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烏に単は似合わない



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烏に単は似合わないの評価: 3.04/5点 レビュー 297件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全297件 261~280 14/15ページ
No.37:
(4pt)

設定が気に要った!!内容はこんなものでいいと思う・・・。

賛否が多いですね~。否の方が多い・・・・・そうでしょね~。
まず、表紙が気に要った。何方かも言ったように、平安時代っぽい感じ!?所がよいかな。
となれば、内容なんて、知れている・・・・平安時代の物語本のなかでは、一番幼いと思う。でも、普通でもこのような人っていると思いますよ。
4人とも・・・私の人生の中で、であっていたと思います。ひたすら、モンモンとした件もありますが・・・・。
それは、それで、楽しんでみたりして、一気に読みました。
美人で、おバカな人もいれば、普通でも、賢い人っもいる・・・・。
ごく普通の恋愛話を、「八咫烏」に設定したのが、気にいったかな~。
何方かも言ったように、「漫画・アニメ」化の方が・・・・・賛否が違っているのかも知れない。
妄想好きな変なおばさんには、この程度が一番良い・・・。
この一巻で、酸いも甘いも詰め込み・・・喜怒哀楽させられるような作品は、申し訳ないが、
この作品ではなく、世界が認める「源氏物語」だけだと思います。
それに、恋愛小説は、その人個人的な感情に合う作品を求めるモノなので、
この作品は、違うと思います。帯が・・・・・この作品にあった文章にしないと・・・・と。
「阿部智里さん」には、もっともっと良き経験をしてもらいたいですね~。
「八咫烏シリーズ」は楽しみにしております。「ほっこり・かわいい」と思える本でした。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
B08CZFM3TQ
No.36:
(5pt)

シリーズの入口なので。

面白い!です。これ1冊だけを読むとすっきりしない部分も多いのですが、続編を読んでいくと、わかってきます。ドロドロの女の戦いが読みたい人には不満足かも。ちょっと強引?な話の運びもありますが、魅力的な人物が多いので、読み続けたいです。
視点が変わると状況も全く違って見えるって事ですね。
誇張されてますが、周りにもいるいる、こんな人達って感じでも楽しめます。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.35:
(4pt)

ファンタジーじゃなくてミステリー

人の姿をしているけれど烏である生き物の世界、ということで、ロマンチックな冒険ファンタジーととらえて読み始めました。謎が次々出てきて、主人公の姫の身になって読んでいて不安になったりとにかく隠された真実を知りたい、と焦れた心地がしたりで、あっという間におしまいまで読み進んでしまいました。そしてあっと驚くどんでん返し・・・。うっすら背中が寒くなりました。そして姫が憧れていた若宮が、その後どうなるのか気になって、翌日は続巻を買いに走りました。続巻の「烏は主を選ばない」では、さらにおもしろく読めました。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.34:
(3pt)

キャラ設定がいけてないが世界観が魅力的。

世界観が面白い。
烏が暮らしている世界なのだが、貴族は一生人型。
里烏や山烏は時折人型そして時折烏。
でも、どん底の貧しい人?はずっと烏型で生活。
馬と呼ばれてさげすまれている。
同じ烏なのに、夜や長距離などはその馬(同じ人間)にのって移動し、
その馬は、馬としてつながれたり厩?で休息させられる。
残酷な世界観だ。

ストーリー等は過去の別作家の作品を色々と彷彿とさせるけど、そこまで酷くない。
「単は似合わない」と次の作品「主人は・・・」を読めば整合性も取れる。

でも、キャラ設定がライトノベルのマンネリタイプ過ぎてちょっと辛い。
お姫様四人もステレオタイブだし、次の作品「主人は・・・」に出てくる側仕えは、
上司にポンポン生意気言う、ボンクラみたいだけど実は出来るキャラで非常にありきたり。
肝心の若宮も酷い。こういう性格の人はリアルでは付き合えない。
どの登場人物もラノベやマンガの中でしか存在しないステレオタイプ。

白珠が狂気になったシーンも「美しい」って。
ラノベが好きなんだろうなとは伝わってきたが、リアリティがないと言うか・・・

この作家さん実力ありそうだから、
身近にいる人をモデルにしてリアリティのあるキャラにすれば良いのに。
もしくは、リアルでもう少し人間を観察したら、面白い作家さんになると思う。

