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斬られ権佐
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斬られ権佐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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15年前に読んだ権左。 面白かった。今でも気に入ってる場面は読み返す。 でも、生きていて欲しかったなぁ。 | ||||
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刀傷を背負い、不自由な体で与力の小者をつとめる権佐。女房あさみは女医者。事件が起きれば権佐が悪を追い、あさみが消えゆく命を助ける。江戸・八丁堀を舞台に描く人情味あふれる連作集。 | ||||
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なでしこ御用帖を読んで、また権佐に会いたくなって一気に読みました。宇江佐さんの描くやさしい男が大好きです。 | ||||
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思い人の為に沢山の傷を負った主人公の、健気で一途な人生に心を打たれました。作者にももっと長生きをして、江戸の情緒に富んだ物語を書いて欲しかった。 | ||||
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権佐の顔や体を想像するだけで、身震いしてしまいそうになる。 そんな中で、生かされた命、生かされていることへの感謝が感じられる。 著者の物語ではいつもと違う部類に入ると思うので、ちょっといつものシリーズに飽きた時に良いでしょう。 | ||||
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文字通り命を張って後の女房となるあさみを守った権佐。傷だらけの体で後遺症に苦しみながらも小者として町を守り夫として父として家族を守った。 捕物の形を借りながら家族の物語であり、家族を守る男の生涯を描いた物語だった。 ややセンチメンタルに過ぎるように感じたが、最後は爽やかだった。 | ||||
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権佐もさることながら、周りの登場人物の個性がいい!物語にぐっとひきこまれます。最後は泣けました。 | ||||
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初めての宇江佐作品に友人の勧めで挑戦しました。後を引く時代小説に出合いました。 | ||||
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時代小説は、ほとんど読んだことがなかったのですが、読みやすくてあっとゆうまに読み終わりました。心があったかくなりました。。 | ||||
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兄貴分の奉行所与力・菊井数馬の想い人・女医のあさみに密かにホの字だった権佐は、あさみが武士の集団に襲われる所を身を挺してかばい、八十八箇所の刀傷を負う、あさみの懸命の看病の末命を取り留めた権佐とあさみは夫婦となり、その後子も出来るが、本業の仕立て職人としても稼業は継げず、下職人のまま、街を歩けば化け物扱いの日々。そんな境遇にへこたれずに数馬の小者として、人の弱さと哀しさが判る下っ引きとして事件を追い続ける権佐と支える家族の姿にじーんと来る作品です。 ただ気持ちのいい人々達というのではなく、皆それぞれ、心の奥に、ずるい心、嫉妬、やるせなさ、等のネガティブな感情を持っていながら、それでも互いに気遣い、支えあい懸命に生きていく様に感動を覚える一作です。 | ||||
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宇佐江作品の男性は、どこか甘くて、女性作家の作品だなと痛感させられる。 それでも、権佐は、特に兄として、父親として、部下として、とにかく良い男です。 夫としても、息子としても良い男なんで、よくよく考えると出来過ぎんなんですがね。 ストーリーはよく練られて、泣けるし、緻密に書かれていて、宇佐江作品では、雷桜と並んでクオリティが高い。好きです。 | ||||
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宇江佐さんの時代小説は、緻密な時代考証とデリケートな心理描写を備え、完成されています。この物語も読者を飽きさせず、引っ張ってゆきます。 本書も上質の小説であることは重々認めるうえで、星ひとつぶんの微妙な違和感について、ちょっと書いてみたいと思います。 ひとつはストーリーが、常識的な落としどころに収束していくという点です。主人公の悲運の行く先もだいたい見えているところに、特にラストなど、予定調和的な感動をもってきた気がします。 どのエピソードも人情的に「ほろりとできるいい話」なのですが、えっ、という意外性は感じませんでした。人間って、まさか、そんなこともあるのか?! という驚きを小説に求めてしまう私としては、予想どおりの感動や人情に綺麗に収束してしまうと、そこにいくまでの丁寧な考証や描写が、反転して作り物性を帯びるというか、非常に巧緻に作られた細工物のように見えてきてしまいます。 リアリズムな描写の巧さが「お話の常識」(美談とはこういうもの)の後追いになる方向ではなく、リアルに徹するうえでの新たな世界の風穴のあけかた(苦みとかノイズとか)が欲しい気がしました。 つまり、「書き方がリアルなのに、テーマが甘美すぎる」と、バランスの点で微妙な気がしたのです。 もうひとつは主人公の両親であるおまさや次郎左右衛門、舅、上司でもある数馬などが、ほとんど現代人に近い心理で動いていることです。 たとえば女医のあさみは特に、この時代の人間でなくてもよい骨太な生き方をしています。そういう彼女が、命を賭けて助けられたからといって、主人公と突然結婚する決意をするのはやや唐突な気がし、その齟齬を人情話のツボで落としてしまったような、微妙なずれ感が残りました。 これも綿密な時代考証のある時代小説ゆえに生じた気持ちです。 逆にこれがもっとアバウトで、エンターテイメントな「時代劇」だったら、上に書いた2つはまったく問題にならず、この純愛テーマはもっと自然に心に入ってきたかと思います。 リアリズムと虚構(フィクション・読者の願望)の合わせぐあいは本当に微妙でむずかしいもの。 また作品ぜんたいの流れかた、まとめかたと、キャラの立ち方のバランスも。 これは「歴史小説」の抱えるジレンマなのかもしれません。 ともあれ、本作は痛ましく美しい話で、(上のような微妙な気持ちを抱えつつも)高く評価したいと思います。 | ||||
