■スポンサードリンク


甘美なる誘拐



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

甘美なる誘拐の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

スケール不足


 ヤクザの下っ端二人組、潰れかけの自動車部品店親子、新興宗教・教祖の孫娘。 接点のない彼らを結び付けるある誘拐計画、ある金貸しの死と宝籤。 意外な結果を見せる誘拐エンターテインメント。

 全体的にスケール不足、誘拐ミステリーとしても群像劇にしても過去の偉大なる作品にすごく見劣りする。 誘拐を焦点に見た時はやはり警察との対峙が陳腐に感じる。 警察の欺き方や人質の扱いにしろ極道らしさが一切感じられない。 そうなると半素人で構成された「大誘拐」を想起させ、あの作品ほどの壮大な膨らみは見られない。 様々な人が繋がる群像劇の要素もあるが、あまりスポットを当てられない人が多々いる。 
 一番気になったのはインタールードの使い方。 意味合いとしては単に幕間。 今までインタールードというと本筋とは関係ないような視点から物語に切り込んだり、神の視点から過去や未来の記述をとったり非常に技巧の強い要素として見てたのだが本作のそれは単に未来のことを前倒しで記述している所謂倒叙である。 この構成がよく分からない。 全く想像し得ない意外な展開を先に描写させておいて、その後の過程を強く惹き付けるような使い方なら分かるが・・・。
 

りーり
9EDFH0HC

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!