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(短編集)
八月の銀の雪
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八月の銀の雪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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つまずいている人生が小さなきっかけでまた前に進む物語の数々。 理系の小説という触れ込みはあまり気にならないので、入り口で手に取らないのは勿体ない。 個人的には「八月の銀の雪」の話が一番好き。 短編でもあり大きな盛り上がりというよりも、淡々と読める中で人の気持ちの変化が感じられる。 読み終わりと何かよかったなという印象を残す。 | ||||
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理系的な題材と人の心、人の営み。知識により世の中の捉え方が変わり、心の持ちようが変わっていく。個の中の小さなパラダイム・シフト。 ・八月の銀の雪:地球の中心に積もる、鉄の雪。 ・海へ還る日:クジラたちの知性、歌。 ・アルノーと檸檬:伝書バト、帰巣本能の仕組み。 ・玻璃を拾う:珪藻のガラスの殻、珪藻アート。 ・十万年の西風:原子力と風船と気象と凧。 どのお話も、美しいイメージや新しい情景が、少し前向きに生きる力をくれました。佳作。 | ||||
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知識ばかりを押し付けられているようでその分野に興味がないと退屈でしょうがない。 ひけらかしたい知識に物語が付随してるような感情が動かされない短編集でした。 | ||||
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伊予原氏のフアンであるが、いつもの作品に共通する穏やかなトーンが救われる。コロナ禍のもと、先の見えない不安さ、ふと「ノアの箱舟」を思わす終末感が漂いそうな状況のなかで、日常生活の出来事のなかにある人間を信じるまなざし、ことば、行動がささやかにつづられている。はとがけなげに元のところに帰ろうとする不思議な習性は人間が認知症になっても、虐待を受けても「家に帰る」、「おかあちゃんのところに帰る」という言動と重なって、熱いものが感じらた。伊予原氏の作品は、そんな意味では人間の根底にある感情を科学的な知見をまじえて、性善説としての人間の小説に創り上げてくれる。それが救われる。 | ||||
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理系の小説、というので読んでみました。 5つの短編が入っています。 どれも、今時の問題を扱いながら、科学的なお話になっていて、とても興味深く読めました。 科博の「世界の鯨」ポスターや、MWSさんの「珪藻アート」に感銘を受けて小説ができているのを感じました。 私は文系ですが、ああ、あれはすごいよね、いいよね、と思いながら小説の世界から、現場のお仕事の雰囲気を感じることができるのが楽しいです。 表紙のデザインもすてきです。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 明確にそれだという情報はなかったものの,躓き,立ち止まってしまった人たちが, 小さな出会いと,そこに織り込まれた科学や自然の物語に触れて,視野を広げる内に, 希望や願いを見出し,また前を向こうとする,『 月まで三キロ 』の流れを汲んだ一冊. ただ,その『前作』に比べると,専門的な部分と物語との噛み合わせが弱い印象で, 物語性の方が強く,読みやすくはあるのですが,『いい話』が前に出すぎの感があり, 勝手に続編と期待をしてしまったせいか,あちらほど感情が揺さぶられるまではなく…. とはいえ,耳を澄まし,深く,静かに考え,時に迷いながらも,回りにも目を向けて, 過去,現在,遠い遠い未来にまで,思いを馳せる人々には,爽やかな読後感を覚えます. | ||||
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