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レオン氏郷
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レオン氏郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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安部龍太郎さんの本です。 蒲生氏郷を主人公にしているのですが、うーん、なんかいまいちキレがないなぁ、と感じてしまいました。 信長は日本を世界と渡り合える国にすべく、イケイケドンドン。 氏郷はそんな信長に惚れて、協力する。 ところが、信長は討たれ、秀吉の時代が来る。 蒲生氏郷も秀吉に従うが、どうも秀吉は信長子飼いの氏郷は目障りらしい。 やがて伊達政宗の旧領会津を拝領されるものの、どうやら政宗は一揆を煽動したようで、氏郷はその対応をする。 そのなかで、氏郷は政宗に毒をもられてしまう。 あやうく一命はとりとめ、政宗の非道を秀吉に訴えるものの、政宗の奸智によって不問に。 明国との戦いを止めさせるべく、氏郷は動くのだが…。 伊達政宗は悪者として描かれていて、どちらかというと、僕は政宗派なので、ちょっと違和感を感じました。 ただ、政宗は確かに食えないヤツだから、まあ、こういう描かれ方はするわな。 とはいえ、政宗が氏郷を「毒殺」というのは、いかにも不自然。 というか、氏郷に毒を盛ったかもしれんけど、それが何年もして発病するって、どんな毒やねん。 また、秀吉の「位打ち」のやり方というか、佐々成政に肥後を与えて、一揆を起こして、それを口実に排除、というパターンというのは、確かに「そうだな」と思えまして、 とすると、会津に蒲生氏郷、葛西・大崎に木村を配置、葛西・大崎で一揆を起こすことを、秀吉は黙認しているというか、そういうことを知っていて、政宗は好き勝手していた、という「読み」は、なるほどと思いました。 ただ、信長が「日本」という国家を意識していた、というのは、ちょっと、この時代にそういうことは考えていたのかなぁ、と疑問に思いますし、 そういう視点を導入したのは良いとしても、どうしても人物像が近現代人っぽくなっちゃって、 違和感を感じます。 確かに、そういうことは考えていたにしても、近現代人っぽくは考えていなくて、別の視点を用意してほしいです。 なんか、ちょっといままでの安部龍太郎さんの本にしては、かなり雑というか、肩の力抜いているという感じがしました。 もうすこし、蒲生氏郷の周辺もふくめて書き込んでほしいところでした。 あと、蒲生氏郷って、どうしても「暗い」印象があるのね。というのも、甲賀とか、あそこいらへんの忍びを使っていたんじゃないか、と思うので。 | ||||
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