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告解
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告解の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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評価の中で「資格のない者が栄養士として働けるわけがない」「このような致命的な誤謬が一箇所あるだけで…」とあるが、プロローグで「栄養士の専門学校に通う綾香」とあったので、「栄養士」の資格は取得したのだと推察される。栄養士として実務経験を積んだあとで、国家試験を経て管理栄養士を取得するのは、至極もっともな流れである。 | ||||
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次々にスポットが当てられる登場人物が切り替わり、その人物の周りの人間関係等も描写されるがあまりの人数にまともにイメージ出来ないし、する必要も無いと感じた。 ぼんやりと群像劇を読んでいるとあぁ、この人物は無理があるとか、人間味がないなとか、ちょっと出来事が稚拙だなとか冷静に見えてしまう。 そう、誰にも感情移入できない。ノンフィクションルポでも読んでいる様な本だった。 飲酒、信号無視、速度違反、救護義務違反で人を轢き、引き摺り殺した上、虚偽証言を繰り返し、拘留されている人物の描写で「ほとんどご飯を食べていない」と地の文で出てきて、随分可愛らしい表現するんだと気が抜けた。 いきなり裁判が始まってしまったけど?実況見分等は省略? 判決後、入所すると次の瞬間には出所。その後の生活、思想は五年の懲役が無意味だったのかと思うほど何の成長も意識改革も思慮深さも無く、轢き殺した事を隠そうとした時から何の成長も無い。 元カノが子供を産んでいたので結婚したのかと思ったら、事件前に孕ませてたのかよ。。。しかも女の方から会いに来た。 読み続けるのキツイなとこの辺で思った。。。 轢き殺された女性の伴侶が犯人と同じアパートに引っ越す。年齢的に復讐という訳ではなさそうだが認知症のせいでとことんまどろっこしい、何度も犯人の事も事件の事も忘れて何となく思い出して、その繰り返し。 元カノがアパートに訪ねて来るようになり、犯人と遺族を絡めて近所付き合いみたいな状態になるが、めちゃくちゃ違和感。元カノが夕食を作りに来て、老人に差し入れしたりするんだけど、こども放置して何やってんだ?保育園に迎えに行って?うちに連れ帰って?一人残して飯作りにきてんの? 老人がナイフを持ち出したり、過去に対して贖罪の意識があるような描写。でもまどろっこしさが勝る。老人がインフルエンザになったりとか。。。 この辺りで安っぽいヒューマンドラマ臭がキツくなる。「老人は復讐を考えてはいない、目に怒りや憎しみが全く感じない」と元カノがぼんやりした事を言う。 想像していたよりよっぽど安っぽい、粗末な終わり方だった。 老人に許され、その息子に許され、亡き父から手紙で励まされ、元カノとよりを戻し、しかる後、被害者を轢き引き摺り殺した直後から今の今までの欺いてきた真実を打ち明け、泣いて、スッキリ! マジか。。。 ここまでご都合で生暖かく救われるなら人轢き殺して嘘吐きまくっても平気だろうな。 | ||||
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やっぱり 薬丸岳先生は面白いです | ||||
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飲酒運転でひき逃げをした主人公、ひき逃げの被害者の家族、そして主人公の恋人。3つの視点から重層的に語られる物語。どうして「告解」というタイトルなのかわからなかったが、最後にその秘密が明かされる。 最近の小説、背景や心理描写なしに、いたずらに会話が続いてページ数を稼ごうとしている小説、ひとつの視点に固定されて語られる単純な物語が多いなぁ、と思っていたが、薬丸さん、さすがです。重層的な視点と簡潔な背景描写に引き込まれ、そして最後は涙をおさえることはできませんでした。 なお、主人公の恋人が管理栄養士でないのに栄養士として働いているはおかしい、リアリティのない社会派小説に価値がない、と星1つにしたアマゾン書評があるけど、これは事実誤認ですね。管理栄養士の資格は試験を受けないととれませんが、栄養士の資格は専門学校や短大を卒業すれば資格がとれます。事実誤認であり、本書はそんな中傷とは無縁の傑作です。 | ||||
