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続・氷点
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続・氷点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 61~80 4/5ページ
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近くの本屋に行っても売り切れ。 困っていました ネットの本屋さんって最高ですね | ||||
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この世に永遠に残る物は、集めたものではなく、与えたものである、作品の重みを感じる、文章が、いっぱいふくまれた小説、こんな良い文章を数百円で、何行も読めるとは、ありがたい。 | ||||
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著者がクリスチャンで、テーマが原罪ということで そういったレビューが多いので敢えて別のレビューをしてみます。 前作に続き、本作も面白いです。 私の視点にはなりますが、その面白さは登場人物が本当に “俗っぽい欲望”を抱いて思い悩む点かと思ってます。 なにより、主人公陽子の父 病院長である辻口啓造がいい。 彼は、親友の高木も感心する真面目な男で、本人も誠実でありたいと願って生きている。 が、妻の浮気(未遂)が許せず、その腹いせに陽子を引き取ったり 引き取った陽子を可愛がれなかったり、そうかと思うと成長した陽子に色香を感じてしまったり。 船の事故で九死に一生を得た時には、「改心して妻を許そう」と思うが 結局20年くらいたっても根に持ってわだかまりを感じていたり。 アタマで考え、こうありたいと思う自分と 本能的に反応してしまう乖離に思い悩みながら生きている姿が 人間らしく素晴らしかった。 ドラマの展開は、前作にも増して昼メロチックな “俗っぽくてキャッチーな状況”が多発します。 でも、面白いです。 こういう“日常ではありえない状況”にこそ 人間性を問われ、その人間性を描けるのではないでしょうか? 最後に、「氷点」「続・氷点」で一貫して描かれているのは 「外見的に美男美女であれば、相手に好意的に受け入れられる」という点で このことは俗っぽいことではあるが、真摯に受け止めるべき現実での真実でもある。 執筆されてから50年近くなる本作だが、これだけ娯楽にあふれている現代でも 面白く読めるというのは、人間の、普遍的な本質が描かれているからかもしれないです。 | ||||
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人間は罪を犯すもの、失敗をするもの。許しが在る事で世の中は成り立っているものと思います | ||||
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続編は罪の許しがテーマ。陽子は実母と実弟に会うのですが...。 | ||||
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いよいよ完結巻です。 複雑な家庭環境の中で、主人公は何を選択するのか。 周辺の人々はどう行動するのか。 固唾を飲む展開と意外なラスト。 小説の完成度としては、続編の方が上かもしれませんが、 前作の方が心を揺さぶられるものが大きかったように思います。 | ||||
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前作のラストで自殺を図った主人公は、奇跡的に一命を取り留める。 大学生になった主人公は、殺人犯の娘ではなかったことを知るものの、 不倫の子であったことを知ってしまう。 「罪」に対する「許し」とは、どうあるべきなのか。 考えさせられる作品です。 | ||||
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TVドラマの最初に60歳になった陽子が美瑛川の川原で「お母さん、ごめんなさい」と言っていたのにドラマでは何でそう言っていたのか分からなかった。このシリーズを全部読んでやっと生みの母である三井恵子を許した場面だった。原作で血の様に赤く燃える流氷を見てキリストが聖書の中で言っていた「許す」という事を悟ったことになっていて憎み続けた三井恵子に電話をするところで完結するのですがそういうことだったんですね。陽子が北原と結婚するらしいことは余り重要ではなかったというのが想定外でした。陽子が北大生だという設定なので縁のある学校で懐かしいと読み始めたが結構奥が深い話でした。 | ||||
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下巻を読むあたりから、「続氷点」のテーマが「贖罪」であることが明確になっていく。 そういう意味で、この小説は高尚なテーマを基本にしたストーリーを描くわけであるが、僕は感動しなかった。 前作の「氷点」に比べて、作家としての腕があがっていて、より読者をひきつけるような展開になっているのが、どうもわざとらしすぎる。 前作で村井に捨てられた由香子が、盲目の按摩師として偶然に宿で遭遇するのもしかり、順子が佐石の娘であったというのもしかり。順子については、手紙が出てくる前に簡単に想像がついてしまった。 また、完全にテレビドラマみたいになっているのが、夏枝と村井のトラブルメーカーぶり。隠して、そうっとしておこう。。。となっているところに、どっちかこの二人が登場すると必ずバレてしまい、誰かがひどく傷つくというくだり。 この辺は、昔の小説だからよかったものの、今ならあまりにも陳腐な小説かテレビドラマの技巧といわざるをえない。不朽の名作はこんな技巧には頼らないものだ。 「罪」は必ず行動で支払わなければならないが、この小説に出てくる話は「罪」とは言えないものばかり。恵子の夫の戦時中の話が唯一「罪」といえるかどうかで、あとは状況に左右された「失敗」なり「過ち」にすぎないと思う。それを許すかどうかというのも白黒で決まるわけではなく、キリスト教を持ち出すまでもなく、毎日クヨクヨしたりしながら生きていくことしかないのではないか。 | ||||
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殺人犯の娘と間違われ、養母に冷たく遇され、自殺にまで 追い込まれた陽子ですが、彼女は他の登場人物たちと比べると それほど不幸ではないと思います。彼女の場合は生まれが 特別だったわけで、そのために苦痛を味わっても、それは 彼女自身のせいではなかったからです。生まれ持っての罪と いうものにこの続編で彼女は苦しんでいますが、それは人間なら 誰しもが持っているものです。人に好かれる容姿や真っ直ぐな 心を持って生まれたことを、彼女は感謝すべきなのでは、と逆に 思ってしまうほどなのですが。それに若い頃の苦労は彼女の その後の人生の糧にもなったのではないでしょうか。 啓造や夏枝、恵子などのほうに私はより深い同情を感じてしまいます。 それはおそらく、私自身も彼らのように過ちを犯したり、その 罪の深さに苦しんできたりしたからでしょう。真の「愛」を 持った人間になるために、つまづき、苦しみ、模索しながら 歩む道、そのものが人生なのだと思います。 | ||||
