短編ミステリの二百年4
評判
短編ミステリの二百年4の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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短編ミステリの二百年4の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 B ランク
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ローレンス・トリートとマッギヴァーンの作品はいかにも警察小説黎明期らしいテンポの良いスピーディーな展開で往年のアメリカン・ミステリを読む魅力そのものを堪能した。
スレッサー、リッチーのヒッチコックマガジンを代表する短編ミステリのアルチザンの競演はストーリーの曲節の果てに人生の哀歓と滋味溢れる結末が待つ。
周辺ジャンルとしてファンタジー、恐怖小説畑からはセレクトされた作品では、その無邪気さ故に奇跡のように戦場を生き抜く若者を描いたブラッドベリと子供時代に誰もがうなされた悪夢を思い出させるダーレスの対比が鮮やか。そして奇怪な人形との闘いの果てに、それを上回る真の恐怖が待ち受ける「獲物」はマシスンの代表作と呼ぶに相応しい。
一見、ハートウォーミングなエッセイであるシャーリー・ジャクソンの『野蛮人との生活』からの一編に巧みな技巧性の存在を看破する編者の指摘はまさに慧眼。
ニューヨーカー誌に掲載されたドン・チーヴァーとMWA賞受賞作である「その向こうはーー闇」と「服従」、「リガの森では、けものはひときわ荒々しい」のジャンルの境界線の曖昧さ、あるいはジャンルを分ける無意味さが、1960年代以降のミステリの成熟を雄弁に語っている。特に本邦初訳となる「服従」には心から感銘を受けた。確認されている中で作者の唯一の作品だということだが、歴代エドガー賞短編の中でも屈指の傑作だ。