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烏に単は似合わない
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烏に単は似合わないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全297件 221~240 12/15ページ
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| レビューを読んでから買えばよかったと後悔しています。 私には、合わなかったというだけです。作者はお若いんですね。文章を読んでいてよくわかります。 書店の売り文句につられてシリーズ3冊購入済み。高評価の方もおいでなので2冊目以降、読み切るつもりです。 | ||||
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| 最後の最後で、びっくりさせられました。 文章は読みやすく、ラノベの延長?とも思いましたが、設定が良いと思います。 全てが完結したら、このシリーズの評価が出来るんじゃないかな…そのくらい、長い目で見てもいいのかしらと思います。(若い作家さんなので、成長も長い目で見てみたいと言うおばさんの気持ちもアリです) | ||||
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| 多くの方が書いておられるのと同様、新聞の書評を読んで気になったので購入しました。 「松本清張賞受賞」とあり、「これなら安心」と購入しました。 結論から言うと、「やられた」です。 思わず、出版社を確認したほどです。 自分としては、「十二国記」のような作品を期待して読み始めたのですが、どこが「松本清張」なのでしょうか??? あまりに稚拙な文体にドン引きしてしまいました。 世界観はなかなか面白い設定だと思うのですが、いかんせん文章が・・・ 会話文の言葉遣いにどんどんと冷めていくのを感じましたが、購入したのと解説の言葉を信じ最後まで頑張って読みましたが、ごめんなさい。 久々に「金を返せ!」と言いたくなる1冊でした。 結局、どのような読者を対象に書かれた本なのでしょう? わからないままで終わってしまいました。 レビューを見てからかわれることをお勧めします。 | ||||
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| 友人から『松本清張賞を取った宮中ファンタジー小説が面白い!』と薦められて本作を購入しました。 星の数からも分かるように、最後まで読んだ私の評価は最悪です。宮中ファンタジー作品が書きたかったのなら何故それ一本にジャンルを絞らなかったのか。世界観自体は宮中というよくある舞台に『烏』という独特の要素を組み入れていて面白そうなのに、中途半端なミステリー要素が良かったところも台無しにしてしまったのが残念で仕方ありません。 まず前半だけを評価するなら、好みもあると思いますが私は本作に対して好印象を抱いていました。 妃争いの様子は純粋な宮中愛憎劇物なら物足りないと感じるでしょうが、これから後半に向けて『烏』というファンタジックな要素が効いてくるのだろうと期待して読む分には、女の嫌なところがしつこく書かれ過ぎず丁度良かったのではないかと思います。 弱冠二十歳の作者ということで、言葉遣いであったり姫君同士の距離感であったりに宮中という厳格な場にはそぐわない若者っぽさが見え隠れしていますが、文章自体は読みやすいので深く考えずどんどんページをめくらせる勢いが序盤にはあったと思います。 ただ、中盤に差し掛かるにつれて全く活かされる様子のない『烏』という要素は何のためにあるのかと疑問が湧いてきて、一本調子で続く妃争いに先を期待することが難しくなっていきます。 途中白珠の過去話で盛り上がり所を作ったつもりなのでしょうが、『後宮に無理矢理入内させられた姫君あるある』ネタすぎて特に何の感情も湧きません。 率直に言って『烏』という特殊設定が無ければ凡作だな、というのが中盤にかけての評価です。 そして最悪の終盤、唐突な若宮によるなんちゃって推理ショーの開演で遂にページをめくることも億劫になります。 