ソラリス

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評判

ソラリスの評価:

4.32/5点 レビュー 136件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全221件 141〜160 8/12ページ
No.81
(4pt)

圧倒

1961年に東欧ポーランドで発表されたSF小説。今読んでも設定等に古さを感じるところがなく関心した。知性をもった海という未知との遭遇を通じて主人公の思考が愛や神について深く掘り下げられいく過程に圧倒された。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.80
(4pt)

人間の理解を超えている ソラリスの海

島地勝彦が薦めていたので、読んでみた。

訳者あとがきに、作者の創作意図がうかがえる文章が掲載されており、

宇宙は、人間の理解を超えていて、人間の知性で理解しようとすることの限界を説いている。

『「かれら」の文明が「われわれ」の文明と全く違った道を進んでいるとしたら。

クリスの目前にいるハリーも、ハリーであってハリーではない。』

クリスは人間の知性、感情をもって、ハリーに愛情を感じだすが、それは決して海の策略ではない。

主人公クリスは、「不完全さを、本質的、内在的特質としてもってる神」の存在を想像した。

幼稚な神、不完全な神、『それは何も救いはしないし、何の役にも立たない、ただ存在するだけ』。

長く世界の人に読み継がれている作品だけに、根底に哲学的深淵を感じる。いい読書体験ができた。
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) Amazon書評・レビュー: ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.79
(4pt)

不思議な世界観だった

ロシアの友人に勧められて読んだ本。(作者がロシア人)一言でいうと「おもしろい」です。ただ、抽象的な表現や難しい専門的な用語があり、たまにその部分を何度も読み返したりしたりもしました。この表紙が、本の世界観をうまく表現してると思います。じっくり本の世界に浸りたいと思うときにお勧めしたい本です。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.78
(4pt)

不思議な世界観だった

ロシアの友人に勧められて読んだ本。(作者がロシア人)一言でいうと「おもしろい」です。ただ、抽象的な表現や難しい専門的な用語があり、たまにその部分を何度も読み返したりしたりもしました。この表紙が、本の世界観をうまく表現してると思います。じっくり本の世界に浸りたいと思うときにお勧めしたい本です。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.77
(5pt)

眩暈がする

正直言うと私は旧訳で挫折していまして再挑戦という意味で新訳を手に取ってみたのですが、今回は最後まで読み進めることが出来ました。

主人公を通して物語を読み進めていくと様々なフィールドの研究者たちが時には熱狂的に、時には諦念を交えながらソラリスという生命体の謎を探求する様子を窺い知ることが出来ます。それはまた飽くなき探求心の象徴であり、ひたすらに敗北を余儀なくされた人類の歴史でもあります。

時折、ソラリスの描写が挟まれるわけですが、変容に富んだ捉えどころのないソラリスに私の乏しい想像力はオーバーフロー気味でした。ソラリスの研究者たちが頭を抱えるわけですね......

冒頭にあるように本書は私にとって難解な部類の本に入ります。しかし、クローズド・サークル的な状況のもと主人公を前にして意味深にして不可思議な行動を取る研究仲間たちや、主人公を巡るラブロマンスが本書のページを捲る手助けてくれました。恐らく、全面的にコンタクトに焦点をあてられていたら再度の挫折を余儀なくされたかもしれません(笑)

最後に、本書を読み通して常に感じていたのは、レムの圧倒的な想像力でした。ここまで緻密に描写をし仮想とはいえ学問の体系や、独自の理論を築く力量には唖然とするしかありません。それが読みにくさの要因となっている感が否めませんが、ただの飾りではなく説得力ある世界を構築するためのファクターとしているのには流石というかしかないです。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.76
(5pt)

眩暈がする

正直言うと私は旧訳で挫折していまして再挑戦という意味で新訳を手に取ってみたのですが、今回は最後まで読み進めることが出来ました。

主人公を通して物語を読み進めていくと様々なフィールドの研究者たちが時には熱狂的に、時には諦念を交えながらソラリスという生命体の謎を探求する様子を窺い知ることが出来ます。それはまた飽くなき探求心の象徴であり、ひたすらに敗北を余儀なくされた人類の歴史でもあります。

時折、ソラリスの描写が挟まれるわけですが、変容に富んだ捉えどころのないソラリスに私の乏しい想像力はオーバーフロー気味でした。ソラリスの研究者たちが頭を抱えるわけですね......

