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52ヘルツのクジラたち
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52ヘルツのクジラたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全358件 221~240 12/18ページ
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低い星を付けた方の言いたいことも分かるのですが、やはり時代に合っていると思うし、これを書店員が推すのは自然なことだと思うので、私なりの推しポイントを。ただ、私の言いたいことも、低い星を付けた方の理由とさほど変わらないというか、コインの表と裏なのかもしれませんけど。 ①ポイントがブレない 何より、最初から最後まで主人公の目線なのがいい。私自身は、あそこまで酷い虐待体験はないですが、感情移入するのにはうってつけです。 しかも、本人の感情の揺れというのは、あえてなのかそこまで表現されずに、周りの、特にアンさんという裏の主人公を介して描かれるので、ある程度客観性が保たれます。なので、読んでいてある意味安心感があります。よく、痴漢事件でも被害者が叩かれる傾向がありますが、世界公正仮説というらしいですけど、あまりにも理不尽な目にあう人を見た時、人間はどうしても落ち度を探したくなるようです。 その点、確かに作品内ではそれを、血、妾の祖母というところに持っていこうともしていますけど、何よりアンさんのめいいっぱいの愛情と抜群の行動力のおかげで、主人公へ向けられる疑念を和らげてあまりある物語、ある種こちらが本編なのかもというくらいのものにしていると思います。 私も終始読んでいて、周りの人が単なる添え物なのでは?あまりにも愛されキャラ過ぎでは?と思わないこともないですけど、その点、現代らしいなと。 つまり、あくまでも一人称は一人称でしかなく、しかも全てのものと対話することは不可能で、そもそもこの登場人物は自分のことも客観視することが難しいくらい追い詰められた人生。それなのに、よりによって虐待してくる母親やら似たような琴美のことを心底気にかけていたら、逆になんでお前はそこまでやるの?と読んでいて不安になります。物語を多面的にするのも私は考えものだと思うので、料理の仕方によっては、琴美側というか妾としての人生も織り交ぜることも出来たかもしれませんけど、私はこの作品は、きちんと当事者、硬い言葉で言うなら、フェミニズム、ケアされる側を単に守られる存在ではなく主体的に描いたものとして評価できると思います。 ②ひょっとしたら普段隠れているだけかも?というものが描かれている。 この作家さんのものは私はこれが初めての作品なのですが、かなりエロチシズム、より婉曲的に言えば身体性の高い内容が多いですよね。 賛否両論のある、52、愛さんについても、あくまでもこの作品内では主人公の添え物感もなくはないですけど、私はきちんと骨のある生身の存在だと思えました。それもこれも最初のお風呂のシーンのせいだと思いますけど、いきなりお風呂に一緒に入れようとする主人公もどうだろ?と思いますけど、全体的にかなり身体性の高いシーンが多いと思います。 これも、①で言った当事者性と関係ありますけど、やはり身体性が高いと引き込まれます。というか、ドキドキします。その点でいうと、アンさんについては、トランスジェンダー、FtMらしいというのは周りの反応で分かる程度ですけど、それでも私は十分だと思います。あくまでもこれは主人公の物語なので。 ③作品タイトルを最後まで守った。 私も、取ってつけたように思えなくもない、この作品タイトルについて、異論反論、特に52と名付けられた子について何か違和感はあるのですけど、人間というのは、普段何も発していないように見えても、結構色々なことを振りまいている。中には主人公みたいにものすごく鈍感な人やアンさんみたいに、なんで肝心の相手には何も言わないの?というかそこは信じようよ。いや愛しているからこそ巻き込みたくないのかもしれないけど。という感じの登場人物いますけど、作品全体通して読めば、確かに、あーいるよな。こういう人。見るからに訳ありそうなんだけど、今日これから予定あるし見ないフリしないと。とすら思わなくなるように慣らされているこの生き方。 そこに一石を投じるというと言い過ぎかもしれませんけど、かなりこの作品内の人たち、いい人ですよ。それは専務や主人公の母親みたいに時に偏愛的自己都合優先な過剰な愛情からの憎悪になる恐れもはらんでいますけど、きちんと愛情を持った人たちがそこにはいると思います。 その愛情を多少なりとも薄くていいので広めに向けてあげれば、アンテナが広がって、その52ヘルツのくじらのことも気にかけることができるのかもしれませんね。とかいうと、あまりにもキザですけれど。 ちなみに、Wikipedia情報ですけれど、本当の52ヘルツの鯨とは、確かに珍しい鳴き声ですけれど、健康的らしいですね。珍しいから孤独なのだろう。