死神の棋譜
評判
死神の棋譜の評価:
4.00/5点 レビュー 23件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21〜31 2/2ページ
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死神の棋譜の評価:
4.00/5点 レビュー 23件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
本作は将棋を題材として、謎の闇組織の存在が導く幻想的な要素を加えた、ミステリ小説作品です。作中には冒頭で記載したとおり、羽生、大山をはじめ故人を含む有名棋士や実在の棋戦が登場しますが、彼らが物語に直接的に絡むことはなく、ストーリーに関連する人物は(おそらく)全てが架空の人物です。主要人物のうち四人がプロ棋士になる夢を叶えられなかった元奨励会員であり、そのこと自体が物語に大きく関係します。語り手である主人公の北沢は、元奨励会員であることを除けばあくまで平凡な人物であり、普通の人間を探偵役に配しながら魅力的なミステリ作品として成立させていることが特色のひとつです。そして、地に足の着いた現実路線を基調としながらもオカルト的な要素を立ち上げ、事件としての現実性と幻想的要素を違和感なく共存させた作品として、最後まで引きつけられるとともに、整合性の高さと巧みな文章から余韻ある心地よい読後感を味わいました。
以降は主要人物を簡単に紹介します。
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【北沢】
主人公。三十過ぎの独身男性。元奨励会員で、現在は編集プロダクションで働くフリーのライター。観戦記者など将棋関連の物書きを主業としている。本作の探偵役を担う人物。
【夏尾裕樹】
年齢は北沢の三つ下。五年前に年齢制限で奨励会を退会したが、プロ編入制度で棋士になることを目指している。奨励会では北沢と同期だった。明るい性格。前述のとおり開幕早々に姿を消す。
【天谷敬太郎】
五十過ぎの独身男性。やはり元奨励会員で22年前に昭和の終わりとともに退会している。北沢同様にフリーのライターだが、将棋関連以外にミステリの書評、ルポ、推理小説、創作学校の講師など仕事の種類は多様。『魔の図式』が持ち込まれたことを知って動揺し、夏尾の行方を気にしている。
【十河樹生】
天谷の同門の後輩で、将棋一筋の元奨励会員。天谷の奨励会員時代の最終日の試合で勝ちを譲ったとも噂されているが真相は不明。無骨な性格で知られていた。夏尾と同様に『魔の図式』をきっかけに『魔道会』の存在を知った後、北海道に渡ったとされる。二十二年後の現在も行方知れず。
【玖村麻里奈】
女流二段。本作のヒロイン。すらりとして顔立ちも整っていることからファンは多く、非公式戦ながら優勝経験もある。「男気」ある性格で恋愛の噂はない。失踪した夏尾は兄弟子で、かつ同郷の遠縁。夏尾の捜索において、北沢のパートナー役を務める。
【佐治義昌 七段】
二十二年前に亡くなった故人。天谷と十河の師匠。魔道会に詳しかった。天谷の回想で登場。
【梁田浩和 九段】
七十過ぎの夏尾の師匠。四年前に引退。佐治と同門で、魔道会を知る。天谷の二十二年前の回想にも登場。
【山木渉 八段】
プロ棋士であり、夏尾と玖村の兄弟子でもある。夏尾を可愛がっていた。天谷の二十二年前の回想にも登場。
【高田聡】
北海道の新聞社で囲碁将棋欄を担当するベテラン記者。将棋界への愛情が深く、将棋関係者に優しい。
【磐城澄人】
戦前の子爵。北海道で炭鉱を経営する富豪だった。将棋狂で、金剛龍神教の創始者として棋道会、別名・魔道会を運営していた。不敬罪で有罪判決が下された後、一時保釈中に自殺。
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(余談)2011年頃の事件と設定されている本作に、登場したある棋士に驚きました。