■スポンサードリンク
闇祓
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
闇祓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有名作家さんですので、勿論質の高い作品です そして、確かにこういう人いるよねというのも想像にかたくないですし、よくよくリサーチされてして人間というものを熟知されているなということが分かりますので、質はとても高い作品だと思います ただ、娯楽として読むには少し重いというか、なんとも言えない暗い気持ちになります ここに出て来る闇ハラな人やマウント取りにくる人とかは勿論嫌いですし、理解に苦しむ人たちで、決して付き合いたくないですし、幸い私の周りにはいませんが、そういう人に取り憑かれてしまっている人がいたらとてもお気の毒だと思いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これオカルトにする意味あった?ヒトコワ、サイコホラーに振り切った方がよかったんじゃ……。 目を付けた人間を洗脳し破滅に追いやるヤミハラ一家。彼等彼女等と不幸にも関わってしまった人々の体験談が語られていくものの、取って付けたようなオカルトは雑音だった。竹藪と犬と鈴はどう関係してたの?ししりば? 彼等がそういうものであり、そういうものとして昔から存在すると割り切るにせよ、「これなら純粋なヒトコワの方が底が見えず怖かったよな……」と消化不良。 そもそも現実にも似たような事件が起きており、そちらの詳細の方がよっぽどグロテスクで強烈なので、恐怖を求めるならノンフィクションで事足りる。 オカルトの味付けをされたフィクションが現実を超えるパワーを持たない故、エンタメとして見ると悪くはないものの物足りない。 一話目の転校生が怪しいと見せかけて実は……も、どんでん返しを警戒していたら早い段階で予想が付く。 そして登場人物全員薄っすら不快。「班長」の小学生と澪はともかく、梨津の「言ってることは正しいんだけどね……」感がすごい。いや、いい人なんだよジェンダー意識高くて常識人で。だけど「子供が男の子だったのに女の子になっちゃって」発言に対し、「ジェンダーは繊細な問題なのにそんな無神経な言い方は不謹慎ではないだろうか(以下略)」と考え始めた時点で、近くにいたら面倒臭いタイプだと思ってしまった。 彼女の言い分はご最も。フェミだの何だの叩く方が間違っている。それはごもっとも、全く正しい。しかし正しすぎて息苦しい。ジェンダー問題にさして関心ない一般人なら悪意じゃなくてもポロッとそーゆー言い方しちゃうでしょ、って細部までいちいち心の中で突っ込むせいで、無意識に周囲を見下してるって指摘に納得してしまった。 それはそれとしてママ友お茶会やいきなり人妻をちゃん付けする陽キャ旦那の気色悪さ、「最後に顔見たいよね」なお悔やみグループLINEのスタンプといい、気色悪さの表現は巧い。マウント合戦に躍起になる人間の愚かさや人間関係の闇、歪みを描いたホラーとしては楽しめた。 どの話を一番怖いと感じるかは読者の年齢や立場によって違ってくるので、それも合わせて興味深い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は普通でした。すぐ読み終わるので、暇つぶしにはいいかも。 着想は面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーとしてもミステリとしてもまあまあといった感じ。 ただ、この著者は気持ち悪くていやらしい女や女同士の確執を書くのが異様に上手いので(著者本人が生きていく上でそういう経験をしたのだろうかと思うほど)、第二章の「隣人」はホラーとしてではないけれど人間怖い、女怖い、とトラウマレベルだった。昔友人が病気で亡くなったことを報告してきた別の友人のメールに絵文字が入っていたときの総毛立つような恐怖を思い出した。 それにしてもこの著者がミステリを書くときはとにかく名前トリックが多い。今回もある章を読み始めた瞬間あれ?いやでもまさか、、と思っていたら案の定お決まりの名前トリックで正直またかとがっかりした。あと文章表現でミスリードを誘うのが下手な人だなと思う(「盲目的な恋と友情」でもそうだった。普通にミステリを書くとそういうボロが出るからやたらと名前トリックに頼るのかも知れない)。 