったし、こういう作品が新人賞をとるって、なんかいいなぁと思った。 次の作品も読みたい。 | ||||
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一読して、こういうのを純文学というのかな、と思いました。 派遣会社に勤める今どきのちょっと軽い青年が、それなりに仕事と向き合い、それなりに恋人とつき合い、それなりに浮気もし、それなりに結婚も決める。 波乱万丈のストーリーで読者をグイグイと引っぱって行くエンターテインメント小説ではありません。 それでもきれいな文章で、細部をおさえ、きっちりと読ませてくれます。 反則かもしれませんが、少し引用します。 (引用はじめ) だけど、君はマサオカを信じることで、自分が知り得ない誰かからの善意を信じることができる。自分が本当につらくて、どうしようもない時に、何の証拠がなくっても、もしかしたらこの世の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望を持つことができる」 (引用おわり、201ページ9~12行) この言葉に救われ、青年はこれからも少し温かな心を持って生きていくのだろうな、と思わせて話は終わります。 読後感は悪くないですが、エンタメしか受けつけない人は、読まないほうがいいです。 | ||||
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