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55
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55の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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「55 "55"」(ジェイムズ・デラーギー 早川書房)をボチボチ読もうと思っていたはずが、一気に読むことになりました(笑) 舞台は、西オーストラリア。広すぎる何もない場所。アウトバックとアウトバックの奥深く。昔の西部劇に出てくるゴーストタウンのような街並みを抱える、そんな寂れた町にゲイブリエルとヒースという二人のよそ者が現れます。ゲイブリエルはヒースに殺されそうになり、ヒースはゲイブリエルに殺されそうになったと宣い、なお且つ二人とも「55番目の犠牲者」になるはずだったと地元の巡査部長・チャンドラーに訴えかけます。テッド・バンディのようなシリアル・キラーの出現?総員5人の<署>では対応できないと判断したチャンドラーは<本部>のミッチェル宛嫌々ながら連絡せざるを得なくなります。ミッチェルは上司でありながら、今では最もコンタクトしたくないかつての同僚であり、幼馴染みでもありました。 殺人者は一体どっち?スリラーですから、ここから先はあまり話すことができません。そして、それはいつもよりも少しデリケートな問題だと思います(笑) 鏡の両面のような二人の容疑者、離婚後2人の子供を預かるチャンドラーの「現在」、そしてこの事件を覆い尽くすチャンドラーとミッチェルに纏わる「過去」の捜索事件。ミステリアスな1/4、サスペンスをもたらす2/4、様々な謎が少しづつ明らかになっていく3/4が少し粗削りですが、4/4は鮮やかな展開と幕切れを持っています。 ゲイブリエルとヒース、チャンドラーとミッチェル、生と死、愛と憎しみ、現在と過去という「鏡」の両面が万華鏡のように貼り合わされ、その運命の舵はオーストラリアの内陸へと暗く、深く導かれていきます。"55"という名の哀しみのアウトバックに向かって。 | ||||
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