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甘美なる誘拐
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甘美なる誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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いつ誘拐するのだろう。とか、伏線だなぁと思いながら読み進めますが、中盤からは一気に。とても面白く読ませていただきました。 オススメ! | ||||
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この作品は、2021年第19回『このミステリーがすごい大賞』文庫グランプリ受賞作である。 ヤクザの下っ端の真二と悠人、土地と建物の売却を求められ嫌がらせを受ける自動車部品販売会社を営む植草浩一と娘の菜々美、違法行為で金を稼ぐ謎に包まれた宗教団体ニルヴァーナ、高利貸しの殺害事件、火焔瓶が投げ込まれタールをまき散らかされた組事務所など、前半は誘拐に関することが一切出てこない。『甘美なる誘拐』というタイトルは一体何なのかと疑問にさえ思ってしまう。 タイトルになっている誘拐の話は、半分を読み進めたところでようやく登場する。前半は、様々なエピソードが錯綜するが、後半一気に誘拐劇が進んでいく。 前半で登場した一見全く関係がないように思われる個々の出来事が、最後にはすべてが線でつながり予想もつかない結末をむかえることになる。 主人公の真二と悠人のふたりをはじめ、登場するヤクザたちが犯罪者でありながら、どことなく人間くささがあり憎めないキャラクターに描かれているのが面白い。最後はちょっぴり心温まる終わり方で、読み終えた後に何かしらの安堵感と爽快感を覚える作品になっている。 | ||||
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キャラクターも明るめでストーリーも重くないのでスッキリと読める。物語の真相に迫る部分も、色々と伏線が回収され楽しめた。 ただ、ある人物の登場(見せ方?)によって大体の真相が途中でわかってしまうのが勿体なかった。 | ||||
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「アイボリーのワイシャツ」が出てきて、呆れた。 ワイシャツは言うまでもなく「ホワイト・シャツ」の短縮形。 アイボリー(象牙色)のホワイト・シャツって、どういう色なんだか、ちっとも分からない。 | ||||
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並行するストーリーが徐々に繋がっていく。 前半はそのワクワク感でサクっと読んでいけるが、後半はその期待が徐々に惰性に変わる。 種明かしでまぁひと段落かなと思ったが、エピローグで「そんな都合のいい話あるかーい」とツッコミを入れたくなった。 種明かしの語りを誰目線で書いているのかが分からず、解説口調なのが冷めてしまったのもある。 読みやすいが、あまり好きな作りではなく、再読しないだろうなと思い、星2つ。 | ||||
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まず第1印象として、著者がいろいろと構成を工夫していることは分かるのですが、かえって全体の筋の流れが分かりにくくなってしまっているのではないかと感じてしまいました。とくに読み進めていくうちに周辺部の登場人物が誰が誰やら分からなくなってしまう点には困りました。 前半部は淡々と進行して行くのですが、要するにヤクザ見習いの日常と潰れそうな中小企業の話が延々と続く展開となり、読むのをやめそうになってしまいます。救いは、この作者が大変文章がうまいことで、最近の若手作家によく見られる時制のおかしな日本文を書かないことなんですが、そうした抵抗のなさがなければ途中で読むのを止めていたと思います。小説の何カ所かに盛り上がりを作って読者を引き込んでいく作品デザインが必要なのではないかと思いました。 「誘拐ミステリー」とはいいますが、要するに宝くじで当たった金をどうごまかして自分たちのものにするかという話でしょう。たしかに身代金を奪うあたりはちょっとしたアクションものそこのけの迫力があるのですが、実はこの物語の本質部分とは関係ありませんよね。 ミステリー用語を使用することをお許しいただくとして、近年書かれるミステリーは「ハウダニット」は巧みなのですが、肝心の「ホワイダニット」が弱いものが多いと思うのです。