死神の棋譜

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評判

死神の棋譜の評価:

4.00/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1〜20 1/2ページ
No.31
(5pt)

味がいい

将棋ミステリーとして傑作です。

将棋世界の観戦記を良く読みますが、全く違和感が無く、語り手が使う言葉に将棋用語が散りばめられていてリアリティを感じます。

将棋の心理を追求し、深海の様な深い世界で戦う棋士を悪魔的な描写で描いている所に狂気を感じます。棋士の先生が読んだらどう感じるのだろう。

2回読むと味が出ます。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.30
(5pt)

味がいい

将棋ミステリーとして傑作です。

将棋世界の観戦記を良く読みますが、全く違和感が無く、語り手が使う言葉に将棋用語が散りばめられていてリアリティを感じます。

将棋の心理を追求し、深海の様な深い世界で戦う棋士を悪魔的な描写で描いている所に狂気を感じます。棋士の先生が読んだらどう感じるのだろう。

2回読むと味が出ます。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.29
(4pt)

将棋に憑りつかれた人達のサスペンスドラマ

龍神棋という実在しない将棋が出てきて、その対局が超ファンタジーで漫画的。

終盤イマイチよくわからないんだけど、なんとなく雰囲気を察して読み進められたので良い描写なのでしょう。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.28
(4pt)

将棋に憑りつかれた人達のサスペンスドラマ

龍神棋という実在しない将棋が出てきて、その対局が超ファンタジーで漫画的。

終盤イマイチよくわからないんだけど、なんとなく雰囲気を察して読み進められたので良い描写なのでしょう。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.27
(5pt)

リアルな将棋界の裏事情と、読者まで「騙される」ミステリの醍醐味。

小説巧者の奥泉光さんが、将棋を題材に書いたミステリ。将棋ファンとしては見逃せないと思ったが、期待を裏切らない出来で、濃密な読書を堪能した。登場人物は、元奨励会員や、女流棋士、将棋ライターなど、脚光を浴びるトップ棋士ではないのだが、マニアを唸らせるリアリティがあり、よほど将棋界の事情に通じているか、緻密な取材の賜物と思われる。わざわざプロに作成してもらった、最終盤の局面図も、将棋ファンが見ても納得の、本格的なものであった。

  さらに特筆すべきは、三浦プロの疑惑問題を取り入れて、カンニングを扱い、人間を凌駕するAIが、踏み込む事の出来ない、特殊な将棋の世界を描いた事。ミステリ以前に、こんな設定だけでお腹いっぱいになった。

  過去と現在が交錯するストーリーは、複雑で一筋縄ではいかず、私は読後しばらくうまく理解出来なかった。瀬川プロの解説を読み、アレ? と思って、読み返したのが事実。あんなにはっきり、真犯人の悪行が描かれてるのに、なぜかその人物を疑おうとしなかった。主人公に感情移入するあまり、読者の私まで詐術に掛かったようだ。これぞ正しく、「騙される」ミステリの醍醐味で、恐るべし、奥泉光。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.26
(5pt)

リアルな将棋界の裏事情と、読者まで「騙される」ミステリの醍醐味。

小説巧者の奥泉光さんが、将棋を題材に書いたミステリ。将棋ファンとしては見逃せないと思ったが、期待を裏切らない出来で、濃密な読書を堪能した。登場人物は、元奨励会員や、女流棋士、将棋ライターなど、脚光を浴びるトップ棋士ではないのだが、マニアを唸らせるリアリティがあり、よほど将棋界の事情に通じているか、緻密な取材の賜物と思われる。わざわざプロに作成してもらった、最終盤の局面図も、将棋ファンが見ても納得の、本格的なものであった。

  さらに特筆すべきは、三浦プロの疑惑問題を取り入れて、カンニングを扱い、人間を凌駕するAIが、踏み込む事の出来ない、特殊な将棋の世界を描いた事。ミステリ以前に、こんな設定だけでお腹いっぱいになった。

