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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 41~60 3/13ページ
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自分の中に棲む何かに答えをもらった。「地球に留学に来ているみたい」あれ、これは映画の中だけのセリフだっけ。まあどっちでもいいや。あの映画の出来なら作者も言うことは何もないだろう。 | ||||
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現実を生きる人間は、漏れなく心の闇を持っている。マジョリティであってもマイノリティであっても。毎日は待ってくれないし明日死なないために生活活動をしないといけない。何に性的興味を抱くかは人それぞれ自由だし、他人に「キモい」とか思われたら傷つく。自分は自分だし明らかに一線を越えたらヤバイけど、自分がどう考えようが他人からどう思われようが揺らがない自分であれたらいい。ただ人はそんなに強くなくて、無いものねだりをしたり、人を妬んだりする。自分と違う人を蔑めるのは違うし仲間外れにされるのも嫌だ。おそらく人間は正しいとか、間違ってるとかそもそも判断されていい訳じゃないし、性の対象だけじゃなくて自分と違う考えを持つ人にも寛容になれたらいいのでは。そういう人にはできるだけそっとしておいてあげたらいい。自分だってそうだし。土足で上られたくない個人的な話もある。とやかく言われたくないし。 この本を読見終わって最初は神妙にして、万人にとっての正しいとは何ぞやと考えても、繰り返して何なんだろう…と混乱する。もうここは考えずに感じるしかないかもしれない。 読む前まではこんなに深く考えた事は無かった。多様性とかっていう言葉は色々まとめちゃう便利なものだけどいくら世の中理解が進んで便利な世の中になったとしても、人間の悩みって結局いつの時代も変わらない 美しく印象的な場面や唸ってしまったセリフ 読んだ人と語りたい とにかく、特別な一冊になったことは間違いない でもほんと、正しいって何なんでしょうね… | ||||
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このコメント欄がいい面も悪い面も作者の書いた多様性に感じられる。作中の「コメント欄」など広義のSNSにおける造詣を考慮すると作者はここまで計算していたではないか? 味わい深い。 | ||||
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多くの「普通」の人が許容できる異常性を「多様性」として受け入れつつある世の中で、その中に入ることもできない性癖を持った人たちの話。 自分が正しいと信じ込む普通の人たちと、自分の異常さを自覚し葛藤しながら生きる登場人物たち。 答えの無い話ではあるが、もし自分の人生で出会うことがああれば、理解を示したり同情することは簡単にできないと思った。 | ||||
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Amazon Audibleで拝聴。 LGBTQとも異なる特殊性癖を持った超マイノリティたちに焦点を当て、彼らが社会で生きづらさを感じつつも、彼らなりの希望を見つけて生きていく様を描いている。 「多様性」が叫ばれる昨今だが、それが意味するものはLGBTQである場合が多く、そこにも合致しない特殊性癖の人たちに対する社会の理解はまだまだ足りない。 そんな気づきを与えてくれた本書には大変感謝しており、没頭してしまった。 | ||||
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他人には窺い知れぬエキセントリックな欲望。社会という仕組み….何事にも最大公約数が是とされる世の中では生きづらい。世捨て人、仙人にでもなるしかないか? | ||||
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皆さん仰るように、どの立場で何を述べても難しい読後感がありますね。ありきたりな表現かもしれませんが、物事には様々な側面があり、どんなフィルターを通すかにより見え方が異なるということを再認識しました。この本を通して、今まで自分が持っていなかったフィルターを得たというと偉そうですが、様々なフィルターを持つことの必要性は感じました。 | ||||
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みんなどこかしら、ヘンな癖はある。 ヘンな癖かどうかの判断は、現在の法律に違反しているか、違反していないか、それともグレーか。 世の中は、いつもマジョリティー側が判断する。 マジョリティー側に都合の良い社会構造になっている。 マイノリティー側は、居心地が悪い。 しかし、マイノリティー側を判断、批判することは、マジョリティー側の人の行動範囲も狭くしている。 つまり、昨日までマジョリティー側にいたけど、今日からはマイノリティー側になる可能性もあるということだ。 ということは、本物のマジョリティーは本当に大多数なのか?疑問が残る。 また、マジョリティー側はマイノリティー側を理解することが出来ない。 理解しなくても生き残れるからだ。 一方で、マイノリティー側は生き残るために、マジョリティー側を理解している。 なので、お互い平行線のままだ。 | ||||
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映画を見て,気になってこちらを読んでみました。奥が深いです。 | ||||
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結局「正欲」ってなんだろう?と思った方は、kindle版のアプリで「正」と検索すると、面白いですよ。 あと、あるシーンが、「雫」の事が大好きな「天沢誠司」VS「天沢誠司」に対する「天沢誠司」(ちょっと月島雫っぽいキャラ)という、カオスな構造になっていて面白かったです。 | ||||
