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グレイゴースト



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【この小説が収録されている参考書籍】
グレイゴースト (双葉文庫)

グレイゴーストの評価: 2.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

中心の二人を描き切れていない

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

ベタな悪徳刑事やソリの合わない同僚,署内の派閥争い,さらには終盤での銃撃戦など,
エンタメとしては悪くなく,映像でと思わせられる様子は,最後まで楽しませてくれます.

ただ,読みやすく,引き込まれるのですが,ボリュームの割には残るものが少なく,
特殊な家庭事情と背景を抱える主人公と,同じく犯人側を描き切れていない印象です.

特に主人公は,ラストこそそれなりの姿を見せてくれますが,そこに至るまでが弱く,
祖父や父との関係など,意味深に語られていた過去や確執が大きく膨らむこともなく….

一方で犯人も,自らの存在に苦しみ,こちらも終盤で家族のことを持ち出しますが,
そのままフェイドアウトとなり,何が言いたかったのか,消化不良の思いが残ります.

タイトルになっているドラッグにしても,『変幻自在』と煽ったほどのものはなく,
このほか,見え見えとはいえ,『切り札』は最後の最後で使ってほしかったところで,
人間も事件も,気になる要素は多かったものの,うまく使えていないように感じました.

なお,文庫化にあたり,改題と版元の変更,加筆修正が行われているとのことです.
グレイゴースト (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:グレイゴースト (双葉文庫)より
4575523801

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