■スポンサードリンク
6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度も読もうとチャレンジしたものの、どのキャラクターもまるで好きになれないし、退屈で鼻につく冗長な文章がダラダラと続いていて、途中で読むのをやめてしまった。センスを感じられない。雰囲気に酔わせているだけ。リアリティーを出そうとしているのか知らないが、ダラダラと持論を聞かされているだけ。中途半端に文学ぶらないでほしい。 面白ければまだ聞いていられるが、キャラの一人語りがずっーと滑っている。ノリがウザすぎる。学生あるあるを羅列しようとしてる割にはそれもやや薄い。冒頭のポエムもウザい。それほど中身がないことを誤魔化して背伸びしている小説という印象。ラノベなのにラノベバカにしてそう。 イラストだけ可愛いので星2 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テンプレな別れと青春劇。それ以上でもそれ以下でもない。 スニーカー文庫はこういうアドレセンスな寂しい少年少女たちの群像劇出すの苦手なイメージ。今はどうかわからないけど。 それぞれのキャラの視点で描かれる情景は良いけど、最後は投げやりな感じがしてどこか腑に落ちない終わりだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
行き詰まった狭い社会で自分とは何かを探る若者たちの青春を巧みに描いた青春小説で読みやすかったです。 やがて大人になる少年少女達のこれからを上手く表現されていて心に突き刺さりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Just Becauseや秒5(ちょっと違うかな?)のような青春群像っぽい作品が好きで色々読んでいます。 この作者の本はノータッチだったので今回読んでみました。 キーとなる4人の登場人物はその誰もが現実にいそうという印象を抱かせてくれる感じで非常に想像しやすいです。 また舞台となっている長野は都会でもあり田舎でもある…ちょっと複雑な感じが各キャラのイメージと合致していて良いと思いました。これが東京とかだったらまあ雰囲気は出なかったと思います。 構成としてはキャラの視点ごとに1章ずつ進んでいく形なので非常に読みやすいですし、ちょっと読みにくい部分はあるものの最終的に俯瞰するにはいい進行だと思いました。 是非続編とは言わずとも、彼ら彼女らの今後を覗き見してみたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おにぎりスタッバーが微妙だったので、あまり期待していませんでしたが、 こちらは普通の青春物語となっており、安心して楽しめました。 成長と旅立ちの物語です。 男女二人ずつ、合計四人の視点から各章が描かれており、 非常に心情が分かりやすい作品となっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心の底から泣けないという現実味を帯びた悲しみがこもっています。 自分はこの作家さんを女性と認識したのですが、心理描写の部分が緻密で、ライトノベルの体裁をしているので水深が浅いのですが舐めていたのでそこに倒れ込んだ際に否応なく鼻や喉を塞ぐ水の重さ、粘りけに驚いて溺れそうになる感覚でした。(いみわからんな) 正直言いまして、生息域はラノベではないと思ったんですけど・・・。まぁ、若者文化に理解のある純文学好きが手に取ると嬉しい作品だと思います。 男子に取り、女性の、女子高生の思考を学習する教科書としても良いのではないかと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そう、切ない。 春が来て、卒業して、皆それぞれの次の行き先向けていなくなる。一年、一年変わっていく彼ら、彼女ら。日々あがきながら、でも、それぞれがキラキラしてる。 社会に出て、来る年、来る年が同じように過ぎていく私にとって、君がいなくなることだけじゃなくて、そこに至る日々までが眩しくて、切なく思えてきます。 設定が奇っ怪な著者の前作までとは一転、舞台である安曇野、松本のイメージにふさわしい、落ち着いて清涼感に溢れた作品です。 春のこの時期にこの本を読めて幸せでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて漠然とした違和感を覚えた。 