人…というか烏が数羽不審死?を遂げているわけですから後半になって宮中に蠢く陰謀を若宮が暴くという展開があってもおかしくありませんが、その内容の何もかもが突飛すぎて最後だけ別の作品を読まされているような気分にさせられました。 そもそも探偵役の若宮の人物像が全く描かれていない(ちらっと出てきても失礼な印象しかなく、『金烏』という天賦のカリスマ性を思わせるシーンは皆無です)ので、彼の言葉に説得力や重みが感じられず、何を話されても勝手にベラベラ喋ってるなあと解決シーンなのに話を聞く気が起こりません。 加えて、若宮の言い分だと黒幕は『初心な振りして周囲を自分の都合のいいように操っていた性悪女(※要約)』ということですが、前半を読み返しても彼女の強かさを思わせる伏線はどこにもなく、むしろ悪いあだ名を付けられても気付けないような常識のなさ(頭の悪さ)が周囲のお節介と相俟って面倒な事態を引き起こしたんだろうと悪役に対する過大評価に違和感を覚えます。 かといって、若宮が「お前の非常識さが大勢の死を招いたんだ!」と糾弾するのもお前が言うなと言いたくなるので、そもそも意外性を求めて彼女を黒幕に据えたのは大失敗だったと思います。 それと若宮が宗家にとって最良の姫を妃に迎える云々言っていましたが、結局初恋の娘を選んでいるせいで全てが言い訳にしか聞こえないのも白々しくて嫌になります。某姫に対する妊娠示唆シーンといい、若宮はドヤ顔で語っているけどそれってご都合主義ってやつでしょと突っ込みたくなる展開ばかりでキャラの魅力が伝わってこないのがとにかく残念です。 本作は八咫烏シリーズの導入で、本当に面白くなるのは次からだと言われたので次作の『烏は主を選ばない』も読みましたが、やはりこの作者はミステリーに手を出すべきではないと思い知らされました。 伏線張りが下手というか、結末はこうしたい!だけど簡単には展開を読まれたくない!という思いが強すぎるあまり、終盤になって強引な帳尻合わせが始まり物語の一貫性を失っているのだと思います。 文章に目立った粗があるわけでなく、ファンタジーだけなら伸び代があると思うので、とにかくミステリー要素は捨てて『烏』やキャラクターの設定をもっと大事にして欲しいです。 3巻以降は期待通りの作品になっているのかもしれませんが、若宮に好感が持てなかったこと、2巻も1巻とほぼ同じ理由でガッカリしたことから続きを読むのは躊躇っています。 | ||||
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| シリーズ第四作目の『空棺の烏』まで読みました。 そしてまた、この第一作目を読み返し、あーなるほど!!と思えた発言や表現がたくさんあり、やっとこの本に納得出来た気がします。 一番最初にこの本を読んだ時、途中まで日本のファンタジーのような、時代絵巻のようなステキな感覚で読んでいました。が、ある事件をきっかけに不穏な雰囲気が漂い始め、まるで最初とは違う本を読んでいるような感覚に陥り、最後は釈然としないまま終わってしまいました。 最後の登場人物の早巻きの印象が強すぎて、 なんだったんだ……? の一言に読後の感想は尽きました。レビューの酷評の内容に、うんうん、と頷けるくらい読んでガッカリな作品でした。 それでも、この世界がどのように展開していくのだろうという興味から続編を読み出したら もう止まらない! 世界はどんどん裾野を広げていき、それぞれの登場人物もどんどん魅力的になっていきます。 あの時どうして、あんな事を言ったのか どうしてあんな行動をとったのか 心理描写とともに、次から次へと分かることが多く、驚きとどうなるのだろうというドキドキで楽しく読み進めることができました。 このシリーズ全体が、1冊の壮大な本だとすれば、この1作目は本当にほんの序章です。 わけのわからないいまま、読むのをやめてしまうのはもったいない。 ぜひ続編を読む事をお勧めします。 | ||||
