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迷宮百年の睡魔
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【この小説が収録されている参考書籍】
迷宮百年の睡魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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22世紀を舞台にしたミステリー。 しかし、隔離された島を舞台にしているためか、 中世ヨーロッパを舞台にした ファンタジーのようでもあります。 屈折した感情を持つミチルと 本来感情を持たないはずのロイディの 人間くさい掛け合いがほほえましいです。 自分の存在に苦悩するミチルは 非常に哲学的で、 自身の存在理由などを考えさせられます。 | ||||
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前作「女王の百年密室」とともに、出版社側はミステリとして売っているんですよね。別にジャンルにこだわる訳ではないのですが、ミステリと言われるとちょっと抵抗が強いです。SFと思って読むと、これはなかなか興味深い作品です。 「人」が死んで、その死んだ謎に迫りますが、謎を解くこと自体が目的のいわゆる「本格物」とは違って、近未来を舞台に人が生きるということ、ロボットやアンドロイドに近いウォーカロンの存在意義、謎めいた閉鎖世界の風景を美しく描いています。いかにも森博嗣さんが描く世界といった感じで、この世界に浸ることができればこれほど楽しくて哀しいことはないはずです。 ミチルとロイディの会話はものすごく深くて、つい読み返してしまいます。 評価はSFとして。ミステリなら☆2くらい。 | ||||
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前作「女王の百年密室」とともに、出版社側はミステリとして売っているんですよね。別にジャンルにこだわる訳ではないのですが、ミステリと言われるとちょっと抵抗が強いです。SFと思って読むと、これはなかなか興味深い作品です。 「人」が死んで、その死んだ謎に迫りますが、謎を解くこと自体が目的のいわゆる「本格物」とは違って、近未来を舞台に人が生きるということ、ロボットやアンドロイドに近いウォーカロンの存在意義、謎めいた閉鎖世界の風景を美しく描いています。いかにも森博嗣さんが描く世界といった感じで、この世界に浸ることができればこれほど楽しくて哀しいことはないはずです。 ミチルとロイディの会話はものすごく深くて、つい読み返してしまいます。 評価はSFとして。ミステリなら☆2くらい。 | ||||
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読んでいて、こんなに独特な感覚になるミステリーは珍しい。 無理を承知で強引にたとえるならば、コリン・デクスターの<モース警部シリーズ>のように、深い霧の中を彷徨うような、頭にもやがかかったような、そんな世界で読者を引きずり回す。 デクスターの本の場合は、読者に謎めいた事件を提示し、主人公が誤った推理を何度も重ねながら真相に近づいていくという独特のストーリー進行がその感覚の原因だった。 一方、この本は、主人公ミチルと相棒ロイディを取り巻く、<世界の不確実さ>がカギを握っている。自分が自分でないような、他人の目で別の世界を見るような、そんな描写が続くのは、これがSFだから。 22世紀という舞台設定だからこそ実現したアクロバティックなトリックは、種が明かされると今度は読者が考え込んでしまうような、非常に哲学的な意味をも含んでいる。 これは3部作の2作目ということなので、全部刊行されたところで、一気に通して読んでみたいところです。 | ||||
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読んでいて、こんなに独特な感覚になるミステリーは珍しい。 無理を承知で強引にたとえるならば、コリン・デクスターの<モース警部シリーズ>のように、深い霧の中を彷徨うような、頭にもやがかかったような、そんな世界で読者を引きずり回す。 デクスターの本の場合は、読者に謎めいた事件を提示し、主人公が誤った推理を何度も重ねながら真相に近づいていくという独特のストーリー進行がその感覚の原因だった。 一方、この本は、主人公ミチルと相棒ロイディを取り巻く、<世界の不確実さ>がカギを握っている。自分が自分でないような、他人の目で別の世界を見るような、そんな描写が続くのは、これがSFだから。 22世紀という舞台設定だからこそ実現したアクロバティックなトリックは、種が明かされると今度は読者が考え込んでしまうような、非常に哲学的な意味をも含んでいる。 これは3部作の2作目ということなので、全部刊行されたところで、一気に通して読んでみたいところです。 | ||||
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『女王の百年密室』に続く第二弾。 前作に続き、登場人物は主人公ミチルとその相棒ロイディ。2人は世界との交流を拒絶した島イル・サン・ジャックで奇妙な殺人事件に遭遇します。起こるはずのない条件下での不可解な殺人。ミチルとロイディは犯人と疑われながらも彼らなりの方法で事件の真相に迫っていきます。 いつも人生に対して何かを諦めているようで、自分の存在意義を探しているミチル。 ミチルと主従関係の立場でありながら、ミチルにとって唯一の友達であるロイディ。ロイディは頭脳明晰でどのような条件下でも冷静な判断をするウォーカロン(機械)ですが、人間的な思考回路を持っており、2人の何気ない会話のやりとりがとても面白いです。 物語は全体的に静かな印象。そのぶん登場人物達の会話が際立っています。そして、物語全体がオブラートに包まれているかのようにほんわりと描写されているので、事件についても酷く残虐な印象はなく、夢の中での出来事を見ているようです。 そして驚愕のラスト。全く予測もしていなかった結末でした。 頁をめくる手が止まらず、睡眠不足になること請合いです(笑) | ||||