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小説の形式としては捕物帳で、実際、南町奉行与力菊井数馬の小者として市中の事件を解決していくのですが、捕物帳としての面白さより権佐という1町人の生き方が心に沁みる一冊です。顔と体に負った八十八箇所の刀傷痕で無残な姿となり他人から化け物呼ばわりされても毅然とし、仕立て屋の地味な仕事に精進し、親を敬い兄弟を大事にし、妻と娘の為に文字通り命を張り、夫として父親として最後の最後まで妻子を想って生きた人生に心打たれました。私にとってはこれからも大切にしたい一冊になりました。 | ||||
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「斬られ権佐」の題名から想像していたのとは全然違った、会社の昼休み・電車の中はメガネとマスクで何とか隠し、家に帰ってからは思いっきり泣きながら読み終わりました。 でも悲しい物語ではありません、優しくて強くて一本気な男の恐らく後悔のない一生に涙しました。 | ||||
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片思いの女性を守るために受けた八十八ヶ所の刀瑕。 その思いに応え、添うはずのなかった二人が結ばれ、子を成し、そして・・・ 与力の子者として働く権三のストーリーを通じて、捕物帳としても楽しめるが、何と言っても、ふとした場面で描かれる権三とあさみの夫婦の情や子を想う親の情が胸にしみる。この親子を待ち受けている悲しい結末に涙が溢れた。 けれども、懸命に生き抜いた権三の生き様は、読後に清々しさを感じさせてくれる。再読したい作品。 | ||||
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江戸時代を舞台に、ただひとりの女を愛し続けた無骨な男と そんな男の気持ちに揺さぶられた女の胸に迫る愛の話。 所帯を持っても、妻を「ただひとりの人」として、見つめ続け どこかで「自分がこんな体になったから、一緒にいてくれるのではないか」 と妻に対して引け目を感じ続ける権佐の想いが切ない。 また、普段は理知的で、少々冷淡に感じることもあるあさみが そんな夫の想いにちゃんと気付いていて、何度も何度も 「私はあの人におっこっちれたんですよ。」と言葉を尽くす姿も切ない。 先日の新聞に「結婚を漢字一文字で表すと?」というアンケートで、 60代の男女が一番多く回答した漢字は「忍」だという記事が掲載されていた。 日本人はどこか照れ屋だ。年を重ねれば重ねるほど、 こういったアンケートに「愛」とか「美」とか美しい漢字を答えることは できないだろうな、とは思う。 けれども、照れることなく「絆」とか「縁」、「情」といった 永い深い想いを表す意味のある漢字を思いつけるような人に出逢いたい。 この作品を読んでそう思った。 | ||||
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お江戸の市井を描き、流れるように読み進める小説。 その点は宇江佐作品に共通した魅力なのだが、星3つに留めた理由は、 主人公の生き方に悲壮感が漂い、作品全体に殺伐とした印象を受けることと、 冒頭から既に物語の設定が出来上がっていて、そのいきさつが本編に割り込む形で語られているので、ときどきストーリーに没頭しきれない印象もあったから。 ただ、最終章で一気に歳月が流れ、大人になった娘の視点で後日談を載せているところがうまい。 | ||||
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図書館で何気なく宇江佐さんの作品を手にとって以来、すべての作品を読みつくしました。どれも、登場人物の声が生き生きと聞こえてくるようですが、この作品が一番じーんときました。決して卑屈にならず、かといってヒーローぶらず、そんな主人公の生き方に圧倒されました。宇江佐さんはほんとうにすごい。 | ||||
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自分の死を顧みず、身体を張って、あさみを守る権三。「おっこちきれたんだよぅ…。」…捕物をやっていく中で、人間の心を学んでいき、益々人間としての器が大きくなっていく権三。自分の家族・両親を愛し抜く権三。 読んでいて、心がいっぱいになります。何回も読みたくなる、名作です!!(こんな旦那が欲しい…(笑)) | ||||
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人情あふれる江戸の町。考えるより先に身体が動く、喧嘩っ早い江戸っ子たちの生活と心意気が 眼に見えるような、実に映像的な作品だ。 男と女のやるせない日常、交わす言葉の行き違い。思いやりが分かっているから、逆につらくあたってしまう。 江戸っ子の口には出せない胸のうちをそっと著者が語ってくれる人情噺。 もちろんそれはそれでいいのだけれど、私には江戸言葉のテンポの良さと小気味の良さとが目と耳に心地よい。 | ||||
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