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海鳴り
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【この小説が収録されている参考書籍】
海鳴りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
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類を見ない貴重な旧内務省・当事者の歴史証言。上下入手し誠に感謝している。 | ||||
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組織で働く人の実績も、組織の変化、上層部の交代によって、見直され、凋落していくさま。 | ||||
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男のロマンかな。 でも新兵衛さんの体調大丈夫かな? | ||||
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すぐれた内務官僚の目が、歴史の深層を解き明かしてゆく。上巻の尾崎ゾルゲ事件では、尾崎秀実の月収1500円(当時は総理大臣で800円の時代)の内訳(満鉄から500円、ゾルゲから500円、自身の印税など500円)を明示したことは、尾崎の立場を自ずと語ることになり見事。下巻では、白洲次郎の実像を活写して、妻白洲正子の著作によって近年過剰評価されがちな風潮への警告となった。加えて、文章秀逸。「歴史の真実は自ずからドラマとなる」を再認識させ感動した。 | ||||
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時代に翻弄された儒学者の悲喜こもごもの生涯が描かれています。 家宣が将軍となったがために否応なく政治の世界に身を捧げ、自らの理念を貫き通し、ある意味頑ななため理解者ばかりではない幕閣の中で苦悩する姿は、現代日本の閣僚政治にも通ずる所があります。 いいことばかりではなく、つらい描写が多い中、盟友真鍋詮房とのやり取りは少しほっとする場面です。 いずれにしても、心理描写も巧みで読み応えのある一冊です。 | ||||
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映画化が期待されます | ||||
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初老を自覚して、ふと身の回りを見ると、生きて来た甲斐を認め得るものが何もない、心に寄り添ってくれる人も身内にいない、となると不義密通い行き着くのか、上巻は、光陰定まらずに終わる。若い頃は、読むに進まなかったが、近頃はそうでもなくなった。 | ||||
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読後の救いは、挙げて「おこう」にある。不義を重ねながらも、少しも汚れない。その上知恵も回り、決断も早く、しかも完全と為す。幸せを祈らずにはいられなくなる、描かれ様である。著者さえ当初、獄門送りを想定していたのを、覆すことにしたと云う。やはり挙げて「おこう」にあろう。 | ||||
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中古本ですが、上質で安く買え助かります。 | ||||
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江戸時代の勉強 | ||||
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上巻読んだ後、下巻をあちこちの本屋で探したけど全く無くて、結局ここで見つかりました。 お陰で続きを読むことができます。 | ||||
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はじめて白髪を見つけたのは、いくつのときだったろう。骨身をけずり、果てにむかえた四十の坂。残された日々は、ただ老い朽ちてゆくばかりなのか。……家は闇のように冷えている。心通じぬ妻と、放蕩息子の跡取りと。紙商・小野屋新兵衛は、やがて、薄幸の人妻丸子屋のおかみ・おこうに、果せぬ想いをよせてゆく。新兵衛の心の翳りを軸に人生の陰影を描く。 | ||||
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面白いと思いますが。。。 丸子屋の主人が鍵を握っている人物で最後に白黒ハッキリするかと思ったら、フェードアウトした儘、戻らなかった。 ・・・消化不良気味です。 | ||||
