■スポンサードリンク


地羊鬼の孤独



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
地羊鬼の孤独

地羊鬼の孤独の評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

果たして猟奇殺人は霊の存在を現出させるモノだろうか?

次々とみつかる“地羊鬼”と“数”が記された棺に納め放置された遺体…その猟奇的犯罪を追う刑事が真相に近づくにつれ、その三人の被害者各々が過去に関わった自殺と判断された事件の密室の謎解きがあり、今では怪談が口伝てされる十年前の連続児童誘拐殺害事件を連想させる数々の断片がある…物語の構成からは怪談と云うより怪談よりのミステリーと云った趣を強く感じてしまうが、口伝てされる怪談に果たして猟奇殺人は霊の存在を現出させるモノだろうか?またしても語り手に同化して読み進めた読者には後味の悪い結末が用意されている。
地羊鬼の孤独Amazon書評・レビュー:地羊鬼の孤独より
4334914977
No.1:
(5pt)

「この世には不思議なことなど何もないのだよ」を超えて

著者の小説はすべて本格ミステリとホラーの融合という作風という一風変わった作風ですが、単なるジャンルの融合にはとどまらない迫力を感じます。著者は恐らく推理小説という形式を使って現実世界の「論理」と「オカルト」の境界を溶かそうとしているのではないでしょうか。

京極夏彦は自身のキャラクターに「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と言わしめましたが、大島清昭はそれを踏まえてやはり「この世は不思議なことだらけだ」と強く主張しているように思います。

『地羊鬼の孤独』はこれまでの作品の中でも、このテーマを最も明快に打ち出しています。大島清昭を読むのだったらまずはここから読んでもいいかもしれません。
地羊鬼の孤独Amazon書評・レビュー:地羊鬼の孤独より
4334914977

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!