純粋謎解きものならある程度はそういう面も許されのかもしれませんが、この作品のような物語は現実世界に立脚して始めて意味があるのではないかと思います。主人公二人が何とか今の惨めな境遇から抜けだそうとしていて、訪れた千載一遇のチャンスを見事にものにしたというふうに描かれているのではなく、何か単に上手くやったみたいな印象が残ってしまう点が残念だったと思います。ぶっちゃけあの関西弁のお兄ちゃんにしては出来過ぎなんじゃないのかと、大抵のひとが思うんじゃないですか? | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります ミステリーとは違いますし,コンゲームとまでもいきませんが,身代金強奪をはじめ, 目の前の誘拐計画の本当の狙いなど,中心となる誘拐パートはまずまずの読み応えです. 一方で,複数の出来事と人物を並行させる展開は,大きな混乱とまではなりませんが, あちらこちらと,序盤からずっと散らかって映り,パートによっては物足りないことも. とはいえ,接点をチラつかせながらも,なかなかそれらが繋がる先までは見抜かせず, 「やはり」と「そっちか」が入り混じる,事態の決着にはおおむね満足をさせられます. 身もふたもないこと言えば,犯罪ですし,直接ではないにせよ殺人事件も起きるため, 『甘美』という言葉や,ハッピエンド風の幕引きに,違和感を覚えるかも知れませんが, 最初から最後まで軽快で,重苦しさを感じさせない割り切りが良かったのではと思います. | ||||
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個人的には「もう一押し欲しかった」です。 キャラ設定が自分の好みに合わなかったのかもしれません。 | ||||
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一読後、全く面白いと思わず。高評価の人がいるのにこれは不思議と、そのまま再読開始。再読後も、やはり低評価変わらず。分析したその原因は以下の通り。まず一つ目、登場人物が多すぎ、かつ記号化していること。30人近くの人が次から次へと登場する。軽口をたたき合うひょうきんなやくざ等、登場人物に現実感がなく、また作者が人物の視点に降りて来ず、俯瞰的に描いているため、人が記号にしかなっていない。ゆえに、ラストで、その大勢の中の、この人がこうで、あの人がああでと言われても、長大な「あらすじ」を読まされたという印象しかない。つまりは小説になっていないのである。二つ目。コンゲームとしての爽快感がない。全部で7つほどの小さな出来事が同時進行的に、単調に進んでいく。大きな事件と言える(題名にもなっている)誘拐は半分を過ぎたころようやく登場。最後に、全部が一つにまとまり、黒となるが実は白だったというのが通常の、痛快なコンゲーム小説であるのだが、この作品は、7つの内3つが1つに。残りは2つずつで、2つにまとまる。つまり、全部で3つの異なる話があるのだが、それらが、全部関係があるかのように無理にくっつけられて終わる。登場人物のゴチャゴチャ感と、語られる出来事のゴチャゴチャ感が錯綜し、我慢して読んでも、最後まですっきり一つにはなったという爽快感がないのだ。ましてや、それがオセロのようにすべてひっくり返り、景色が変わるというような痛快さもない。もっと人を絞って、それらの人の視点まで、よく降りてじっくりと描き、出来事も本当に関係するものに絞って、冒頭からなぜだろう、どうしてだろうと謎を強調すれば、(そして当然ラストのコンゲームとしてのどんでん返し)面白いミステリになったと思う。 | ||||
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内容は薄っぺらく感じた。ハッピーエンド?が良かった?くらい。 でも犯罪者にハッピーエンドはなぁ・・・ | ||||
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後半の後半で怒涛のごとく伏線回収と種明かしをするので展開が急過ぎて私にはついていくのが大変でした。 また、伏線をすべて回収しきれていないように思えた部分があることが残念でした。 しかし、読んでいて思わずニヤッとしてしまったほどコミカルな会話やエピソードに惹き付けられて退屈することなく一気に読み進めることができました。所々に挿入されているちょっとしたエピソードが伏線となったり、場面の転換と時系列が大きく前後する構成による混乱が心地よかったです。明かされたトリックは心理的要素も利用されていて痺れるものでした。 私には、ミステリーとして詰めにちょっぴり残念に思う部分もあったけど、総じて大いに楽しめた作品でした。 なお、本作は「このミステリーがすごい!」大賞受賞作そのものではなく新設された「文庫グランプリ」作品です。 | ||||