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| 上記にも書いたとおり、ネタバレも含みます。 まだ一巻しか読んでいない状態での感想です(長い)。 個人的にはとても面白く読ませていただきました。表紙の綺麗さとタイトルに惹かれて買いました。帯の「あなたの予想を裏切る」については、裏切られたかどうかは読み終わった私が判断しようと特に気にかけずにしておきました。また、ミステリーが読みたいと思った訳でもなく単に読んでみようと軽い気持ちで読み始めました。 正直、夏の章まで読み終えたときは「続きを買うほどでも無いかな」と思っていました。冒頭から春の章を読み進めていてストーリーが在り来たりすぎたから。続きの展開が推測できたし、実際そうだったし。四人の姫の外見と性格設定も、ああよくある感じだなと。最初に細かい描写が成されたのがあせびだったので、あせびが主人公なのかと思いました。 結局のところはそのようでもない印象を受け、また続きも買おうと思える内容でしたが。 夏の章までの時点で、誰の視点を主観にするかによって今後の物語の感想が変わると私は思います。 私はあせびのような「無知なくせに物事を知ろうとしない、知らなかったで済ます善良ぶった」人が物凄く嫌いなので、あせびには感情移入できず。この時点では浜木綿が一番好きでした。 それ故最後まで好感度を保ったまま読み進められたと思いますが、ここであせびが一番だとたしかに最後に悪い意味で裏切られると思います。 あくまで私の感想ですので、これから読まれる方に浜木綿を推すつもりはありません。 星を減らした理由はいくつかあります。 まず他の方も言っているように、若宮が何でも知りすぎていて違和感を感じます。別に、若宮のことが嫌いな訳でもなし、むしろやっと登場かという思いでした。ただ、一気に暴きすぎてはないかなと思いました。それも伏線の無かったことも言っていて、「三人目の男なんて居たか?」と本気で思い返したりしました。点で強調してあったので、何かあるなとは思いましたが。 次に、姫たちについて。途中であせびはほとんどと言って良い程触れられなくなります。主人公をあせびと置いたと仮定して、途中の章は他姫視点のそれぞれの過去であったとしても、普通なら最後には主人公視点で終わるはずです。それなのにあまりにも途中から脇役扱いで、そのまま最後までいってしまい、え?と思いました。また、あれほど高飛車な秋殿もだいぶ性格が変わっていてあれ?と。冬殿の変わり様には、ショッキングであったとしてもそれほどのことで性格が変わるような女性ではない印象だったためびっくりしました。 何度も言いますが、私の価値観での話です。 そして、最後の、藤波がいろいろ画策していた、というあたり。けっこう頭を使いました。私に読解力が無いせいなのかもしれませんが。あんなに複雑であるなら、もっと詳しい系図を載せて欲しかったです。ストーリーの関係上冒頭の系図はあれでもいいと思いますが、本の後ろにももっと詳しいものを載せておいてもいいのでは。それに藤波があの歳であれだけ頭が回るのも少し違和感がありました。まあ、聡い子だと言われればそれまでですが。 また藤波とは関係ありませんが、もう少し詳しい建物の地図もあれば尚良いなとも思います。 以上が星を減らした理由です。 私はこの作品を楽しんで読みましたし、続きも全巻買おうと思います。少しでもお役立ちになれば幸いです。 | ||||
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| ミステリーファンタジー宮廷物です。 華麗な権謀術策と、二転三転するスリリングな構成 ものすごく面白いと思いました。 登場人物の造形も伏線も完璧だし 表現が上手ですいすい読ませるし 心理サスペンスとしても水準が高いです。 烏の姿に変身する種族の若宮様のお后選びの1年間の 物語。 特殊設定のミステリーみたいな感じ とにかく雰囲気が独特で優美なうえ緊迫感も演出されます。 圧倒的な文章です。 | ||||
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| 全体的には楽しめました。現在は続編を読んでおります。 伏線に気付けて無かっただけかも知れませんが、終盤のまとめ方に後出しじゃんけんのようなところも感じましたので、星を一つ削らせていただきました。但し、お薦めの一冊です。 | ||||
