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国会議事堂の死体
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国会議事堂の死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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原著1958年刊、邦訳刊行2000年、原題 Who Goes Hang?。 綿密な取材によって事実と虚構の区別がつかないほど精巧に練られた傑作。 第一部では、歴史問題との観点での調査になる必然から、謎解きにはつきものの尋問が当然なくて、代わりに各種文献や聞き込みによる手がかり収集であるところなど、のっけから意表をついていて、面白い本に当たっていると期待感が高まりました。 新たな手がかりの発見によって、殺人発生時期が100年前(発表の1950年代からみて)から1940年代、つまり10年前にまで徐々に迫ってくる過程などは、久々に味わう知的興奮です。終幕での委員会内での息詰まる論戦、ラストのおち、訳者によるあとがきまで含めてほぼ完璧(ー_ー)!! 考えてみると、このような異色な設定の作品というのはプロパーのミステリ作家では書けない類のもの。さらに言えば、同じ作家でも二度は使えないプロットであるわけで、そこをクリアし、高い完成度で我々を愉しませてくれることになった奇跡を称えたいですね。 | ||||
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登場人物たちのもったいつけた会話、ストーリーの本筋とは関係ない事柄のだらだらとした説明にうんざりし、イライラの末3分の1くらいのところで読むのを諦めた。 現代物では10頁程度であっさり済んでしまうような内容でも、本書では30~40頁かけてまわりくどくどダラダラと説明しているので、話がどこに向かっているのか、本筋がどこにあるのか意味が分からなくなる。 本書は非常に高い評価を受けているようであるが、スピーディーな展開の現代物が好みの方にはまるでおすすめできない。 | ||||
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(1958英) 前半は、純然たる歴史ミステリの様相を呈し、ブライ委員会の議員たちも様々な資料をあたりつつ、 なかばゲーム感覚で被害者の身許と加害者を突きとめようとする。 なにしろ百年前とおもわれる事件の推理だから、議論の最中、皮肉・ユーモア・洒落・ジョークがとびかい、 緊迫感なしに、彼らのお遊びにつきあっていける。 一件落着! とはならず、 後半は、前半集めた情報を活用しながらも、議員たちの視線が厳しくなり、状況が俄然、現実味を帯びてくる。 遊び感覚がここへきて引き締まった議論に転じ、いままでの被害者・加害者はどうなっちゃったのよ? てな具合の豹変ぶりをみせる。 終盤は二転三転四転...と、少しクドいが、徹夜必至のおもしろさである。 堅いタイトルに反する、ひじょうに柔軟かつ目まぐるしい展開で読者を打ちのめすのユニークな物語だった。 小林晋さんの解説もすばらしいが、先回りして読まないほうが愉しめます。 | ||||
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ビッグ・ベンから見つかった「100年前」としか思えない死体を元に前半はなんとなく歴史ミステリみたいに進む。委員会と呼ばれる議員の集まりの収集する情報を元に論理的に、それはもうきわめて論理的に事件の構築が行われる。 でも実際にそんなことがあったかと思えるくらいに見事に構築した論理がたった一箇所の見落としからガラガラと崩れるのがやっぱハイライトか。ただここから一気に身近な事件となり、張られていた伏線が一気に回収されていき、意外な犯人を指名するに至っては本当に見事。 | ||||
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