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ヤクザの下っ端2人がメインであるが、立ち退きを迫られて嫌がらせを受けている部品会社、宗教法人の孫娘の誘拐が別々に展開する中で最後にはそれぞれが上手く収拾していく。 正直誘拐に関しては設定は甘々なので、ここで違和感を持つような読者だと楽しめないとは思う。 ただメインの2人のキャラが良くテンポよく展開していくのと先の展開が予想付かない広がりを持たせ、細かいことを気にしなければエンタメとして楽しめる。 人物描写が上手いので、これからもキャラを生かした作品を期待できる。 | ||||
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このミス大賞なので読んでみました ややつじつま合わせ感はなくもない 本なんてそんなもんだといえば それまでですが 叙述的なミスディレクションというか なんというか 私はややフラストレーションのような もやもやした気持ちが… Iの悲劇が好きなら好きなんじゃないかな | ||||
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まずは構成がぐちゃぐちゃ。時系列の行き来や他の作者を真似たようなインタールードが余計に読み辛さを増長しています。 主人公の2人のヤクザもずっと同じやり取りだし、癖のある登場人物は終章ではパタリと姿を消してもう出てこないw 誘拐やら身代金の受け渡しの描写も稚拙でまどろっこしくて全く情景を理解出来ない。 これが意外な結末ですか?!作者の都合いいように纏められたEDにしか思えませんでしたが。 | ||||
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複数の群像劇が一つの誘拐事件に絶妙に絡んでいく展開の妙は素晴らしかった。 スカッとする展開も◎。 ただ説明じみた地の文が冒頭からほぼ全編に通じて続いたため、物語に入り込めなかったのは残念。 構成がよかっただけに、もう少し流す部分は流してよかったように思える。 半分のページ数に収まるくらいの展開だと率直に思った。 | ||||
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サクッと読めました。最後にどんでん返し、おもしろかった。 | ||||
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ヤクザ未満の真ニと悠人のコミカルな掛け合いと物語の思わね展開に引き込まれて一気に読み進むことができました。また、結末は「そんな夢の様な話ってある〜?」と思いながらもコロナ禍での鬱々とした気分を吹き飛ばしてくれる楽しいものでした。 | ||||
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本屋さんで平置きされていたので読んでみました。 登場人物もキャラが立っていて、内容が色々な要素てんこ盛りの割に結末に向けて綺麗にまとまっていると思います。 しかし、小説中でののちのち重要になってくる部分の説明が丁寧すぎて、読んでいる途中で、あ、これはこうなるなと大体予測できてしまって、帯に書いてあった予想外の結末!見破られないトリック!とは少し違うかな…途中からは答え合わせするために惰性で最後まで読んだ感じでした。 逆に重要じゃないところなんかはサラッと書かれすぎて、登場人物が何してるのか頭に浮かんでこない場面もあったり。 ミステリーというより、誘拐活劇という感じでした。 | ||||
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ミステリにストーリーなんて要求すべきではないとはいえ、リアリティ全くないし、謎解きの直前まで伏線敷き過ぎ。 あくまで、この年の大賞ってことですね。「該当なし」にしてもいいと思うけど。 | ||||
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ノワールな展開なのに実に軽快でコミカルな仕上げになっている。 エンタメのミステリー小説でおもしろい。 エネルギッシュな爽快さがある。 読み進めるほどにストーリーに巧妙さを感じる。 加えて、大いにインテリジェンス性を感じる。 たまに時系列の順番を入れ替えているところは斬新さがある。 こんだけ伏線の風呂敷を広げてラストはいったいどうなるのかが興味津々に。 これはシリーズ化が期待できそうで、楽しみにしている。 | ||||
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