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錦繍
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錦繍の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全160件 81~100 5/8ページ
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| 普段乱れているであろう日本語を使っている私には、綺麗な言葉で書き綴られている 文章(この本でいうならば手紙)に入り込みました。 静かなやり取りの中にもお互いに自分の過去を整理できていない混乱、そして人生の 折り返しの歳に差し掛かり若い時には考えてもいなかった現状を生きて行く決意。 同じような年代の私は夜中にポロリと涙が出てしまいました。 | ||||
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| 1円で購入して、手元に届くまでどんな状態の本かしんぱいでした。きれいな本だってので、安心しました。ずっと以前に読んだのですが、読み直してみて、思っていた内容が違っていたところが多かった。今度は良く味わう事が出来ました | ||||
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| 手紙のやりとりのみで進むはなし。かつて不倫によりすべてを失った男と、その元妻がふいに再会するところからはじまり、ひたすら書簡が往復される。珍しいパターンのようであり、使い古したパターンのようでもあるこの形。自分の中では、小説のなかにふいに出てくる手紙は、最終兵器のような位置づけである。感動を100%誘い出す、アイテム。それが不思議だったが、この小説を読んで、もはや手紙とは、書き手の内部を嘘いつわりなく映し出してしまう、そういう特殊なモノであると気付いた。 読まれているのかもわからない、返信があるかもわからないということが、心の内を暴露させる、それは確かにメールとも違う、電話とも違う、手紙という媒体がもつ特殊な力かもしれない。そうやって、交わしあった文の節々でああこういった人間だったのだと、各々の男女が気づいていく過程が、じんわりと染みてくる。途中の死への考察や、運命への考察も興味深かった。 | ||||
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| もっとも回数を多く読んでいる本です。たぶん20回以上読んでます。 亜紀と同じ境遇の人はすくないでしょうけれど、亜紀と同じ感情は誰の心にもあると思います。 全編が亜紀と元夫靖明との往復書簡です。美しく気高い文章は内容と相まっていつまでも余韻を味わえます。私の心に永久保存したいです。宮本輝の最高傑作だと思います。 | ||||
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| 文学です。こんな風に書けること事態が才能というか、与えられた使命なのでしょう。素晴らしいです。 | ||||
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| かつて夫婦だった2人が次第に以前のような関係を取り戻していくような展開に引き込まれた。手紙のやりとりだけで、2人の現在に至るまでの人生が描かれていたが、表現の深みによってそれらが映像化され、臨場感を覚えた。 | ||||
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| 主人公の女性を取り巻いて、父親、元の夫、元夫とその昔関係のあった女性、今の夫などが、それぞれの欲を隠しながらも隠しきれず、行き着くところまでいった先に、諦めにも似た悟りを得てなおも生き続けて行く様を描いていると思いました。最後の父親との会話のシーン、背景の音まで聞こえてくるかのような錯覚を覚えました。作家の名前は知ってはいたものの読んだのはこれがはじめてで、何というさみしさをその身体に染み込ませておられるのかと推察しました。関東出身の身としては、関西ってちょっとミステリアスです。 | ||||
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| 読み終えて久しぶりに小説を読破したと言う気持ちにさせてくれました。これぞ宮本小説といえる何とも言えない哀愁?が漂う中に希望の光が見える。 | ||||
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| 有馬靖明と勝沼亜紀、2人の男女の14通の手紙で構成された、 珍しい書簡体の小説でした。 夫婦だった2人がひとつの事件をきっかけに離婚。 互いにそれぞれの人生を歩み始め、二度と会うこともなかったはず。 しかし偶然にも巡り会ってしまったことから手紙のやりとりが始まります。 手紙の中で語られる事件の真相、今の互いの生活。 過去から現在、そしてそれぞれの未来へと展開されていきます。 亜紀がモーツァルトの音楽を聴いて感じた 「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」 という感覚。 事件で死にかけた靖明も激しく共鳴します。 小説の中で2人が会ったのはわずか。 それで小説が成り立つのだから凄いです。 | ||||
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| 初めて宮本輝を読みました。読み終えてから細かい心の描写を深く知りたいと思い、 すぐにもう一度最初からじっくりと読み込みました。 書簡による別れたふたりの告白文でしたが、ベートーヴェンの「ハイリゲンシュタットの遺書」を連想しました。 耳が聞こえにくくなったベートーヴェン、これまでの自分と決別するため、遺書を書きますが その後は傑作の森と呼ばれるにふさわしい、中期の名作を遺しました。 この作品でもお互いの過去・現在を告白することにより、自分の生きていく方向をしっかりと歩んでゆく・・・ 素晴らしい名作です。 宮本輝、もっと読みます。本って、本当に面白いですね。私もたくさんの体験をしているように感じています。 | ||||