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『女王の百年密室』に続く第二弾。 前作に続き、登場人物は主人公ミチルとその相棒ロイディ。2人は世界との交流を拒絶した島イル・サン・ジャックで奇妙な殺人事件に遭遇します。起こるはずのない条件下での不可解な殺人。ミチルとロイディは犯人と疑われながらも彼らなりの方法で事件の真相に迫っていきます。 いつも人生に対して何かを諦めているようで、自分の存在意義を探しているミチル。 ミチルと主従関係の立場でありながら、ミチルにとって唯一の友達であるロイディ。ロイディは頭脳明晰でどのような条件下でも冷静な判断をするウォーカロン(機械)ですが、人間的な思考回路を持っており、2人の何気ない会話のやりとりがとても面白いです。 物語は全体的に静かな印象。そのぶん登場人物達の会話が際立っています。そして、物語全体がオブラートに包まれているかのようにほんわりと描写されているので、事件についても酷く残虐な印象はなく、夢の中での出来事を見ているようです。 そして驚愕のラスト。全く予測もしていなかった結末でした。 頁をめくる手が止まらず、睡眠不足になること請合いです(笑) | ||||
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2003年6月25日リリース。2000年7月10日リリースの『女王の百年密室』の続編というかアナザ・ストーリー。ミチルとロイディが再び登場する。 S&Mシリーズの最終作『有限と微小のパン』では四季の作ったロール・プレイング・ゲームが登場するが、この二作はまさに森式RPGと言えるだろう。四季の作ったRPGはこんなふうになるのではないかと思えてくる。ゲームのキャラクタのような登場人物がゲームの中のような動きでストーリーを作っていく。読者はロイディを連れてゲームの中を冒険する。そんな小説に仕上がっている。それが楽しいかどうか、がこのストーリーの価値を決めている。 閑話休題。2004年6月7日リリースの別冊宝島森博嗣本のキャラ人気投票では、小鳥遊練無→西之園萌絵に続きロイディは第3位の人気キャラクタに選ばれている。(●^o^●)MORI LOGでは現在、軽井沢・横川・碓氷峠で列車模型を堪能しているらしいく伝えている森氏に続作を期待したい。 | ||||
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『女王の百年密室』の続編というかアナザ・ストーリー。ミチルとロイディが再び登場する。 S&Mシリーズの最終作『有限と微小のパン』では四季の作ったロール・プレイング・ゲームが登場するが、この二作はまさに森式RPGと言えるだろう。四季の作ったRPGはこんなふうになるのではないかと思えてくる。ゲームのキャラクタのような登場人物がゲームの中のような動きでストーリーを作っていく。読者はロイディを連れてゲームの中を冒険する。そんな小説に仕上がっている。それが楽しいかどうか、がこのストーリーの価値を決めている。 | ||||
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2003年6月25日リリース。2000年7月10日リリースの『女王の百年密室』の続編というかアナザ・ストーリー。ミチルとロイディが再び登場する。 S&Mシリーズの最終作『有限と微小のパン』では四季の作ったロール・プレイング・ゲームが登場するが、この二作はまさに森式RPGと言えるだろう。四季の作ったRPGはこんなふうになるのではないかと思えてくる。ゲームのキャラクタのような登場人物がゲームの中のような動きでストーリーを作っていく。読者はロイディを連れてゲームの中を冒険する。そんな小説に仕上がっている。それが楽しいかどうか、がこのストーリーの価値を決めている。 閑話休題。2004年6月7日リリースの別冊宝島森博嗣本のキャラ人気投票では、小鳥遊練無→西之園萌絵に続きロイディは第3位の人気キャラクタに選ばれている。(●^o^●)MORI LOGでは現在、軽井沢・横川・碓氷峠で列車模型を堪能しているらしいく伝えている森氏に続作を期待したい。 | ||||
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『女王の百年密室』に続き、ミチルとロイディの旅を描く第二章。 舞台は22世紀。海に囲まれた島イル・サン・ジャックで起こる殺人事件を主軸に、 サエバ・ミチルとウォーカロン(ロボット)のロイディら、魅力的な登場人物が活躍する。 喜怒哀楽が顕著なミチルと、感情のない(が、どこか人間味のある)ロイディの 生真面目な会話がとても面白い。 謎解きあり、アクションあり、恋愛ありの贅沢な一作。 また森さんの書かれる未来の世界観が、緻密でリアルで非常に興味深い。 この物語は三部作とのことだが、一作一作が簡潔しているので安心して読める。 とりあえず『女王の百年密室』と『迷宮百年の睡魔』を読破して、次作を待ちましょう。 | ||||
