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魂手形 三島屋変調百物語七之続



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魂手形 三島屋変調百物語七之続

魂手形 三島屋変調百物語七之続の評価: 4.18/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(5pt)

絶好調の百物語

聞き手が富次郎に替わって二冊目だ。今日も奇怪な体験談を胸に秘めた客が訪れる。

第一話 火炎太鼓 ある藩に伝わる不思議な太鼓の話だ。
リニューアルした「ウルトラQ」といった趣の怪奇譚である。種明かしにショックを受ける。

第二話 一途の念 突然の不幸に見舞われた女が、病弱な亭主と子供を守って生き抜く様子が語られる。哀れで健気な話ではあるが、ホラー要素はない。が、終盤で血も凍る恐怖が襲ってくる。
場面を想像するだけでゾッとする。執念は恐ろしいな。

第三話 魂手形 迷える死者は平穏な気持ちで彼岸に送ってやらねばならない。
怨みを飲んだままこの世に留まらせると、厄災を振り撒く怨霊になってしまう。
映画化してほしいアクション篇だ。水面さんと七之助のビジュアルが見たい。お竹も愉快なキャラだ。
陰鬱な話だが、展開が痛快なので映画向きだろう。
本編終了後に、シリーズ全体に関わる小さな事件が起こる。おちかが心配で、とても気になる。

設定の自由度が高いだけに、毎回ガラッと趣向を変えて楽しませてくれる。
宮部さんのような腕利きストーリーテラーにとっては、最高の舞台だ。ずっと続けてほしい。
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No.13:
(5pt)

待ってました❗️

いつも新刊を待つほど、宮部みゆきワールドにハマってしまいます。一気に読めました。
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No.12:
(4pt)

面白くて、あっという間に読み終わる

いつも百物語は裏切らない。
富次郎と一緒に話に引き込まれた。
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No.11:
(4pt)

怪異談にも深みはある

江戸を舞台にした怪異物だけではなく、いわゆる時代小説が好きになったのは宮部みゆきのおかげだと思っている。ご多聞に漏れず、池波正太郎は若いころに耽読したものだが、意外と歳を重ねると読まなくなっていた。それが、宮部の「震える岩 霊験お初捕物控」を読んだことから時代小説もよいなと考えるようになった。と言うのも、江戸時代では銃刀法なんぞの制限なくストーリー・人物造形が展開できるしww怪異談であれば、そもそも、リアリティの意味が違うのだから。
だから、宮部だけじゃなくて、しゃばけシリーズも鯖猫長屋シリーズも読んだのだが、ここへ来て、宮部の描く怪異の深みを思い知った気がする。闇にも色味はあるのだ。より深く暗い闇の色。
それでいながら、登場人物の深みにも気配りされているのが宮部の力量なんだと思う。
火焔太鼓と魂手形は男気に泣けてしまった。悲しいとかの涙ではなくて、するべきことをすると覚悟した男女(お竹は親の覚悟だねえ)の凛々しい姿が浮かび、心が動かされるとでもいおうか。なんとも感激しながら読み進めた。火焔太鼓の藩主も、魂手形でのましら姿もなんと頼もしいじゃないか! 江戸時代ならこういうことがあってもいいんじゃないかと納得してしまうのは、宮部ワールドに惑わされているか^^; とまれ、☆一つ少ないのは、ちょっと分量が少ないんじゃないのと言う文句があって。一途の念はわからんでもないけど、団子のおいしそうな描写がよかっただけかもしれない^^;
でも、やっぱり次作も読んじゃうよね。
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No.10:
(4pt)

不思議を聞き取る者

話の筋は相変わらず読んでいて不思議を読む楽しさがあります。内容は好きです。
ただ、聞き手が『おちか』から小旦那の富次郎に代わってから、聞き手の持つ深みが減ったというか、浅くなったような気がします。サポートのお勝の力を借りてもいいのでは。
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No.9:
(4pt)

良い

安定の面白さでした。
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No.8:
(3pt)

このパターンでは

百物語の聞き手がおちかから小旦那になったことで、聞き手側が心に重いものを抱えているという屈託が無くなり、全体的に明るさが増したと思う。けれど座敷に語り手を招いて不思議話を聞くパターンの繰り返しは同じであり、合間に三島屋一家の暮らしぶりや慶事が描かれるとはいえ少し飽きてきたのが本音…。語られる秘密の話も、これはちょっと無理ありすぎ…というのが増えてきたと思う。宮部さんの大ファンなので、あまり無理せずそろそろ終わらせても、と思ってます。
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No.7:
(5pt)

世知辛い世の中の清涼の一服

待望のシリーズ あっという間に夢中で読みました。幽霊、妖怪の形式を取ってますが、一連のどの巻も弱者に対する思い遣りや人の情けが脈々と流れていると感じます。涙腺の弱い私にはティシュが手離せませんでした。巻の終話が次回作の期待を否が応でもかき立てます。早く読みてぇ〜な 先の短い爺さんより
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No.6:
(3pt)

新作、楽しみにしてたのですが…

なんかサラッと読み終わっちゃったな。 小旦那さんになったからか、おちかに比べ軽くなった気がする。
語り部と聞き手(小旦那)以外の登場人物やストーリーが少ないので 岡本綺堂の奇譚集・怪奇集 状態になってしまった様に思う。宮部さんは岡本綺堂好きらしいんですが。
茂七系の「初ものがたり」「桜ほうさら」の方が好きかも。個人的にはこちらも忘れないで欲しい!
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No.5:
(5pt)

