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擬傷の鳥はつかまらない
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擬傷の鳥はつかまらないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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| 私は読んで後悔しました。 これはミステリーではなく、ファンタジーだという印象です。 ミステリーに荒唐無稽な要素はいらないと思っている私は 残念ながら300ページ以降は流し読むことしかできませんでした。 「逃がし屋」の主人公といろいろな事情を抱えた「逃げたい」依頼人 の物語と言ってもいいと思います。帯や背面のあらすじを見て、 そういう本を手に取った自身も現実逃避をしたいと心のどこかで思っている のかもしれません。そうであればこそ、「逃げる」とはどういうことか、 もっと言えば「逃げた」先にどんな救いや希望が見え隠れするのか という点について、勝手に作者の力量を期待してしまったことで、 結果的に本作とすれ違うことになりました。 一度すれ違いを感じ始めると、全てをセリフで表現してしまい 行間が感じられないような文体も些か冗長に感じられ、 セリフだけで構成されたドラマの脚本を読んでいるような感覚にもなりました。 主人公も過去に「逃げた」一人のはずですが、主人公の「逃げ方」と、 「逃がし屋」としての依頼人の「逃がし方」に物理的、心理的な共通点が見えにくい 点が、本作の理解を最も難しくした点です。 主人公がこれまで「逃がした」人を登場させることで「逃がす」という行為について 更に奥行きを出すことも可能であったはずですが、こうも「逃がす」という行為の描き方 がファンタジーだと、それも難しいだろうと妙に納得してしまいました。 受賞作品ということですが、他の受賞作品も、選考委員の方の作品も、 ご縁は無さそうです。ただ、解説にはファンタジー要素が強いことが説明されており、 今後は購入前に解説を熟読してから本を購入しようと反省しました。 | ||||
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