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11月に去りし者



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11月に去りし者

11月に去りし者の評価: 4.38/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

叙情的ギャング小説

「あらすじ」に書かれていることから想像できる以上の展開はありません。
ケネディ大統領暗殺の真犯人捜しの要素もありません。
主人公とヒロインの恋愛を軸に、追う者と追われる者のサスペンスを織りまぜ、大きく方向転換するそれぞれの人生を描いたロードノヴェルです。

マフィアの幹部としてイケイケな人生を謳歌していたが、一転して理不尽な理由でボスに命を狙われ逃亡者となる、主人公ギドリー。
ヒロイン、シャーロットと出会ってからは、どこに隠していたのかという男の純情が大爆発。
追い詰められた者の苦しい心情や切ないラストなどの要因もあり、彼への感情移入は容易です。

対するシャーロットですが、こちらにはあまり共感できませんでした。
自堕落な夫を持った不運には同情できるけれど、何の伏線も通告もなく、突然幼いふたりの娘を連れて家を飛び出してしまうのは、結構アンフェア。
一応、仕事についてはいるし暴力を振るうこともない、ひとり取り残された夫が何とも気の毒。
ラストの彼女の決断も、責められはしないものの、男性目線で見るとかなりドライで現実主義的かつ自己中心的。
もっとも、これが女性というものなのかもしれませんが。

ギドリーを追う殺し屋バローネの冷酷さは、なかなか強烈です。

大統領を暗殺し他にも死体の山を大量に積み上げ、ギドリーを亡き者にしようとするボス、カルロスが、実在した人物なので仕方がないとはいえ、何ら報いを受けることなく終幕を迎えてしまうのは残念。
(実際にかなり凶暴だったという彼は、数年間服役した程度で83歳の天寿をまっとうしたそうです。)

最後にもうひとつ。
この邦題はあまり良くないと思います。
11月に去りし者Amazon書評・レビュー:11月に去りし者より
4596541221

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