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春の嵐



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【この小説が収録されている参考書籍】
剣客商売春の嵐
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)

春の嵐の評価: 4.00/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

ok

おもしろい
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)より
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No.10:
(5pt)

第10巻になりました。

第9巻を読んでいますが、あっという間に終わりそうなので、10巻目を購入。
話の筋立てが、入り組んできました。小兵衛の仕掛けがなんだか藤枝梅安風。
しかし、登場人物の多さに舌を巻きます。それと、悪女を上手く描く筆の冴え。
傘徳と弥七は、失敗しないから、チョイトやり過ぎの感がしないでもない。
とは言え、面白い。春の嵐は、長編で、息子の大治郎を騙る曲者と幕府権力の覇権を巡るお話。
面白いけど、正太郎さんやり過ぎの感。正太郎さんは、田沼派。定信と一橋家が悪。
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)より
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No.9:
(5pt)

長編です

第十巻は短編集ではありませんでした。
幕府の権力争いの陰謀に秋山父子の名が利用されてしまいます。結末はいつもの通り、悪は滅び正義は勝つのですが、仇討ちで人を斬ることが正義とされたこの時代でも、権力争いの為に人を殺すとなると、結局は斬る方も皆、上に利用されているに過ぎなかったのではないかと思え、何か腑に落ちない思いが残ります。
現代の法治国家となったこれまでに、どんなたくさんの事があったのでしょうか。テスト前に教科書を暗記するくらいしかしなかった私には、何ひとつ思い浮かぶことがありません。
これから日本史や歴史上に残る人物のことを少し勉強してみようか、とりあえず、来春から始まる大河ドラマ「西郷どん」は見ることにしよう、と思っています。

・・・あっ、そうだ、戦争があったんだ。
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)より
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No.8:
(5pt)

珍しく…

このシリーズとしては、珍しく重苦しい展開だった。
それでも、池波先生、随所に江戸の風情や美味しいものが散りばめられていたので、けっして楽しくない読書ではなかった。
むしろ、あまりにも有能な小兵衛の周りの人達の働きに、ドキドキしながら読み進めることができ、また、このシリーズの新たな魅力に触れることができたと思う。
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No.7:
(5pt)

どうして秋山大治郎を騙ったか今一つ不明

「先ず、鯛の刺身であったが、それも皮にさっと熱湯をかけ、ぶつぶつと乱切りにしたようなものだ」などちょっとした食べ物のの表現がなんとも言えずリアリティがあり食欲を誘う。きっと自分が体験を表現しているから魅力的なんだろう。

 この巻きはひとつの物語を繋いでいる長編。秋山大治郎を名乗る侍が辻斬りを繰り返し、大治郎が窮地に陥る物語。

 事件の背後には御三家と田沼意次を巻き込んだ政治の暗闘があり、大きな政争に秋山親子が巻き込まれる物語。このシリーズは小兵衛とその周辺の人々の小宇宙で展開されるものが多く、宮部みゆきの江戸時代もののように小さい庶民の世界で宇宙が完結しているものが多い。その中では大変珍しい。一橋家の将軍職を狙う野望が基底として流れる中で事件が展開する。

 この巻きに限らずこの物語の中では何度か田沼意次が「このままでは武士の世の中が終わる」「大変な時代がやって来る」という発言を繰り返して、来たるべき明治維新を予感させる発言をする。この明治に近い江戸を池波正太郎が扱ったのは、消費文化が爛熟し、様々な名物の食べ物が出現した江戸を描きたいという部分もあったと思う。それと同時に池波正太郎がヒアリング可能だった、江戸末期に生きた人たちがなんとか雰囲気を再現できる時代ぎりぎりのラインだったからではないかと予想される。池波正太郎は「私以降は江戸の時代小説は書けないだろう」と発言していたと何かの本で読んだことがある。

 今回の巻きの設定で、辻斬りを行う男がなぜ大治郎の名前を騙ったのかの描きこみがはっきりしていない。なぜ秋山親子をわざわざ巻き込んだのかは最後までわからなかった。
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No.6:
(5pt)

分をわきまえる。その日常的精神の崇高さ。

このシリーズを読み始めて 初めての長編。
やはり 私は長編のほうが落ち着いて読むことができる。

秋山大治郎と名乗るものが 人を惨殺する。
しかし、それは 小兵衛の息子 大治郎ではなく 
ニセモノ大治郎だ。
なぜ?
大治郎に対して 恨みがあるものか
それとも 小兵衛に対して 恨みがあるものか。

松平越中守定信と田沼意次との確執を巧妙に
利用しようとする 人物がいた。
一橋治済が フィクサーなのだ。
松平越中守定信の激情で直情型。
田沼意次の私情を挟まない公平な姿勢。
それが 際立ちながら・・・物語は進む。