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飲酒運転による轢き逃げ事件により、加害者、被害者家族の人生が一変する。 今回は、事件の真実やマスコミ報道ではなく、加害者、被害者それぞれの心のありようや、罪との向き合い方に主眼が置かれていた。 なんとか罪を償って生きていこうとする翔太が、被害者家族と向き合うことができない中で、綾香の後押しや被害者家族と接することでで少しずつ自分の罪の重さを受けてとめていく姿が印象的だった。 また、心に決めた思いのまま行動する被害者の夫で89歳の二三久が、認知症の症状が出る中でも思いを果たそうとする姿が切なかった。 「亡霊は実在せず、心の中にいる。罪を犯し、自分の心を偽る者は、不幸なことが起きれば自分の報いだと思ってしまう」 そう語った二三久の積年の思いが胸に響いた。 | ||||
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薬丸さんの得意な贖罪作品です。 今回の犯罪は飲酒運転&轢き逃げ=交通事故という事で、自分自身も若い頃に交通事故の加害者となった事があるため、他の薬丸作品の加害者よりも1番身近に読めました。 作品加害者の身勝手振りには腹立たしくなりますが、昔の自分を振り返ると同じような要素が少しあった事を思い出しますし、より車の運転に気を付けなければならないと身が引き締まりました。 車の運転をなされる方には尚更薦めたいです。 被害者旦那の “ある思い”には驚きと共に、肩すかしに感じた部分もありますが、贖罪というテーマで見れば見事などんでん返しだったと思います。 身近な罪を深く考えさせられる見事な作品でした! | ||||
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読み手がどんな年齢であろうと それぞれの人物に感情移入が出来る 薬丸さんの作品は 何冊も読ませてもらっているけれど いつも映像が そこに浮かんで来る 人間とは なんてずるくて正直で弱くて強いのか 家族という小さな社会にこそ人を人たらせる力がある そんなことを考えさせられた 最後の翔太の言葉に 思わず涙が溢れた 薬丸さんの作品は だから好きだ | ||||
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大学生の息子が 運転免許を取得したばかりです。高齢の両親もいます。他人事では ないと。普段するはずのないことを一時の気の迷いでしてしまったら。もし自分の家族が このような事件を起こすことが あったら被害者になってしまったら 自分は どうするのだろう…読みながら常に苦しく でも先のことが心配で 一気に読んでしまいました。 家族や 回りの人を 瞬時に不幸にしてしまうようなことを 絶対起こさないよう 息子にも自分自身にも言い聞かせて いきたいと 強く考えさせられました。 | ||||
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新聞広告で見てからネットで購入依頼し大変ハイスピードで手に入り読書も終わりました。大変面白く読みました。 | ||||
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飲酒運転でひき逃げ死亡事故を起こしてしまう大学生が主人公。 罪を背負って生きること。贖罪できているかどうかの見極めを、認知症の被害者家族がする。 常に運転するので、いつ加害者になるかもしれないと、引き締めて運転していきたいと改めて感じました。 | ||||
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薬丸岳のは全部読んでる。2日で読んで、満足。 | ||||