闇ハラ的なものは私も何度かおかしな人たちに食らったことがあるから怖いのは確かに怖いんだけど、私が一番怖いハラスメントは別にある。 本作に「闇を押し付ける」という表現が出てくるけど、闇ではなく、相手の事情も斟酌せずに(あるいは事情を知っているのにも拘らず)自分の「幸せっぷりを押し付ける」、名前は知らないから適当に呼ぶなら「ハピハラ(ハッピーハラスメント)をやらかす人種。これが闇ハラよりよっぽど怖い。 この著者も直木賞をとったあたりの時期にメディアに出るたびにそれを軽くやらかしてましたが。 どっちかというとそちらをテーマに話を書いてほしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
被害者/加害者の関係で、加害者はやり手のモンスターという設定。さすがの心理描写で、モンスターが被害者のふところに入ってくるときの場面がうまかった。でも被害者がバネがなさすぎて、フツーに餌食にされててそこがつまらなかった。強くて面白い人もいるよ。簡単には負けないのが人間。 祓い師が登場する。 いまの社会問題であるハラスメントを題材にしてくれてありがたい。リテラシーあげていかなくちゃね。 巫女さんが書いたのか?と思った。闇に光を当てる作家。鈴は謎だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まあまあでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一章二章…と続いていき、妙にリアルな気持ち悪さ(いい意味で)にドキドキしていましたが、最後あまりにも呆気なく拍子抜けしました。答え合わせができたときは面白かったのですが、それから解決するまでが味気なかったです。あとエピローグはよくわからないなと思いました。 でも一章から四章、最終章のミステリー感は好きでした。気味悪さが絶妙で、惹き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人との距離のつめ方、予想外につめられてきた時の対処方法、そこから生まれるストレスは誰もが感じるところ、それを流石のテクニックでホラー+ミステリーに仕立てている。 らしいと言えばらしい作品ですが、著者の作品の中で秀逸かといわれればそうでもない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この手の繋がり方は大変好み。誰が繋がるのか分からないから、名前覚えとくのが面倒だけど 取り込まれる過程がいかにもありそうで面白かった 次男と父親の手法に「勤勉で手間と労力を惜しまない努力家だ」と思ってしまった自分がいる ついでに二子にちょっとした悲哀を感じてしまった。草太とは「家族になって一緒にやっていきたい」方向だったのかなー、と 家族の継承のほうは「そういうモンだ」で良いんだが祓いの手法の方に少し説明が欲しかった。「古よりの血」とかで特殊能力持ってる系統なら気にしないんだが、被害者家族が祓う方に回れるという事は何らかの経験則で撃退法は確立されてるんじゃないかと。…そういう事より、つけ込む側とつけ込まれる側のそれぞれの闇。が主体のお話だとは思うんだが、ファンタジー要素がある話は道具立ての理由付けも欲しいんだよなー 大変楽しく読みました …表装画、雰囲気は十分伝わってるが、中身に無いストーリーを独自展開させ過ぎてないか?と読後ちょっと思った | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一日で一気読みしました。 全体的に読みやすい文章でよかったなと思います。 日常の生活や仕事や学校の、精神的に嫌な闇の部分を上手に書いていらして、特に第二章(隣人)は団地の奥様方の、嫌な部分がよく出ててこういうの読むのが好きな方はたくさんいるんじゃないかなと思いました。 奥様方のマウント合戦がしんどかったり、そう言うならそうしましょうよあなたもしますよね?の流れが怖かったり。この団地の完璧夫婦との関係どうなっちゃうのかとハラハラしたお話でした。 私は勝手ながら、夫婦が自分たちが関わった団地の王であるために、各部屋に盗聴器を仕掛け、皆の動向を把握しながら自分達が一番に立っていたいのでは…とサスペンス的な想像をしすぎて、突然の幕切れと展開にびっくりしてしましました。 完璧夫婦の違和感や、主役の元アナの心情がとても面白かったです。