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海鳴り
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【この小説が収録されている参考書籍】
海鳴りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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と言ったら非難を浴びるでしょうか。 家族のいる40代の男性が人妻と恋に落ちて、最後は家族を捨てる。本質的には同じです。この気持ち、全ての人が本能的に持っているものなのでしょう。が、ほとんどの人が、思うだけで終わるか、ボヤ程度で終わるのですが。本著にしろ、失楽園にしろ、最後まで燃えてしまいました。非日常を味わうのが読書の醍醐味ですからこの結末しかないんでしょう。一気に読んでしまいました。 | ||||
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藤沢周平の町人ものの長編を読んだのは初めてでしたが、なぜ江戸時代の話である必要があるのかと言うような内容でした。家庭に不満と不安のある中年男性が、運命の人妻と知り合い・・・という内容です。話は遅々として進まないし、中身が濃いわけでもないので不満だったのですが、下巻の途中から一気に話が動き出し、最後は心地よいカタルシスを味わうことができました。 もう、周平は読みたくない、これで最後にしようと思ってましたが、また、なんだか、未練が出てきてしまいました(笑)☆ | ||||
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ラジオ放送で聞いているうちに本を読みたくなり、購入しました。ラジオ放送で聞いているうちに本を読みたくなり、購入しました | ||||
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ラジオ放送で聞いているうちに本を読みたくなり、購入しました。またの機会があれば本を注文したいと思います。 | ||||
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突然入院することになった母のために購入。お馴染みの藤沢ワールドで、喜んでもらえた | ||||
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訳あって入院した母のために、お気に入りの作家の作家の作品を購入 | ||||
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歴史の教科書でも ほんの少しだけ あるかないかの 新井白石。 地味なので あまり知りませんでした。 しかし 崩れていく幕府の立て直し、日本の外交位置など、成り上がりといわれながら 家宣とともに改革する姿に 心を打たれました。 有名な江島生島事件の 陰謀、家宣亡きあと、吉宗による排斥など 新しい事実を知って面白かったです。 この後 八代将軍の人気も なぜか 色あせて見えてきました。 ずっと 持っていたい本の一冊です。 | ||||
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どの時代にあっても、生きていくには、苦労の連続である。その苦労をいかに克服し、暫時の幸福感を得られるかが人生というべきものかも知れない。苦労した上に、紙問屋の仲間入りを果たしても、主人公には、仲間からのいじめや妻や子供の仕打ちに苦労の連続である。昔も今も変わらない小説のテーマなのかも知れない。 主人公は偶然に知り合った、よその問屋の女将とねんごろになるが、どこかに姦通罪の意識におののきながらの不倫である。でもこの二人には何か憎めないものを感じるし、主人公の勇気ある行動には魅かれる点が多い。 どのような結末になるのかを楽しみに読んだが、どうしようもないかたちでの逃避行ということになる。この逃避行が未来を感じさせるものであり救われたが。 | ||||
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藤沢周平はほのぼのとしてすばらしい日本の作家です。良かったです。 | ||||
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『折りたく柴の記』(新井白石著、桑原武夫訳、中公クラシックス)は、江戸時代中期の儒学者、政治家である新井白石(1657〜1725)の自伝であるが、日本人による最初の本格的な自伝と言ってよいだろう。 将軍の信頼厚い最高政治顧問として、幕政改革に精根の限りを尽くすが、「このこと(通貨改良)は天下や後世の大きな災いを取り除くことであるから、自分がなんとしてでも実現したいと、心を一つに思い定めて、自分の意見を明らかにした」というくだりからも、白石の強い責任感が伝わってくる。 多くの改革反対者に囲まれた「孤高の改革者」白石の苦悩は、『市塵』(藤沢周平著、講談社文庫、上・下巻)に共感を持って描かれている。 | ||||
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市井ものとしては数少ない、藤沢作品の長編ですね。 代表作の一つと言われるだけあって、例えようもなく美しいシーンがいくつもあります。 解説によれば、二人が初めて結ばれるシーンはあらゆる小説の中でもっとも美しいものだそうですし、ぼくは修行時代からの友人と差し向かいでしみじみと、懸命に生きて来た来し方を語りそれでも満たされないものを慰めあうシーンが好きです。 ヒロインおこうの凛とした美しさと強さは、ときに主人公新兵衛をもしのぐほど。 しかしながら、それでも蝉しぐれなどの掛け値の無い名作に比べ、一段の不満を覚えざるをえないのは、やはり結末が気になるからでしょうか。 ハッピーエンドと聞いていた二人の行く手は、明るいものなのでしょうか。 大事を古くからの付合いとはいえ商売上の知り合いである夫婦にあっさり打ち明けてしまう、しかも打ち明けるシーンが描かれない。 全てを知っている丸子屋は、小野屋への攻撃を緩めないでしょう。新兵衛を失った小野屋がしのぎ切れるのか。 真相がほぼ突き止められたとしたら、二人はどう逃げるのか。 暗い未来ばかり思い浮かんでしまいます。 それでもやはり、甘さとも言えそうなこうした結末は、藤沢氏の読者への思いやりなのかな、とも思います。 | ||||
