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うめ婆行状記
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うめ婆行状記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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潔く、ケチらず、本音で生き直す。寡婦になったら誰にも遠慮せずこんな風に暮らしたいと密かに思っていたことが小説になっていました。このうめ婆さんは金銭的には良い後ろ盾があり、そこは羨ましい限りですが、出るところ控えるところのメリハリにも学ぶところ大でした。 西条奈加さんの「隠居すごろく」女性版とも言えるかと思います。 | ||||
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宇江佐真理さんの遺作。 未完なのが残念ながら、ラストのそこまで十分面白い。 江戸の町に暮らす人々の日常が細やかに鮮やかに描き出されていて楽しい。主人公の、生死や人生についての考えも言わずもがなに語られて沁みる。多彩な登場人物も見がいがある。 多分あと少しで本当のラストだったのではないかと思われて、そこまで、もうずっと読めないことがとても残念。 亡くなられてからもう10年も経つわけですが、まだ読んでいない御本が沢山あるらしいと解説でわかったので、これから読んでいくことにします。 | ||||
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本を貪るように読んできた私の人生の中でも、宇江佐真理さんはいっち好きな作家さんです 私の母も宇江佐さんの大ファンです 伊佐次シリーズも実家に全巻揃えてあるけれど、Kindleで全巻揃えて、また読み直しました うめ婆の続きも、伊佐次の続きも、私も想像してみたけれど、でもやっぱり宇江佐さんの続きが読みたかった…です いつもいつも、宇江佐さんの新刊を心から待っていました 失恋して呆然としながら、初めて桜木町駅のキヨスクで、伊佐次シリーズの第一巻を買った時のことや、宇江佐さんが亡くなったことを知った時のショックと衝撃は、今でも忘れられません これからも何度でも読み返していきます 宇江佐真理さんのご冥福を 今も心の底からお祈りしています | ||||
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相変わらず面白い | ||||
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子育て等を終え、夫や舅姑も見送り、人生が下り坂になったら是非お薦めです。うめ婆と逝去された宇江佐真理さんが重なります。 | ||||
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面白かったです。昔の身分それぞれの生活ぶりや江戸の距離感が感じられて楽しく読みました。続きを望めないのが残念。 | ||||
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宇江佐真理さんの作品で私が特に好きなのは、『卵のふわふわ』と『余寒の雪』です。 『うめ婆行状記』は、宇江佐さんの最後の作品なので、読むのがつらくてなかなか 手に取ることができませんでした。 皆さんのレビューに背中を押されたり手を引っ張ったりしていただいて、やっと読めました。 うめ婆の周りの人たちがたくさん、騒々しいくらいに出てきて、活気あふれる作品でした。 私は、小生意気な鉄蔵が、いちばんおもしろかったです。 おしまいの〈未完〉の文字、うめ婆が八丁堀に帰っていったか町家暮らしを続けたか… そのストーリーは読者に委ねられたようです。 私が大好きな挿絵画家・安里英晴さんが家系図を書いてくださっているのが、さらに ありがたかったです。 | ||||
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面白かったです。宇江佐真理さんの作品で未読のものを探して継続して読みたいと思います。 | ||||
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未亡人になって自分の夢を実現した女性の話。江戸時代に時を設定しているけれど、本質的には現在の女性にも言えることがあるような... 亡父の思いを知って、複雑な気持ちになるうめ婆、「気丈にふるまっていても,女には心の奥底に自分でも気づかないものがありますからね」の言葉通り女心という複雑なものを宇江佐真理は見事に表現してくれた。もっと彼女の作品を読みたかった。 | ||||
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宇江佐さんありがとうございました。 登場人物の顔が見えましたよ! | ||||
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未完のまま、あと一息かなと思うところでちぎれるように終わっているところが、 あー宇江佐さんは本当に亡くなったのだなと実感して、脱力した。 本当に残念! 最後に、自分らしく生きること、その幸せを伝えてくれた。 傍目には幸せそうに見える人生も、実は当人にはそうでないかもしれない。 不憫そうに見える人が以外に生き生きとしていることもある。 ささやかでもいいじゃないか! 自分がやりたいこをやれる、これが幸せなんだと教えてくれた。 そして、他人への感謝を忘れないことが大切と。 著者は好きな小説を書いて、その中で自分を映した主人公を生き生きと、逞しく人生を謳歌させた。 これが彼女の幸せだったのだと思えた。 | ||||