色々なことを期待したり疑ってしまったりするくらい、魅力的な描かれ方だと思いました。 この章だけで単行本一冊分は読めそうです。そのくらい違和感と緊張感が気持ちのいいお話でした。 第三章(同僚)は職場、第四章(班長)は学校のお話。それぞれ、やって来た神原さんによって影響を与えられ、迷惑な人が変わっていく流れがとても面白く読みました。 ただ、第一章(転校生)と最終章(家族)の白石くんと澪ちゃんによるホラー案件の解決が微妙で、どうしても他の章よりも物語のめり込む事が出来ずに興醒めしてしまいました。 第一章の初登場の時も、白石君は今まで人と全く関わっていなかったわけではないようなのに、あんなわざとらしい怖い関わり方から始めますかね…?物語の雰囲気作りの材料? また、それならそれで、真実がわかった途端にお喋りになるのが本当に微妙でした。キャラ特性をもうちょっとだけ守って欲しい。ずっと不気味でいてほしい。 最終章の祓う時の流れにも、気持ちが萎えていくのが分かりました。 正直、あの男性と、あの子供との結果があっさりしすぎです。 ホラーやミステリーが大好きなので、正直、これでおしまい?となりました。少しだけ期待値が高すぎたようで残念です。 中途半端な要素を詰め込むより、人の心の闇を丁寧に描く一冊にした方がもっと「面白かった!」と満足できたのかな、と勝手ながら感じました。 物語だけで十分伝えられているので、エピローグも蛇足かなと思います。 全体的に面白かったです。 第二章が、オススメです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回は、エピローグで列挙された様な、他人との関係性がヘンテコなものを集めて構成してます。だから、全編、ひたすら気持ち悪いです(笑)。私の普段の生活なら、「メンドウクサイ」「やってられない」として無視するか、封殺してしまう(場合によっては、そうした他人を権力で組織から排除してしまう)様なものを丁寧に追っています。作者が今回の作品に関してのインタビューで「架空の(略)案件を列挙したんですが、書いていると現実の事件や炎上したケースに似ていってしまう」と語っている通り、どこにでもありそうなケースを紡いで行きます。 しかし、ホラーとして成立させるが故に、登場人物の心情は、大きく片方に振って行きます。「もう少し違う考え方も出来るのにな」と思うところでも、危険察知の警戒感から来る心情に振っていきます。これは、ホラーである限り、しょうがない事かと考えます。私の個人的な嗜好を述べてしまう事になりますが、私はホラー映画を見る際、大笑いしながら見るの常なのです。それ故、人が多そうな上映回を避ける様にしています。ホラーを純粋にホラーとして楽しみたい人に失礼と思うから。今回の小説もホラーにしたいが為に、そうした片方の心情に振っている訳。でもって、そうした私の性格故に、今回の作品は、あまり「楽しめ」はしなかった。映画なら大笑いで勝手に流れて行ってくれる時間が、小説では自らの力で読み進める必要があったから。私には、ホラー小説は、所詮底の浅い筋としか見えないのだから、仕方ないとは思いますが、ホラーの論理には無理筋一杯と見えてしまいました。ホラーを成立させる為に、技巧を尽くすしか無い訳ですが、技巧が痛々しく見えてしまったのは、私の嗜好の故でしょう。 辻村深月は、私にとって、忘れてしまった感情を改めて思い起こさせてくれる意味で貴重な作家です。気持ち悪い記述は、そうした「役には」立ちますが、私は、この小説を好きにはなれない。けれど、好きなものばかりを描くのが小説ではないのだから、仕方ありません。あと、繰り返しますが、ホラーには、多くの場合、論理は成立しない模様です(爆)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
各章の話は、嫌ミス感満載で読む手が止まらなく楽しい。怪談風にせずに嫌ミス短編集でも良かった気がするくらい。 各章の登場人物にも伏線張られまくりです。 何度も言うけど、怪奇要素を減らして「日常に潜む闇」のテーマにしてほしかったな。 文春がすごぶる「読ませる」作家さんである事には異論無しです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
離乳食みたいな文章 いい作家さんなので次回作に期待します | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!