本当に怖いものは素知らぬ顔でやってくる

3つの短編から成る。小野不由美もそうだが、宮部みゆきも読者を怖がらせるテクニックは抜群だ。西洋的なアクションやスプラッターを駆使した怖さも面白いけれども、日本的なじわじわ来る怖さも面白い。私は『高校事変』も好きだし『ゴーストハント』や『三島屋変調百物語』も好きなのだ。
 『火焔太鼓』は、人間の業の深さに翻弄される夫婦を描く。火事に悩まされることのない小藩に隠された秘密。何の対価もなしに、平穏な生活を送ることはできないことを示唆する。その対価があまりにも大きい。それでも藩の人々(主に藩主)は藩内の平穏を願って対価を支払う。悲しみに沈む人々がいても。
 『一途の念』は、不幸な生い立ちのお夏の一念が、自分の子どもたちを夫の子どもであるように、夫の伊佐治そっくりに3人兄弟の顔を似せていた、という不思議な話。4番目の、女の子であるおみよだけが似ていない。それがおみよにとって悲しかったのだが…三島屋の小旦那こと、富次郎が、団子の屋台売りを生業とするおみよの話を聞くことになる。
 『魂手形』は、木賃宿の息子だった吉富の不思議な話。魂の里の水夫(かこ)であった七之助の連れてきた水面という女の幽霊が、成仏出来なかったのは悲惨な死に方をしたためだった。吉富は、体の弱ってしまった七之助に代わって水面の仇を討つ。
 嫁いでいった、最初の百物語の聞き手であるおちかのめでたい話に、水を差す商人風の男。おちかの祝言のときも富次郎に会っている。その男が、富次郎に百物語の聞き手としての覚悟を問う。これが一番怖い。すでに次の巻の構想はできているらしいから、今から期待しておきたいと思う。こうした怖さが日本人らしくていいねえ。
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No.4:
(5pt)

いつもより薄いのには理由があります。

他の皆さんが書かれている通り、いつもよりボリュームが控えめですが、これには理由があります。
今巻は2020年2月より野性時代にて連載されていましたが、同年7月より高知新聞にて続編となる『よって件のごとし』も始まりました。挿し絵も三好愛さんが担当してらっしゃいます。

二重連載の形となった三島屋は、元々同じ巻にまとまる筈でした。しかし、厚みが凄いことになることと、読者を待たせることがしのびなかった作者の思いで2つの巻に分けることとなったのです。

と、何処かのネット記事で読んだのですが、もととなる記事が探しても見当たらないのです。
大変心もとない情報で申し訳ないですが、
今巻は言わば前後編の前編とも捉えられるのではないでしょうか。

内容としては、1話目の火焔太鼓の原料に隠された様々な事情と語り手の心情に思い馳せれば、言葉にあらわすことは難しいです。
しかしそれを代弁するかのような最初の1ページに大きく描かれた挿絵の真意に気付いたとき、ただただ優しい絵でありながらその事実に涙が滲むこと間違いありません。

2話目となる一途の念は、ひたすら痛ましく、望まぬ形で魔法が解けた瞬間と、それによって何とか保たれていた幸福が崩れ去った寂しさを感じます。

3話は今巻の題名ともなった魂手形ですが、吉報から始まります。
黒白の間で語られる話は、怪異から爽快代行復習劇へと転じて楽しくはあるのですが、最後の最後にシリーズを通して現れる商人が暗い影を落としていきます。

大変続きが気になることと、次巻がいつもより早くでるのではないかという勝手な期待から☆5を付けさせていただきました。
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No.3:
(4pt)

続きが気になる・・

一気に読みました。他の方が書いているようにボリュームが少ないかなと思ったけど別の方が書いているようにカドブンのインタビューに6話一冊の予定だったが分厚くなりすぎるし前作と間が開きすぎるから6話を3話ずつで2冊にすることになったという記事を読み納得しました。(装画やイラストも2冊とも三好愛さんだとも記載)
ということで、次回の三島屋シリーズの8を楽しみにしてます。
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No.2:
(4pt)

本は薄いけど内容はずっしり

宮部さんの描く江戸人情話は自分も江戸の街にタイムスリップしたような臨場感があり、登場人物も生き生きと描かれていて大好きです。特にこの三島屋シリーズは客人をもてなす季節の和菓子も美味しそうで毎回楽しみに読んでいます。聞き手がおちかから富次郎に代わったのは残念でしたが(おちかの着物の描写がなくなったことも含め)前作より今作は富次郎の人となりや心の葛藤などが描かれてきたように思います。ただ、他の方も書かれているようにページ数が少ない!と思うのはそれだけ好きなわけなのですが、なので星を一つ減らしました。
ただまだ一話目しか読んでいませんが、人の心が持つ情や哀しさにもう泣けてきました。後の話も大事にゆっくり読んでいきたいと思っています。
コロナで殺伐としている中、人間が持っている情の深さや優しさがこの本から見いだせることが救い、、かも。
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No.1:
(4pt)

次巻が気になる

おちかちゃんの慶事に良かったねと思う。
しかし例の商人が登場し、何事かを呟いているのが気がかり。
コロナ渦、次巻が出るのを楽しみに出来る幸せを大切にしたい。
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