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| 久しぶりの天才です 最後にバッサリとそれまでの自分の持って読んでいたイメージを完膚なきまで叩きのめされました。一巻目だけで終えるならこんなのアリ?で終えるかもしれませんが続く2巻目でやっと一つの物語として全体?が見えてきます。ホノボノと本を読みたい方は一巻目で戸惑うかもしれませんが二冊読んでの一つの纏まりかな と。今二冊目を読みましたがもう続きをよみたくて堪りません!一つだけ不満を言わせて頂ければ 八咫烏と言う設定はなくても良かったのかなぁと。普通に素晴らしい傑作です。自分の子供に残しておきたい一つになりました。 | ||||
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| 正統派ファンタジーと見せかけて最後に裏切られる、この構成はとても面白いと思った。 ただ世界設定と登場人物が少し薄っぺらく思えてしまったような。登場人物の思想が、本人たちが生きているはずの世界に根付いてないのでせっかくの設定が活かしきれていないように思った。 ただほとんど一気に最後まで読んでしまったので読ませる力はあったと思う。 | ||||
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| 普通のファンタジーを期待するなら、むしろ読まないで下さい。 そして、普通のミステリーを純粋に期待するなら、それもしないで下さい。 むしろ、日本の古典を原文で読むくらいの読書好きで、しかもファンタジーもミステリーも大好物なら読んでみて下さい。 人物像が薄いとのご意見もありますが、季節を追うごとにその時々の出来事や、何故か待ち焦がれているあの方が登場しないこと、それを通じてそれぞれの登場人物の考え方が変わって、むしろ素になっていると感じます。 というか、やはり他の方のレビューにもありますが、二巻目までがセットだと思います。 それであれば、一巻目の結末の成り行きも納得…というか、まだ序章なのだと気づけます。 | ||||
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| 源氏物語を好きな人にはぜひ読んでほしい一冊。作者の仕掛けたミスリードにまんまとはまって、でも彼女の周りでいいように動かされていた人たちも、そんなつもりはなく、わたしと同じように彼女に肩入れしていただけだったんだろうなぁ。天然の人たらしの怖さを存分に味わえる一冊。 | ||||
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| レビューというか愚痴です。ネタバレしてます。 タイトルや小説の装丁、帯などに惹かれて買いました。 途中までは麗しい宮廷物語として楽しく読んでたのですが読後は腹立だしささえ感じるほどに(笑) ミステリーの裏切られた!という痛快さではなく、思わず「は?」と言いたくなる唖然感が強かったです。 物語の主観はコロコロ変わるものの終盤まで東家の姫「あせび」に置かれていたので読者の感情移入があせびになるのは自然だと思うのですが、あんなオチにするならもっと四家の姫を平等に描写するべきだったのでは? あせびの一貫性のなさが一番ひどいですが西家の姫も途中から変わりすぎでしょ。いきなり良い人になってて序盤の高飛車な描写は何だったのか。 序章もミスリードさせようと入れたのでしょうけどあんなの納得しないですよ。 なるほどなーなんて全く思いませんでした。 最大の腹立つ要因。若宮が全く魅力的じゃない。 作者は若宮無双が書きたかったようですが、さんざん登場を焦らしておきながらいきなり出てきて、全てを把握している神のごとく周囲を無双していく(言葉のみで)キャラクターにどう感情移入すればいいんだか。 種明かしも若宮がつらつらドロドロ劇を暴き連ねるだけで、そんな設定あったっけ?誰のこと言ってるんだっけ?ともはや前半を確認したいとも思いませんでした。 作者が20歳という若さでこの小説を書かれたのは素直にすごいと思いますが、もうこの人の小説を読みたいとは思いません。 | ||||
