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(短編集)
八月の銀の雪
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八月の銀の雪の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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| 「八月の銀の雪」も「海へ還る日」もその他の作品も、科学技術をベースに、悩み多き人の心に徐々に優しく射し込む光を爽快なテンポで描く力作ぞろいです。 | ||||
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| 伊与原新さんの『月まで三キロ』より、私はこっちの方が感動しました。五編の短編集。お薦めです! | ||||
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| 伊予原さんの短編集はいつもその物語世界に引き込まれつつも静かで心地よい読書になる。 それでいて物語の中で易しく語られる気象学や生物学等についてもっと深く知りたいという欲求も生まれてくる。 | ||||
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| 伊与原新「八月の銀の雪」読了。どの短編もうちに秘めた悲しみや苦悩を優しく描く一貫した姿勢に感服した。特に玻璃を拾うの珪藻とまつ毛の話が素晴らしい展開で良かった。珪藻アートはググるとすごいですね。あと中谷宇吉郎のウサギの毛と少し重なった。あと電子工作の青年とベトナム留学生のお話も。 | ||||
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| 実際に、「袖触れ合うも他生の縁」ともいうべき一瞬の出逢いから、 ある人の運命が良くも悪くも大きく変わってしまうということは間々 ありますよね。 おそらく、伊予原さんという方は、「常に目の前の人を大切にされている 思いやりのある人なんだろうな」ということを実感させられる温かい作品集でした。 | ||||
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| 生活には役に立たないような科学の知識。それをさり気なく人間ドラマのなかに落とし込んでるのが凄い。短編の中でも書名にもなっている八月の銀の雪が夢のようなロマンがあって好き。 地球の断面をみると表面の地殻があってその下にはマントルがある。中心は核、月の2/3くらいの大きさで外核はドロドロに溶けた鉄らしい。内核は銀に輝く星。表面は銀の鉄の森。それは高さ100mの樹枝状に伸びた鉄の結晶だという。そこに液体の鉄が凍って雪の結晶のように静かに降っているという。 私も目を閉じて銀の森に降る銀の雪の音聴きたい。そんな短編が5話です。 | ||||
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| 伊与原さんは本当に頭がいい。 それが嫌味なく伝わってくる作品ばかり。 特に表題の「八月の銀の雪」は特に印象深い作品だった。 基本的に少し「重い」想いを持った主人公たちなのですが、どの作品にも最後には小さいながらも光をもたらしている。 いい本に出会った。 | ||||
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| 主人公が隠キャばかりなので、共感しにくいが、面白い。 | ||||
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| 前作もそうだったかもしれませんが、いい話はいいんだけど、感動もするんだけど。 そればっかりってのも。 でも、いいんだけどね。 次作にも、期待しております。 | ||||
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| 素敵な作品でした! | ||||
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| よい | ||||
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| ベトナム人のコンビニ店員が実は優秀な大学生だった、戦時中風船爆弾を作ってアメリカ本土を攻撃した、など面白いエピソードがある、短編集なので気楽に読める | ||||
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| 人生に悩みを抱えた主人公達が、自然や生物、科学等の知識を知ることにより、癒され前向きになっていく様子を描いた全5編の短編集。 実験や研究によるデータやエビデンスが、はかり知る事の出来ない人の心の動きに作用するさまが、何故かしみじみと心地よい。 ベトナム人や大学時代の友人との交流が描かれた表題作や、どんな関係なのか気になった「アルノーと檸檬」が特に印象的でしたが、いずれも主人公たちを応援したくなるような気持になり、爽やかな読後感でした。 | ||||
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| 作者の経歴からおおいに理系の話がいっぱいなのだが、読んでいる人間にもわかりやすく、それでいて未知への知識を掻き立てられる、しかし、文学的要素もたっぷりな、読み応えのある小説でした。 | ||||
