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大名倒産
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大名倒産の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 81~100 5/7ページ
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上巻を読了した時点での感想。時代は幕末。松平縁で前藩主の御落胤(と言えば聞こえは良いが、農家の娘を生母に持ち、武士の礼儀・作法やましてや藩の財政には疎い)の和泉守を主人公をした物語。「一路」、「流人道中記」に続いて幕末に焦点を当てている点が目を惹く。江戸城登城の際、老中から"献上品の目録不渡"を指摘された上に、「貴藩には金がない」とズバッと言われるという発端。題名通り、「倒産大名」をテーマとしている。実態は瓦解していた幕末の幕藩体制への批判という視座は変わらない様である。 深刻な問題をユーモア・タッチで描く作者の手腕には感心するが、要は、にっちもさっちも行かなくなった藩の財政を前藩主が鑑みて、"計画倒産"を企て、生贄に選んだのが真面目で出自の低い(現)和泉守で、突然窮地に立たされた和泉守が奮闘するという物語。スケールが大きいのか小さいのか分らない感があるが、それは大名という家格の本質(虚妄)、"改易"や"お取り潰し"が幻の制度である事が良く説明されているからだろう。武士の"しきたり"が如何に形骸化しているかをダジャレをふんだんに使って述べながら、兄の婚礼のための散財(嫁取手形)等、巧みにエピソードを織り込んで行く。本物の貧乏神を登場させ、和泉守に取り憑こうとする始末。そして、お決まりとは言え参勤交代。総勢54名で出発するという大名としてはあり得ないケチケチ作戦だが、兄嫁の父親の旗本頭の越中守が70名の加勢を出すという義侠心(実は、塩鮭という裏心がある)。大名、旗本、会津の本陣宿主が和泉守に同情的なのは清貧な人柄の故か、当時、それだけ貧乏大名が多かったせいか。この貧乏臭い大名行列に喜ぶ筈の貧乏神が涙を流すのは前者という事であろう。 ユーモア・タッチで「貧乏大名」の「『貧すれば鈍する』ではなく『貧すれば通じる』」を描いた秀作。下巻では鮭、米、酒などの殖産興業を使った和泉守の反攻が期待される。 | ||||
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七福神を絡ませる手法で、なるほどもしかしたら実際こういうこともあり得るのかと思わせる。 エンターテイメント作品として充分楽しませてもらえる。 欲を云えば貧乏くじ引いた殿様個人のプライベートのハッピーエンドまで描いてあれば。 | ||||
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どんな家に生まれた? どんな才能があるの?? そんなの関係ねえ、そんなのかんけいねえ。 | ||||
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下巻になて、主人公の振り回されながらの活躍が減ったのは残念。 その分周囲の人物の活躍で話は前進するものの、登場人物も増えて焦点がぼやけてしまった。 上巻に比べしりすぼみ間はあるものの、全体的には著者らしさが光るじんわりもさせる良い物語。 悪として描かれる前の殿様も立ち位置も中途半端感があり、もっと悪に徹してくれても良かったのに。 借金返済のメドへの仮定は、偶然に頼り過ぎの部分はあるものの、前向きにハッピーな話で心地よい。 それだけに神様の登場はいらなかったのでは。 | ||||
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昔の浅田次郎が少し戻ってきた感じを受けました。読者を楽しませるエンターテイメント性が本来の持ち味の作家ですから。この軽さを評価するかどうかで読後感は変わるでしょう。 直木賞受賞以前の浅田次郎には、売れるために必死でした。「プリズンホテル」「きんぴか」などハチャメチャ感満載で、読者を心の底から楽しませる小説を量産していました。直木賞受賞する前後から売れっ子の作家となり、21世紀に入り、ペンクラブ会長に収まった浅田次郎です。それと時を同じくして堅苦しいストーリーの小説が多くなりました。本作では、近年のツンと住ました作風とは似ても似つかぬユーモアが満載で、初期の作風が蘇ったことを懐かしんでいます。 大名倒産にはまだ売れていなかった頃の破天荒ぶりやハチャメチャぶりの片鱗が伝わってきました。参勤交代についてきた貧乏神の存在もそうですし、七福神の揃い踏みもそうですが、およそ最近の歴史小説には登場しないようなキャラクターが数多く登場します。読者を楽しませるというサービス精神にも満ち溢れていました。 読者は真っ当な風合いを持つ歴史小説もいいのですが、このような肩の張らない小説もまた待ち望んでいたのです。 我々は多作でなくともよいので、浅田次郎でなければ書けないような小説の登場を切に願っているのです。何十作と読んできた浅田次郎ファンですので、あえて希望を書きました。初期の小説のエンターテイメント性に溢れた珠玉の作品と再び出会いたいと切に願っています。 ストーリーの展開には触れません。「大名倒産」というテーマ設定からして異色でした。 未読の方の興味を失わせてもいけないでしょうから、このあたりで終わりますが、楽しく読了しました。 | ||||
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大名倒産を計っているご隠居、国を再興させようとする松平和泉守(小四郎)、和泉守に七福神が加勢をする。 浅田次郎さん独特でユーモアな展開で後半は、どんどん読むのが進みます。 | ||||