冒頭にあるように本書は私にとって難解な部類の本に入ります。しかし、クローズド・サークル的な状況のもと主人公を前にして意味深にして不可思議な行動を取る研究仲間たちや、主人公を巡るラブロマンスが本書のページを捲る手助けてくれました。恐らく、全面的にコンタクトに焦点をあてられていたら再度の挫折を余儀なくされたかもしれません(笑)

最後に、本書を読み通して常に感じていたのは、レムの圧倒的な想像力でした。ここまで緻密に描写をし仮想とはいえ学問の体系や、独自の理論を築く力量には唖然とするしかありません。それが読みにくさの要因となっている感が否めませんが、ただの飾りではなく説得力ある世界を構築するためのファクターとしているのには流石というかしかないです。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.75
(5pt)

エンディングは断然映画よりこっち

新旧いずれかの映画をご覧になって興味を持たれた方もいらっしゃると思いますが、まったく違うエンディングで非常に静かに物語が終わります、映画の劇的な終わり方と違って物足りないと感じる方もいらっしゃると思いますが原作者のスタニスワフ レムが言いたかったことがここに凝縮されていると思います。

映画を批判するわけではなく映画は別物として観て面白いと思いましたが、個人的には原作版の静かなエンディングのほうが深く心に残っていて面白いと感じています。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.74
(5pt)

エンディングは断然映画よりこっち

新旧いずれかの映画をご覧になって興味を持たれた方もいらっしゃると思いますが、まったく違うエンディングで非常に静かに物語が終わります、映画の劇的な終わり方と違って物足りないと感じる方もいらっしゃると思いますが原作者のスタニスワフ レムが言いたかったことがここに凝縮されていると思います。

映画を批判するわけではなく映画は別物として観て面白いと思いましたが、個人的には原作版の静かなエンディングのほうが深く心に残っていて面白いと感じています。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.73
(5pt)

なぜ,レムにノーベル文学賞をやらなかった!

というのが,わたしの口癖なんだけど,これほど高度に科学と文学を融合させた小説家がいたろうか? いや,いない。
レム自身科学者だったし,レムと同レベルの科学者でSF作家という人はいると思うが,レムほどの文学性を持った人はいない。

宇宙に生物がいたとしても,人間型である可能性はほぼ無いとわたしは思う。
ここでは,惑星ソラリスの海が生物だ。 レムの作品では,宇宙の他の生物との意思疎通はできないと考える。

わたしも,人間型宇宙生物はいないと思うし,意思の疎通もやはりできないと思う。 宇宙生物はそれほど異質だと思うからだ。

レムの作品はSF好きだけでなく,全ての文学好きの人が満足できるレベルの小説ばかりだと思う。

レム全集の Kindle版 配信を,強く望む。 「天の声」「枯草熱」「リンファーテルの公式を含む短編集」などなど,全部読みたい!
英語だったら頑張って読むんだけど,ポーランド語を今から習得するのは,キツいです。 全集お願いします!
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.72
(5pt)

なぜ,レムにノーベル文学賞をやらなかった!