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人生には出会いや別れ、様々な出来事が起こりながら日々過ごしていますが、日常での出来事とその判断が人生の明暗を分けることも多々あると思っています。今回の作品は、飲酒運転での事故から物語が始まります。小説の中の主人公は根っからの悪人ではないのだけれど、高齢女性を200mにわたり引きずり死亡させたという現実から逃避する姿には、悪人ではないけれど現実を受け止めきれない軽さを感じ共感しかねる部分が多くありました。高齢女性の夫がその罪について主人公に語りかける最後は理解はできるが、主人公に救いを与えただけでその他周りの人の救いとはならず、主人公優位に進められた点には違和感を感じました。贖罪をテーマとした小説では、東野圭吾さんの手紙を思い浮かべたが、手紙の方が罪の重さに対しての世間からの風当たりや生きずらさが感じ取れる作品だと思いました。最後に救いがあるのは薬丸さんの作品の特徴ではあるのですが・・。 | ||||
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評価1にしてる人が誤った情報を出してるので訂正させてもらいます 栄養士は病院などに勤めながら管理栄養士を目指して勉強することは可能です 管理栄養士のほうが資格としては上ですが、栄養士も資格を活かして働けます 本著では全く間違ったことなど載せてないです | ||||
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薬丸岳は、社会の犯罪をテーマにしている。殆どは読んでいる。友罪は映画に。面白かった。残酷なことから最近、少し、、救いの手を述べるようは兆しがあるように思う。犯罪者もひとで、更生はかなり困難で、そして又レールに乗り犯罪という列車に乗る。この本は、更生する。暖かくなる最後に、心から良かったと思った朝方。人は屈折したら、そのまま坂道を転げ落ちる。どんな過ちもおんぶして、、とりあえず登らなければ陽のめは見れない。今までは残酷に殺される復讐者が多かったが、これからも社会視点と、犯罪と被害者である視点から、又このような本を望む。 | ||||
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作家さん,どくどくの視点で,,Aではない君と,,と同じ考えられました。 ファンの,1人として,作家さんへの応援で,購入,大満足です。 | ||||
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書店で食指が動いたので帯を見て購入しました。 本編の加害者は老女を轢死してしまい、出所してからの心情が描かれています。 もう一人の主人公は妻を失った夫で、加害者の男に妻を奪われてしまった心情が描かれています。 現実の犯罪者と同じく、加害者の男も「轢いたのは小動物だ」「人間じゃなかった」「80代の老人を殺してしまったのは悪いが、若い20代のうち4年も服役したから罪は償った」などと自己正当化していきます。 そこから被害者の夫と出会い、二人の慟哭が描かれています。 一方的に家族を奪われた被害者側の心情は簡単に察することはできますが、私は加害者側の家族が苦しんでいる描写がとても好きです。 やっぱり飲酒運転はだめなんだなぁと思う作品です。 みんなもやめましょう。 | ||||
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ひき逃げ事件を加害者と被害者の両サイドから丁寧にリアルに描いた作品で、とっても引き込まれました! 車や自転車っていつ自分が加害者になるかわからないし、その分、もし自分や自分の家族が加害者になってしまったら…と自分ごとのように考えてしまいました。 余談なのですが、既にあるコメントに、資格のない者が栄養士として働けるわけがないという指摘がありましたが、確か綾香は専門学校を卒業しているのだから資格は持っているし、気になって調べたのですが、専門学校卒業後に病院などで実務経験を積んで管理栄養士の資格を取るのは普通のようですし、別に間違っていないのではないかと思いました。 | ||||
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栗山綾香が小学校で栄養士の仕事をしながら管理栄養士の資格を取ったとなっているが、資格のない者が栄養士として働けるわけがない。残念ながらこのような致命的な誤謬が一箇所あるだけで作品全体のリアリティーが著しく無くなってしまう。率直に言うと、読む気が失せた。リアリティーの担保されてない社会派小説にどのような価値があるのだろうか。この小説は誰にでも起こり得るような現実味があるからこそ読んでいて楽しめるのに。残念でした。 | ||||
