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少年トレチア
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少年トレチアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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難読漢字を使うパターンの方の作品でした。短編なら集中力を切らさずに読めるのですが、好感を抱ける登場人物がいない作品でこの長さはちょっと辛かった。もったいぶった謎がどんどん提示され、最後は収拾がつかないままカタストロフィで幕を閉じるという印象です。あとがきの猿渡「女史」の言葉を借りるなら「すべてが無意味」の大長編でした。1999年の大災害を取材して、苦しみながら書かれたようですが、その大災害が何なのかもわからずに読む方も苦しかった。 「11」の表紙(四谷シモン)同様、この単行本の表紙(画面と違ってましたが七戸優)もインパクト大で、装丁は大成功です。 | ||||
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都市伝説的な雰囲気と子供たちの無垢な冷酷さの融合した部分はなかなか読める。しかし、大人たちが関わってくる中盤以後が全くいただけない。大人の鑑賞に耐える「小説」にしたかったのかもしれないが、子供たちのリアリティとは対照的に登場する大人にあまりにも現実感がない。 確かに佐久間七与にせよ蠣崎旺児にせよ、どうしてそういうキャラになったのかくどいくらい背景説明はされている。しかし、いかんせん、話の進行の都合上造形されたキャラでしかない。例えば、蠣崎旺児のダウジング趣味(これは実は結末と深い関係があるのだが)なんか、いかにもとってつけたようなものだ。書ける作者だけに、いかにもありそうな感じではあるのだが、「ありそうな」エピソードを積み重ねてみても、「小説」にはならんでしょう。そりゃあ自己満足だ。 「少年トレチア」に絞った物語にして、小賢しいメタフィジクス(ネタバレになるので具体的には書けないが)なんかやめておけばよかったのに、残念。 | ||||
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