というのが,わたしの口癖なんだけど,これほど高度に科学と文学を融合させた小説家がいたろうか? いや,いない。
レム自身科学者だったし,レムと同レベルの科学者でSF作家という人はいると思うが,レムほどの文学性を持った人はいない。

宇宙に生物がいたとしても,人間型である可能性はほぼ無いとわたしは思う。
ここでは,惑星ソラリスの海が生物だ。 レムの作品では,宇宙の他の生物との意思疎通はできないと考える。

わたしも,人間型宇宙生物はいないと思うし,意思の疎通もやはりできないと思う。 宇宙生物はそれほど異質だと思うからだ。

レムの作品はSF好きだけでなく,全ての文学好きの人が満足できるレベルの小説ばかりだと思う。

レム全集の Kindle版 配信を,強く望む。 「天の声」「枯草熱」「リンファーテルの公式を含む短編集」などなど,全部読みたい!
英語だったら頑張って読むんだけど,ポーランド語を今から習得するのは,キツいです。 全集お願いします!
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.71
(3pt)

そんな切り取り方をされたソラリスという本

ソラリスの新訳が文庫化されたことで読んだ。映画「惑星ソラリス」の昔からのファンであることが
主たる動機である。

 僕にとって本書は読みにくい一冊となった。これは著者の文章のリズムが合わなかったこともある。
途中で延々と著者が語る「ソラリス学の系譜」に、ついていけなかったことも確かだ。著者がなぜ
かような系譜に、淫するが如く、拘ったのかは僕には正直理解不能であった。クトゥルー神話に溺れていった
ラヴクラフトに、少し重なるものも感じた次第だ。

 著者はタルコフスキーの「惑星ソラリス」をこき下ろしていたらしい。ソラリスを「郷愁」という狭い範囲に
閉じ込めてしまった点を難じている様子だ。それは僕にとって例えばキューブリックの「シャイニング」に
対するスティーブンキングの批難にも通じるようで面白い。

 キューブリックの「シャイニング」は僕にとっては大傑作である。キングは、キューブリックに対して「彼はホラーを
分かっていない」と言ったらしいが、どう鑑賞していても映画「シャイニング」は怖い。
 文章で語る恐怖と映像で見せる恐怖の本質的な差がある。後者に関しては、より本能に近い。見た瞬間に総毛たつ
ようなことは時として起こる。見たものを言語化する前に既に鳥肌が立っている状態だ。キューブリックはそこに
訴える。キングの文章力とはまたフィールドが違う話だ。従い、キングの批難は僕には腹に落ちない。

 ではソラリスはどうか。著者がソラリスで語ろうとした、おそらくは、「膨大な何か」がある。それを言語化する
中で「ソラリス学の系譜」を用意しなくてはならなかったはずだ。それに対してタルコフスキーは、ごく一部を切
り取ったように見えたのだろう。
 但し、タルコフスキーの切り取った「ごく一部」の美しさというものがある。「惑星ソラリス」をSF映画だと
考えて観る人はいても、SF映画だと感じて観る人などいないだろう。そんな切り取り方をされたソラリスという
本や、その著者が不幸だとは僕は思わない。タルコフスキーに一部を切り取らせた段階で、本書の勝ちで
あるだろうから。

ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.70
(3pt)

そんな切り取り方をされたソラリスという本

ソラリスの新訳が文庫化されたことで読んだ。映画「惑星ソラリス」の昔からのファンであることが
主たる動機である。

 僕にとって本書は読みにくい一冊となった。これは著者の文章のリズムが合わなかったこともある。
途中で延々と著者が語る「ソラリス学の系譜」に、ついていけなかったことも確かだ。著者がなぜ
かような系譜に、淫するが如く、拘ったのかは僕には正直理解不能であった。クトゥルー神話に溺れていった
ラヴクラフトに、少し重なるものも感じた次第だ。

 著者はタルコフスキーの「惑星ソラリス」をこき下ろしていたらしい。ソラリスを「郷愁」という狭い範囲に
閉じ込めてしまった点を難じている様子だ。それは僕にとって例えばキューブリックの「シャイニング」に
対するスティーブンキングの批難にも通じるようで面白い。

 キューブリックの「シャイニング」は僕にとっては大傑作である。キングは、キューブリックに対して「彼はホラーを
分かっていない」と言ったらしいが、どう鑑賞していても映画「シャイニング」は怖い。
 文章で語る恐怖と映像で見せる恐怖の本質的な差がある。後者に関しては、より本能に近い。見た瞬間に総毛たつ
ようなことは時として起こる。見たものを言語化する前に既に鳥肌が立っている状態だ。キューブリックはそこに
訴える。キングの文章力とはまたフィールドが違う話だ。従い、キングの批難は僕には腹に落ちない。

