死神永生: 三体Ⅲ

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死神永生: 三体Ⅲの評価:

4.35/5点 レビュー 222件。 A ランク

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平均点4.35pt

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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全412件 361〜380 19/21ページ
No.52
(4pt)

タイトルは、死の終わり

死神を「しにがみ」だと思っていたので、三体文明よりも強大で邪悪な敵=死神が出てくるのかと思って読んでいたので、かたすかしを食らった気分になった。中国語がわかっていれば、ちゃんとタイトルに沿った楽しみ方ができたのになあと後悔。
3部ではわかりやすい二極構造はなく、かなりSFに振り切って書かれていた。一本の映画であれば満足だが、やはりいくつか1部・2部の各人の動機や印象の解説を期待してしまったので物足りなさはあった。シン・エヴァもそうだけど、最近はこういうのが主流なのかしら。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.51
(5pt)

ロードムービーのような疾走感

完結編を読み終えて感無量であるとともに”これで終わってしまうのか…”という喪失感を味わっています。
三体シリーズは第二章”黒暗森林”が最も評価が高いと言われているようですが、確かに物語としてのまとまり・完成度としては、第三章”死神永生”は第二章に及ばないように思われました。
ただ、どちらかというと刻々と場面を変えて話が展開していくロードムービーのような趣で、繰り返し読み返しながら情景を思い浮かべるような読み方の方が良いのかもしれません。もとより一度に詳細を理解できる情報量ではないため、何度か読み返してみようと思っています。
三体III 死神永生 下 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 下より
4152100214
No.50
(1pt)

この巻はツライ。

暗黒森林を読み終えた感想は「至上最高傑作SF」であり、その思いは今も変わらない。
ここまで読み進めてきた人なら誰しも、この作品の中だるみに似た伏線の羅列に苦しみ、そしてその苦痛を補って余りある、どころか10倍速で跳ね飛ばす歓喜に包まれるあの快感を体験したはずだ。
しかし、この巻は読むのが苦痛だった。
一つは、伏線が伏線としてうまく機能していない、という技術的な不足が散見された。
「騙し」の後の返しも前巻までのようなキレがなく、「騙そう、騙そう」という著者の意識が先に立ち、やや無理がすぎる印象だ。
例えば、「暗黒森林理論を人類は懐疑的に捉え始めた」というくだりからの三体星系の破壊のシーンなど、その無理な展開に作者の思惑が完全に読めてしまって(コレまでの経緯で、どうやったら懐疑論が支配的になるというのか?全く説得力がない)展開も文字も滑りまくって全く頭に入ってこない。
否、頭ではなく、心に響かない。
情景描写は執拗に克明だが、ただ無用に文字を重ねているだけで、これがあの、一語一句無駄がなく全ての文字が光り輝いていた傑作「暗黒森林」を書いた著者と同一人物の作品なのか?と疑いすら抱いた。
訳者の問題なのかもしれないが、冗長な文体でただただ苦痛。
しかし、何よりも本巻を凡作以下たらしめているのは序盤から怒涛のように展開されるご都合主義だ。
幾ら何でも偶然が過ぎるような要素が多すぎ、4次元空間に「偶然」たどり着いて三体人の計画を挫くくだりは、もう少しまともにできなかったのか。
せめて、せっかくオープニングであれだけ長いページを使ったビザンチン帝国の前振りとリンクぐらいはできるだろうに。
女性が主人公で敵も女性型、ということもあるのか、キャラの内面描写も不自然だ。
背景の文化的な差異、あるいは著者の女性観もあるのだろうが、
少なくとも、私は女性がこういう生き物ではないことぐらいは知っている。
この借りてきた人形のような物体を狂言回しにした構成そのものが凶となっているように思う。

もちろん、この文章も展開も、下巻につながるのだろう。
下巻を読めばおそらく、評価は変わるのだと思うし、そう信じている。
しかし、少なくともこの単巻で見る限り、ただただ退屈で都合の良いラノベ同然の駄本だ。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.49
(5pt)

もうこのスケール感といったら…

遂に四次元世界にまで連れて行ってくれました。劉さんの豊潤なイメージ力と確かな筆力には脱帽です。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.48
(4pt)

