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迷宮の月
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迷宮の月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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白村江の戦いで唐と断交していた日本が、国交再開を目的に第8次遣唐使を率いる粟田真人の姿を描いた作品である。 唐との国交を開くためには唐に臣従する必要があるが、天皇が中国の皇帝の臣下になることは日本の政治情勢が許さない。その難問の克服する真人は、還暦を超えて体調管理に苦労する老人で、最初は頼りない感じがしたが、粘り強く外交交渉を進め、その上唐の姫君とロマンスまで展開する活躍に、非常に楽しく読み進めることができた。 (以下はネタバレ) ただ、読んでいて違和感を感じる箇所があった。例えば真人が元々は百済出身で少年時代に虐められたというエピソードの必要性には疑問を感じ、百済出身であることが史実として正しいのかネットで調べたが、そのような情報は確認できなかった。更に最後に公主から伝えられた恐るべき事実というのが、「天皇の祖先は中国から倭国に渡った」ということであったというのは、物語の筋とは全く関係ないし、何故このようなエピソードを挿入するのか、著者の思想背景に疑問を感じざるを得なかった。 せっかく面白い小説なのに最後が興ざめだったのが実に残念。 | ||||
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