とかなのか分からないですけれど、少なくともこの作品内での使われ方とは真逆の印象。ですけど、そこは変に本物のくじらさんのことを意識させなくてよかったと思います。あくまでもこれは主人公の物語なので。 いや、最後の最後に出てきたくじらさんもなかなかだと思いますけどね。これも取ってつけたようだと言われたら、そうかもしれない。でもそうではないかもしれない。とは思いますけど。 あと、ここまで推しておいて言うのもなんですけど、映像化はして欲しくないですね。身体性高すぎるので。 愛さんやらアンさんやら主人公やらのシーン、難しくないですか?蛇にピアスも映像化された時にアレなかなかだと思いましたけど、私にはピッタリの配役と映像が思い浮かびません。 もし出来たら素晴らしいとは思いますけど、特に愛さんはハードル高いです。そこは工夫次第でしょうか? 最後に。不幸のてんこ盛りというのも考えものだと思うので、賛否両論はむしろありだと思います。しかも、私は虐待親を持つわけでも、性的違和を持つわけでもないので、あまり深いコメントは出来ません。 なので、あくまでもこの作品への評価は、一人ひとりの読者が決めるものだと思います。それも多数決で決まるようなものでもなく、本当に一人ひとりの意見を尊重する形で。まぁ難しいですけどね。 | ||||
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初めての作家の作品を読了。本屋大賞とかで話題になっていた有名な本を、期待して、待ちきれずについに読めました。最初から最後まで飽きることなく、興味深い内容とストーリーです。誰にも声が届かない52ヘルツのクジラの例えは、偶然出会った虐待を受けている子供だけかと思えば、主人公の女性自身にもあてはまり、女性が信頼できる唯一の人にもあてはまる。東京からの暮らしから離れて、九州の大分や小倉も舞台になり、海の見える古民家での暮らしも描き、映画化されること間違いない作品。新年から良い作品に巡りあえて、幸先が良いです。 | ||||
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本を読まない子供がこれは読んでみたいと言うので購入。最後まで読んだのを見ると面白かったみたいだ。 | ||||
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ストーリーじたいは珍しくなくて、この先こうなるだろうなっていう予想通りの展開ではあったけど 最後の方の怒濤のかけあい、想いをぶつけ合う二人の会話のあたりで どーっと泣けてきました。 やっぱりね、思ってる事は言葉にしてしつこいくらい伝えないとダメなんよ。 最近、価値観の多様化が一般的になって小説でもいろんな価値観を抱えてる人が出てくるけど この話はそこらへんの切り取りをしてるように見えつつ、王道だと思った。 王道だからこそ最後のところは直球で素直で、だから泣けたんだと思う。 | ||||
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メッセージが強く伝わります 読みやすく、美しい表現。展開も早くて小気味良い。 | ||||
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小説久しぶりでしたがスラスラ読めました。 可哀想設定盛り過ぎかも。 | ||||
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虐待や虐めをする人、された人の感情がイメージする事ができた。 | ||||
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主人公の虐待されていた時やその虐待から逃れた後の心情が自身が本当に体験したのではないかと思うぐらい、リアルで驚きました。途中で読むのが辛くなる時もありましたが物語の展開も良かったです。 | ||||
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流浪の月と同じようなカテゴリといっていいと思います。しかし流浪の月よりずいぶん救いがあります。 毒親のもとで愛されず搾取されて育った主人公、彼女がその地獄を抜け出して 助けられ、裏切って、後悔し、また別の虐待されている人間を助ける。 負のループから抜け出すループを自分が作れば、新しい幸せのループができる。 そんなふうに思わせてくれる物語でした。 物語の筋じたいは今となっては珍しいものではなく、王道の筋書きを通っていると思います。 性同一性障害というものを扱うのも最近の小説の流行だな、とも思いますし。 最近読んだ浅井りょうさんの正欲も多様性とは何かを問うもので、 今の時代は本当にいろんな価値観があり、それを認めるような風潮の中で まだどうしても新しい価値観を受け入れられない人がいる。 この物語でもそういった悪意なき悪意が人を苦しめていたりする描写もでてきます。 でも基本的には虐待されて育った人間が、愛を求める物語。 