Φは壊れたね

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

Φは壊れたねの評価:

3.02/5点 レビュー 87件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.02pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 21〜38 2/2ページ
No.18
(4pt)

今後に期待です。

ギリシャ文字シリーズになるのか、森氏の新シリーズ。
 Φ(ファイ)は、ギリシャ文字の1つ。アルファベットで書くと、"Phi"です。数学では、オイラー関数で使われるようです。 森氏のすごいところは、推理小説なのに殺人事件なんてどうでもいいこ、と思わせるところだと私は思います。つまり事件が解決することが重要ではないのです。 「思考の過程」こそが最も重要な要素。本作では、新しい登場人物の紹介が中心なので、ラジカル&ロジカルな面はやや抑えられていますが、読むだけで一時的にせよ、頭が活性化されますね。 P.S.
 ギリシャ文字シリーズと推測したのは、次作の予定が『θは遊んでくれたよ』だからです。本当は星3つですが、次回作からの期待をこめて4つです。
φは壊れたね (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.17
(5pt)

素直に面白く書けてます

飾ったり気負ったりしないで書けているなあ、と感じました。森作品は「F」を最初に読んだので「ずっと読んでいきたい」と思いましたが、「黒猫の三角」からの V シリーズを最初に読んでいたら、続きを読みたいとは思わなかったような気がします。今回の「φは壊れたね」については、これを最初に読んでいたとしても大好きになっただろうと思えます。素晴らしい世界観、描写力です。とはいえ、予習しておけばさらに美味しいのが森博嗣。今回は、「森博嗣のミステリィ工作室」で激賞していた笠井潔の矢吹駆シリーズと、S&M シリーズ「幻惑の死と使途」を読んでおくようお勧めします。ただ、「幻惑」のなかにヒント (というか答え) が出ていますし、本作の謎解きはさほど難しくないので、トリックに (だけ) こだわる人の評価は下がるかもしれません。今回はテーマが純文学っぽい微妙な命題なので派手さはありませんが、秋、ひとり静かに読んで思索にふけるのにちょうど良い本だと思います。
φは壊れたね (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.16
(5pt)

お帰り!!

やっぱり森作品で一番は西之園シリーズでしょう!
否定的なレビューもありますが、そんなのはただ読み方が浅いだけだと思っていいでしょう。
稀に見る矛盾や無駄の無い、キレのある文章は健在。
少し大人になった萌絵が見られます。
☆お勧めです☆
φは壊れたね (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.15
(5pt)

四季~秋~から一年後の物語

この物語では西之園萌絵はD2大学院生になりました。「四季」を読んで、もう西之園萌絵も犀川創平も出てこないんだな・・・と残念に思った方も、新シリーズなんだから新しいキャラクターの活躍が見たい!という方も両方楽しめる内容になっています。森博嗣氏特有のこちらの思い込みの盲点をついたトリックで、ミステリーの枠を超えた作品として楽しめます。逆に言うと純粋に謎解きをしたい!という方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
φは壊れたね (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.14
(4pt)

曖昧さ

新シリーズついに稼動ですね。  Vシリーズの時も感じたことなのですが、最初は人物の思考をトレースすることは難しいです。感情移入がしにくというか・・・。本の内容としてはシンプルです。意図的なのかも知れませんが、あまり登場人物の思考部分の文章は少なめのように思いました。それでも詩的な文章は健在です。今回の作品がこれからのシリーズにおいてどのような伏線になっていくのかが楽しみです。

φは壊れたね (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: φは壊れたね (講談社文庫)より
4062758989
No.13
(5pt)

かなり好みの分かれる作品のようですね

他の方のレビューを眺めていると、かなり好みの分かれる作品のようですね・・・
私はとても面白く読むことができました。
また、各章の冒頭にウィトゲンシュタインの論理哲学論考が引用されていてシビレました。

この人の書く小説は、登場人物の心の状態に依存せず、
所与の境界条件から一意に解が求まるところがすごいと思います。
それも、よくできた興味深い問題であるところが良いです。

最後はすっきりしない終わり方だという方もいるようですが、
この本に論理哲学論考が引用されているところからして、
この終わり方がもっともしっくりくる、と私は思っています。

だって、およそ明晰に語りうること(境界条件から導かれるトリック)は、
明晰に語っているわけだし、語りえないこと(動機)については、
沈黙するしかないって、そういうコンセプトなわけですから。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.12
(4pt)