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薬丸岳はデビュー作の『天使のナイフ』以来、「罪と人」「罪と償い」「罪と罰」という過酷なテーマを逃げずに正面から向き合って書いてきた作家だと思う。 その真摯な姿勢があるからこそ、どの作品も殺人や殺人者を描きながらも「生きる」ということを考えずにはいられない読後感がある。 今作『告解』の主人公は、轢き逃げ犯。つまり、犯罪加害者である。 薬丸作品で主人公が犯罪加害者であったことは初めてな気がする(思い違いならすいません)。 この主人公・翔太は、酒を飲んだ夜、恋人からのメールがきっかけで雨の中を車で外出し、老婆を轢いてしまう。 その生々しい心理描写には、思わず自分が加害者だったらと思わずにはいられない。 第一章では事件発生から収監、第二章では刑期を終えて、そして第三章では新たな生活が描かれる。 自分は不運だった、轢いたのは人間だとは思わなかった……物語の随所に描かれる翔太の弱さ、狡さ、自分勝手さに閉口しそうにもなるが、やはり自分だったらそう思うのではないかと感じてしまう人も多いのではないか。 この「感情移入度」の高さが薬丸作品の魅力だと思う。 一方、この物語には翔太とは違う主人公もいる。轢き殺された老婆の夫・二三久である。 彼は翔太の裁判には一切顔を出さず、家族にこう告げる。「やらなければならないことがある」と。 第一章で提示されたこの謎が物語のひとつの柱ではあるが、第二章でなんと二三久は認知症を発症しているのである。 離れて暮らす息子・昌輝はなんとか同居して面倒を見ようとするのだが、二三久はそれを拒否する。今にも忘れてしまいそうだが、「やらなければならないこと」があるから。 個人的にはこの「被害者の息子」であり、「年老いた父親を抱える息子」である昌輝にもひどく感情移入してしまった。 二三久が何か行動を起こす度に心がザワザワする感覚は、現代社会が抱えるまたひとつ大きな問題の切れ端を握らされているような、すごく不思議な読み心地だった。 翔太が父親からの手紙を読むシーンがあるのだが(これがすごくいい!)、二三久のことを常に気にかける昌輝の思いや行動も含めて、この小説は「罪と人」を描きながら「父と息子」を描いた小説でもあると感じた。 親だったり、恋人だったり、親友だったり、人が生きていく上で「信じられる人」や「信じてくれる人」の存在はとても大切だ。 人はひとりでは生きていけない。 そんな当たり前のことがすごく尊く感じられる小説だった。 | ||||
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薬丸岳氏の待望の新作である。今回は20歳の若者が81歳の老女を飲酒の上、轢き殺してしまうと言うテーマだ。さすがに読みやすいので、一気に読める。だが、薬丸岳氏は少年犯罪をテーマにする事が多いが、現実的と非現実的な部分が混在して考える。現実的なのは淡々と裁判が起こり淡々と出所し自分が犯した罪から逃げ続け自己憐憫しかない少年の気持ちは現実的だと思う。身勝手で自分に甘い。ネタバレしていけないので詳細は記載できないが、被害者家族の苦悩は描いていない。人の命に重いも軽いもないが、これが81歳の老女が轢き殺され200m引きずられ遺体が損傷しており、普通のお葬式ではない。でも仮にこの被害者年齢が小学生だったら、被害者の夫にとって孫であったら、被害者遺族の感覚、世論は違うのではないだろうか?判決も4年強の実刑ですむだろうか?危険運転罪は大きいし、こんな軽い刑で済むのか?年齢を重ねると色んな経験もするし、とんでもなく利己的な人間にも出会す事がある。罪悪感の欠片もない、言い訳ばかりの人間に出会した事があり、正直、性善説で生きてきた自分には理解できなかったが、人間が罪を犯すとしても、やはりここにも出てくるが自分がした事より、受け入れてくれない社会を恨み悪事を働き楽ばかりの人間も多いのではないだろうか?1番のポイントは加害者遺族が許すポイントだ。私はここがどうもしっくりこない。正直、そのテーマとこの事件では土台が根本的に違う。となる。ラストまで一気に読ませる力は凄いと思うが、年齢や思想など読者の層で大幅に異なる感想になると思う。 | ||||
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