この物語では、メインキャラの4人全員が秀才であり、そのうち3人が「バカ」に振り回されて苦悩している、という設定がある。 この時点で、違和感である。 普通なら、秀才キャラは一人か、せいぜい二人だ。 王道の青春群像劇を描くなら、「相当な進学校」を舞台にするのは普遍的ではない。 とはいえ、『彼氏彼女の事情』などは進学校が舞台であるが、誰でも楽しめる普遍的な作品である。 何が違うのかというと、先述した「バカ」の存在である。 この作品では、「バカ」は本当にただの「バカ」として描かれており、秀才たちをただ悩ませる存在でしかない。 やはり違和感である。 普遍的な物語では、バカなキャラも秀才キャラも、ぶつかり合いつつ一緒になって物語を作っていくものなのだが、 この作品では、両者は完全に対立している。 確かに「バカ」たちの言動は客観的に見ても「バカ」なのだが、ともすれば、秀才たちが彼らを「見下している」ような構図になっており、これは感情移入しづらくなるので得策ではない。 秀才たちはそんな「バカ」たちの妨害にもめげず、壁を乗り越えて、新たな道を歩んでいくのだが、 果たしてそんな話が、広く受け入れられる作品になり得るだろうか? 唯一、「バカ」な人間と関わりを持たない女子の視点で描かれた1章は、とても面白く読めた。 恋愛に不器用で、友達との関係に悩んでいて、なんとか自分を変えたいと思っている女の子。 その心情が実に軽妙な文章で描かれている。 読者を惹きこむ表現力が、確かにあるのだ。 それだけに2章以降の、秀才と「バカ」との闘いが残念だった。 もちろん、基本的には男女の恋愛がメインの物語である。 だが、「バカ」との闘いの描写が多すぎるのと、メインキャラ4人の視点一つ一つが浅いせいで、うまく感情移入ができなかった。 例えば、初めは男子生徒の視点で女子生徒への思いが描かれており、最後に女子生徒の視点で二人の仲が描かれているのだが、男子の視点からでは女子の気持ちがよく分からないままだったので、最後に女子が「私は男子のことをこんなにも想っていた」と言われても、そうだったのか、という感想しか出てこないのである。 それでも、なんだかんだで読み進めていけたのだが、最後のオチがいわゆるデウス・エクス・マキナになっており、これには大いにガックリときた。 (ネタバレぎみに言い換えると、非現実的なアレは男子にだけ見えているものだと読者は認識しているわけで、最後に女子がそれを見るというのは唐突である。) これも男子と女子の関係をさらに深く描いていれば、突飛な演出をしたとしても、うなずける終わり方になっていたはずだ。 要するに、「バカ」との闘いなど必要なかった。もっと描かれるべきシーンが、この作品にはたくさんあったはずなのだ。 そういう意味で、個人的には非常に惜しい作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は青春群像劇とされていますが、ちょっと特殊で、 4人の物語が同時進行的に語られるのではなく、 高校の3年間という時間を4人で割って、 それぞれの視点から語っていくという形式になっています。 つまり4人のエピソードを合計すると高校3年間の流れが完成するといった感じです。 基本的に1人称視点で話が展開され、 文体も今どきの高校生が話すようなかなり軽めの文体になっています。 物語に入り込めればそこまで気にならないとは思いますが、 この文体が苦手な人もいるかもしれません。 私も最初は読みにくくて、苦労しました。 しかし、いざ内容に入りこむと終わりまではあっという間でした。 おおまかな流れは香衣、諏訪、龍輝、セリカという4人が出会い、 そしてタイトルの通り高校を卒業して別れていくという ごくありふれた話です。 ですが、“どう別れるか、そしてなぜ別れるか” がこの物語の肝になっていると 私は感じました。 私は涙もろく、別れのエピソードを読むとすぐに泣いてしまうのですが、 この作品については、泣くことはありませんでした。 面白くなかったというわけではなく、 読んでいて納得のいく別れというか、納得させられる別れだったために 泣けなかったのだと思います。 ページ数は300ほどですが、 最後の100ページがかなり読み応えあります。 文体にも慣れ、作中の人間関係も把握してきたころに、 そしてタイトルから“別れ”はやってくるとわかっていたのに、 衝撃を受けました。そして納得しました。 ライトノベルやアニメ好きには受ける内容になっていると思うので、 そのうちアニメ化されると思います。 読みづらい文体も映像では緩和されると思うので、 アニメ化されれば結構ヒットするだろうなと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
