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文豪たちの怪しい宴
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文豪たちの怪しい宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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鯨統一郎作品では定番の、「バーで新説を唱える」作品群の一つ。本書では著名な文学作品に対する新説が披露される。対象となる作品は夏目漱石の『こころ』、太宰治の「走れメロス」、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、そして芥川龍之介「藪の中」。ただ、どの新説にも新規さは感じるものの、驚きがあったり、圧倒的な説得力を感じたりするものではない。しかし一方で、アカデミックな文学研究者には致命的に欠けている「遊び心のある解釈」の実例を示しているという点では高い評価を得られるとも思う。中でも「藪の中」の解釈は胸落ちするものがある。 | ||||
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取り上げられているのは夏目漱石『こころ』、太宰治『走れメロス』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、芥川龍之介『藪の中』です。 ジャンルとしては安楽椅子探偵もので、文学部教授の曽根原がワトソン役で、従来の解釈を説明する立場です。 バーテンダーのミサキが素朴な疑問を提示する役目、必ず途中で現れる宮田がホームズ役になります。 ミサキが出す酒とつまみは、テーマとなる純文学作品と関係がある品です。 『こころ』は実は百合小説で、自殺した先生は殺されていた! 『走れメロス』は実は夢の世界の話だった! 『銀河鉄道の夜』は父親への手紙である。 『藪の中』の真犯人を看破する。 といったような感じで、文学作品への風変わりな解釈が、3人の掛け合いで述べられています。 基本的にはアポロ陰謀論と同じような楽しみです。 アポロ陰謀論はまじめに「アポロは月に行っていない」と主張するのではなく、知的ゲームの一種として行われている部分があります。 本書も大真面目に論じる話ではなく、知的遊戯として、楽しめます。 3人のキャラで中間の立場にいるミサキですが、「真実の味方」という設定なのですが、曽根原の味方にみえたり、宮田の味方にみえたりして、ちょっと分かりにくいかも。 純文学作品をモチーフにした変わったミステリを読みたいひとのために! | ||||
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相変わらず、大胆、奇抜な発想で、十分に楽しめる。 原作をかなり読み込み、頭を柔軟にしないとこのようなアイデアはでてこないのでせうね。今後も、文学シリーズを期待します。海外作品、ドストエフスキーにも行って欲しい。 | ||||
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満足しています。 | ||||
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本をそのまま読まされていたことに気づく、痛快な展開。もっと、疑おうと思った。 | ||||
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これまでのシリーズでのやられた感は感じませんでした。モチーフになる日本の近代文学におけるやりとりは、国文学を勉強したり文学オタクの間でされた与太噺のそれのような印象です。ご存知モノを小説するとこんな感じでしょう。 そういった意味ではある種の寛容さがいります。 はじめて鯨さんの作品に接する方には、オススメしません。 | ||||
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『邪馬台国はどこですか?』が面白かったので、期待して読んでみたが、はずれだった。以下ネタバレありです。 漱石の『こころ』が下女による殺人で、先生の遺書も下女が書いたものだとか、太宰の『走れメロス』がセレンティウスの夢だったとか、大胆な解釈がされていますが、かなり強引なこじつけで、説得力がありません。 『邪馬台国はどこですか?』はもしかしたらそうかもしれないと思えるような大胆な仮説でしたが、『文豪たち~』の方は残念ながら、やはり荒唐無稽という感じしかしませんでした。 | ||||
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