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宇江佐さんの遺作となった本書。大店の商家 伏見屋で何不自由なく育ったうめ。乞われて嫌々嫁いだ奉行所同心の霜降家。武家の作法は商家とことごとく違うし、何かと商家の出だからと言われて義妹がしゃしゃり出てくる。挙句、家の物を掻っ攫って行くし、馴染めないまま我慢を重ねて4人の子を育てた。夫の三太夫が卒中であっけなく他界した後、末っ子の介次郎の身の振り先が決まるとこれで自分の役割は果たしたと一人暮らしを始めることに。生まれて初めての一人暮らしに戸惑う間もなく甥っ子の隠し子の世話をすることになって兄一家とかかわることに。一人暮らしの庭になった沢山の梅で初仕事に梅干を作ろうとお隣のおつたさんの手を借り、知恵を借りして精を出しつつ5歳の鉄蔵に“うめ婆”と呼ばれながら世話をすることに。この子を何とか伏見屋の跡取りにと兄夫婦に引き合わせようとするが事は大きくなるばかり。弟夫婦の息子の祝言や実家の盂蘭盆。一人暮らしの頼りにとしていたお隣のおつたさんの突然の死。一人暮らしをわびしく思う間もなく暮らしていくうち、三太夫の自分への想いに気づいたり、夫の同僚の死の際その妻の取り乱しぶりに自分はああはなりたくないとの思いもあって一人泣ける場所をとも思いもしたが、なかなかどうして・・・。まだまだ読んでいたかった。 | ||||
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新聞連載中より気になっていました。図書館に行っても、30人以上の予約待ち。そこで少しでも安価にと・・・・期待どおりきれいな状態で届き、大満足です。 | ||||
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とても面白くて続きが無いのがとても残念でした。 ご冥福をお祈りいたします。 | ||||
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宇江佐さん(本来は宇江佐先生)が昔からよくいらしていた近所の飲食店でたまたまお近づきになり、以後お会いすると声をかけて頂けました。知り合ってから亡くなられるまで、さほど長くはありませんでしたが、皆さんご存知の通りとても気さくで飾ることなく率直な物言いが印象的な方でした。エッセイ等で随所に書かれていた、まず日常の生活ありきをまさに実践、いや楽しんでいらっしゃった方で、病に侵されてもその重さに引きずられることなく出来ることは自分でやり、店にもたびたび元気な姿を現していました。そんな晩年の宇江佐さんを少しでも知る身としてこの遺作を読み、改めて宇江佐さんの人柄や物事に対する想い、考え方を感じることが出来ました。本書の主人公うめが様々な出来事や騒動にあいながらも必ず最後に感じる、うめに対する周りや身近な人のあたたかい思い遣り。実生活の中ではもちろん、宇江佐さんは作家として多くのファンから同様の想いを受け、感じ、励みにしていたのでしょう。本書はそんな作家として幸福な人生を送れた自分の気持ちを素直に綴った物語のような気がします。宇江佐さんありがとう!の気持ちを込めて星5つとさせて頂きます。 | ||||
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宇江佐先生本当に最後の著書になったのですね。髪結い伊佐治も最後を迎えました。と言うより、迎えなければならなかったのが悲しいです。うめさんは先生の心の中を垣間見るような気がしていました。先生の何気ない日常を描く 時代小説。日常とは離れた作品も好きでした。 私は宇江佐真理という作家が大好きなのです。 普通の作家とは少し変わった生活をしながら本を書いていた先生。北海道在住。とても身近に感じる人でした。私は何気ないところを読みながら、何故か涙がでて、本当に宇江佐先生は亡くなってしまったんだと改めて思いました。 この本の解説、諸田先生に少しびっくり。 書けなくなってしまったのよと仰っていたとの事。書くことを生業にしている人のなんて悲しい言葉なのでしょうか。宇江佐先生は最後まで 私のこよなく愛する作家であり続ける事と思います。先生の本を読み返しながら宇江佐ワールドにタイムスリップをする夢をみながら先生を決して忘れない 先生!天国でも私のような時代小説なら宇江佐真理。そう思っているファンを忘れないで下さいね。 | ||||
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単なる「先入観」からかも知れないが、初めから終わりまで「明るさ」を強く感じた。 とてもとてもヘンな例えですが、「初めて行く国に1人旅に出て、現地空港で雰囲気に気圧されて気後れは感じてるけど、そのまま気圧されたら滞在中ずっとホテルにこもってる事になるから、とにかく下向かずに前見て歩いちゃえ」みたいな感じを思い出した。 本当はヘンに先入観と「構え」の態勢で読むより、「単純に話だけを楽しむ」態勢で読みたかったんですが。その事実自体を忘れて読みたい。が、既に知ってる以上、やむなし。 人情機微を今回も楽しませて頂きました。梅漬けの過程も楽しかった。 物凄く申し訳ないが、個人的には「解説」要らなかった。自分は「普段通りに書いて」いた宇江佐氏をイメージしてたし、感じたから。うめが宇江佐氏の投影だ、という読み方をしたくなかったから。「書けなくなるのはいやだ」までなら知っても差し支えない情報だが「もう書く気がしないのよ」というのは知りたくない事だったから。(←今後著書を再読する時、常にこれが出てきてしまいそうで、折角の楽しい物語にバイアスかかりそうでイヤだと思った) 宇江佐氏の物語は「生活」で、生活には「完結」はない。故に何度再読しても楽しめる。自分にとって氏の著書はそんな位置にいます。 | ||||
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