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幻の終わり
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幻の終わりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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新聞記者ウェルズシリーズ第二弾。 目の前で刺殺された海外通信員コルトの事件を追うウェルズの活躍を描いている。コルトが死を迎える前につぶやいたエレノアという名。ウェルズは、真相を探るうちに、見たこともないエレノアに想いを寄せてしまうという展開だ。 新聞記者魂のなせる技なのだろうが、そのせいでパートナーとぎくしゃくしたりなど、中年の悲哀を感じてしまう。 前作より暴力沙汰が増え、ハラハラドキドキのハードボイルド感は高まっている。ただ、犯人は同じパターンで、ああ、この人ね、と判明して驚きは少ないかな。 | ||||
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マンハッタンにその年最初の雪が舞った夜、ウェルズは一人の著名な海外通信員に出会った。何やら奇妙な連帯感を覚えたあげく、ホテルまでつきあい、つぶれるまで呑んだが、翌朝、相手は謎の闖入者の手で殺されてしまう。酩酊して耳にしたエレノアという名を手がかりに、通信員の過去に分け入る敏腕記者ウェルズ―。彼が見た、愛と裏切りの記憶とは? | ||||
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ありがちなアメリカ流都市サスペンスだとも思いました。 ダビンチコードだとか… しかし、面白かったです。 無駄や退屈な点が全くなく、 かつ、不自然さや無理やり感もなく、 とてもエンターテイニングな作品だと思いました。 著者の、他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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このシリーズを読んで、共通の感触は、人間の弱さと、逆に強さに、虚しさと、また、希望を感じさせてくれる事である。犯人の人間的弱さを、厳しく見つめる主人公の正義感が、共感を呼ぶ。しかし、自分になぞらえてみると、どう考えても、犯人と同じ行動をとるだろうと思うと、哀しくなってしまう。 本作は、全く登場しない、聖人とも謂うべき一人の女性の運命が、全てを支配している。主人公も、被害者も、生き証人も、そして、犯人さえ、その運命の変転に流され、その弱さを浮き彫りにされる。その悲しさ自体が、本作の魅力かと思う。 また、映画か、TVドラマの脚本として、そのまま使えそうな、速い展開、会話、アクション満載で、エンタテイメントとしても、一級かと思う。 | ||||
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伊坂幸太郎が自身のエッセイ集『3652』の2003年のなかで、「読んでいるだけで幸せな気分になりました。」と述べている作品。<ニューヨーク・スター>紙の敏腕記者ジョン・ウェルズを主人公にしたハードボイルド・シリーズ第2作。’91年、「このミステリーがすごい!」海外編で第5位になっている。 ニューヨークにそのシーズン最初の大雪が降った12月の夜。‘わたし’ことウェルズは、行きつけのプレス・クラブで、政情不安な国を中心に取材している著名な海外通信員ティモシー・コルトに出会った。それぞれの連れと別れて店を出た後も彼のホテルまで付き合い、つぶれるまで飲んだ。翌朝彼は、部屋に乱入した謎の暴漢に殺される。目撃者として自らも襲われた‘わたし’は格闘の末、辛くも難を逃れる。‘わたし’はコルトが前夜もらした「エレノア、エレノア。おれのエレノア」をもとに事件の真相を探る。やがて、10年前に起きたアフリカの小国セントゥーでの反政府暴動に謎が隠されていることがわかってくるが、執拗に殺し屋が追いかける。そんな‘わたし’がたどりついたのは、エレノアに憑かれた男たちの“妄執”であり、あるジャーナリストの“裏切り”だった。 派手なアクションシーンをこなすタフネスをほこり、ハード・ドリンカーでヘヴィ・スモーカー、娘に自殺され、離婚を経験、自殺カウンセラーであるチャンドラー・バークに切ない恋心を抱く、机のうえは乱雑でワープロを拒否してただひとり頑固にタイプライターをたたく、あくまでジャーナリストとして真実を暴こうというプロ根性にあふれた男。本書は、この物語を一人称一視点で語る、そんな46才の‘わたし’こそが最大の読みどころである。 なお、ピータースンは、本名のアンドリュー・クラヴァン名義で発表した圧巻のタイムリミット・サスペンス『真夜中の死線』(’95年・訳出は’99年「創元推理文庫」。’00年、「このミステリーがすごい!」海外編で第16位)でも有名である。 | ||||
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薄暗く、ジャズの似合う店。そんな場所に現れるにふさわしい人物。 全てが、おしゃれで粋で、切ない匂いがしている。 これこそ、最上のミステリー(サスペンスと言うべきか) 事件記者ウエルズシリーズ。 酔わせる文章。酔わせる翻訳。酔わせる物語。 ここから始めて「夏の稲妻」「裁きの街」へと、絶品といえる作品の道筋を是非楽しんで下さい。でも、・・・4部作の最初の作品「暗闇の終わり」は、・・・・。まあ、読まなくてもいいかも。格段の差の出来です。二人の合作ペンネームだからかなあ。 最終作「裁きの街」の、特に冒頭数十ページのわくわくへと繋がる素敵な読書の旅。ああ、僕はもう一度あんな素敵な時間を過ごしたい。 そんな風に思える作品です。是非お薦めしたいです。 | ||||
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