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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 141~160 8/13ページ
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ハッピーエンド、と言う作品ではないですね。内容としては「何かわかるなぁ」と素直に思いました。 大なり小なり皆、人には言えないような、または言いたくないような自分の癖みたいのってありますよね。 ただ読んでと思ったのは大多数から認められない者は排斥される、と言う旨の部分に対しては今もそれほど変わってないような気がします。ダイバーシティーがなんだかんだと言われてますが… 多様性って言っても簡単じゃないですよね。 そもそも今言っている多様性ってものだって大多数の人にとって便利の方向に向かっての多様性じゃないかと思う時があります。 だから僕は普段の生活の中でもあまり多様性と言う言葉は使ってません、何故かと言えば無責任になるから。 言葉にすればかっこいいけど、本当に自分たち一人一人がそれを実践できてるのかって言えば、どうなんでしょうね??? 僕自身、その多様性と言うものを実践しきれているとは思えてないから。 民主主義の中の多様性っつたって結局は多数決の論理で決めてんじゃないかって… 言葉だけのご都合主義の多様性なんてものは人を傷つけるだけです。 本文中にもあったでしょう… 「旺盛な人たち」って言葉が。 この本の全てに共感できたわけではありませんが、ある部分においては共感できるものがありました。 全く共感できない、と言う方はそれこそ「向こう側の岸」の方々かもしれませんね。 | ||||
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世の中にはマイノリティ、マジョリティ、そんな言葉がある。昨今のカタカナブーム、LGBTを云々なんて動きに余計これらの言葉を見る機会は多いだろう。ただ、マイノリティだからかっこいいわけでもマジョリティだから普通でもない。人にはそれぞれ持っているモノがある。それが他者から決して理解されないものであってもそれはその人自身なのだ。私はきっと、所謂世間体からすると少し外れた所に趣味や思考を置いていると自認している。あくまでも自認だが。 だからこそ、登場人物たちの気持ちが理解できた反面、彼らは本当に救済される術がなかったのだろうかと考えてしまった。どんな思考であれ、生を与えられている我々は救済されるべきである。 この本は、読んでもよく分からない人ととても理解ができてどこか共鳴する人に別れるだろう。どちらも見てる世界が違うだけだから、間違いなんてない。 ただ、世の中には自分と同じ人は居ないし自分の思考が全てだと思わないで生きると、どこかで全く別の形をした他者が生きやすくなるのではないだろうか。 | ||||
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結局人類はみんな誰にも言えない秘密があって、それでも社会と何かしらの形で繋がっていることでこの人間社会で生きられるんだなあとしみじみ思う作品。 誰も救われない。 全員に共感もしない。 これはそういう誰かに共感して自分と照らし合わせるような作品ではないと思う。 それよりもっとこの作品に出てくる登場人物以上に社会にいるほんとに想像もつかないような考えを持っている人たちの存在をこの先の人生でふっと意識させるような、そんな作品なのだと思う。 これを読んで多様性についてより理解していきたいとか高尚なことは思わないが、願わくばみんなが社会と何かしら繋がって明日死にたくないと思う生活が幸せなんだろうなと思う。多分人類全員何かしらの面でマイノリティを抱えてるんだろうなとも思った。難しい性質ですね。 でも心の内にぐっと登場人物の苦悩と葛藤が入り込んでくる描写はさすがだなと思う。 この著者の作品は何作か読みましたが人間の描き方がどれも鮮やかですっかり大ファン。次作も楽しみ。 | ||||
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最近になってLGBTを理解しよう、多様性の時代!そんなふうに社会がいい方向に進んでいることを喜ばしく思っていた自分に恥ずかしくなった。世間がスポットを当てるマイノリティ側からも外れている人の存在にこの本を読まなければ気づくことはなかったと思う。有り得ないや頭のおかしい人、そういう自分の視野が狭い物差しで人を測ることをしないことが、おめでたい自分に今できる最低限の事だと感じた。 | ||||
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世の中に対して感じる理不尽さ、やりきれなさ、諦め、不快感や不信感の正体。そういったものが明確に細やかに言語化されていた。 もう簡単に「多様性」という言葉を使えない。 | ||||
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日常の生活において、当たり前と思っていた欲望が当たり前ではなく、人それぞれであって良いと承認された気持ちになりました。 とても良い本です。 | ||||
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正しさとは、多様性とは、何かを考えさせられた。世の中の見え方、考え方が変わる。 誰にでもオススメできる本ではないけれど、でもたくさんの人に読んでほしい話。 | ||||
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まさに、正しい欲ってなんだ?という疑問がモヤモヤと深まっていくような内容でした。 | ||||
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皆何かのマイノリティだと思ったけれど、それも想像しうる範囲でしかないんだろうと思った。とても面白かったです。 | ||||
