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(アンソロジー)
秘密 異形コレクションLI
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秘密 異形コレクションLIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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九年ぶりに復活、刊行されたシリーズの先の二冊、『ダーク・ロマンス』『蠱惑(こわく)の本』には、いくつか、とても魅力的な短編があって、アンソロジーとしても読みごたえがあったのですが、今回はちょっと期待外れでしたね。ぶっちゃけ、面白い短編があまりなかった。監修者の井上雅彦さんの熱意は買うし、シリーズ自体、とても愛着がありますが、今回はちょっとね、美味しい(魅力的な)作品、あんまなかったな、と。 収録された16作品中、読みごたえあって印象に残ったのは、次の五つ。 ★平山夢明「世界はおまえのもの」 ★織守(おりがみ)きょうや「壁の中」 ★最東対地(さいとう たいち)「胃袋のなか」 ★嶺里(みねさと)俊介「霧の橋」 ★雀野日名子「生簀(いけす)の女王」 本巻のトリを飾る平山夢明作品が、ごっつ、面白かったです。 上記以外の収録作品は、以下のとおり。 ◎坂入慎一「私の座敷童子(わらし)」 ◎黒澤いづみ「インシデント」 ◎斜線堂有紀(ゆうき)「死して屍(しかばね)知る者無し」 ◎飛鳥部(あすかべ)勝則「乳房と墓──綺説《顔のない死体》」 ◎中井紀夫「明日への血脈」 ◎井上雅彦「夏の吹雪」 ◎櫛木理宇(くしき りう)「蜜のあわれ」 ◎澤村伊智「貍(やまねこ) または怪談という名の作り話」 ◎山田正紀「嘘はひとりに三つまで。」 ◎皆川博子「風よ 吹くなら」 ◎小中(こなか)千昭「モントークの追憶」 幕開きの編集序文にて、《これからも、新しい歴史を刻んでいければと思います。そのためには、これまでの〈異形〉の前例にこだわらず、新しい実験に取り組んで行くことだと思っております。それでこそ、〈異形コレクション〉が〈異形コレクション〉らしく続いていくのだろうと考えております。》と語る編者の意気や良し! 次の巻も楽しみにしてまっせ。 | ||||
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