今回は 傘屋の徳次郎の自分の勘に愚鈍なほど忠実さが
なんともいえないほど 素敵だった。
戸羽平九郎の 悪そろしいまでの必殺技。
杉原秀の 謙虚な姿勢。
ごぼう 松の 精を吸いつくす魅力。

分をわきまえた しっかりした人たち。
いい作品だ。
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4101157405
No.5:
(4pt)

シリーズ初の長編が登場。剣客親子の生き様と活躍を描いた第十巻。

剣客商売初の長編である。
この長編が組まれたことによって、剣客自体も起承転結で言うなら「転」に差しかかった様な気がして自分はならない

本編では田沼意次、一橋治済、松平定信と言ったビックネームが登場し、幕閣での権力闘争も描かれており
なかなかもって、ドロドロとした内容になっている。
この権力闘争に秋山親子も巻き込まれていくわけだが、巻数が進むごとに
話の内容も少しずつではあるがシリアスで重い内容が多くなってきてるような気がする。

末巻の常盤新平氏の解説でも言ってるように作者でる池波自身の死に対する構えの様な、そういう作者自身の
心が投影されている気がする。

そして本編は池波作品の名物でもある料理、食卓の描写が少ないのも特徴的である。
序盤に秋山ファミリーが小兵衛の隠宅での家族だんらんの食卓風景から始まるのが特徴的で
鯛と軍鶏の鍋をつつきながら始まる本編であるのだが、これ以降は目立った食卓や料理の話が無く話が一気に進んでいくのである

大治郎を名乗る頭巾をかぶった連続通り魔殺人鬼。
しかも田沼家の用人や家来、松平家の家来を集中的に狙い次々と惨殺していく話の内容に
中盤以降一気に読み進めてしまった。
秋山ファミリー、また秋山親子のもとに集まる仲間や弟子たちが総動員されて連続辻斬りの犯人を追う
とてもシリアスでありながらスリリングな内容になっている。

本作は長編という事もあり、話の筋や仕掛けも複雑で手の込んだ話となっている。
池波自身渾身の一作と言ったところではないだろうか。
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No.4:
(4pt)

中々堪能しました

読み応えのある長編?でした。
いつもの短編も当然いいのですが、時々こういう読みごたえのある長編が入ると
俄然アクセントとなり楽しさ倍増ですね
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4101157405
No.3:
(4pt)

剣客商売初の長編

内容は、幾つかの話に分かれてはいますが、
1冊を通して1つのストーリーになっている、
いわゆる長編です。

いつものようなのんびりとしたでだしかと思いきや、
ある事件をきっかけに、物語は一気に緊張感に包まれ、
その緊張感が最後まで続きます。

剣客商売のレギュラー、準レギュラー総出で
事件の解決にあたります。

普段は寝る前や通勤のお供に、ゆっくり読んでますが、
この巻だけは一気に読んでしまいました。

剣客商売ファンは全巻+番外編まで全てお読みになるでしょうが、
ちょっと趣向を凝らした一冊です。
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4101157405
No.2:
(4pt)

魅力ある作品♪

八百石の旗本が斬殺されるという事件が起こった。曲者は「秋山大治郎」と名乗って
立ち去ったが、大治郎はこの時刻には父小兵衛と夕餉を共にしていた。大治郎を名乗り
人を殺めたのは何のためか?その真相を探るべく動き始めた小兵衛たちだが、事件は
これだけでは終わらなかった・・・。「剣客商売」シリーズ10。

大治郎を名乗り人を殺め続ける曲者の正体は?その背後には何があるのか?小兵衛、
弥七、徳次郎らが、手がかりを求め奔走する。中でも徳次郎の執念はすさまじく、
曲者を見つけ出すためには己の命さえ懸けようとする。また、笹野新五郎、杉原秀、
飯田粂太郎なども協力を惜しまない。小兵衛・大治郎父子がいかに皆から慕われて
いるかがうかがえ、人と人との絆の深さには、胸を打たれるものがあった。やがて、
徳次郎の努力が実を結ぶ時が!!
さまざまに変化する状況、知らぬ間に迫る危機。いったい秋山父子はどう立ち向かって
いくのか?作者の巧みなストーリー展開は、この作品を魅力あるものに仕上ている。
最初から最後まで楽しめる、読み応えのある面白い作品だった。
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4101157405
No.1:
(4pt)

初の長編

この春の嵐は剣客商売初の長編となります。大治郎を語る暗殺者が権力者ゆかりの人たちを次々を暗殺していきます。追い詰められていく秋山親子。しかし、やっぱり小兵衛は負けません。
長編ということで色々な人物が出てきます。彼らの魅力も面白いです。
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)より
4101157405

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