  過去と現在が交錯するストーリーは、複雑で一筋縄ではいかず、私は読後しばらくうまく理解出来なかった。瀬川プロの解説を読み、アレ? と思って、読み返したのが事実。あんなにはっきり、真犯人の悪行が描かれてるのに、なぜかその人物を疑おうとしなかった。主人公に感情移入するあまり、読者の私まで詐術に掛かったようだ。これぞ正しく、「騙される」ミステリの醍醐味で、恐るべし、奥泉光。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.25
(4pt)

芳醇な読書体験

怖い話です。ラストでぶるぶる震えが来るほど。途中、棋譜が出てきたりするのですが、正直最後まで「将棋なんて全く関係ないじゃないか」と不満を覚えつつ読みました。その思いはラストで見事に覆されます。

 2020年のミステリーベストテン入りしたのは納得。傑作には違いないのですが、著者である奥泉さんの文章がミステリー作家としては上手過ぎて、表現がぼやける箇所が幾つもあります。

 もっとわかりやすい文章で書けば、より広範な層に届き、結果としてもっと売れたかもしれません。でも、奥泉さんは拒否するだろうと思います。文体が綺麗なのも彼の良さです。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.24
(4pt)

芳醇な読書体験

怖い話です。ラストでぶるぶる震えが来るほど。途中、棋譜が出てきたりするのですが、正直最後まで「将棋なんて全く関係ないじゃないか」と不満を覚えつつ読みました。その思いはラストで見事に覆されます。

 2020年のミステリーベストテン入りしたのは納得。傑作には違いないのですが、著者である奥泉さんの文章がミステリー作家としては上手過ぎて、表現がぼやける箇所が幾つもあります。

 もっとわかりやすい文章で書けば、より広範な層に届き、結果としてもっと売れたかもしれません。でも、奥泉さんは拒否するだろうと思います。文体が綺麗なのも彼の良さです。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.23
(5pt)

「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとして、奨励会三段の孤独・厳しさを中心として将棋界の諸々を作者特有の諧謔味を持って描いた将棋ファン垂涎の傑作

作者が中村(太)や糸谷と同期の年齢制限で退会した元奨励会員の雑誌編集者という設定で「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとしたミステリ。上の記述で分かる通り、作中に登場するプロ棋士は羽生を含む全てが実在の棋士である(奨励会員関連は創作)。物語は作者と同じく年齢制限で退会し、約30年前に「矢文型の詰将棋」を鳩森神社で発見した夏尾三段(退会者だが、便宜上三段と記している)の失踪で始まるが、暫くはこの失踪は"放ったらかし"で、作者の筆は将棋界(特に奨励会)の上で縦横に踊る。付け焼刃の知識では到底書けない詳しさである(勿論、綿密な事前調査を行なったのだろうが、薀蓄が楽しい。ちなみに、羽生は鳩森神社で結婚式を挙げた)。

ところが、十河という学究派の奨励会三段の棋士(17歳で奨励会を退会する事になる)が夏尾が発見したモノと同じ「弓矢の羽根」が<赤>の「矢文型の詰将棋」を発見した後に失踪する。以下は十河の兄弟子の天野(江戸時代の名棋士の天野宗歩から採った名前で、やはり年齢制限で退会して現在は観戦記者)の回想譚である。ここでも、天野が影響を受けたと称する(皮肉か?)新本格派ミステリ作家が実名で言及される。天野は十河の師匠の佐治七段(直前に急逝)の実家がある土浦を訪れる。十河は生前の佐治に図面を見せた様で、天野は「弓矢の羽根」の色が<赤>だった事を佐治の姉に確認する。更に、先輩から「棋道会」と言う大正から昭和の初めに存在した怪しげな将棋団体の話を聞く。「棋道会」は今回と同様の図面(ただし、「不詰め」)を使って他の団体に挑戦状を送ったと言う上に、その「不詰め」の「詰将棋」を「詰めた」と宣言した人間は皆、精神を病むと言う...。続いて、天野は十河の実家を訪れるが、そこで、「5一」と「5九」の二か所が抉られた血痕の残る将棋盤を発見し、戦慄を覚える。現在に戻って、天野は「5一」と「5九」の染みは"磐"と読めたと言う。"磐城"とは「棋道会」の後援者の華族の名前である。