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紙商・小野屋新兵衛は,白髪を見つけてから,自分はこのまま年老いていくのかという寂しさを強く感じるようになっていった。妻はかつての自分の浮気を許そうとせず,心通うことができない。跡取りと考えていた息子は女遊びに夢中で,家業を継ごうという意志がない。 そんなとき,同業者の妻「おこう」と不倫の恋に落ちる……。 一方で夫・父・経営者という社会的責任を全うしなければならないという責任感は強く,他方で,そんなものは放り出して自由に生きたい,これが最後のチャンスだという切迫した思い。 こうした不安定な心の動きは,若いころに読んだならおそらく全く共感できなかっただろうなぁ(=自分も年をとったんだなぁ)と感じた。 | ||||
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不倫小説ではあるけれど、不倫小説の一言で片づけてしまったら、作者に対して失礼。 友情、子育て、夫婦愛、商売のしかた、同業や世間との接し方、お金の使い方、幸福 とはなど、いろいろなものが詰まっています。主人公とは、ほぼ同じ年齢。不惑と言 われる40代ながら、迷いだらけの自分の現実を考えた時、身につまされると同時に 少し気が楽になりました。というのは、自分では、幸福でないと思っているようなあ たりまえな事でも十分幸福なんだよということが、描かれているからです。たとえば、 まがりなりにも女房子供を飢えさせずに暮らしてこれたというような事など。ただ、 男というのは、それだけでは飽き足らないのは、いつの世でも同じですね。 不倫が描かれていなかったら、多少、説教くさいあまりおもしろくない、小説にな ったと思います。作者の作品はいろいろ読みよみましたが、一番よかったです。 当初の予定が変更となった結末にも救われます。書き進むうちに作者に主人公の情 がうつったそうです。特に家庭に問題をかかえる自営業の方にお勧めです。 | ||||
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儒学者として仕えていた白石が、 主君が将軍となるのにともなって 政治の舞台に出ていく。 間部とともに将軍家を支え、 さまざまな改革を行うが、 信念を持って改革を行ったが故に、 敵を作ってしまう白石。 晩年は寂しく表舞台を去り、 市塵に紛れてひっそりと暮らしていく姿。 著者は、儒学者白石を生身の人間として 見事に描いている。 | ||||
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人生が今よりもっと短い時代の、40代はもうそこに人生の終焉がみえる。 そんな思いの主人公は、髪に白いものを見つけ、体の衰え気力の萎えを感じながら、一代で髪問屋を築き、それなりの充実感を味わっている。。。 はずなのに。 うまくはいかないもんだなぁ。人生というのは。 順調そうな商売も、老舗大手にさまざまな圧力を加えられ。 うちでは家庭には、すきま風。放蕩息子には泣かされ、すきま風が吹いている。 そんな主人公の、商売と、家庭と、そして初めて得た二人といない愛しい人との出会い、のドラマ。 これらが錯綜とし、武士の出ない時代物で、かつなかなかスリリングでドラマティックです。 一気に読んでしまいますね。 ただ、いわば何もかもがうまく落ち着いて、あげくの選択肢は、こうだったか。 最後の結末は、確かにこれしかないのかもしれないけど。。。 そうだよなぁ。 ある意味これはまっことハッピーエンドとも言えるが、果たしてこういう結末しかなかった。のかな。 この結末の、あとの世界も、また、一つの小説になるな。 面白くも、また、後々に引く話でもありました。 | ||||
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不倫がファッションのようになっている現代とは違って不義密通は死罪といわれた時代に人妻おこうを愛してしまった商人新兵衛のもがき、恐怖、切迫感がよく描かれています。いくら不倫が日常茶飯事となった今でも凡人はそれに陥るとやはり同じような苦しみを味わうはずです。そこまでいかなくとも妻がありながら、他の女性を思うのは誰にでもあることで、既婚男性は思い当たるところが多いでしょう。おこうを想いながら七転八倒する新兵衛の心境は作者自身が経験したことを書いているのではないかと思うほど実にリアルです。濡れ場がいくつか出てきますが、全然いやらしさがなく、高い品性を保って美しく描かれています。ここが最近不倫をテーマとした小説をいくつも書いて話題になっている有名作家と違うところです。面白く、かついい本なのに書き込みが少ないのはテレビドラマや映画になっていないからでしょうか。 破滅的な結末を望まない人は最後の二人の旅立ちで安心するでしょうが、果たしてそううまくいくかなという引っかかりは感じました。 | ||||
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町人物の一冊です。 主人公新兵衛の夫婦仲の悪さがリアルというか、 自分の経験とオーバーラップしてしまいました。 現実にはおこうさんのような女性はなかなか現れませんがね。 ま、そこが小説の楽しみであります。 おこうと新兵衛が不倫に落ちていく描写も露骨でなくとも興奮させます。 紙問屋の商売の競争に関する部分も、スリリングです。 家庭に問題を抱え、商売に打ち込んでいる男性は必読!泣かせます。 | ||||
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