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八本目の槍
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八本目の槍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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今村氏の作品は、どれも素敵です。 すべての人々が人生を謳歌する世界観が ある。 | ||||
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賤ヶ岳七本槍それぞれの章で石田三成との関わりが描かれて展開していく物語。これほど好感が持てる治部は初めてかも?最終的に7人&治部の思いが繋がっていくのが感動的!じんかん と甲乙つけがたい傑作!! | ||||
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石田三成を小姓時代の仲間の視点からそれぞれ見ているのが新鮮に感じた。 | ||||
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賤ケ岳の7本槍はあまりにも有名な話すだが、その7本の槍の人物像や出自、その後などは描かれたことが少なかった。是非ともお勧めしたい。 | ||||
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「賤ヶ岳七本槍」各人の視点から石田三成を描くという構成の妙を、ぐいぐい読ませる筆力で最後まで飽きさせない。 今村作品中、おそらくは随一の読み応え。おススメ。 | ||||
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今までにない 石田三成の描写に引き込まれていった こんな歴史考察があったのかと自称歴史マニアとして 感動すら覚えた 素晴らしい作品だった 又、作品を読み終えてから 知り合いであったことに驚いた 著者のダンス時代の笑顔を思い出す 福井のフェニック通りで 足の骨を折りながら神輿の上から声をかけてくれた事を。 彼が 歴史作家になってたなんて。 以前、面白いと思った作品の 童の神を読んだ時は 気づかなかった 今後の活躍を期待してる | ||||
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この本の「二本槍」の「腰抜け助右衛門」が私の先祖です。 420年~450年ほど前を生きた「武則」のことをいろいろ聞かされてきました。 一族内でも助右衛門を研究・調査して冊子にしている人もいます。 でもこの本が一番納得できます。 「腰抜け」でよかったと思います。 | ||||
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七本槍の武士一人ひとりの生き様が、生き生きと描写されています。 今の時代を生きる人間にも共感が得られると思います。 章ごとに、完結していながら、三成の人柄が多角的に語られる作品です。 | ||||
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本作は、実質的には関ヶ原の戦を扱う作品を定型化した司馬遼太郎の『関ヶ原』をオマージュしながら覆そうとする野心作、背表紙のタイトルだけを見ると一瞬『八日目の蝉』と錯覚しがちだが、誘拐ものではなく、「下克上」作品だ。 一見、石田三成の汚名返上を目的とした作品と思われがちだが、読み進めてみると三成というより、賤ヶ岳の戦で武勲を挙げ、七本槍と謳われたにもかかわらず、虎之助(加藤清正)が武官と文官を兼任していたことがあまり知られていないことや、助作(片桐且元)が大阪の陣で貧乏くじを引かされていたことなどでパブリックイメージが偏りがちな7人への偏見を覆す物語と言った方がいい。7人だけでなく本作にも登場する大蔵卿局もそこに加えてもいいだろう。 現に本作で三成自身の知能がさらにパワーアップされたことで、もはや人知を超えてしまったとはいえ、腕力がなかったり、「人心が解らぬところがあるから助けてやれ」などと言われるところはこれまでの三成像と同じでその点は特に変わり映えはない。 これまで(特に西軍視点)の作品では、佐吉(三成)が頭が良過ぎて「人心が解らぬ」ものだから、それをスーパンマンみたいなともだち(大谷吉継)やらベテラン軍師(島左近)やらが人知れずカバーしていたことを今度は7人がそれを肩代わりしているのが、本作の真新しさだ。もちろん史実を変えるわけではなく個人的な下支えに過ぎないが。 だからあの『関ヶ原』ではあれほど大活躍していた主要人物はほとんど表に出ない。それは吉継や左近だけでなく、本多正信もせっかく一向一揆の話が出てもそこに関連付けすらされないのはあえてなのかもしれない。 ただ欠点はあるにしろ、本作ではあまりにもハイスペック過ぎて今までの三成像よりもさらにとっつきにくいのではないかと逆に危惧してしまう。非力ではあるもののあそこまで軍略があれば、ともだちやベテラン軍師が不要になるのも無理はないし、だからこそこれまで著しく不仲と描かれていた彼らとの関係を浮かび上がらせたのかもしれない。確かに3英傑の中では小姓に課題を与えられそうなのは譜代家臣がいない秀吉くらいだし、課題を提出できなければ佐吉に泣きつくしかないのはありそうなことなので、角付き合わせる方がかえって不自然だ。 ただ三成像として美化され過ぎていることは紛れもない話で、戦国時代に1人の人間が現代のような共和制や立憲君主制しいてはジェンダー論まで思いつき発展させるなど、これではリアリティを感じないといわれても仕方がない。 本作ではむしろこれまで学習漫画ですらいつも無教養な乱暴ものと描かれ「割り算も出来ない」などと読者にも著者らにも馬鹿にされていた市松(福島正則)の方がはるかに魅力的に見えた。 本作が成功に繋がったのは、トップバッターを虎之助に、アンカーを市松にしたことだ。特に有名なシーン、大津城で交わした「罵り合い」をクライマックスに据えたのは秀逸だ。市松はここで自分が馬鹿だと思われていることを逆手に取る。 このシーンでの登場人物たちは市松を含めて一見『関ヶ原』と同じようなことをするのだが、それを鮮やかにひっくりかえすところにカタルシスさえ感じる。 年齢を考えると著者がリアルタイムで司馬遼太郎原作TBS版『関ヶ原』を鑑賞することは物理的に不可能だが、この作品においては今は比較的簡単に鑑賞することが出来る。だから著者が本作を書き終えるためにこの「罵り合い」のシーンを眼を暮らしながら観ていたことは眼に浮かぶ。 それは著者にも評者にも幸運なひとときだったのだ。 | ||||