紙幅の関係(既に長いが)で、これに続く内容の子細は書けないが、夏尾・十河の失踪の解決は勿論、奨励会三段の孤独・厳しさ(現行制度では半年当り2名しか四段(即ち、プロ棋士)になれない)、異形の「棋道会」と"磐"(の駒(!))が十河にもたらす形而上学的思惟、将棋の原形の遊戯的考察(「死神」(!)という駒がある)、作者の将棋愛及び将棋が持つ魅力と本質(特に「棋理」の追求)、「将棋に負けるのは少しだけ死ぬことだ」というチャンドラーの楽しい引用、女流棋士の抗い難い魅力、作者の鮮やかな"騙り"等が、題名とは裏腹に、むしろ明るく描かれる。「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとして、奨励会三段の孤独・厳しさを中心として将棋界の諸々を作者特有の諧謔味を持って描いた将棋ファン垂涎の傑作だと思った。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.22
(5pt)

「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとして、奨励会三段の孤独・厳しさを中心として将棋界の諸々を作者特有の諧謔味を持って描いた将棋ファン垂涎の傑作

作者が中村(太)や糸谷と同期の年齢制限で退会した元奨励会員の雑誌編集者という設定で「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとしたミステリ。上の記述で分かる通り、作中に登場するプロ棋士は羽生を含む全てが実在の棋士である(奨励会員関連は創作)。物語は作者と同じく年齢制限で退会し、約30年前に「矢文型の詰将棋」を鳩森神社で発見した夏尾三段(退会者だが、便宜上三段と記している)の失踪で始まるが、暫くはこの失踪は"放ったらかし"で、作者の筆は将棋界(特に奨励会)の上で縦横に踊る。付け焼刃の知識では到底書けない詳しさである(勿論、綿密な事前調査を行なったのだろうが、薀蓄が楽しい。ちなみに、羽生は鳩森神社で結婚式を挙げた)。

ところが、十河という学究派の奨励会三段の棋士(17歳で奨励会を退会する事になる)が夏尾が発見したモノと同じ「弓矢の羽根」が<赤>の「矢文型の詰将棋」を発見した後に失踪する。以下は十河の兄弟子の天野(江戸時代の名棋士の天野宗歩から採った名前で、やはり年齢制限で退会して現在は観戦記者)の回想譚である。ここでも、天野が影響を受けたと称する(皮肉か?)新本格派ミステリ作家が実名で言及される。天野は十河の師匠の佐治七段(直前に急逝)の実家がある土浦を訪れる。十河は生前の佐治に図面を見せた様で、天野は「弓矢の羽根」の色が<赤>だった事を佐治の姉に確認する。更に、先輩から「棋道会」と言う大正から昭和の初めに存在した怪しげな将棋団体の話を聞く。「棋道会」は今回と同様の図面(ただし、「不詰め」)を使って他の団体に挑戦状を送ったと言う上に、その「不詰め」の「詰将棋」を「詰めた」と宣言した人間は皆、精神を病むと言う...。続いて、天野は十河の実家を訪れるが、そこで、「5一」と「5九」の二か所が抉られた血痕の残る将棋盤を発見し、戦慄を覚える。現在に戻って、天野は「5一」と「5九」の染みは"磐"と読めたと言う。"磐城"とは「棋道会」の後援者の華族の名前である。

紙幅の関係(既に長いが)で、これに続く内容の子細は書けないが、夏尾・十河の失踪の解決は勿論、奨励会三段の孤独・厳しさ(現行制度では半年当り2名しか四段(即ち、プロ棋士)になれない)、異形の「棋道会」と"磐"(の駒(!))が十河にもたらす形而上学的思惟、将棋の原形の遊戯的考察(「死神」(!)という駒がある)、作者の将棋愛及び将棋が持つ魅力と本質(特に「棋理」の追求)、「将棋に負けるのは少しだけ死ぬことだ」というチャンドラーの楽しい引用、女流棋士の抗い難い魅力、作者の鮮やかな"騙り"等が、題名とは裏腹に、むしろ明るく描かれる。「矢文型の詰将棋」という図面をテーマとして、奨励会三段の孤独・厳しさを中心として将棋界の諸々を作者特有の諧謔味を持って描いた将棋ファン垂涎の傑作だと思った。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.21
(5pt)