将来に期待したい作家さんでした。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.33:
(2pt)

ネタバレ含みます

読み終えてレビューせざるにはいられませんでした笑
作風や表現はわかりやすく実に良いものだったと思います。
四章までは評価の低さに?がつくくらい好きでした。
ところが五章(最後)でどんでん返し。
若宮に選ばれるのが誰かなんてのはどうでもいいくらいにあせびさんがやらかしてくれました。
四章までからは想像もつかない豹変ぶり。
これは予想もしなかった展開だなんて綺麗な表現ではなく、胸糞悪い展開だと表現していいと私は感じました。
無知で無垢な主人公が実はとんでもない冷酷な悪女だったとは…
こういう展開が好きな方も勿論いらっしゃるでしょうが、読み終えてある意味やるせない煮え切らない気持ちになりました。
一巳さんが生きていてくれたのが唯一の救いです。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.32:
(4pt)

続編もあわせて読むと…

私は高評価でした。かなり辛口の評価が多いので応援のつもりで投稿します。
確かにラストで衝撃の事実が判明し、そこから世界が一変します。確かに伏線的に詰めの甘いところが多々あったり、王朝物なのに重厚感が足りない部分があるとは思います。でも面白かったです。
ラストまで登場しない若宮がこの本の評価を落としている気がしますので続編(同時期の話を若宮側から描いている)もあわせて読むとまた印象が異なる気がします。
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No.31:
(1pt)

人の熱・感情が伝わってこない

最後まで読んでないのにレビューを書くのはルール違反かもしれませんが・・・
最後まで読む気になれない程の内容でした。
読み進められなかったのは、登場人物たちからは人の熱と感情が伝わってこなくて、誰にも感情移入できなかったという理由です。特に、あせびが人格をプログラミングされたアンドロイドのような感じがしました。
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No.30:
(1pt)

ネタバレです。

後書き、帯、様々な所で絶賛されてますが、私の評価は最悪です。お金返して、です。
元々、ファンタジーが読みたくて一年くらい前にネットで検索してこの作品が引っかかりました。
そのブログでは良作のように書かれてたのですが、買ったのは早計でした。ほんとに。
他の方が書かれているような語彙が少ないとかは、中身が最高によければ許せるんですが、中身はほんとに意味が分かりません。
主人公だと思っていた東家、あせびの成長物語だと思ってたんですよね。何も知らない、無知な姫が学んで成長する、みたいな。
最後まで読んだら、初めの方でこのこを持ち上げる必要も無知を全面に押し出す必要もあったの?そもそも琴の演奏でみんなをはっ、とさせるとか必要ない下り多すぎじゃないですか?とか色々モヤモヤしました。
キャラ崩壊する人数の多いこと、多いこと。ブレ過ぎですよね。
まぁ最後の名探偵(笑)若宮が一番ないんですけども。
白珠の体の関係無いはずなのに妊娠騒動とか、突っ込み出したらキリがないのですが、一番いいたいのは「早桃と下男を見捨てたな」みたいな若宮の発言(読み返すのも嫌で確認とってないのでうろ覚えです)。
そこまで分かってるなら、権限使って、早桃の時はともかく二度目の悲劇はあんたが止められたんじゃないの?って事です。
あせびが一番の悪だー、悪くないと思ってるところがタチが悪いー。みたいな感じの流れになってますけど、あんなにギスギスしてた事、変な犯行に至った事は若宮が行事サボったりした事も原因の一端だと思うのですが、其処には至らないんですね。これが貴族思考ってやつですかね、庶民ですみません。
レビューを書いてる私も何を書いてるのか分からなくなって来ましたが、兎に角話の内容も訳がわかりませんでした。
万人に気持ちのいい終わり方ではないです。才能溢れる、というよりは若さ溢れる、点を評価されて賞も貰ったんじゃないでしょうか。
審査員の方ほんとにきちんと読んだのでしょうか。とりあえず、石田衣良が高評価してるお話はもう買わないですね。
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No.29:
(4pt)