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| 「十二国記」以来のファンタジー大作、のようなポップと、帯での持ち上げがすごかったので書店にて購入しました。 が、、、期待外れでした。 ハイファンタジーは、世界観の設定の作り込みの良さ=読者のハマり度に比例すると思います。 この作品にはそこが甘いです。 次々と出てくる新たなる言葉に戸惑うのですが、わかってる前提でどんどん話が突っ走ります。 我々異邦人に対して世界の理を説く、「十二国記」シリーズでいう楽俊のような存在がいないまま物語が勝手に進行します。 おかしな平安時代、という感じです。 ラストで作者は、この物語をとことん壊したかったのでしょうか? ハイファンタジーを書きたかったのかミステリーを書きたかったのか。 本来主軸から分かれて再び伏線が1つになるのがセオリーのミステリーが、これは主軸がポッキリ折れて伏線が主軸になったかと思いきや再び別物にすり替わっているようです。 結局ファンタジーにもミステリーにもなり損なっています。 松本清張賞の選考にこんな駄作を紛れ込ませていては、いずれ賞の権威が下落するでしょう。 | ||||
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| 若宮いらない。 二十歳でこれを書いた作者は凄いと素直に思う。 でも、若宮入らない。てか、若宮むかつく。 | ||||
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| これははまった。 食事をするのも、睡眠をとるのも、もどかしく、読み終えるまで置けない本は久しぶりだ。 四人の姫は、それぞれ、東西南北、春夏秋冬にあてはまり、ステレオタイプな造詣に見えた。 それはそれで美しく、わかりやすく、とっつきやすい印象だった。 そのイメージに踊らされ、後で驚くことになるのだが。 このどんでん返しが見事だった。 人形のように美しい姫君たちが、物語が進むにつれて、少しずつ生々しさを見せてくる。 ただ一人をのぞいて。 どんでん返しの後は、この一人のこれまでの描写が気持ち悪くて仕方なくなる。 だから、この名前であるのかと納得もした。この毒があってこそ、深みを感じる。 好き嫌いは分かれるようだが、続けて二冊目を読むと、ますます作品の余韻を楽しめると思う。 | ||||
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| ジャケ絵やコンセプトが「あ、和風ファンタジーなのかな?」と思い、購入しました。 冒頭部分も少し読んで「シンデレラストーリーなのかしら」と、メイン目線で描かれていたキャラクターに感情移入しながら読んでおりました。 中盤からやや後ろまではほんとドキドキしながら読み進められましたし、世界感も素敵だと思っていました。 が、問題は終盤です…… 私が読んでいたのは「和風ファンタジーのシンデレラストーリー」だと思っていたのですが、 突然「え…?伏線はってたか…?」と思わず困惑してしまうほど良く分からない展開になり、 いつの間にか「ミステリー殺人」を解き明かす小説に変わっていました…… 帯の「あなたの予想を裏切る――」の文字。 やられましたねえ…(-_-;)そういう裏切り方かあ…と。 とにかく「和風ファンタジーシンデレラストーリー」がお望みの方は購入されない方が良いと思います…… | ||||
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| 駅の書店にて、表紙とタイトルに惹かれ購入しました。 あらすじや人物相関図を見て、雰囲気が自分の好みにジャストミート! しかし、この雰囲気で松本清張賞とはいかに? 更に、作者は最年少受賞者とか。最近流行りの話題性で釣ろうとしてくるやつか、と半分疑いながらの購入でした。 ファンタジー小説の様相で、一体どんなミステリーを展開してくれるのだろうか・・・ワクワク。 結果→半分疑いの余地を残しておいた私が正解でした。 期待しなかったら、まぁこんなものか、程度の感慨です。 ただ、本当のミステリ好きの方々にしてみれば肩透かしもいいところでしょう。 続きを買う気にはまずなりません。 文章は洗練されていて綺麗です。情景や人物、建物に小物・・・こちらが無理に想像力を働かせるまでもなく、読み進めれば勝手に浮かび上がります。 特に衣装についての描写は際立って美しい。よく調べてあるな、と思います。作者の読書量がものを言っているところではないかと。 全体的に日本の平安時代を土台にした作りで、タイトルにも「単」とあるように、襲の色目など季節ごとの衣装に気を遣ってあるところがなんとも平安文学を想起させる風雅な作品でした・・・と、ここでやめときゃ良かった。 