この話はその普遍的な物語を「鯨の52ヘルツ」というものでまとめていて、構成がうまいなと思いました。 そしてなにより終盤のたたみかけは、これでもかってくらい愛を求め、愛を与え、愛を返される描写で ここは素直に泣けてしまいました。 そうですね、泣ける物語と言ってしまってもいいと思います。 作者も意図して泣かせにかかってると思います。 こういう物語が2021年で一番売れたというあたり、やはり人が求めるものってあまり変わらないんだなあ と思ったりします。 普遍的で、悲しい人間たちが愛し、愛される物語。 この主人公をひどいめにあわせてきた親と、何を考えてるかよくわからない弟のその後の描写がないのが 意外といえば意外。彼らがどうなったのかわからないけど 弟は弟で母親がうっとおしかったのかな? 老後はそれぞれ別で母は一人になりそうですね。 | ||||
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やばいわ、年取ると涙腺が緩くなっていけねー 途中からもうずっと泣きっぱなしで読んでたわ 世界中にいるすべての52ヘルツのクジラたちが魂の番に出会えますように | ||||
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とんでもない虐待、暴力、憎悪、悪意、孤立、死、絶望 ・・・ 、しかし、その果てに、登場人物たちは、聴くことができない声を聴き、発することのない声を伝える ・・・ ストーリーは想像を超える展開をする。しかし、優れた読み物は、結局、地図帳や地球儀に似て(この物語の場合は「深海図」と言ったほうがよいかもしれない)、混沌を整理して、私たちに、世界の中の私たちの位置を伝え、優しい。 | ||||
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なんで読んだんだっけ?と思ったら、本屋大賞でした。 ハマる人はハマると思います。 今どきの大賞を取る小説と比べれば、かなりすっと入ります。 ハマる人はハマると思います。で、★4。 鑑みるに、LGBT 、DV、妾問題、ムラ社会とそれをひっくり返せるお方、人のうわさ、テレワーク、田舎暮らしその辺りに理解がある人なら超絶ハマると思う…って、それ、かなり今どき。 それを不快感持たせずに読ませるってんだから。確かに本屋大賞だわ…。 盛りあがると言う程ではないけど、前半がわりかし平坦ですが、ラストに行くにしたがってだんだんと盛り上がってます。最後まで読んだらいいと思う。 | ||||
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プレゼント先から喜ばれた。 | ||||
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気が付いたらあっという間に読み終わっていた。主人公の壮絶な人生の回想シーンは読み応えがあって、でも辛いばかりじゃない、親友との再会、幸福なひと時など、アップダウンの振れ幅がすごくて、ストーリーに引き込まれます。 どうしようもない孤独感を、誰にも届く事のない声を発し続ける52ヘルツのクジラに例えるアナロジーも綺麗でした。虐待を受ける側はもちろんだけど、本作に置いては、虐待する側の親も52ヘルツのクジラだったんだろうなあ。アンさんもね。人の心を壊すのは、孤独。そんな事を考えさせられました。 | ||||
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主人公の経験を通して、愛とは何かを考えさせられる本でした。 スラスラと読めてしまい、あっという間に読み終わってしまいました。 | ||||
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54歳のおっさんです。内容には触れませんが、面白かったです。 | ||||
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中古本だったのでボロかもと思っていましたが、新品と思えるような本でした。 文庫本が出るまで待てなかったので中古本を購入しましたが、新品そのもので良い商品でした。 | ||||
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あっという間に読めました | ||||
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辛い現状や過去にどっぷりと浸かり幕を閉じるのではなく、次の人生へ誘ってくれる優しい物語 | ||||
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大切な人を大切に想う、というシンプルな事を思い起こさせてくれた作品でした。ありがとうございました | ||||
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