Gシリーズ第一弾

S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季の次に当たるGシリーズの最初の一巻。
印象的にはS&M・Vシリーズの後日談といったところでしょうか。
時系列では『四季 秋』の後のストーリーです。
旧作を知らなくても読めないこともないのですが、順に読んできた方向け(悪く言えばファン向け)の本になっています。
今シリーズのムードメーカーでもある加部谷恵美はともかく、新キャラである山吹早月(四季にちょい役で出てますが)と海月及介のキャラが何となく弱いのが気になるところ。
逆に言えば旧作の西之園や犀川、Vシリーズの四人組などのキャラが濃すぎたのですけど(笑)
今後の展開が気になると言う点ではシリーズ一作目としては成功なのかな?
推理小説としては短編でやるようなトリックなのでちょっとガッカリ感が……。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.11
(4pt)

コピー・ライター的センスが凄い

2004年9月5日リリース。所謂Gシリーズの第一弾。西之園萌絵再びではあるが作者的には海月君が主人公なのだろう、このシリーズ。(●^o^●)
まず『φは壊れたね』というタイトルに感心した。このタイトルで人を引きつけるコピー・ライター的センスは森博嗣は飛び抜けている。凄いな、と思う。そういえばこのマークは空集合のマークだったな、と頭のどこかで思い出す。でも森のことだから開けた穴を貫いているカタチを示したモノみたいなオチが出てきそうな予感もした(違ったが(●^o^●))。ストーリー的にはVシリーズ最後の『赤緑黒白』と似た感じを持った。
閑話休題。オレンジのメッシュを入れた西之園萌絵というのもいかがなものか、ちょっと想像しがたいぞ。(●^o^●)
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.10
(4pt)

新境地

 従来の森作品よりも、さらに短く簡略化されたものになっている。四季シリーズと同じく、上下二段組になっていないし。 四季シリーズはちょっとがっかりだったので、新たな出発点として期待して読んだが、なかなかに味わい深かった。探偵役が萌絵じゃなくなってるが、それでも構わないような気がしないでもないけど、Vシリーズなんかに比べてキャラの質が落ちてきている気がする。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.9
(4pt)

「本格」への悪意

新本格ともなれば「見せトリック」というものが存在する。作者は本当は叙述トリックがやりたいのだけど、それでは読者の目を引かないかも知れないので、囮として密室トリックもいれておこうか、といったやり方だ。この場合、読者によっては「見せトリック」しか気付かず、それだけの作品だと思い込んでしまう、という場合が起こりうる。ミステリはネタバレを禁じる世界なので、理解できない読者が、自分で気付かない限り、永遠に誤解したまま終わる可能性も高い。そして森博嗣ともなれば、作者が書きたかったことが何なのか、表面的な事件を追っただけではわからないまま、ということは往々にして起こる。読後、ずっと後になって、あるいは再読時に、初めて「本当はこうだったのか!!」と気付かされたりする。「黒猫の三角」もミステリのタブーに挑んだ作品だったが、今作の過激さは、決してそれが明確に示されないことも含んでいるだろう。「Φ」は空集合、「空っぽ」が「壊れ」ても、何も壊れていないに等しい。しかし、本当は「空」ではない。比喩的に言えばここで壊されているのは「魅力的な謎」あるいは「本格テイスト」といったものではないか。作者は、「本格」を壊し、「空」と置き換えようとしている。ものものしい事件が起き、人気のある過去作品のキャラクターが登場する。しかし、結局彼らは活躍せず、主役は新たなキャラクタ達であり、事件も、犯罪も動機も"トリックも"あるにはあるのだが、その性格を考えれば「空騒ぎ」に等しい。何事もなかったかのように事件は収束していく。期待を裏切りたかった? それとも空っぽの物語を書きたかったのか? いや、私には、「本格なんて幻想だろう?」という、読者への"思ってても実際に口にしてはならないひと言"に聞こえる。以下は作中からの引用はなく、私からの比喩である。「そんなのは小説の作中人物の言い回しであって、実際にはしない。」と、"小説の作中人物"に言わせてしまったら、普通、世間ではギャグとして扱われるだろう。しかし、誰もそういう意図だと気付かない作品を書いてしまったらどうだろうか。そこにある本気の悪意、痛烈な皮肉を感じて欲しいと思う。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.8
(5pt)

この本は面白いなぁ

母が好きな作家で、回って来る本を読んでいたので著者の本は一応全て知っているのですが、その中で1番好きです。まず、ダラダラとしたセリフや思考がない。私的にはまずそこにビックリ。とても読みやすくチラリとのぞくセンスのいいセリフが余計光っている気がします。相変わらず隙をついた事件のトリック。今回からのシリーズの探偵役の豹変ぶりもイイです。犯行にいたった心理は『こうだ!』という表現はなく、読者が考えるようになっています。うーんこれは次回作が楽しみなシリーズの始まりであります。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.7
(5pt)

