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R.I.P. 安らかに眠れ
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R.I.P. 安らかに眠れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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五番館や無痛のような背中がぞくぞくする作品の再登場を願いたい。あれは作者のらしさの表現。 | ||||
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SNSで自殺願望のある人とコンタクトを取り,実際に自殺の手伝いをして3人を殺してしまったという男の妹の手記みたいな形の小説。 今までに実際の世の中でも似たようえな事件は色々あっているので,そんな事件を考えながら読むと,単に自殺ほう助?と言っても考え方がいろいろあるなぁ…と。 死ぬ(死にたい)理由もまちまち。一人はいじめや失恋に耐え切れず自分なんていなければいいという感じ。もう一人は不治の病でだんだん弱っていき,間違いなく死ぬことがわかっているので,奥さんに迷惑かけたくないという理由。三人目はあまりに芸術的なセンスがありすぎて,この世ではやっていけないという感じ。 殺された遺族の反応もまちまち。最初の人の周りの人は,乗り越えれば何ともないだろうにとか,次の人の奥さんは,どんな苦労でも耐える覚悟があったのに…と自殺を助けた兄を糾弾するが,三人目の親は,あの子は黙っててもいつか自分で死んだろうから…とあきらめ気味。 それぞれの事情を読むと,手伝った方が本当に悪いのか…という想いも出るが,やった本人は何も悪い事をしたとは思っていなくて,相手が真剣にお願いするから手伝った,いわば善行だ…。何度もやめるように説得もした,でも懇願されたから…。という感じで,罪の意識は全くない。 そんな中3人以外にも自殺しようとしたが たが,犯人の説得で思いとどまって元気に生きている犯人には感謝しているというような証人が現れたりして,果たして判決は…。 このやり取りに加えて,実は兄をそのように追い込んだ人物の登場もあり盛り上がる。ただ最後の最後に書いていた妹が失踪するような事になってしまい(多分自殺しているのだが),スッキリしないのが不満でもある。 | ||||
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連休中に、1日で一気に読みました。久坂部さんの書籍は多数読ませて頂いていますが、自殺というデリケートなテーマを慎重に扱われており、丁度デビュー作の「廃用身」のように重厚で意欲的な作品でした。 読者によって感覚は様々でしょうが、単に自殺を美化してしまわないように配慮しつつも、全否定を否定したいという著者のメッセージを私は受け取りました。各登場人物の立ち位置や、本全体の構成も、その微妙なバランスを取る上で見事に配置されていると感じました。 | ||||
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主人公(被告)の一見理解し難い「良識」を際立たせるためか、その妹や検察官などがあまりに浅薄に描かれており、これはハズレかなと思いつつ読み進めた。 物語が進むにつれ各登場人物の序盤には見えてなかった感情等が明らかになり、妹の考え方も少しずつ変化していき…。どうなることかと思いきや終盤にある人物の意外な側面が立ち現れ、これには完全に意表をつかれた。 結果としてまぁまぁ心に残る本になりそうなのでこの評価です。 | ||||
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三人の自殺志願者を殺害した男が裁判でその罪を問われる。 ・母が病院受診を拒否した場合、無理やり治療を受けさせるのが親孝行なのではなく、親が望むとおりにするのが親孝行。世間一般でよいとされることでも、母がいやがることはしたくなかったのです ・僕は単純に自殺を肯定しているわけでありません。自殺の全否定を否定したかったのです。本当の思いやりについて、もう少し真剣に考えてみて下さい。 ・生きているのがつらいという人に対して、気の毒だから殺すという慈悲殺人。競馬の馬が脚を骨折したら、安楽死させてやるのと同じ。 家族の気持ちを考えろと罵倒され、世間から血も涙もないと言われる男の正直過ぎる発言は感情を揺さぶるものだった。 「もちろん、死んでほしくないという家族の思いは重視されるべきしょう。しかし、家族の気持ちが大事という人は、忘れていないか。いざ、自分が死ぬ以外にない苦しみに陥ったとき、優先されるのは自分ではなく、家族だということを」 この考え方はとても印象に残っている。 オランダの安楽死法では、十二歳以上なら、家族や友人がいくら反対しても、本人が望めば安楽死を受けられるという。 日本ではどうか。 「自分が耐え難い苦痛に苛まれたとき、その苦痛を体験していない家族が、死ぬな、生きてくれと言ったらどれほどつらいか。日本で優先されるのは、常に家族であり、周囲の反応であり、世間の思惑である」 まさにその通りで、苦しんでいる当人よりも、世間的な常識や周囲の感情を押し付けてしまう。 苦しんでいる本人に寄り添うこととはどういうことか、本当に思いやりとはなんなのか、考えさせられることが多かった。 | ||||
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面白い、引き込まれます | ||||
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重いテーマを扱いながらどちらかといえば抑揚がないストーリーが続くので、 もしかすると退屈感を抱くかもしれません。 しかし、そこは久坂部流。 終盤に一気に展開し、深く考えさせられます。 自分が事実のごく一部だけを知っているだけで、 普段いかに表層的な理解しかしていないかを。 そして「思いやり」という何気ない言葉の本当の意味についても。 | ||||
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最近、著者は老人医療のテーマが多くなってきた感じなので、久々に新鮮な気はしました。 お得意の「過去に実際あった事件」等が何回も引き合いに出され、あっ、あの事件の事かぁ、などと思い出しながら読みました。 ただ、肝心の、被告の人格が、いまひとつ鮮明ではなかったような・・・。 インパクトが強くなく、なんか、ふわっと読まされたような気がしました。 「介護士K」のほうが、あくが強いストーリーだと思いました。 | ||||
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