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| 他のレビュアーも書かれていますが、5篇中の『八月の銀の雪』のクオリティは半端なく凄いです。 『海へ還る日』も佳作ですが、個人的に、残りの3篇は響きませんでした。 ■『八月の銀の雪』 コミュニケーションに問題があり就活に連敗している理系大学生の主人公が、コンビニで 働く東南アジアの留学生と、人を騙すようなビジネスに手を出している学部時代の同級生との 出会いを通して、本当に大切なものに気づくストーリーです。 ネタバレにならないようにぼかして書きますが、 アジア留学生は大学院で地球内部のことを深く学んでおり、次のように主人公に語りかけます。 「なぜ人は、自分の住む星のことをもっと知りたくないのだろうか、内側がどうなっているか 知りたくないのだろうか、表面だけ見ていても何もわからないのに」 かたや、詐欺まがいのビジネスに手を出している同級生は、表面的にはもっともらしけれども、 薄っぺらい口上のため、若い人を巻き込んでいこうとするけれど、見透かされてうまくいきません。 「饒舌さと知性」の対比が絶妙に描かれている秀作です。 ■『海へ還る日』 この作品は、主人公が子育てに自信の持てないシングルマザーです。 博物館で仕事をする人からクジラの話を聞くことで、人間に対する洞察を深めることになります。 これも少し脚色しますが、印象的なフレーズを2つほど書きます。 ・知能テストは、人間が「これが知性」と勝手に考えている測定手段に過ぎない ・人間は情報をアウトプットする外向きの知性を持ち、クジラは深く考える内向きの知性を持つ この2つの小説の主人公は、いわゆる「社会的弱者」ですが、自身が囚われている「先入観」を 外して、人間性の深いところを覗いてみると、実はまったく違った世界が見えるという人生観の 転換を描いた素晴らしい作品です。 あとの3篇はハマりませんでしたが、『瑠璃を拾う』で繰り広げられる、関西弁の巧みな用法は 関西人の私には、面白かったです。 岸和田の友人に対して、京都の友人が、「だんじりのDNAおすなぁ」という場面は、ニヤリと しました。 はじめの2篇を読むだけであっても価値のある本です、間違いなく! | ||||
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| 短編集が5本詰まっている。 第2章「海へ還る日」 「視界の端にふと、クジラの絵が見えたのだ... 壁に並んでいるのはすべて、クジラとイルカの絵だった」 果穂ママが博物館で絵に出会った話を読んでいるうちに、 私は海へ還った。 果穂ママは「低く響き続けるクジラの歌声」を聞いた。 私も検索したYouTubeをかけながら読み続けた。 海に包まれながら読書する。 不思議な空間をさまよった。 | ||||
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| 本書は就活中の大学生や子育て中のシングルマザーなど、偶然にも科学と出会った人たちを主人公とした 5つの短編からなっています。 科学と出会うことにより自分の中の何かがほんの少し変わる。そしてちょっとだけ前向きに生きて行こう とする気持ちが芽生えます。心あたたまる作品でした。科学は決して一部の専門家だけのものではないし、 また冷たく無味乾燥な分野でもありません。何かのきっかけで、生きて行くための道標にもなるかも知れま せんよ・・・と著者は主張しているように感じます。 個人的には表題作の「八月の銀の雪」が一番好きです。地球物理学の世界を詩情あふれる描写で、幻想的 な映像を見せてくれました。東大大学院で地球惑星科学を専攻された著者の面目躍如たる力作です。 | ||||
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| 科学的なトリビアと人間の心の襞が織りなす小さな物語、というのは2年前に上梓された『月まで三キロ』と同一コンセプト、同一ストラクチャー。前作と合わせた連作ということになりますが、心の襞の深みは前作のほうに強くシンパシーを感じたようなわけで。ぜひ読み比べてみてください。 | ||||
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| つまずいている人生が小さなきっかけでまた前に進む物語の数々。 理系の小説という触れ込みはあまり気にならないので、入り口で手に取らないのは勿体ない。 個人的には「八月の銀の雪」の話が一番好き。 短編でもあり大きな盛り上がりというよりも、淡々と読める中で人の気持ちの変化が感じられる。 読み終わりと何かよかったなという印象を残す。 | ||||
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| 理系的な題材と人の心、人の営み。知識により世の中の捉え方が変わり、心の持ちようが変わっていく。個の中の小さなパラダイム・シフト。 ・八月の銀の雪:地球の中心に積もる、鉄の雪。 ・海へ還る日:クジラたちの知性、歌。 ・アルノーと檸檬:伝書バト、帰巣本能の仕組み。 ・玻璃を拾う:珪藻のガラスの殻、珪藻アート。 ・十万年の西風:原子力と風船と気象と凧。 どのお話も、美しいイメージや新しい情景が、少し前向きに生きる力をくれました。佳作。 | ||||
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