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11月に去りし者
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11月に去りし者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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「あらすじ」に書かれていることから想像できる以上の展開はありません。 ケネディ大統領暗殺の真犯人捜しの要素もありません。 主人公とヒロインの恋愛を軸に、追う者と追われる者のサスペンスを織りまぜ、大きく方向転換するそれぞれの人生を描いたロードノヴェルです。 マフィアの幹部としてイケイケな人生を謳歌していたが、一転して理不尽な理由でボスに命を狙われ逃亡者となる、主人公ギドリー。 ヒロイン、シャーロットと出会ってからは、どこに隠していたのかという男の純情が大爆発。 追い詰められた者の苦しい心情や切ないラストなどの要因もあり、彼への感情移入は容易です。 対するシャーロットですが、こちらにはあまり共感できませんでした。 自堕落な夫を持った不運には同情できるけれど、何の伏線も通告もなく、突然幼いふたりの娘を連れて家を飛び出してしまうのは、結構アンフェア。 一応、仕事についてはいるし暴力を振るうこともない、ひとり取り残された夫が何とも気の毒。 ラストの彼女の決断も、責められはしないものの、男性目線で見るとかなりドライで現実主義的かつ自己中心的。 もっとも、これが女性というものなのかもしれませんが。 ギドリーを追う殺し屋バローネの冷酷さは、なかなか強烈です。 大統領を暗殺し他にも死体の山を大量に積み上げ、ギドリーを亡き者にしようとするボス、カルロスが、実在した人物なので仕方がないとはいえ、何ら報いを受けることなく終幕を迎えてしまうのは残念。 (実際にかなり凶暴だったという彼は、数年間服役した程度で83歳の天寿をまっとうしたそうです。) 最後にもうひとつ。 この邦題はあまり良くないと思います。 | ||||
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