SF小説としては傑作。でも、ジェンダー観の古くささと恋愛描写の陳腐さが引っかかる…

上下巻通しての感想です。
※以下ネタバレあり

三体シリーズの最終巻。
Ⅱが大団円で終わったので、この後どう続けるんだろうと思っていたら、やっぱり宇宙は甘くなかった。
時代を飛び越えながら状況は次々変化し、絶望から更なる絶望へ。
クライマックスの次元攻撃は、よくもまあこんなことを思い付くものだと感心しつつ、太陽系が二次元に折り畳まれていくのを震えながらなすすべもなく見守るしかなかった。
スケールの大きさに少々酔ってしまったくらい、圧巻の描写。
SFのアイデアがこれでもかと詰め込まれているが、Ⅰ・Ⅱと同じく私のような理系はさっぱりの人間でも何となくの理解でぐいぐい読めた。
欲を言うなら三体人のビジュアルや生態についてもっと知りたかったので、地球人とのリアルな対面がなかったのは残念。
著者は元々書くつもりなかったんだろうな。

このように大変楽しませていただいたのは確かだが、どうしても引っかかる箇所がいくつかある。
個人の感想ということで駄文を書き連ねることをお許し願いたい。

①ジェンダー観が古い
Ⅰ・Ⅱを読んで男性キャラクターは個性的で魅力あるのに、女性キャラクターはいまいちだなあ、と思っていたのでⅢの主人公が女性と知って結構期待して読み始めたが…
程心は葉文潔と荘顔を足して2で割ったような「感情論で決断する聖女」だった。
引き出し少なすぎやしませんか。
執剣者に立候補する理由が「母性本能」って…その言葉久しぶりに聞いた気がする。外見が女性化すると思考も軟弱になるって短絡的すぎないか。
程心が「愛のために」下した二つの決断によって、地球人は滅亡する。
程心が女性として設定されたのはこのため?
つまり、著者的には愛ゆえに誤った選択をする主人公は女性でなければならなかったのでは?
著者は、性別の設定は深く考えておらず、程心が男性だったとしても展開は変わらなかったとインタビューで答えているが、とてもそうは思えない。
性別の設定が無意識だったとしても、もし程心が男性だったらこうはならなかったのでは。
著者は程心のような男性もウェイドのような女性も書けない気がする。

②恋愛描写に共感できない
雲天明と程心の関係が物語の一つの軸になっているが、序盤で程心に星を送る雲天明、死後に真実を知って彼が忘れられなくなる程心。
この恋愛エピソード、残念ながら共感できず。
言い方は悪いけど、安っぽいメロドラマ。
正直どういう顔をして読んだらいいかわからなかった。
二人の行く末にあまり興味が持てず読み進めていったが、結局二人は結ばれず。
それは別にいいけど、どうしても男女でカップルにならなきゃだめなのかね。
最後のオチとして何だかな…

上記二点がどうしても引っかかった。
この「洗練されていない」感じが逆に魅力なのかもしれないが、私はジェンダーからの解放がSFのよさの一つだと思っていて、そのような作品を好むので…

最後に。
雲天明のおとぎ話、深水王子のネタ既視感あるな…あ、これジム・ボタン!と思い出した。懐かしい。
小ネタではあるが、もしかしたら参考にしたのかもしれない。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.47
(5pt)

おもしろい!!

私は天体観測が趣味であるが、三体シリーズは本物の「空想科学小説」であると思う。
2019年に出版された「三体」は、血なまぐさい中国の文化大革命から物語が始まり、それがどう天文学の「三体問題」とつながるのか分からないまま読み進めたが、知らぬ間に物語に魅了されていった。読み終わった後で評判だった英語版もペーパーバックで読んでみた(読了までかなりの時間を要した)。なお、文化大革命がなかったことにしようとしている中国共産党に劉慈欣氏が捕まらなかったのが不思議。SFの話しだったからか。
続編の「暗黒森林」は、三体世界との遭遇(攻防)の話しで、これも日本語版を読んだ後にペーパーバックで読み直した(こちらも時間はかかったが少し早く読むことができるようになった)。
本書「死神永生」は、その続編だが、今までと違って話のテンポが速く、あっという間にというのは多少大げさとは思うが、一日1時間(休憩時間)で読んで6日で読み終えた。連続して読んだらもっと早かったかもしれない。今は下巻を同じペースで読み始めて2日目だがおおよそ3分の1。もうだいぶ前にペーパーバックは購入済みで、下巻の読了を待っている。
シリーズとしては読了していないが、劉慈欣という「三体」シリーズのような発想ができる科学的知識とそれを物語として書く力を両立させることができる人間が、文化大革命を起こした共産党の「中国」にいたのかと驚くばかり。映画「メッセージ」にも触発されたが、テッド・チャン氏の「貴方の人生の物語」は読んだが、「三体」の英語訳を行ったケン・リュウ氏の作品や、本書の作者である劉慈欣氏の他の作品もいずれ読んでみたい。
そういえば最近の中国は有人宇宙ステーションを打ち上げたり、火星に探査車を送ったり、宇宙でも勢いがすごい(汗)。頑張れニッポン!
あ、レビューを書くのもよいが「死神永生」下巻を早く読み終えねば!
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.46
(5pt)