某新聞の書評欄に載らなかったら、先ず読まなかった本である。角川スニーカー文庫は聞いた事があるので大型書店に行き、文庫コーナーの角川文庫の近くだろうと探したが見当たらない。仕方がないので書店員に聞くと、漫画コーナーに連れて行かれ戸惑った。まさか、漫画? 手に取ると漫画と見紛う装丁だが、ここまで来たら引き返せない。某新聞の書評を信じよう。 高校生の出会いと別れの小説だが、主要登場人物は4名で、郷津香衣、諏訪隆生、丸山龍輝、峯村セリカの順で話が展開していく。プロローグとエピローグが郷津香衣なので、どうやら香衣と次の諏訪隆生がカップルで、プロローグの別れのシーンは香衣が隆生を見送るのだろう。そして次に、回想という形で振り返っていく。2名だけなら直球すぎるので、龍輝とセリカを絡ませるのだろう。 一人称形式なのでスラスラと読める。こういうのをライトノベルというのだろうか、地方の高校生の生態が垣間見られて興味深い。ただ、隆生が私的には好みなのに、嫌な面が出てくるし、逆に龍輝が私的には適わないのに、好ましく描かれ、香衣の相手がどちらなのか、単純ではなくなる。 それよりも何よりも峯村セリカの章で、ここまで高校生の青春って良いもんだなと思っていたのが、暗転する。このギャップがすごい。ライトノベルっぽいのが吹き飛ぶ。これを最終話に持ってきたのがプロットとして巧い。作者のたくらみにまんまと乗せられた。そうなると、冒頭の別れのシーンも単純に女性が送るという図式も変わってくるのかなと思う。 このように後半は重いが、引きずらない微妙なところで着地し、私の意図していた展開ではないが、良い意味で裏切られ、角川文庫ではない、これが角川スニーカー文庫なんだなと、妙なところで納得した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほど読むのに時間がかかった本は久しぶり。全く面白いと思えず、かなりちんたら読んでいたせい。面白くないなら読まなければいいのかもしれないが、金を出して買ったのに読まないで捨てるというのも…ということで。 ジャンルとしては青春群像もの。4人の人物をそれぞれ中心に描いた話が1話ずつあり、それぞれの中学~高校の印象的なシーンを切り出した感じ。 この作品、何が読みにくいって、文体が読みにくい。それぞれの話は主人公となる人物の一人称で描かれているのだが、それがほぼ口語調で、なおかつ半分日記のような感じなので、これを小説としては受け入れにくい。 特に第3話は頭の悪いやつが主人公だからか、文体も頭の悪そうな感じに…。比較的普通に読めたのは、第4話くらいだった。 内容の方もなんか微妙。青少年のありのままの行動や心情を描いているといえば聞こえはいいのだが、正直、「ふーん、このくらいの歳ならそういうこともあるよね」程度の感想しか出ない。 ありのままといったって、エンターテイメントとして、もう少し何かあってもいいだろう。特徴的だったのは、同じく第4話くらいか。文体がキツいのもあり、全く感情移入も感動もできなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初読み始めたときは、この作品に対してそこまで興味を持てませんでした。文体軽いし、よくある感じのつまらん恋愛小説かなという程度にしか思っていませんでした。しかし、読み進めていってびっくり。面白いじゃないですか。読むのに集中しすぎて電車を乗り過ごす程度には面白いです。 まだ読んでいない皆様へ。悪いことは言いません。騙されたと思って是非読んでみてください。 因みに、僕が本を読んで泣いたのは一回だけですが、この本で2回目になるところでした。電車の中だったのでこらえましたが。(秋山瑞人という作家の「猫の地球儀」で泣いたのがその一回です) 以下ネタバレ注意です。 『最期の「なんとかする」を実行した続編を見てみたい。』(原文ママ)ととある方がレビューしておりましたが、僕は寧ろ続編は出してほしくありません。蛇足となってしまう気がするので。この終わり方は個人的にかなり綺麗だと思います。まぁこんなこと言っていて続編出たら絶対に買ってしまうのですがw | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