楽しんだもん勝ち

レビューを見てかなり賛否両論(ちょっと批判多め?)な感じがしましたが、私はかなり楽しめました。
世界感を描く日本語の表現の繊細さと読みやすそうな言葉運びを確認して書店で購入。
久々に一気読み出来た作品でした。

確かにたくさんの人が指摘する通り最後は唐突な印象を受けたけれど、視点のすり替え的なミスリードの手法は他にもいろんな作家さんが取り入れているわけだし、そんなに目くじら立てて批判することなのか?と思います。
私はやられたーと素直に思ったんですけどね。

あと、結構ロマンス的なところを期待して読んでいたので途中肩透かしを食らった気分になったのですが、最後の2行でこれはカウンターパンチを受けました。
恋愛好きは嬉しさにごろんごろんするかも。幼馴染愛が好きの私にはたまらん締め方でした。

ようするに楽しんだもん勝ちだと思います。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.28:
(1pt)

ラノベ?

後宮ものということで、時代物らしい重厚な世界観が味わえるかと思いきや…。
文体もラノベや携帯小説のような軽さで、「自分でも書けるわい」と思えるものでした。
漫画だったら楽しめたかもしれません。惜しい。
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No.27:
(2pt)

設定は面白い

展開が読めない作品。どうなるかと引き込まれていく。ラストは意見が分かれるのかも。このような冒険的作品はどんどん進めるべきだと思うが。
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No.26:
(1pt)

私にとって「今年の金と時間を返せ大賞」です

年末の本棚整理しているとこの本が出てきて、再度怒りがフツフツと湧いてきましたのでレビューします。ここまで「買って損した」と思える本はここ数年ありません。しかも、最初からダメなら立ち読み段階で買ってないし、買っても冒頭で投げてたと思います。でも、最初の方はさほど悪く無いんです。烏世界の背景や姫君4人のキャラなど設定は悪く無く、文章力もありますので前半は普通に読んでいました。ところが中盤(第三章 秋)あたりから話が急展開というか、かなり無理な方向にダッチロールし始めます。「なんじゃこりゃ」と思っていると、圧巻は最後の若宮が出てきて謎解きをする場面です。譬えて言えば「10回放送予定のドラマが7回で打ち切りになり、最終回の最後の10分で急に辻褄を合せようとして話が無茶苦茶になって終わった」という印象です。今思い出しても鳥肌が立つぐらい酷いエンディングでした。しかも、今アマゾンで見ているとシリーズ化しているのですね。世の中にはいろんな価値観を持った人がいることを不思議に感じます。
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No.25:
(2pt)

表紙に騙された

綺麗な表紙に見事に騙されました。一見面白そうだったから買ったけど、何ていうかな…この物語からは何も感じなかった。読んでて感動も驚きも怒りも何も湧いて来ないんだよね。読者が何も心を動かされなかったのは物語としては失敗じゃないでしょうか。
ネタバレするけど、若宮がうざい。俺は側室何にでも持つし、お前の事も愛さないけど、お前は俺以外の人好きになるなって自分勝手。こういう男といても不幸になるから、何故かこいつのことが好きな浜木綿が妻になって他の人は解放されて良かったんじゃないかな。
あと、あせび一人をここまで責め立てるのは、苛めっこみたいで読んでて胸糞悪かった。あせびが一番酷い事してんだけどね、急な展開で「あせび酷い!」じゃなく「作者はあせびに全く愛情ないな。仮にも主人公ポジションにいた女をここまで貶めなくてもなぁ~」って思ってしまった。
あせびの事に関しては、驚きよりも「はい?」って感じだった。
結局、白珠→別の男と幸せになる
浜木綿→好きな男と結婚、一応幸せ
ますほ→ふっきれて幸せ
あせび→たぶん、本人はどんな状況でも自分を幸せと思って生きていきそうだから不幸じゃない。
この4人は良いとして一番不幸なのはうこぎじゃないですか?あせびのために仕えてきたのに、主から言い訳の理由に使われるし、最後あせびの本性知ってもあせびを庇おうとしてて本当に哀れでした。被害者ですよ。うこぎがマジで可哀そう。優れたお話とは思えなかったな。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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No.24:
(4pt)

面白いけどちょっと中途半端かも

さらっと面白かった。とても甘めにつけて4点というかんじ…
何を期待して手に取るかでかなり評が変わって来るかなと思います。
唐突に文で視点が変わる、前半と後半であまりにあせびに一貫性がない、とかいろいろ気になることはありますが、その日中に読みたくなる勢いはある!