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紙問屋を営む小野屋の新兵衛は、商いこそうまくやっているが、その妻と嫡男のまっとうでない生活には、いささか飽き飽きとする嫌気を持っている。くわえて、それまでは思いもしなかった老いという、嫌でもやってくる人生の時に新兵衛はいた。そんな時、ふとした機に言葉を交わすことになった同じ紙問屋小野屋の家内、おこう。同じ紙問屋の仲間のなかにいて、深くかかわってはいけないと思いながらも、いつしか深い交わりに落ちてゆく二人。(詳しく、その先を書くと余りにも種明かしになって読者には本を読む気力が失せるので、これ以上は書かない。) * 私が、藤沢周平の作品をよく読んでいたのは、もう15年ほど前のことになる。おおよその作品は所蔵していたのだが、3年ほど前の火事で全部焼失し灰に化した。その作品の中で、どうしても頭から離れなかったのが、この「海鳴り」である。 そして再び読み返したのだけれど、小説というものは、それを読む自分の年齢によって、こんなに受けるものが違うのだろうかと思ったのが第一印象であった。 新兵衛の老いへの不安や恐れを、我が身に感じながら、あるいは小野屋のおこうへの優しさ、第二の人生に一歩踏み出すことへの喜びを60代の後半にー子供がいよいよ独立し経済的にもようやくゆとりがでてこようとする僕にーひしひしと伝わってくるのである。 もともと藤沢周平の作品は、時代物ではあるものの、どことなく現代に通ずるものを感じてはいたが、この海鳴りを再読した時ほど思ったことはない。十分に生きてきたと思う心の隅に、もうひとつ、本当の自分があったのではないか。誰から文句ひとつ言われない、あるいは逆に文句ばかし言われた自分には、ひょっとすると、もうひとつ新逆の心が潜んでいたのではないか。そんな転寝の思い出せない夢に漂うように、上下2巻を読んだ。 定年まで勤め、いよいよ自分の人生にゆとりを感じるようになった人たち、そうした人にぜひ読んでほしい一冊だと私は思っている。 | ||||
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書きっぷりは素晴らしい。特に最後の2章。星7つ。ただし、所詮、不倫で身勝手なお話し。好みの問題で、減点。 | ||||
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字間・行間に違和感があり、標準タイプに比べると逆に疲れる。 あとは慣れることでしょうか。 | ||||
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江戸の紙問屋の主(あるじ)を主人公にした作品。藤沢作品といえば、武士を主人公 にしたものが多いように思うが、その意味では異色?の作品である。 問屋同士の抗争と主の他店の内儀との不倫が二本の柱になっているが、主人公を始め、 登場人物の心の機微がきめ細かなタッチで描かれ、さすが藤沢作品と感じ入った次第。 ただ、特に内儀との不倫をめぐるストーリー展開にいささか無理があるように感じら れたし、「海鳴り」という題名も、何か内容にそぐわないような気がした。 とにかく、話が、ゆるやかな丘陵を上ったり下ったりたりしながら進むような感じで、 躍動感がないというか(わざと藤沢はそういう筆致にしたのかもしれないが)、気がつ いたらいつの間にやら読了していた。やはり藤沢作品といえば、藩のお家騒動や剣豪? を扱ったものが圧倒的に面白いと思う。 | ||||
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「本来権力は、自分に属さずかつ必要をみとめない人間に対しては、弊履を捨てるほどの無慈悲な仕打ちも辞さないものなのだと白石は思った」。将軍家宣亡き後も反対派に屈することなく、国家百年のため金銀改鋳事業と長崎貿易の改善とを推し進めた新井白石であったが、紀伊吉宗が将軍を継ぐと職を免ぜられ、屋敷を追われ、その功業は否定される。 「学問を現実の世に役立てたい」と志した白石は、名君家宣と盟友間部詮房とに出会い存分に胸中の抱負を延べ、今また一儒者に戻って市塵の中に帰った。儒者として稀にみる幸運にめぐまれたというべきであろう。権力から身を退いた老人を待つのは、生活の不安、疎遠になっていく人々、次第に思いのままにならなくなる身体であったが、白石は怯むことなく執筆活動に没頭した。そんなある日、かつて出奔した弟子の佐一郎と再会する。佐一郎は職人の身なりだった。「身体を縛っていた不安感が消え、こごえついた手足に血が流れはじめるのを感じた」。 権力の快さと残酷さ、人心の陋劣さと老いの悲哀。程度の差こそあれ、誰もが味わう人生が本書には詰まっている。派手な見せ場がないことすら吾人の人生を映し出してるようだ。老いた白石に帰るべき原点があったように吾人にもそれがあれば、よき老後を送ることができよう。古人曰く「人の非笑に管せず、人の毀謗に管せず、人の栄辱に管せず……我は只だ是れ這の致良知の主宰息まずんば、久久にして自然に力を得るの処あらん」と。 | ||||
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もちろん再々読・面白い、著者の情景描写と人物描写に、感情が主人公、新兵衛に入りこんでしまう。 | ||||
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題名が落ちでわかる・・・その時点で本のコンセプトがギュッと味の出る本です。人間味あふれる人物に仕上がってなんとも味のあるいい本だと思います。 | ||||
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