ノメリこむ

面白い
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.20
(5pt)

ノメリこむ

面白い
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.19
(5pt)

とても面白かったです

とても面白かったです
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.18
(5pt)

良い本でした。

奥泉さんらしい本で、とても読みやすかったです。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.17
(5pt)

とても面白かったです

とても面白かったです
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.16
(5pt)

良い本でした。

奥泉さんらしい本で、とても読みやすかったです。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.15
(5pt)

棋士も人間

プロ棋士のほとんどは幼い頃から将棋にのめり込み、学校を出て就職してという人生とはかけ離れていると思われているきらいがある。
そんな彼らが繰り広げる盤上の世界は、時として宇宙にすら例えられ、一般の理解を超えた存在だと認識している人も一定数いるだろう。

プロ棋士はなにごとも論理的に捉えて先を読む人間ーーそれが真実なのだとしたら、彼らはどんな事象にも対処できるということになるが、もちろんそんなことはない。
主人公・北沢は元奨励会員であり、そんな将棋世界と人間くさい世界を行き来しながら眼前に立ちはだかる不穏な現実に巻き込まれていく。その様が、将棋を材に取ったということの醍醐味を感じさせてくれる一冊。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

将棋について詳しくなくても十分に楽しむことができます。
序盤では本筋を支える背景が丁寧に描かれており、プロを志す者たちの群像劇としても楽しめました。登場人物それぞれの人生が、随所で痛みを伴いながら共感を呼びます。

ミステリー作品としては、極私的な印象ですが、『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』といったデヴィッドフィンチャー作品に見られる「一筋縄ではオチない結末」みたいなものを堪能できます。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.14
(5pt)

棋士も人間

プロ棋士のほとんどは幼い頃から将棋にのめり込み、学校を出て就職してという人生とはかけ離れていると思われているきらいがある。
そんな彼らが繰り広げる盤上の世界は、時として宇宙にすら例えられ、一般の理解を超えた存在だと認識している人も一定数いるだろう。

プロ棋士はなにごとも論理的に捉えて先を読む人間ーーそれが真実なのだとしたら、彼らはどんな事象にも対処できるということになるが、もちろんそんなことはない。
主人公・北沢は元奨励会員であり、そんな将棋世界と人間くさい世界を行き来しながら眼前に立ちはだかる不穏な現実に巻き込まれていく。その様が、将棋を材に取ったということの醍醐味を感じさせてくれる一冊。

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将棋について詳しくなくても十分に楽しむことができます。
序盤では本筋を支える背景が丁寧に描かれており、プロを志す者たちの群像劇としても楽しめました。登場人物それぞれの人生が、随所で痛みを伴いながら共感を呼びます。

ミステリー作品としては、極私的な印象ですが、『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』といったデヴィッドフィンチャー作品に見られる「一筋縄ではオチない結末」みたいなものを堪能できます。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049
No.13
(5pt)

将棋を知らなくても楽しめた

奥泉光のファンなので将棋を知らなくても楽しめましたが、将棋を知っていればもっと面白かったかも。ただ、いわゆるミステリと違い純文学の要素が強いので、読む人を選ぶと思います。
死神の棋譜 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜 (新潮文庫)より
4101284245
No.12
(5pt)

将棋を知らなくても楽しめた

奥泉光のファンなので将棋を知らなくても楽しめましたが、将棋を知っていればもっと面白かったかも。ただ、いわゆるミステリと違い純文学の要素が強いので、読む人を選ぶと思います。
死神の棋譜 Amazon書評・レビュー: 死神の棋譜より
4103912049