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真珠の首飾り
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真珠の首飾りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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唐代の実在の宰相狄仁傑を主人公に据えたディー判事もの、HPB第一弾判事が赴任した(と設定されている)第三の都市を舞台に宮中の陰謀を乱麻のごとく解決します中国の伝奇を下敷きに痛快な推理小説が生まれています | ||||
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中国唐代の実在の人物・狄仁傑(ディー・レンチェ)を主人公とする推理小説。ディー判事の鋭くも人情溢れる推理と裁き、そして忠実で痛快な2人の部下、多才な登場人物。毎回、恋愛のもつれあり悲恋あり盗難あり殺人ありの盛り沢山な内容で、中国の講談風に、一見短編集かと思えるほどバラバラのいくつかの事件が起こる。それで何と最後は見事に一つの解決に収斂していく、その鮮やかな様は感動さえ呼ぶ。正に恐ろしいほどの筆の冴え。著者は元駐日オランダ大使にして中国研究家、十数ヶ国語を操り、知日家にして、中国や中国語についても専門の論文を中国語で書くほどの才人。推理小説としても面白さは抜群な上に、何と、収録されている挿絵まで著者が描いている。そしてこれがうまい!雰囲気が出ている!このシリーズは20冊近くが書かれ、各国語版が出ているが、日本では『中国黄金殺人事件』『中国湖水殺人事件』『中国鉄釘殺人事件』『中国梵鐘殺人事件』(いずれも三省堂)『中国迷宮殺人事件』(講談社文庫、同内容でちくま文庫あり)『ディー判事 四季屏風殺人事件』(中公文庫)、そしてこの早川版の1冊のみが翻訳されている。しかし、推理小説としては中国史研究、日蘭交流史研究の上でも重要視されているが、『四季屏風』とこの『真珠~』意外は現在は絶版。何とか今後全作品の邦訳をと熱望している。 | ||||
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