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倒産寸前の大名家を突然背負わされた小四郎、大名倒産の計略を勧めながら、その裏で隠し金を貯めるご隠居、 これにしがみつく、貧乏神、ストーリーと展開が面白く、後半がどうなるか?楽しみです。 | ||||
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時々とんでもない駄作も書くのだけど、こういう当たりの作品を描くから結局著者の作品はほとんどてにとってしまう。 とにかくこの手の人物を描くことについては魅力があるが、こんかいの主人公描写がいつにもまして魅力的。 悪事を計画する周囲の人物達もその立場に沿ったはまり具合なのだが、貧乏神を登場させるのはちょっと水をさす。 金はなくても不憫の兄には惜しげもなく全面協力、周囲にはバカにされてもやさしさにあふれている主人公の愛にあふれている。 | ||||
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直木賞受賞以前の浅田次郎には、売れるために必死で「プリズンホテル」「きんぴか」などハチャメチャ感満載の読者を楽しませる小説を量産していました。直木賞受賞して、売れっ子の作家となり、ペンクラブ会長に収まった浅田次郎ですが、近年のツンと住ました作風とは似ても似つかぬユーモアが満載で、初期の作風を懐かしんでいます。 この大名倒産にはその頃の破天荒ぶりやハチャメチャぶりの片鱗が伝わってきました。参勤交代についてきた貧乏神の存在もそうですが、およそ最近の歴史小説には登場しないようなキャラクターで、読者を楽しませるというサービス精神にも満ち溢れていました。 読者は真っ当な歴史小説もいいですが、このような肩の張らない小説もまた待ち望んでいるのです。 我々は多作でなくともよいので、浅田次郎でなければ書けないような小説の登場を切に願っているのです。何十作と読んできた浅田次郎ファンですので、あえて希望を書きました。初期の小説のエンターテイメント性に溢れた珠玉の作品と再び出会いたいと切に願っています。 ストーリーの展開には触れません。「大名倒産」というテーマ設定からして異色でした。 未読の方の興味を失わせてもいけないでしょうから、このあたりで終わります。 | ||||
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倒産を計画する隠居に対して、足軽の環境で育った若殿様が、人間とし対等に腰も低く、同じ目線を基本に行動していく誠実な展開、人間の徳とは何かを考えながら拝読、しかし、貧乏神など別世界の会話が入いり展開が途中途中で一休みすることが、面白さを半減していると感じ、途中から貧乏神などの部分は飛ばして一気に読みました。 | ||||
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江戸時代、大名の負担は並大抵のものではなく、江戸前半は武士の魂が色よく残っていたが、中ごろから経済の仕組みが変化、後半には商人の時代となったその中で、大名の隠居が計画したストーリー、しかし、若様が素直に頑張るストーリー、相反する二派がそれぞれの思惑を展開する作品、展開の内容が素直すぎて印象が薄い内容でガッカリ。 | ||||
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とても良かったのですが、下巻に七福神が登場します。それが違和感ありました。 | ||||
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面白くなかったわけではありませんが、本当はもう少しリアルな話を期待していました。殿様が奮闘するというよりも、結局、神様で出てきて何とかしてもらうという結末に物足りなさがあります。 | ||||
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正直、あまり面白くないです。浅田さんらしいところは随所にありますが、新鮮味には欠けます。個人的感想です。 | ||||
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明治4(1871)年廃藩置県がスムーズに実施できたのも、各藩が借金だらけで立ちゆかなかったからと言われている。本書は越後にあるとする架空の丹生山藩三万石、倒産して改易にして貰おうという企みがどうなるかの物語。時は文久2~3(1862~3)年とする。将軍家茂が和宮と結婚したり、家茂の上洛があったりした激動の時世だが、全く触れず、江戸や越後は関係なしとすればそれもよいが、全体的に笑いを取ろうとする文章だ。 ただ三年半に及ぶ連載のゆえか、沢山の人物が突如登場する。しかし本郷の小間物商白銀屋小兵衛や大坂留守居役長谷川与十郎がどうなったかはっきりしない。結末も曖昧さが残る。 浅田氏は言葉遊びを愉しんでいるようだが、七福神貧乏神死神の出番がいささか多すぎると感じられた。 | ||||
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浅田先生の真骨頂!ノンストップで下巻まで持っていかれます! | ||||
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浅田次郎ならではの小説。浅田節全開。 | ||||
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気に入ったこと・ストーリー性 気に入らなかったこと・情緒的な個所 | ||||
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浅田作品のファンを自認していて、残念の一言 従来のどの作品群に属するのかと考えれば、憑神の流れだったか | ||||
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特になし。 | ||||
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