 ではソラリスはどうか。著者がソラリスで語ろうとした、おそらくは、「膨大な何か」がある。それを言語化する
中で「ソラリス学の系譜」を用意しなくてはならなかったはずだ。それに対してタルコフスキーは、ごく一部を切
り取ったように見えたのだろう。
 但し、タルコフスキーの切り取った「ごく一部」の美しさというものがある。「惑星ソラリス」をSF映画だと
考えて観る人はいても、SF映画だと感じて観る人などいないだろう。そんな切り取り方をされたソラリスという
本や、その著者が不幸だとは僕は思わない。タルコフスキーに一部を切り取らせた段階で、本書の勝ちで
あるだろうから。

ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.69
(5pt)

『わかりにくさ』が本質の物語

あまりSFは読まないのですが、美しい装丁とあらすじに惹かれて、一切の予備知識なしに国際線の中で一気に読みました。スッキリさせてくれない、そして悲しい、長い余韻の中で考え込んでしまう物語でした。
ソラリス研究者たちの悪戦苦闘を物語る観察や科学史がこれでもかと緻密に説明されます。思うにそれらは、ソラリスを理解しようとする人類の努力のほとんどが的外れでトンチンカンで意味を為さない事の描写です。
人類の試みがトンチンカンであるのと同様に、ソラリスから人類へのコンタクトもトンチンカンなのです。それ故に人類は混乱し恐怖し悩み苦しみ、悲劇を演じることになります。
この『人とソラリスの噛み合わなさ』こそが、レムの卓抜した想像力が提示した、実在の根本から違う者同士のコンタクトの姿なのでしょう。
ソラリスが遣わす訪問者は、親愛なる者の姿で強い執着と関心を持って人の前に現れます。ソラリスはきっとなぜ人がそれに恐怖するのかどころか、下手すれば恐怖というものすらよくわかっていない。
2周目を読むときには、1周目は不気味で仕方なかった訪問者の懊悩や感情を思いながら読むことになるでしょう。それは、1周目にはあくまで人類たる主人公の主観的視点にいた読者が、地球外生命体という全く得体の知れない絶対的他者の視点を理解しようと考え始めた第一歩なのかも知れません。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.68
(5pt)

『わかりにくさ』が本質の物語

あまりSFは読まないのですが、美しい装丁とあらすじに惹かれて、一切の予備知識なしに国際線の中で一気に読みました。スッキリさせてくれない、そして悲しい、長い余韻の中で考え込んでしまう物語でした。
ソラリス研究者たちの悪戦苦闘を物語る観察や科学史がこれでもかと緻密に説明されます。思うにそれらは、ソラリスを理解しようとする人類の努力のほとんどが的外れでトンチンカンで意味を為さない事の描写です。
人類の試みがトンチンカンであるのと同様に、ソラリスから人類へのコンタクトもトンチンカンなのです。それ故に人類は混乱し恐怖し悩み苦しみ、悲劇を演じることになります。
この『人とソラリスの噛み合わなさ』こそが、レムの卓抜した想像力が提示した、実在の根本から違う者同士のコンタクトの姿なのでしょう。
ソラリスが遣わす訪問者は、親愛なる者の姿で強い執着と関心を持って人の前に現れます。ソラリスはきっとなぜ人がそれに恐怖するのかどころか、下手すれば恐怖というものすらよくわかっていない。
2周目を読むときには、1周目は不気味で仕方なかった訪問者の懊悩や感情を思いながら読むことになるでしょう。それは、1周目にはあくまで人類たる主人公の主観的視点にいた読者が、地球外生命体という全く得体の知れない絶対的他者の視点を理解しようと考え始めた第一歩なのかも知れません。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.67
(5pt)

