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掬えば手には
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掬えば手にはの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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対象理解について、もう少し自然な形で書かれていたら、もっと人間の本質に迫れたのではないかという変な読後感。 相手の考えがわかる?そんな簡単に出来る?主人公の秘密は一体何?と惹き込まれる。そうか、その人の立場に立ってよくよく観察すると、驚くほど真実が見えて、こぼさず掬えるってこと?そんな思いで読み進めてスイスイ行くんだが、、、、。 残念ながらクライマックスは無く、非現実的で人間の力を侮ったまま終わりを迎える。相手の立場に立つなんて到底無理だよね、って謙虚な態度にも迫って、あらがって欲しかったという思いの残る作品。 | ||||
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瀬尾さんの作品では、もう忘れかけている思春期の心の揺れを思い起こさせてくれます。 これも瀬尾さんが先生であった時代に思春期の子どもたちに寄り添ってきたからこその表現だと思います。自分もあの頃、そんなこと考えてたなと結構な頻度で頷いてしまうのです。 本作品では青春の光も影も優しく描かれていきます。 「高校生のころは、わけもなく心が揺れ動いて苦しくなったり、ぶつけようもない苛立ちに襲われたり、漠然とした不安に叫びたくなった。」 「そう。いろいろあっただろ。単純明快に暗いところゼロで十代をやり過ごしているやつなんていないもんな」 「だけど、あの時は思春期だったでしょう? 今のほうがずっと余裕」 さて、大学生の梨木とバイト先の店長大竹さん、そして友人たちを巡り物語が展開します。 物語が進むにつれて登場人物の背景が明らかになっていくのも瀬尾さんらしい展開です。 心地よい文章で、つい時間を忘れて読んでしまう。 現代はたくさんの人とスマホやSNSでゆるくつながっていける時代です。 それとは逆に、人と人とが直接かかわり合う、気持ちを推し量り合うことでしかわからないことがあるのも事実。本作では人との関わりが中心に描かれます。 梨木くんは、全てが平均的というけど人の心を酌むことのできる達人ですね。 河野さんも常盤さんも、香山くんとの関わりも、リアルな人と人との関わりの賜物です。 こんな体験できるといいですね。 いい時間を過ごせたと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここからはネタバレです。 常盤さんと秋音に関しては、自分ならとても耐えられないです。秋音が可愛らしければ可愛らしいほど、悲しみは消えないことでしょう。 ここは温かな気持ちに到底なれなかったのでストーリーの流れのよさと差し引いても⭐3としてしまいました。 | ||||
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気持ちよく優しいお話ですねー 見方を変えれば河野さんはかなり粘性の高いストーカーで、大竹さんはできれば近づきたくないし逃げる方が正しい相手だし、並んで歩いてる時に訳分からない会話を一人で交わして挙句自分に向かって何か熱弁始める人間がいたら逃走案件だけど ↑のちょっとヤバめ…?に好意が挟まると気遣いに満ちた優しい関係性が出来る 「怖かっただろうな」でげらげら笑う河野さんのフォローは偉大だ 見てるだけじゃなくて、誰もが見られてもいて、そこに好意があると優しい労りの連鎖が発生する 読むタイミングを選ばず読後気持ちが穏やか効果が得られる楽しいお話でした | ||||
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主人公の人の良さが光るストーリー。 河野さんとの関係性が良い。 全体的には心休まる素敵な物語なんだけど、著者の作品として捉えるともう一つ訴えかけるものがない。 バイト仲間常盤さんの状況も理由は簡単に推測できるし、作品への絡ませ方はもうひとつ。 主人公の他人への気の使い方が結局自分にも帰ってくるのだろうけど、こんな生き方は疲れそう。 それでも人に関わるのは素敵な事だという思いは伝わるストーリー。 | ||||
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