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ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、主人公の性癖は工夫すれば対応可能なものだと思う。海やプールは普通に行けるし、屋内なら大きなお風呂でもいい。蛇口の出しっぱなしはできないが、ダムの放流を見に行くものいい。滝もどうでしょうか、と思いながら読んでいた。おそらく奥田英朗のドクターイラブが診察したら、そういう風にアドバイスして笑い話になるんだろう。 が、この作者はそういうことを言いたいんじゃないんだろうな。個人の嗜好は千差万別でその全てに市民権を与えることはできない(中には違法なものもある)。結局声の大きなマイノリティの中のマジョリティにのみ脚光が当たって、マイノリティの中のマイノリティはいつまでも認められない。それで多様性万歳とはおかしいんじゃないんですか。その通りだと思います。近頃はマイノリティを武器にしているような活動家もいますからね。そうした違和感を極端な性癖に託したのでしょう。普通に面白かったです。 | ||||
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この本の登場人物ほどではなくとも、人はそれぞれ開示できない'多様性'を抱えており、それぞれそれに付随する悩みがある。 それを全て理解するのは不可能だし、必ずしも理解する必要はない。 その上で、どうするのが良いのかということを投げかけている小説なのでしょう。 自分の中にマイナーな部分を持った人達が、どうやって繋がれるのか、どういう繋がり方が良いのかを考えさせられました。 お互い理解できないだろうけど、自己開示しても批判されない関係性(繋がり)、が必要なのかもしれない。 身近に八重子のような人がいれば良いのだろうが、そうはいない。親しい友達でも、自分のありのままを開示するのは難しいと思う。 実際、そんな繋がりの場はないだろう。 ゆえに悩みが深まり、社会からの疎外感が増すのだろうか。 ネットというのはひとつの解決策になり得るかもしれないが、ネットにも危うさも沢山ある。 自分には答えは分かりませんでした。 根本的にはこれはメジャーではない(理解できないもの)から排除するという社会の風潮自体を変える必要があるのだろうが、それこそ難しい。 そういい意味でも解決策の見えない難しい問題だなと思った。 色々と考えさせてくれる、とてもいい作品でした。 | ||||
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自分は容姿的マイノリティ(10万人に1人)ですが、この本の登場人物の気持ちは自分の気持ちを代弁しているようで涙が出ました。 また同じ悩みを共有できる人間を得ることで救われる事、そこを希望として生きようというエールの様に感じました。 地球に居候してる感覚、とか、理解できないんだから理解しようとするなとか、自分が生きてきた間感じたことが書かれています。 恨むことに飽きたということも分かります。 自殺する方法を調べるも自分的にはあるあるでした。 ただ世間には優しくしてくれる人もいるし、自分も優しくあろうと思います。 自分が優しくあれば周りも優しくしてくれるものです。 だだそこには根底からの安心感は無く、家族すら自分とは違う生き物というひとりぼっちの世界なのは変わりません。 でも1人でも理解しようとしてくれる人がいれば前を向ける。 1人でも同じ境遇の人がいれば救われる。 そんな希望を与えてくれました。 たぶんまだまだ嫌なことや辛いことも多いけど、生きていきたいと思えます。 マジョリティには気付きを、マイノリティには希望を与える良書だと思います。 朝井リョウ凄い。教科書に乗せて欲しい。 | ||||
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朝井リョウさん、「桐島、部活やめるってよ」以来だったのですが…なんというか、ちょっともう次元が違うところまで到達なさっていらっしゃいました。 細い細い蜘蛛の糸のような救いはありますが、読後の爽快感は皆無です。 最後のページを捲ってしばらく動けなくなってしまいました。 人の数だけ「価値観」って存在するのだと思っています。 誰にだってきっと他人に言えない秘めた想いのひとつやふたつあるのでしょう。 小説で語られるそうした価値観は本来誰かを故意に傷つけたり、後ろ指を刺されたりするような種類のものじゃない。 ただ、一般的じゃないってことだけ…のはずなのに…。 多様性という言葉を安易に使うことの危うさを問う作品です。 | ||||
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「正しい」って何だろう? 「正欲」ってどういう欲だろう? 何が正しいことなのだろう? 考えるほどわからなくなる。 悩ましい小説に出会ってしまった。 | ||||
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そっちかーという感じで深く考えてしまうが、 共感や理解、繋がりとかは難しい… | ||||
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本を読んで、映画を見てやっと内容がつかめました。稲垣吾郎さんの映画良かったです。 | ||||
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一気に読み上げました。いろいろな観点があることを知りました。ずっと 心に残りそうです。 | ||||
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昨今の安易な多様性賛美に対して、著名な作家の立場から疑問を投げかける本作の意義はとても高いと思う。一方で、作中で異端とされる性的嗜好はおそらく一般の目からはさして有害とは感じられないもので、その点で(その性的嗜好を持つ)登場人物に共感しづらい。 その性的嗜好は単なる例示で、読者が自分には受け入れ難い種類の嗜好(より犯罪的なもの)へ置き換えてもよいのかも知れない。ただ、その設定が作者自身の発想によるものか、あるいはメジャーな出版物であるためのビジネス上の自主規制なのかは分からないが、いずれにしても正欲を俯瞰した視点で語っていても正欲からは逃れられないものなのだという読後感であった。 とはいえ、どれほど他者に配慮したつもりでも人と関わる上では傷つける可能性はあるということを再認識させられた点で、一読の価値はあった。 | ||||
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これほどまでに考えさせられる作品はなかった。自分の軸となる価値観が果たしてそれで良いのか、考えさせられる契機となった。 | ||||
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