読んでいる間は楽しく、読了後はなんとも言えない清々しさ!!

上下巻の感想です。
前半は楽観と悲観のジェットコースター、後半は広げまくった風呂敷をどうやってたたむのか違う意味でもハラハラ。
今作は三体人の侵略が小さな問題と思えるようなスケールでストーリーが展開され、作者のイマジネーションに圧倒されます。
地球人の住む宇宙は三体人侵略開始よりも前に、既に攻撃を受けていた??

主人公の程心は前作の羅輯/大史コンビに比べると線が細いのは否めないです。また、雲天明の方がキャラクターとしては魅力的でした。ただ、彼を主人公にしてしまうと、程心との関係が羅輯と荘顔の二番煎じになってしまうので、致し方なしですかね。
程心のバディ、艾AAは暗くなりがちなストーリーに明るさをプラスしてくれて、なかなかいいキャラクターだと思いました。
程心の決断に批判的な意見が多いようですが、もし合理的な決断をしたら感情移入できないだろうし、そもそも物語がそこで終わってしまいます。

前作に引き続き、VRゲームのような小道具も効いてます。今回はなんとおとぎ話!
それから、まさかの智子擬人化(笑)。和服姿だったり、迷彩服に日本刀を背負ったりとこちらも楽しめました。

時間的にも空間的にも前作のスケールを大きく超えて来て、SFならではの読書体験ができました。とにかく楽しかったです。

[以下ネタバレあり]
物語の最後に「時の外の過去」は程心が書いたものだとわかります。
本書はそれの抜粋という体をとっています。ということは、それを後の世代の人が読んでいるということになります。
この物語の後、おそらく宇宙は本来の姿である多次元宇宙に新生したのだと思うと、なんとも言えない清々しさを感じました。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.45
(4pt)

まだ読んでいない人が羨ましい!

時間と空間、そして次元までもを越える、まさに「マジカル・センスオブワンダ(フル)・ツアー」(古典的に言えば「地獄巡り」?)!今作だけでも5、6冊分の中・長編級SF的アイデアが惜しげもなく投入され、「予想を裏切られる」以前に「予想が出来ない」展開の連続です。後から考えると「あれ?」と思う所や、舞台(時代?)転換のためストーリーの流れに困惑する事もありはしましたが、「グイグイ」読ませる熱量で衝撃の結末まで一直線です。読後に「あぁ、面白かった!」、久々にこう思えました。しばらくツマラナイSFは読みたくない!「ちゃんとした」料理を食べた後で、「ファストフード」や「ジャンクフード」はいらないなぁ、という感じです(笑)。

 スケールと言いアイデアと言い、間違いなく2000年以降のSF史上、「金字塔」と呼んで良い作品でしょう。同時に「いかに大衆が愚かで無責任か」ということが、IからIIIまで貫かれた重要なテーマであったとも思います。熱狂的に支持したはずの人物や出来事を、正に手のひらを返したように非難・攻撃する人々が繰り返し描かれ、敵である三体人よりも主人公たちを翻弄します。最終的にはIの主人公 葉文潔の絶望と決断が正しかったのかとさえ考えてしまいました。SF小説ファンを自認する人には是非一読して頂き、賛否両論、あれやこれやと議論して欲しいです。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.44
(3pt)

想定したよりは面白い。それでも星3つ。

3巻までのだらだらした展開からすると、色々話の展開があり、若干、SFっぽいところも多く、そこそこ、読めました。これまでで一番普通に読めた巻ですね。それでも相変わらず2回寝落ちしました。面白い本だとそんなことないのですけどねー。海外SFにそこまで求めるのは無理なんでしょうね。海外SFで面白く読めるのかと不安はあったものの、あまりにも高評価だったので、久しぶりに単行本を購入しましたが、大失敗でした。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.43
(1pt)