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賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた豊臣家臣の武将。 功名をあげた7人それぞれがアプローチし、佐吉(石田三成)の人物像を語っていく。 その8人は小姓時代の仲間だった。 友情に結ばれた熱い絆が伺われる。 理でもって予見し、才知みなぎる三成のすがた。 三成の友情の思いやり。 7本の槍は東西に分かれども意志はひとつ。 利権ではなく、三成の自我を捨てて世の中を変えていこうという姿勢。 歴史は変えられないが、もし三成が天下を取っていたら社会は激変したのかも。 時代はいち早く封建社会を脱皮しデモクラシーに向けて加速していたはず。 あたたかさにこころ打たれる。 | ||||
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江戸時代の新庄藩火消の活躍を描いたデビュー作「羽州ぼろ鳶組」が大ヒットシリーズとなった、歴史小説家・今村翔吾氏の新作である。 本作は、「本能寺の変」後、「賤ヶ岳の戦い」で柴田勝家を打ち破った秀吉軍で活躍し、後に「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれる者たちが一人ずつ物語る形で、一人の男の生き様を描いている。 小姓時代に共に学び語らった同級生とも言える仲間のうち、ただ一人だけ「槍」と呼ばれることのなかった男がいた。 その男は、雪合戦に滅法強かった仲間を「戦の才能がある」と見抜き、兄の悲愴な死から槍を振るえなくなった仲間に「民を守る純然たる武士だけが残る世にしたい」と語り、惚れた女のために生きることを願う仲間に「才能が有れば国の政を執る女がいてもいい」と説き、大望を持たぬよう戒めてきた仲間に「豊臣家を残す道」を託し、変わり者と呼ばれた仲間に「共に夢を語らえる仲間が欲しかった」と吐露し、出世できなかった仲間に「学ぶことを止めたからではないのか、夢を叶えろ、俺も夢を追う」と諭す。 やがて彼らは、それぞれ道が分かれていく。そして仲間の一人が、「槍」になれなかった男の徳川に仕掛けた恐るべき策の正体を追う。 「七本槍」一人一人の回想が、小姓時代、豊臣黄金期、無謀な唐入り、秀吉の死、関ヶ原の戦いと、豊臣という大木の年輪を見るが如く語られ、やがてそれらは大きな物語として紡がれる。 これまで冷血な官僚的イメージで語られることが多かったその男が、本作を読むうちに豊臣を守り残すという己が使命を果たす為に、不得手な武を捨て流すことのなかった汗と、歓喜のときも悔しさに満ちたときも決してこぼさなかった涙でできた氷柱の中に、熱い想いを封じていたのではと思わされ、一槍ごとに削られた最後に現れる「八本目の槍」のあまりにも美しすぎる真の姿を見たときに、魂が揺さぶられた。 今村氏の歴史造詣の深さと豊かな創作力が生み出した、現代社会にも繋がる新しい石田三成像を描いた歴史小説の傑作である。 これは新潮社さんへの私んお勝手な思いですが、この作品は、連載中から注目して読んでいた作品で、毎回、はぎのたえこさんの挿画を見ることで、七人の槍の物語の情景が深まり、楽しめました。 単行本では活字だけですが、槍ごとに、あの絵を入れてくれたら、または巻末にまとめて入れてくれたらと思ってしまいます。 | ||||
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七本槍という輝かしい栄光を手にした男たちが、守ろうとしたものはそれぞれ違った。 豊臣秀吉カンパニーで部長職についた8人が、それぞれ営業所を任され、 得手不得手関係なく、算術や武術、家族を守るため日中夜努力している様は、 現代にも通じるところがある。その努力が誰でも報われる社会を望んだ、 石田三成はこの時代では異質だったのかもしれない。 | ||||
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秀吉の配下となり、「賤ケ岳の七本槍」と呼ばれた男たちと、たった一人で豊臣家を守るだけ最後まで戦い続けた石田治部少こと佐吉の壮大な物語。 本書は、七本槍の男たちが一人ずつ語り手となって描かれていく。 それぞれの出自から秀吉に仕えることになった経緯、出世して大名になり、その後関ヶ原の戦いを迎えるまでの隠された想いや、ほかの七本槍との軋轢、そして佐吉との確執が明らかになっていく。 不愛想で口も悪く本心を明かさない佐吉だが、誰よりも賤ケ岳の七本槍と呼ばれた男たちとの関係を大切にし、彼らの幸せを願い、八本目の槍として豊臣家を守ってきた。 佐吉自身が語る章はないが、ほかの七本槍たちの言葉から、佐吉の隠された想いが伝わってきて、その想いに胸が熱くなった。 史実とは異なる部分もあるのだろうが、こんな物語があってもよいと思う。 歴史小説として最後まで楽しめた。 | ||||
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一気に読み終わりました。 史実とは違うかもしれませんが、グイグイ引きつけられて読み終えます。 | ||||
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こんなに三成は先を見通せてたのかってなるぐらいの、三成が凄すぎで・・・若干ヒキます(笑) 清正や正則ら七本槍と謳われた武将らの目を通して石田三成をクールに描く構成であり、またのっけから物語のキーとなる伏線が散りばめてあるので、読み進む度に興奮が増します。 “米と金”ですか・・・成程ね・・・理を理解するのにおバカな私は小難しかったですが、三成を含めた八人の友情・嫉妬に裏切り等、歴史小説の醍醐味は味わえました。 | ||||
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