宮廷物語というか、シンデレラストーリー的なのを予想しているとガッカリすると思います。
ただ、2作目に「烏は王を選ばない」を上梓してますから、その構想が作者の中で出来ていたとおもうとラストのスーパー若宮タイムも頷けますね…笑
あくまで姫じゃなくて若宮描きたかったのかなー…という感じ。
結局何が描きたかったのか中途半端になっちゃってる感はあります。

でもそんなに深く考えず娯楽として読むには充分かと!!!
色々言いましたが、わたしは結構好きです 笑
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No.23:
(1pt)

帯につられた

松本清張賞という帯につられてジュンク堂で買いましたが、ん~これが?というのが正直な感想です。
終盤で突然の主役交代、後半から人間の醜さ全開、終盤で美しい架空の世界から人殺しまである人間界のようになって一貫性を感じられずさっぱりわかりませんでした。
人物像を最後まで保ったままじゃないと読んだ後の共感も爽快感もなく、最後に主役が交代して交代した主役から「お前みたいな奴は嫌いだ」となると今まで読んでいたのはなんだったのと正直驚きました。
でも賞はこの著者が悪いんじゃなくて選考委員の力量のなさなので、該当する作品がなければその年の受賞はなしと潔くして欲しかったです。
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No.22:
(4pt)

若さとこれからの期待を込めて・・・

松本清張賞 史上最年少受賞!という旗印のせいか、若干、厳しめのレビューが目立ちますね。

確かに、文章の拙さや所々、描写が??となってしまう箇所はありますが、受賞時の年齢が、二十歳ということを考えると、私は素直に拍手

を送りたいと思いました。有名な新人賞受賞作で、この作品より明らかに???と思ってしまう作品は幾らでもありますし。

ただ、安部智里さんという作家さんにたいして、私が気になるのは、内容や文章力うんぬんよりも、本作から作家の色もしくは匂いが感じられ

ないことです。つるりとして無味無臭なんです。現在、活躍されている作家さんは、好き嫌いは別にして、おしなべて強烈な色や匂いがその

作品から立ち上ってきてます。たとえ、デビュー作だったとしても・・・

もちろん、上手く書こうという意識が強すぎたのかもしれませんし、2作目、3作目から個性が出てくるのかもしれませんが。(現時点では2作

目、3作目は読んでません)

ただ、和風ファンタジーの大器と目されている、ということに異論はありませんし、むしろこれからに期待をしています。頑張っていただきた

い。
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No.21:
(1pt)

友達にはお勧めはできないです

世界観などの設定は悪くなかったが、如何せんSFとしてもミステリーとしても話の内容は3流レベルでした。
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No.20:
(3pt)

松本清張賞でなければよかったんじゃないかなと

話題の本でしたので、買ってみました。
評判を見ていると結構シビアだったのに驚きました。松本清張賞事体あったことをこの本で知りましたが(;)
おそらくラノベや少女文庫から出ていたらもう少し違った評価になっていたのではないかな?と思います。
他の受賞作を見ていると結構固めなお話が多いですし、ストーリーの展開や、登場人物たちのキャラクターを見ていると、
ラノベ大賞等のほうが合っているのではないか、思いました。
以下、若干ネタバレ含みます。。。

最後の怒涛の種明かしについてはほかの方も仰るように
若干こじつけ感がなくはないですが、少なくとも実は主人公が主人公ではなかった、という点で、
一番評価されたポイントではないかなと思います。確かにその展開はあまり見たことがないので。
あとは最後で何もかもかっさらっていった若宮の潔さがかっこいい(とは私はまるで思いませんが)のだろうかと。
それ以外では、宮廷の権力争いに始終します。
ただ、やはりこの主人公の恋の悩みっぷりはどうみてもラノベの展開ですし、
他の女性陣たちの各々の悩みや葛藤も、「松本清張賞!」みたいな感じではない(苦笑)