圧倒的な文章量の割にくどくなく、独特のリズミカルな文体。 冗長にならないストーリーに、蛇足の無い伏線。 過不足の無い構成は、いったいどこまで計算されているのか。 読んでいて退屈な瞬間がありません。 極上の娯楽です。 一度ハマるとクセになり、脳内の何かが分泌される中毒性すらあります。 紙上の麻薬・・・もとい魔薬、魔法のおクスリです。合法です。 私は、大澤めぐみ先生の作品が大好きになりました。 今後の活躍に期待しつつ、今は『カクヨム』に掲載されている作品を少しずつ楽しみたいと思います。 ちなみに、『ひとくいマンイーター』を読んだ私は、まんまといろはす梨を買ってしまいました。 なので、いずれ抹茶クリームフラペチーノも買うのでしょう。 作品の一端を体感できる楽しみがあるので、これからも実在の固有名詞をちょこちょこ出していただきたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれの視点で話が進む青春もの。 ラノベと言うより一般に近い作品だと思いました。 面白かったのですが、何というか、結局作者は何を伝えたかった(何をカタルシスにしたかった)のかなぁ、と少し消化不良な感じではあります。 確かにそれぞれがうまく交わって、一つの背景の中で様々な立場と思惑と青春があるのは面白かったのですが。 その意味でも一般に近いのかなと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おにぎりスタッバーで衝撃的なデビューをとげた、天才 大澤めぐみの最新作。2作目はデビュー作の外伝だったが、本作は新作。そして名作。あいかわらずの膨大な文書量と高密な描写で、大澤めぐみワールドに引き込まれる。読み進むにつれ、全ての角度からの情景が繋がっていく快感。見事です。好き嫌いが極端に分かれる作風なので、万人に進められませんが、ハマる人はどっぷりとハマる。そんな作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きなことと出来ることは違う。 香衣と隆生の二人は、目の前の課題をこなすことに精一杯の、似たもの同士だ。この二人の関係が(現時点において)発展しないのは無理もないだろう。 勉強にしろ、サッカーにしろ、特段好きというわけでもないかもしれないけれど、(多少の曲折はあれ)今は自分が出来ることをこなしてゆくだけだ。それはそれで、何らかの結果をもたらすだろう。自分で進んでやっているのか、誰かに、何かにやらされているのかさえわからない。考える余裕もない。でも「自分って何だろう、本当は何をしたいのだろう」と切実に考える必要があるのであれば、考えるものだ。今はとにかくやるだけだ。自分とは何なのかは、時期が来れば自ずと考えることになるだろうし、その時がそれを考えるべき時なのだろう。 セリカと龍輝の二人は苛烈な家庭環境におかれ、自我の構築を手掘りで(自らの手で、素手で)進めなければならない。それは、今なすべき危急にして最大の課題だ。家族は勿論、周囲の連中はクソ野郎ばかりだ。恵まれた環境でのうのうと生きている連中がねたましい。 でも、改めて見直してみれば、損得抜きで自分を見守り、心配し、気に掛けてくれている人がいる…。それに気付かなかったのは、自分から壁を造り、門を閉ざしていただけだったんじゃあないのか?或いは、とにかくそんな余裕さえなく、自身を守るのに必死だったということか? 漂流しそうになる自我を、この世につなぎとめてくれる存在はいないのか…?いた、いるじゃあないか! 誰かの好意や善意に気付いた後、次は自分が周囲の誰かに対してそれを行う番だ。 ※ それぞれが、それぞれの事情を生きている。 他人のことに無頓着で無関心に近かった香衣は、セリカを心から心配するけれど、それは自分の価値観を守る、という機制に発したものではなかったか?という疑いは残る。でも、必死で本気でセリカを追いかけた事は、確かなことだ。美しく尊いその行為にこそ、最大の価値を置きたい…。 龍輝によって、様々な外の世界に導かれ、心を開かれてゆく香衣だが、龍輝に対する好意がそれによって高まったのであるとすれば、今後は二人の価値観や正義感の相性が問われる局面も出現するはずだ。