哲学的思考を潜在的に盛り込んだ、現在でも十分通じる、斬新なSF小説である

一読して損はないと思う
更に、スタニスワフ・レム の作品を読みたくなった
余談ですが、再訳版の「ソラリス」より、物語としては断然読みやすいと思う
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) Amazon書評・レビュー: ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.66
(2pt)

直観的に、、、読みづらい、、、

先に述べている人もいるが確かにSF小説としては非常に読みにくい文体である。
「ソラリス」(沼野 充義訳)は再訳版とのことだが、最初の「ソラリスの陽のもとに」(飯田 規和翻訳)の方が数段物語としては分かり易く読める。
哲学的・情緒的・詩的な文体が好みの方にはよいかもしれない?が私にとっても読みにくく思えた。その結果、
本半ばにしてもともと「ソラリスの陽のもとに」の存在を知り、こちらを読み始めたところ、スラスラと面白さに特化出来た。
内容を十分に理解した上で、又、検閲でカットされた部分の比較において二つを読み比べる点ではいいのかもしれない。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.65
(2pt)

直観的に、、、読みづらい、、、

先に述べている人もいるが確かにSF小説としては非常に読みにくい文体である。
「ソラリス」(沼野 充義訳)は再訳版とのことだが、最初の「ソラリスの陽のもとに」(飯田 規和翻訳)の方が数段物語としては分かり易く読める。
哲学的・情緒的・詩的な文体が好みの方にはよいかもしれない?が私にとっても読みにくく思えた。その結果、
本半ばにしてもともと「ソラリスの陽のもとに」の存在を知り、こちらを読み始めたところ、スラスラと面白さに特化出来た。
内容を十分に理解した上で、又、検閲でカットされた部分の比較において二つを読み比べる点ではいいのかもしれない。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.64
(5pt)

2つの両極端なレビューになった

異星人または異性生物体との意思疎通について、心底考えさせられる。
異星人も私たち地球人と同じ思考回路や思考形態を持つ、と前提して物語が作られることが多い。
私もそう思っていたが、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』を読んで、あまりに無邪気だと気付かされた。
なので、パイオニア10号に載せられたメッセージ板は、異星人にとって恐らく何の意味も持たないだろう。
いや、この場合の「意味」って一体何を意味するのだろう。
ソラリスの海は生命体らしい、ということは分かるが、なぜこんなことをするのか? という問いに答えは出ない。
そもそも、地球から遠く離れたソラリスに生命体が存在する、ということ自体が、地球人に何か関係があるのか、というと、ない。
関係ないのに、しかも一方通行だと分かっていて、なぜわざわざ理解しようとしなければならないのか。
地球人には好奇心があるから?
意思疎通できる、理解できると期待するから?
そう考えると、ソラリスの海が地球人の脳内の「何かの部分をキャッチ」して、それを原子ではない粒子で形にする、というのも変だ。
キャッチするということは、疏通するということではないのか。
しかし、この考えに対しては『意思ではなく、核酸の言語によって多分子の結晶の上に書きとめられた絵を取り出したのだ』と身も蓋もない答えがちゃんと用意されている。
そして、その原子ではない粒子でできたハリーは、地球人のように思考した結果、自分の存在を無にする道を選択する。
ハリーの地球人のような思考は、ソラリスの海によって組み込まれたものだ。
これも考えれば考えるほど訳が分からなくなる。
ケルヴィンは、ソラリスの海がケルヴィンを創り出しているかのような悪夢を見るが、もしそれが本当にできあがったら、どうなるのだろう。
残念ながらそれは悪夢で終わってしまった…。
いや、こんなレビューはやめよう。
書きなおそう。
異星に行ったら、死んだはずの人が突然目の前に現れた。
かつて愛し、傷つけ、それがもとで自死してしまった人だ。
どうやらそれは、異星の生命体『ソラリスの海』が作り出したらしい。
となれば、海に何かの意図があり、それを理解したいと考えるのは当然。
そのために「ソラリス学」という学問まで作られた。
しかし、悪戦苦闘の末、「海の意図を理解することはできなかった」と悟るまでの物語、ということになるのかな。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.63
(5pt)