若宮以外は個人的には全員素晴らしく人間臭かったので、私は好きだったのですが、
最後の種あかしで、一人だけがけなされ?てあとは何もかもうまく収まりました!が個人的には気に入らなかったです。
というよりひたすら「本当の悪役?」を責める若宮に苛々しました。。。無責任なのはお前もでは?と思わなくもなかった。
最後だけ出てきて一方的に相手を責めるのはどうなのかと。
とはいえ、おそらくこのあたりの若宮の説明のために、次巻を執筆されたのだろうと察します。

最後の展開としては多分新しいのだと思いますが、それ以外は良くも悪くもファンタジーです。
松本清張賞!だと思って読まれないほうが楽しめるかと思います。
次巻以降は若宮視点?のようですが、個人的には主人公のその後が読みたいです。
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No.19:
(3pt)

予想外の終盤も唐突過ぎて

登場する姫さまたちは言ってしまえば型どおり,女同士の争いも現代ものと変わらず,
なじみの薄い舞台や言葉に戸惑うこともありますが,比較的スムーズに読むことができ,
春夏秋冬になぞらえた,それぞれの姫に焦点を当てながらの話運びも楽しませてくれます.

ただ,それまでがひっくり返される終盤は,怒濤の勢いはあれど,あまりにも唐突で,
全てを看破する人物が現れ,延々と語る様子も,大半が『後出し』のものばかりのため,
各家の争いを絡めて,驚きとともに畳まれていきますが,置いてきぼりの感は否めません.

かといって,ファンタジとしても,人が鳥に姿を変えたり,天狗との交流があったり,
確かにそれらしい雰囲気は漂わせているものの,その背景にまで触れられることがなく,
どうしてもこの世界の中へと入り込んでいけず,こちらも物足りなさが残ってしまいます.

垢抜けない主人公が幸せを…と,こちらも型どおりかと思わせておいてのまさかの流れや,
多くが肩入れしたであろう彼女を打ちのめす残酷な一言など,印象的な部分もあっただけに,
最後の展開とそこへの伏線,また世界観の掘り下げが,もう少し丁寧だとよかったのですが….
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No.18:
(4pt)

私はふつーに面白かったです。

こういう「視点ずらし」ネタ、どんでん返しはクリスティーの「アクロイド殺し」に似てると思いました。『卑怯!』って言う人と、『おお、面白い』って言う人と分かれるんですよね。森博嗣も似た手を使っていたような、ちょっと違うような。

多少「ん?」と思う箇所があっても、まあ許せなくはなかった。
死んだ恋人が実は…は、あーあ、と思ったけど。
これはね。やっちゃうとね。流した涙が無駄になっちゃうような気がするよね。

浜木綿の口調ないわ~と思いながら読んでたけど、「嫌われるためにわざとやってた」なら、しょうがない。
それよりも、時々みんな「その人柄や立場に合わない口調」でぼろっとしゃべる方が気になったわ。

高貴な(浜木綿じゃない)姫が「あんた…」とか。「あなた…」でいいんじゃないかな?みたいに思った細かいとこは
正直いっぱいあった。

でも、物語全体として見たとき、けっこう面白かった。緻密に描き込まれた細部が良かった。
「ライトノベル以外の何ものでもない」って評価が多いみたいだけれど、けっこう読めたぞ。
ホントのラノベは今まで読み切れたことないんで(と、自分では思ってるだけかもしれないけど)、まあラノベの定義の問題かな、とも。

タイトルと文庫版の表紙が良いですね。
(ちなみに単行本の表紙はこの文庫版よりさらにさらにマンガマンガしていて、がっかり感が。文庫になる程よく売れたな~)

この世界がもっと知りたいので、他のも読むとは思いますが、先にいくにつれてレビューの評価はまずくなっていくので、
いきなりネットで買わず、本屋で巡り会うのを待って買いたい、または文庫になるまで待とうか、と考えています。

つか、単行本の表紙が、私にはあまり良く見えないんだよねえ。欲しくならない。
どうしてあんな表紙なのかな。
烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫)より
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