私のような「みすてりぃ?ちんぷんかんぷんだぜ。とにかく美しいものを読ませろ」という読者にとってみれば、(そしてそうでない他の多くの読者にとってみても恐らく、)この作品をミステリーにする必要は全くなかったと言ってよいでしょう。 逆に、なぜ作者はこの設定で敢えてミステリーを書こうと思ったのか。私にはそちらの方が不思議です。 ちょっとオトボケで、でもどこまでも純粋なお嬢様が、運命的に再会した初恋を紆余曲折の末に実らせる、そんなアリガチなハッピーエンドで良かったじゃない。アリガチだからこそ愛される筋書き、それじゃ駄目だったの?この作者の筆力ならむしろ、読者を大いに満足させる形でそれが出来たはずなのに・・・。 期待を裏切られてガッカリ、というよりは、良さが分かるだけ残念に思ってしまう。 少なくとも私はそうでした。 予想外の迷探偵が現れてからの土石流は皆様が既に書かれていらっしゃる通りです。 種明かしが(?)がなされて思ったのは、「アクロイド狙ったのかな」と。 しかし、その展開だけだとただの何番煎じにしかなりませんよね。 作者的には狂気めいたところを出して読者をゾッとさせたかったのでしょうが、どうにも不完全燃焼で終わっています。 そして、こういった作法で重要になってくる伏線が全くと言ってよいほど張られていません。これでは読者が納得しないのも当然です。 名だたる作家陣がこの「トリック」について何も思わなかったはずがありませんが、まあ、その辺の裏事情には見て見ぬふりをするばかり。 一読者として、これは推理小説としては読めないな、と。 願わくば、次にこの作家さんと出会うのが、純粋なファンタジー小説でありますように。 | ||||
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| 幸いなことに4巻まで出たタイミングで本作品を読んだ。よって、この本を読んだ後すぐに2巻・3巻も読んだので凄い好印象のシリーズである。 これ1冊だけだと世界観もストーリーも良くある平安後宮ものという印象が拭えないが、間髪いれずに続編を読んでいくと作者が如何にこの作品の先を見据えて考えて書いたかが良くわかる。 1巻はあくまでも2巻のための布石でしかない。1巻が前座なら、2巻からが本格的な本編の始まりだ。 故に……アマゾンでの残念な低評価も理解できる。 姫君たちが若宮の寵愛を求め、家の命運をかけ互いに競い合う――そして、その間様々な事件が起き、私利私欲や思惑が渦巻き……。 本当に鉄板ストーリーなのだが、最後のオチが人によっては「私はこんな話を望んでいたんじゃない!」と憤慨する方向に落ちる。だからこそ、この1冊で離脱する読者も多いと思われる。 私としては「そうきたか!!これは痛快だ!!!」となったのだが、淡い恋物語・純愛物語を期待する方は、この作品を読むのはお薦めしない。 どちらかというと、世間を捻くれた目線で見たり、鉄板ストーリーなんてもう飽きたわという人向けだと思う。 ストーリーは凄く面白い。私だったら、太鼓判を押すレベルである。星-2したのは、以下の理由である。他のレビュー者とほぼ被っているかと思うが。 ・某姫君の印象が、初めと最後で違う。これを、良い意味で作者に裏切られたと思うか悪い意味で作者に裏切られたと思うかでこの本に対する評価が真反対になる(だから、酷評が多いのだと思う) ・明らかに伏線張ってない部分を後出しで暴露する部分は少々残念 ・最後の纏めが怒涛過ぎて、最後だけ無駄に頭を使う。もう少しゆっくり書いて欲しかった ・文章の書き方がいまいち下手?春夏秋冬、花の色や香の匂い、描写の量が多い割にはイメージが浮かび上がってこない。そして、少し読みづらい 何度も主張するが、私は面白いと思った。自分自身かなり捻くれている性格なので、最後のどんでん返しが非常に好ましい! ちょっとでもこのシリーズに芽があると思った人は、是非続編を読んで欲しい。 | ||||
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| 綺麗な本の状態でした。年末にかかったため発送が状況が掴めなかったのが少し不安でしたが。 | ||||
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