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| 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」。 この最初の一行から惹きつけられ、あまり再読することのない私が何度も読み返した本で、初めて手に取った20代後半から不動のベストワンです。 亜紀と有馬靖明の書簡の往復により構成されている長編小説で、二人と、二人を取り巻く人々の人生、心の中に抱いているものが見事に炙り出されていています。 加山又造の装画を見るたびに、この本を読んだ翌年、仙台での研修を終え、急に思い立ち、一人、山寺へ向かう仙山線の車窓から見た何色もの紅と黄色の葉が織りなす美しい錦絵に目を奪われたことが、懐かしく思い出されます。 親木は、やがて燃え尽き、葉を落としますが、決して無駄死にではない。枯れた葉は肥やしとなり、春に芽吹く手助けをする。 うまく表現できませんが、この本を読むたびに「人生は、絶望と希望が交錯している」。そんなことを思います。 「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」という言葉が繰り返し出てきますが、この作品のテーマは、この一文に込められているのかもしれません。 秋の訪れが待ち遠しい残暑が続きます。 「錦繍」。そして、美しい日本語で綴られるこの小説で、燃える秋を想像してくださいませ。 草々 | ||||
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| 宮本輝の作品は好きで、文庫化したものは、すべて読破した中でも特にこの作品はよい、あまり再読はしないほうだが。コレは再々読した。生涯読書ベスト3に入る作品だ---、大好きなこの作品を再々再読、読むたびに、読後感が違う、のは、この作品の素晴らしさを表している。 | ||||
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| 約30年前に著された本であるが、この本の中の世界は自由で幸せな世界だと感じた。 たぶん、現在に当てはめても通用すると思う。 多種多様な、簡潔な単語を駆使して情景を体感させてくれるというのは凄い。 何か、思いっきり軌道をずれてしまったかの様な現代社会を忘れるのには、いい本だ。 | ||||
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| 宮本輝の小説は青が散るに続き二冊目ですが、男と女の切ない恋愛関係の描写や雰囲気に引き込まれます 個人的には好きな作品です | ||||
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| 「生命」に響く物語です。辛く悲しいけど、暖かい心に触れる。 絶望的なのに、希望の光が見える。 久々に小説で泣いた。しかも何回も。 読んだあと、「生きる」力を湧かせてくれる。 | ||||
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| 元夫婦による手紙形式で綴られるお話 手紙のみで進行されているからこそ、読み取れる相手の心情や思慮 それが、寂寥感だけが漂うのではなく、暖かくて優しくて心がこもっている 生きる意味を再確認したい時に、読みたくなる一冊 | ||||
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| おそらく有馬と勝沼亜紀は相手の手紙を繰り返し読み直したでしょうし、自分の手紙を書くときは何回も下書きを重ねたに違いありません。 どうしようもない過去を振り返り、決して幸せとはいえない現況を伝えながらそれでも素直に心情を吐露する姿勢だけは貫きました。 そうして、2人はただの手紙のやり取りだけで確実に新たな一歩を踏み出したのです。 令子みたいな人に出会えればそれだけで幸せです。 | ||||
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| 本当にここまで美しい文章で、ここまで鮮やかに人間の感情を鮮やかに描き出す小説はないと思います。 例えば川端の文章や鴎外の文章はそれはそれで美しいのですが、現代の感覚に適しているかと問われれば疑問に感じます。 その点本作は現代の感覚においても「美しい」文章と言う評価を下されるべき、秀作中の秀作と言えます。 なぜ由加子は靖明に頬寄せたのか、そして靖明と心中を図ったのか なぜ勝沼は浮気をしたのか なぜ亜紀は勝沼に愛情を感じつつも、別れを決意したのか。。。 そういったひとつひとつの「なぜ」を追いかけても意味はありません。 そこにある瑞々しい感情、ともどもなくあふれ出る思い、それらがまさしく「綾」のように 幾重にも折り重なって生まれる「からくり」が本作の主題です。 不幸に直面した時、人間はいつも理由を求めてしまいます。 なぜ、こんな子どもが生まれるのか、なぜ、あの人は去っていくのか。 理由もない、業などもない。 ただそこにある生命の綾に思いをはせる、味わい深い一冊です。 | ||||
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| 恋愛小説における座右の銘となるだろう。 恋愛において辛いことは数多くあり、乗り越えるられないと思うことは多いだろう。 二人は手紙のやりとりを通じて、過去を消化し未来へと進んでいく。中盤の「生と死」というキーワードから未来への希望が見えはじめる。 人生は最終的には個人的なものでしかありえない。そのことを知るのは「生と死」について何かを理解したときである。 私が最近悩んでいる恋愛において、辛いとしか思えなかったが、何か前向きな希望が見えはじめた力のある作品だった。 | ||||
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| 『男運が悪い』という言葉があるが、この物語の亜紀こそ、 まさにその通りではないだろうか。 最初の夫はよその女と心中未遂事件を起こし、 現在の夫も長年浮気を続け、子供までもうけている。 いくら両方とも自分の意思で決めた結婚とはいえ、これではあんまりだ。 それでも亜紀と元夫の靖明との手紙からは、 二人の当時の懊悩が苦しいほどに伝わってくる。 手紙というものは、たとえそれがどんなに稚拙な文章であっても、 その人の素直な感情や、その人自身が確実に表れるものである。 そして亜紀が最後に父に伝えた決断は、まさに今後、もう未来にも過去にも 縛られずに生きていくという彼女の意思の表れである。 彼女の父が言った「人間は変わっていく」という言葉そのものに。 | ||||
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