がっかりした

『三体Ⅱ』の終わり方がすばらしかったので、そこで読了することをおすすめします。ムダに長くてストーリーも散漫。前作が売れたので無理やり続編を書いたという典型的なパターン。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.42
(5pt)

シリーズ最高のスピード感ある出だし

『三体』は中華SFで、こんなに中国のSFが面白いなんて知らなかった。他のもちょっと読んでみている。

 Ⅰは中国の文革から始まり、現代の読み手にとっては過去からスタートした。それが現実のわたしの今という時間を追い越し、Ⅱではさらに冬眠ということでもっと先の時間に飛ぶようになった。

 Ⅲに至っては最初からジェットコースターに乗っているようなスピードですべてが展開していく。そして読み手の視点はヒロインの程心の視点にありつつも、そのいる場所の壮大さにどんどんどんどん外にぶっ飛ばされているような感じになる。

 物語の始めのエピソードからすべてが伏線となりつながっているのでこぼれないように読んでいかないといけないのにスピードが速い!
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.41
(5pt)

物理を知らない人はわからないかも

三体1を読んだときに面白すぎて、三体2は1を超えられないんだろうなって思ったら2のほうが面白くてすごいと思った。2である程度話は完結してる雰囲気だったし、3はその後の後日談的な話だと思っていたら、しっかり期待を裏切られました。3はもう物理。読まない選択肢はないですね
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.40
(4pt)

ちょっと待っていた三部目。

一部、二部の概説があるのは面白いな。
確かに読み直すのは大変だからありがたい。
1453年のビザンティン帝国から始まってどこへ行くのだろう思ったら、魔女の術がオールト雲外側の宇宙での出来ごとで説明がつくなんて。
下巻はいったいどこへ行くのか楽しみ。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.39
(5pt)

宇宙は生命によってすでにどれだけ変わってしまっているのだろう。どれほどのレベルで改変がなされているのだろう

Ⅱの面白さにも悶絶しましたが、Ⅲでは、そこまでいくか!というこちらの想像を遥かに上回る、とてつもない規模の時間と空間の感覚に、読後しばらくは放心状態になるほどです。

「宇宙は暗黒の森であり、そこには猟銃を携えた無数の狩人(異星文明)が身を潜めている。ほかの生命を発見したら、できることは相手より先にひきがねを引くことだけ」
 この暗黒森林理論による抑止力により、三体世界と技術情報供与関係を結び平和を取り戻したかのように見えた前作から数年。
 新しいテクノロジーの誕生により社会のありようが大きく変わることがある。本書では、人工冬眠技術が確立されたことで、それが人類文明の様相を一変させる可能性があることが明らかになります。今より技術の発展した一世紀、二世紀後に目覚めることができる人工冬眠技術は、いわば時を超えるツール、いわば一方通行のタイムマシンのようなものだ。
 この人工冬眠技術の存在により、本書では、程心(チェンシン)という一人の女性が何世紀もの時代で活躍する姿を物語化することを可能としています。
 やさしさと責任感は強い程心が、世界を変える重大な役割を担わされ、三体世界がついに牙をむく本書前半部分も面白いのですが、その後の4次元空間の発見、高次元を低次元化する武器の存在、の曲率推進航法による光速航法の発見など、後半に進むにつれて、その時間規模はこちらの想像を大きく上回ります。
 光速で飛ぶ宇宙船の中で進む時間は、宇宙船の外で進行する時間より短くなるという相対性理論を取り上げたSF映画や小説、アニメーションなどは数多くあり、テーマとしてとても好きなジャンルで、いずれも心を大きく揺さぶられるのですが、本書で取り上げられた時間間隔は尋常でありません。
 そして、宇宙は生命によってすでにどれだけ変わってしまっているのだろう。どれほどのレベルで改変がなされているのだろう、という思いに至ります。
 しばらく後引きそうな、とてつもない物語です。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.38
(5pt)

面白い

久しぶりにスケールの大きなSFらしいSFを読んだ気がします。
展開の予想が付かず、最後まで発想の大きさに圧倒されました。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.37
(5pt)

これは現代の西遊記、西遊記のSF版だ!