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『女王の百年密室』に続き、ミチルとロイディの旅を描く第二章。舞台は22世紀。海に囲まれた島イル・サン・ジャックで起こる殺人事件を主軸に、サエバ・ミチルとウォーカロン(ロボット)のロイディら、魅力的な登場人物が活躍する。喜怒哀楽が顕著なミチルと、感情のない(が、どこか人間味のある)ロイディの生真面目な会話がとても面白い。謎解きあり、アクションあり、恋愛ありの贅沢な一作。また森さんの書かれる未来の世界観が、緻密でリアルで非常に興味深い。この物語は三部作とのことだが、一作一作が簡潔しているので安心して読める。とりあえず『女王の百年密室』と『迷宮百年の睡魔』を読破して、次作を待ちましょう。 | ||||
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近未来でウォーカロンのロイディと行動するミチルの物語。 前作「女王の百年密室」を読んでない方には、十分楽しめないかも。 個人的には森作品のシリーズで好きな方に位置するが、多分独特の世界観を持つ筆者の作品で、設定が近未来というのが科学的に作品を咀嚼しやすくしてくれているからかも。若干の謎が残るが、それも推測出来る感じで書かれているので読後はすっきりする。 | ||||
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まず最初に,本書は「女王の百年密室」の続編としてかかれてるのでそちらを先に読まれることをおすすめする. 前作同様,サエバミチルが主人公であり今回も新たな街を訪ねて不思議な事件に巻き込まれていく.森氏独特の未来感やロボット(機械)に対する考え方が非常に良く出た本であり,それがこの本の最大の特徴でもあり魅力でもある.しかもしっかりとミステリとしての面白さも盛り込まれているところがこの作品のすごいところ. | ||||
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まず最初に,本書は「女王の百年密室」の続編としてかかれてるのでそちらを先に読まれることをおすすめする.前作同様,サエバミチルが主人公であり今回も新たな街を訪ねて不思議な事件に巻き込まれていく.森氏独特の未来感やロボット(機械)に対する考え方が非常に良く出た本であり,それがこの本の最大の特徴でもあり魅力でもある.しかもしっかりとミステリとしての面白さも盛り込まれているところがこの作品のすごいところ. | ||||
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約100年後の世界。海原の長い道の先に浮かぶ城塞都市「イル・サン・ジャック」。その宮殿への訪問者、サエバ・ミチルと相棒ロイディの前に現れる、不可思議な死体。事件の謎が解かれる時、この小さな王国の秘密も明かされる。 街が謎。人が謎。「キノの旅」なんかが好きな人は、きっと気に入ると思います。 幸福な人工の楽園で、人間の「生と死」の意味を容赦なく問う前作「女王の百年密室」で残された謎も一部明かされるので、可能なら前作もぜひ。傑作です。 | ||||
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約100年後の世界。海原の長い道の先に浮かぶ城塞都市「イル・サン・ジャック」。その宮殿への訪問者、サエバ・ミチルと相棒ロイディの前に現れる、不可思議な死体。事件の謎が解かれる時、この小さな王国の秘密も明かされる。街が謎。人が謎。「キノの旅」なんかが好きな人は、きっと気に入ると思います。幸福な人工の楽園で、人間の「生と死」の意味を容赦なく問う前作「女王の百年密室」で残された謎も一部明かされるので、可能なら前作もぜひ。傑作です。 | ||||
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「女王の百年密室」は素晴らしい作品でした。未来風の状況設定は、現代の設定では書けないトリックのためではなく、作者の思考をより素直に表現するためのものでした。その象徴ともいえるロイディ (犀川助教授シリーズの国枝助手をさらに極端にしたようなキャラ)に心酔したものです。あの設定でもう一作書いてくれるというだけで嬉しかったのですが、やはり森博嗣です。前作との関連は、浅すぎず、かといってこじつけでもない絶妙な配合です。正直いって V シリーズにはちょっと物たりなさを感じていたので、こうした良質な連続書きおろし長編が読めて、本当に幸せです。謎解きをエンタテインメントとして楽しみつつ、森博嗣の思考をじっくり味わえる作品です。読者が何を求めているか把握していて、それをちょっとハズして攻めてくる、おなじみの文体です。「迷宮百年の睡魔」また、頭をこねくりまわしてくれました。今夜はよく眠れそうです。 | ||||
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「女王の百年密室」は素晴らしい作品でした。未来風の状況設定は、現代の設定では書けないトリックのためではなく、作者の思考をより素直に表現するためのものでした。その象徴ともいえるロイディ (犀川助教授シリーズの国枝助手をさらに極端にしたようなキャラ)に心酔したものです。あの設定でもう一作書いてくれるというだけで嬉しかったのですが、やはり森博嗣です。前作との関連は、浅すぎず、かといってこじつけでもない絶妙な配合です。正直いって V シリーズにはちょっと物たりなさを感じていたので、こうした良質な連続書きおろし長編が読めて、本当に幸せです。謎解きをエンタテインメントとして楽しみつつ、森博嗣の思考をじっくり味わえる作品です。読者が何を求めているか把握していて、それをちょっとハズして攻めてくる、おなじみの文体です。「迷宮百年の睡魔」また、頭をこねくりまわしてくれました。今夜はよく眠れそうです。 | ||||
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