今後の二人はどうなってゆくのだろう? 龍輝にとって香衣は、ともすると漂流しそうになる自我を、この世に繋ぎ止めてくれる、まさに天使に他ならない。一方、不良と言われ学内の恥部と言われている龍輝だが、香衣にとっては世界を案内して目を見開かせてくれる、ある意味、外界と自分の接点を媒介する案内者である。(しかし、それぞれ、相手は単なるトリックスターでしかないのかもしれない。それは…時間が経ってみないと判らないだろう) 対他者関係の築き方は、一朝一夕で変わるものではない。香衣はこれからも同じような他者との向き合いかたを続け、いらぬ苦労をすることだろう。でも、周囲に惑わされずに、自分自身の基準で龍輝やセリカと接することができるという美点によって、香衣は良い出会いに恵まれるだろう。 セリカの、まんべんなく誰にでも接してゆく事ができる性格は、彼女が全否定する母親譲のものであろう。それとセット関係にある彼女の他者に対する興味は、その育ち故に冷徹さをはらんでいる。(或いは、その冷徹さは環境要因によるものだけではなく、セリカを捨てた冷血な父母譲りなのであろうか…)その他者に対する根本的に否定的な視点は、香衣や平井という本心から自分を救おうという意志を持った存在に接することによって、「世の中、案外バカばかりっていうわけでもなさそうだ」という方向へ解かれて行くだろうか?或いは、バカというひとくくりの視点を脱することによって、相手を尊重し合う豊かな相互関係を持つ人間づきあいができるようになるだろうか。 龍輝の父親は、しっかり向き合ってみれば案外立派な人なのかもしれない。でも、母親はちょっと難しそうだ…。でもそれも、もしかしたら向き合い方もあるのかもしれない。 まあ、男子連中は、なんとかやってゆくだろう。 女連中は…、それぞれの癖を持ちながらも、きっとやり抜いてゆくだろう。なんてったって、こんな素敵な時間を経験することができたのだ。自身の持つ基準を信じて他者に接することが出来ること、他者を信じることが出来るということは、自我のバランスの取れた円満な成長に他ならない。この3年間で、彼・彼女らは、そんな意味で確実に成長を遂げた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最期の「なんとかする」を実行した続編を見てみたい。 序盤だけ読むとヒロインの相手を勘違いしがちだが、途中でコロっと入れ替わってしまうのが切なくてとても良い。 各々に事情を抱えながらも、成長していく4人のキャラが立っていてとても引き込まれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
語彙力なくて申し訳ないのだけれども、なんだろう、こういうハッピーエンドでもバッドエンドでもない青春の1ページ的なのを読んでるとなんか泣いちゃいました こういうライト文芸?みたいなのすごい好きです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容は文句なしに面白いです。書き続けて欲しいので星は4つとさせていただきました。 大澤さん、いい物語をありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラノベはタイトルが長い。 作者のエゴや理想をそのまま落とし込んでいるからだ(と思う)。 だから、この作品は春という出会いと別れの季節で、別れに焦点を置いた物語だと想像できる。 いざ読んでみると、早速別れ話。主人公と周りの人達の成長と別れがメインとなっている。 それは青春なのかといえば必ずしもそうではなく、人としての成長の方が強く感じられた。 だから、なのかは分からないが、女性が恋煩いではなく今後の不安に立ち向かっている姿が描かれている。 そして、それが余りにもリアルな描写なので、巷に溢れる「男性が描いた理想の女の子」ではなく、「女性が書いた等身大の女の子」がそこにいる。 これがなんでライトノベルなのだろう…。 なんて思いながら読んでいました。 が、文章やら言葉選びやら、「きゃるーん☆」としていてそれはもう「きゃるーん☆」だから読者も「きゃるーん☆」と読めるわけで。 つまり、☆(ライト)ノベル要素が重たい内容を軽くして読みやすくしているのだ☆ | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!