何と言っても荒唐無稽。さすが中国4000年の歴史。白髪三千里、怒髪天を突く、国だ。オーバーもオーバー。だがそれをいともサラリとそれらしく言ってのけるのが凄い。Ⅰ〜Ⅱ〜Ⅲと発刊される度に、次はどうなるのだろう、早く翻訳して欲しい、と思って来た。前回のお話で、これ以上どうやって第3巻に繋ぐのだろうと思っていたが・・・。手に取って、あっという間の3日間。怒涛のスピードで読み終えた最終巻だった。いやはや面白い小説が出たものだ。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.36
(5pt)

SFらしい小説

最近はSFはスペキュレイティブ・フィクションらしいが、本作は昔ながらのサイエンス・フィクション。人物もマンガ的だし、人類全体がバカっぽいのもSFらしい。でもサイエンスの部分が意外と著者にとってはスペキュレイティブなのかもしれない。どんでん返しを楽しんでいるが、実は深い思想があるのかもしれない。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.35
(5pt)

主人公の無能ぶりとルオジーの格好良さを堪能する本

SFとしては100000点満点、エンタメとしては50点くらい。
そして勢いは100000000000000点。

著者自身もあとがきに書いていたけど、第二部のような絶頂カタルシスを期待して読むと肩透かしを食らう。
ネタバレ満載で書かせてもらうが、とにかく主人公がひどい。
ことごとく判断を誤り続けて、地球人類を絶滅に導いてしまう。
前作の主人公ルオジーが人生をかけて守り続けてきた地球を、守護者役をバトンタッチして5分で破滅させる。

くは~、ひどい。ひどすぎる。

主人公の判断基準は「慈愛」であり、ロマンチックではあるんだけど容赦ない作品世界のなかでは、愛などというものはクソの役にも立たず、ことごとく判断が裏目に出ていく。というか、主人公の愛が事態を好転させるシーンがわずかでもあったっけ? 

明確な功績は脳を送り出したことにより、結果として光速突破のヒントをもらったことだけど、恒星間宇宙船で先に太陽系外を脱出した人類が独力で技術開発に成功した描写があったから、とくに意味がなかった気もする。

作者にエンタメ小説として展開する気があれば、超時空要塞マクロスのように「愛」の力で全宇宙の黒暗森林状態を解決する!というオチにつながるんだろうし、はじめのうちはそういう構想もあったのではないかと思う。全宇宙に希望が見えたね、よかったよかった…。

しかし、そんな「愛は勝つ」的な生ぬるい展開を、この本の著者が選ぶはずもなかった…。

俺が考えた地獄をみろ!!!これでシリーズは終わりだ!SFとしてやりたい放題してやるぜ!!!とばかりに、怒涛の超展開が押し寄せてくる。

ええええ!!!??? となる。

結末に近づけば近づくほど、作者はますますエンジンがかかってくる。

主人公に数百年、数千年の時を超えて巡り合う運命の恋人がいる?
これまで、運命の星でハッピーエンドを迎える伏線を張ってた?

悪いな!そんなこと知らんし!気のせいじゃね?
ははははは!やりたい放題全宇宙破壊ビームぽちっ!

ドーーーーン!!!!!

読者唖然。そんな感じ。
読み終わった後は魂が抜けたようになる。
なんつーか、光速度で突き進むジェットコースターに乗せられて、次元の彼方へ吹き飛ばされた気分。

物凄い体験をしたよ…なんかもう…すごいとしかいいようがない…。
一冊2000円くらいする? そんな些末なことは気にならない。
20000円出してもいいくらいの絶頂体験だった。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.34
(5pt)

まさにセンスオブワンダー

物語としてはIIのほうが面白いかもしれませんがまさにセンスオブワンダーに惹かれます。ライトノベル的なノリなのかと思っていると見事に裏切られます。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206
No.33
(5pt)

SF界の鬼滅の刃、終劇!!

貴重な睡眠時間が全方位から削ぎ落とされる!悲しく、勇気づけられ、
前に読み進めることができなかった。最後まで読んだ時、
なにゆえに?心も空も雨がやんだ。

生命が生き延びるヒントは逃走しながらの探索。
人類は自身の時間をより有効な探索的投資に解放しなければならない!
ミスナー空間の設定を採り入れるこの作者、正直本物と認めざるを得ない。
三体III 死神永生 上 Amazon書評・レビュー: 三体III 死神永生 上より
4152100206