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内容としては面白かった。ただ終盤のあの出来事については詰めが甘いと感じた。あんな周到かつ渇望していた彼らが、ロケーションも含めてあんな場所を選ぶだろうか。 | ||||
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自分の価値観が狭すぎる。 「多様性が大事」と言われ、かなりの時間がたったが、まだまだ自己理解も他者理解も浅いようだ。描かれている人物、特に心の声は、自分もその一面あるかも...と思うところもある。しかし、圧倒的多数とされる意見の前に、見てみぬふりをしてしまう。 なぜこの心理を描けるのか。著者の日常や見ている世界をもっと知りたいと思った。 | ||||
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読後の胸の奥と頭の奥のぐるぐる感が何とも言えない。私自身性欲が同性に向いてしまう事で、人間は難しいなと思う事が多い。理解してもらえる事が少ないし、そもそも誰にでも話そうとは思わないし。当たり前を押し付けられる面倒くささはすごく伝わって来た。かわしながら生きて来たから。性欲が人間以外に向く事は、深くて孤独な絶望なんだろうと想像した。泣きたくなるような感動があったはずなのに涙は出なかった。正直、少しの嫌悪感があったからかもしれない。考えた事は、自分は一体何で繋がりたいのか。誰かに触れたいと思う事は確かにあって大事だけど、「いなくならないから」って言葉は、体に触れるよりも心臓に寄り添われたって言うか、魂の重石になったって言うか、上手く言えないけど強くて何か正直憧れた。感想を書くのがすごく難しいと思った。読んで良かった。 | ||||
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ハードカバーのこのサイズの本でこんなに活字数の多い本は初めて。読み始めましたが、とっても難しい・・・普通の小説のようなストーリー展開ではないような! | ||||
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自分が今まで信じていたもの、他人に対する行動起因、それらが揺らぐことになるとは、この本を読むまでは思いませんでした。 正しい欲とは… 選択肢がない人、選択できても選択出来ない人、選択できる人たち、それを恨めしく決めつけている人たち、何が正しくて間違っているのか、わからなくなりました。 今まで善意でかけていた言葉や行動が押し付けがましく相手にとって選択肢を奪うことになるかもしれなかったと思うと、人との繋がりが怖くも感じ、かと言って断絶されるのはもっと怖い。 そういった怖さを抱えながら生きていくしかないんだなと改めて感じさせられた本です。 | ||||
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いろいろ考えさせられました。多様性といわれる世の中ですがその多様性の中にも入れない人達。理解されないと諦めるがそれでもこの世界で生きていき繋がりを探す。読む前の自分には戻れません。 | ||||
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最初は、何を言いたい物語か分からなかった。 しかし、中盤以降、物語が動き出し、 登場人物たちが交わるようになると、 おぼろげだが輪郭が見えてきた。 そして、ラストへの展開は、 全ての伏線を回収し見事だった。 多様性とは何か? 自分が見ている世界だけが正解ではない。 現代だからこそ生まれた、秀作であると思う。 | ||||
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読んでよかったです。 ありがとうございます。 佳道と夏月のベッドのシーンで 行為を始めてほしいと思う自分がすごく気持ち悪く感じました。 こんなこと思わないようにしようと思いました。 けれど大也の言うように自分の好きなダンスをするべきという考え方でいくと “自分を俯瞰する自分”の指示に従うことは 「多様性」とはほど遠いことだとも考えてしまいます。 自分が好きと思うことをして けれど他人には迷惑をかけず、 他人を自分の好きなように変えようとしない。 これがとりあえずの考え方で生きていこうと思います。 なにが迷惑がられるのかきっと理解していないんでしょうけど。 | ||||
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世間で言われている"多様性"がいかにお飾りで薄っぺらいものかよく分かる本でした。 | ||||
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たしかに面白かったけどあんまり期待して読むと拍子抜けです。 | ||||
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3大欲求の内、唯一個人の延命には関係のない性欲について、群像劇で語られている小説でした。 恐らく恣意的にマジョリティをヴィラン側に、マイノリティをヒーロー側に描かれていますので、普通という言葉の気持ち悪さが際立っていると思いました。 個人的には確率論、2/3の2乗は4/9だから、既にマジョリティではない(残りの5/9の方が多いよね?)という一文が、叙述トリックというか、いかにも納得させられる様な書き方で、とても考えられているなと思います。考え方の違いかと思いますが、数字の球で考えると、(1,2,2)と(3,4,4)この中から2回玉を取り出す場合の確率(組み合わせ)は、1-3が1/9、1-4は2/9、2-3が2/9、2-4は4/9なので、マジョリティであることには変わりないですね。 しかし、多様性が叫ばれる今日、1/9ですらも包括できる様な仕組みを考えなければいけないと感じさせてくれる小説でした。 朝井リョウ先生の作品は初めてでしたが、桐島君が部活を辞める理由が気になってきました。とても面白かったです。 | ||||
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