2つの両極端なレビューになった

異星人または異性生物体との意思疎通について、心底考えさせられる。
異星人も私たち地球人と同じ思考回路や思考形態を持つ、と前提して物語が作られることが多い。
私もそう思っていたが、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』を読んで、あまりに無邪気だと気付かされた。
なので、パイオニア10号に載せられたメッセージ板は、異星人にとって恐らく何の意味も持たないだろう。
いや、この場合の「意味」って一体何を意味するのだろう。
ソラリスの海は生命体らしい、ということは分かるが、なぜこんなことをするのか? という問いに答えは出ない。
そもそも、地球から遠く離れたソラリスに生命体が存在する、ということ自体が、地球人に何か関係があるのか、というと、ない。
関係ないのに、しかも一方通行だと分かっていて、なぜわざわざ理解しようとしなければならないのか。
地球人には好奇心があるから?
意思疎通できる、理解できると期待するから?
そう考えると、ソラリスの海が地球人の脳内の「何かの部分をキャッチ」して、それを原子ではない粒子で形にする、というのも変だ。
キャッチするということは、疏通するということではないのか。
しかし、この考えに対しては『意思ではなく、核酸の言語によって多分子の結晶の上に書きとめられた絵を取り出したのだ』と身も蓋もない答えがちゃんと用意されている。
そして、その原子ではない粒子でできたハリーは、地球人のように思考した結果、自分の存在を無にする道を選択する。
ハリーの地球人のような思考は、ソラリスの海によって組み込まれたものだ。
これも考えれば考えるほど訳が分からなくなる。
ケルヴィンは、ソラリスの海がケルヴィンを創り出しているかのような悪夢を見るが、もしそれが本当にできあがったら、どうなるのだろう。
残念ながらそれは悪夢で終わってしまった…。
いや、こんなレビューはやめよう。
書きなおそう。
異星に行ったら、死んだはずの人が突然目の前に現れた。
かつて愛し、傷つけ、それがもとで自死してしまった人だ。
どうやらそれは、異星の生命体『ソラリスの海』が作り出したらしい。
となれば、海に何かの意図があり、それを理解したいと考えるのは当然。
そのために「ソラリス学」という学問まで作られた。
しかし、悪戦苦闘の末、「海の意図を理解することはできなかった」と悟るまでの物語、ということになるのかな。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.62
(3pt)

SF ? ミステリ? サスペンス? ラブ・ロマンス?

スタニスワフ・レムの代表作で、訳者は沼野充義である。訳者解説にも書いてある通り、「できるだけレムの精神に忠実に、なおかつ日本語として文意ができるだけ明晰に通るように」(p419)訳されているので、おそらく、レムの文章の直訳が多かったのではないか、と思われる。そのため、最初は読みづらさを感じるものの、読み進めていくうちに、その違和感は消え、レム独特の描写の細かい文体に慣れていく。
さて、内容であるが、amazonレビューのタイトルの通り、あらゆるジャンルが重層的に交わった作品である。とは言っても、やはり、メインモチーフはSFである。人類が、人類の思考の範疇から外れた生命体に、宇宙で、出会ったとき、人類はその他者とどのようにコンタクトを図るか、といったことが話の主軸である。その他者とは、惑星ソラリスであり、ソラリスの海である。この海は人類を遙かにしのぐ知的生命体であることはわかっているが、人間のような器官を持った生命体ではないので、人類は、どのようにコンタクトを取っていいのかがわからないままである。その悪戦苦闘の約80年の歴史が、「ソラリス学」であり、この物語の背景となっている。
この本の初出は1961年で、レムはポーランドの作家なので、当時の共産主義圏のユートピア思想へのアンチテーゼといった意味合いが含まれているようだ。人類は、地球上で最高の知的生命体であり、その生命体が築く共産主義国家が、ヘーゲル・マルクス流の発展の最終段階であるという思想である。このような考えを相対化するために、『ソラリス』は書かれたのではないだろうか。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005