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ちょっと古めの話し(40年前の人気小説?)ですが今でも十分楽しめました。 小説の中を通っている寒さと静かさが北海道の景色によく似合っていると思いました。 | ||||
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「氷点」が余韻を残して終わったので、続きがとても楽しみでした。 自殺をはかった陽子は甦ったもののかつての少女の無邪気さを失い大人になります。同時に北原さんへの恋心も失うのです。 「続・氷点」は順子という魅力的な新キャラクターが加わり、ますます読みごたえがあります。 読み終わった後は深い感動をきっと味わえるでしょう。 | ||||
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愛していた母親から,あなたは殺人犯の娘だと冷たく言われ自殺を図った陽子。奇跡的に助かった陽子の周りの多くの人は何らかの形で自殺の要因を作っており,陽子をはじめそれらの人々が自分の罪をどのように許しを得ていくかが「続氷点」。 結果的に陽子は殺人犯の娘ではなかったが,それは新たな罪を生み出すことになる。表面上は許していても心の奥に残る過去の出来事。他人を許すということは結局,自分自身を許すということではないのか。自分の心をごまかしたままでは他人を心から許すということはできない。 陽子を取り巻く人々は相変わらず心の中に言いようのないわだかまりを抱えており,誰一人本当に罪を許すことができない。陽子への想いをあきらめきれない徹と北原,そして陽子の弟までを巻き込む状況は,ある意味,陽子の抱えている小さな罪のような気もする。陽子自身もそのことに気が付いているのではないか。 人は必ず罪を抱えて生きており,その罪を許すために生き続けるものだとしたら人間とは何と悲しい。そんな気にさせてくれる作品。 | ||||
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「続・氷点」でも登場人物はそれぞれ原罪を負って様々な行動を取ります。 自分の病院の眼科医師におもちゃにされた事務員の娘に、助けをさしのべてやらない父親啓三。 陽子がもてるのに嫉妬して、陽子のボーイフレンドを誘惑しようとする母。 陽子と血がつながっていないことを知って、急に妹の陽子を愛し始め、 性に突き動かされ、陽子の真の父母を探ろうとする兄。 そのなかで、陽子は「人を許す」ことに目覚め始めます。 ラストは意外な結末ですが、是非読んでおきたい小説です。 | ||||
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この本の中で最も清純で、神に近い(神を信じていなくても)陽子が 母親に「あなたは殺人犯の娘だ」と嫉妬心からいわれ、薬を飲んで自殺を はかります。これが前作「氷点」のラストでした。 奇跡的に助かった陽子は、北海道大学の学生となります。 一方、陽子が自分と血がつながっていないと知った兄の徹は、陽子の ために陽子の真の父母探しにあたります。 これは、陽子のためでなく、兄でありながら妹を女として愛してしまった ためでした。 相変わらず、正義のためと思いながら、性のために動かされる兄。 大学生になってもてる陽子を、嫉妬心からいろいろないじわるをする母。 人間の原罪が、行動となってどこまでもさらけだされます。 | ||||
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陽子を恋する二人。一人は血のつながらない兄。もう一人は兄の友人。 しかし、陽子は自分の心を決めかねていた。 最終的に、ある事件を理由にどちらかとおつきあいするようになる。 ガ、いかにも明治時代的な「申し訳ないから・・」発想が古い。 大小説のエンディングとしては、残念である。 人生を感じさせるのは、院長に恋する看護婦ガ、悪徳医師にだまされて、玩具にされ、目が見えなくなり、温泉で按摩をしている所に、院長と再会する場面である。 彼女を引き取る踊りの師匠、この人の凛とした生き方は素晴らしい。 | ||||
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陽子は命をとりとめた。しかし、人間全体に対する不信は解けなかった。 院長も、継母も優しく接するが、その殻は破れない。 ただし、、年頃になったので、男性の方から陽子によって来る。 そんな中、陽子の父は、本当は殺人犯ではない、別人だということがわかり・・・ 意外な展開を見せる続編です。 | ||||
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自分が殺人犯の娘だ、と母に告げられた陽子は、美瑛川のほとりで薬を飲んで自殺を図った。なんとか助かった陽子に突きつけられた「自分はルリ子を殺した犯人の娘ではないという事実」だった。一方、徹は、陽子の自殺未遂に衝撃とやりきれない思いを感じながらも、本当の陽子の母親に会おうといろいろ試みる。辻口家の周辺と陽子の実の母の周辺が段々と騒がしくなってくる。徹の陽子に対する感情も見物の一つである。この作品は、「人間とは何か」を考えさせられる作品である | ||||
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氷点そして続氷点と、内容のおもしろさもあり4日で読み終えました。氷点は、犯罪者の娘といわれる陽子を通じて「原罪」を世に問うた作品であるが、続氷点は「罪のゆるし」だけでなく、人として生きるとは何かを世に問うた作品といえます。氷点に関しては一回ぐらい読めばいいですが、続氷点は何回も読み続けてほしい本です。 | ||||
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氷点そして続氷点を、内容の面白さもあり4日で読み終えました。氷点は犯罪者の娘といわれる陽子を通じて「原罪」を世に問うた作品ですが、続氷点は「罪のゆるし」だけでなく「人として生きるとは何か」を読者に教えてくれる本です。氷点は一回読めばいいですが、続氷点は何回も読み続けて大事にしてほしい本です。 | ||||
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