戦慄の一作

僕は読後、背筋がゾクゾクとしました。森作品はここまで到達しえたかと。まずトリック。かなり凄まじい。それをこんなにもあっさりと書く。中には作中の人物が「これは凄い事件だ!」と言わないとそう感じられない方もいるようですが。このトリックは原稿用紙千枚以上の作品ですら支えうるものです。そして無駄が一切ない文章。量があれば「大作」と思う人もいるでしょうから物足りなさを感じる方はやはり多いようです。でもね、森先生は「大作」を目的にしたのではありません。切れ味。これです。僕が戦慄したのはまさにそれによるもの。「長編でこの味を出せるのか!」この衝撃。そしてこれをさらりと見せる森博嗣の力。森作品は百冊近く読んでいるというのに、この最新作でさらに新しいものを見せられるなんて・・・。森博嗣の視線はどこまで高見を向いているのだろうか・・・。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.6
(4pt)

よりリアル、よりアンチ

私の感想は、これまでの森作品とくらべてよりリアルで、ほかの本格ミステリィにたいしてよりアンチ。他の方の感想にもあったが、従来のシリーズより人物の思考の叙述量が少なく会話文が多くなったと私も感じた。キラリと鋭い思考が森作品の醍醐味、凄さだと私は思うが、それが直接見えなくなっている。会話からその人の思考や感情をトレースすることを強いられる。これがとくに森作品に親しんだ人にとっては、物足り無さや感情移入のしにくさ、普通に見える登場人物につながっていると思う。でも、私たちの世界はこれがリアル(作品として客観的とも言えるかな)。他者の思考をそのまま知ることはできず、会話や文章など外に出された言葉から他者への認識、他者との関係をきずいていることが多い。また、言葉にはならないがその人の生き方のうちに見て取れるときもある。ヴィトゲンシュタインの引用もその意味ではとても印象的。もしこの新シリーズに、新しい技巧的な軸があるとすればそれかもしれない。謎解き、トリック、密室についても、人によってはあっさりしたものに感じるはず。私もそう感じた。けれど、これも森作品にとっての新しい挑戦、テーマのひとつだと思う。とあるエッセイで森氏も書いておられたが、大きな装置(大ドンデンガエシ、機械仕掛け、叙述トリック等々)で読者をゾクッとさせる本格ミステリィはすでに数多ある。今作ではそのゾクッと装置をこれまでのミステリィの核には求めていない。どこでゾクッとするかというミステリの核がわざとずらされている。あるいはゾクッとするその感じ方自体を変えている。その意味でよりアンチ。私なりにゾクッとするところはあったが、ゾクッゾクッ(強調して2回)とまで来るところがなかった。私の感度がにぶいか、今作の切り口と相性があわなかったか。次作以降ではあるかもしれないと大いに期待。その意味で星1つマイナス。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.5
(4pt)

今後に期待です。

 ギリシャ文字シリーズになるのか、森氏の新シリーズ。 Φ(ファイ)は、ギリシャ文字の1つ。アルファベットで書くと、"Phi"です。数学では、オイラー関数で使われるようです。 森氏のすごいところは、推理小説なのに殺人事件なんてどうでもいいこ、と思わせるところだと私は思います。つまり事件が解決することが重要ではないのです。 「思考の過程」こそが最も重要な要素。本作では、新しい登場人物の紹介が中心なので、ラジカル&ロジカルな面はやや抑えられていますが、読むだけで一時的にせよ、頭が活性化されますね。 P.S. ギリシャ文字シリーズと推測したのは、次作の予定が『θは遊んでくれたよ』だからです。本当は星3つですが、次回作からの期待をこめて4つです。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.4
(5pt)

素直に面白く書けてます

飾ったり気負ったりしないで書けているなあ、と感じました。森作品は「F」を最初に読んだので「ずっと読んでいきたい」と思いましたが、「黒猫の三角」からの V シリーズを最初に読んでいたら、続きを読みたいとは思わなかったような気がします。今回の「φは壊れたね」については、これを最初に読んでいたとしても大好きになっただろうと思えます。素晴らしい世界観、描写力です。とはいえ、予習しておけばさらに美味しいのが森博嗣。今回は、「森博嗣のミステリィ工作室」で激賞していた笠井潔の矢吹駆シリーズと、S&M シリーズ「幻惑の死と使途」を読んでおくようお勧めします。ただ、「幻惑」のなかにヒント (というか答え) が出ていますし、本作の謎解きはさほど難しくないので、トリックに (だけ) こだわる人の評価は下がるかもしれません。今回はテーマが純文学っぽい微妙な命題なので派手さはありませんが、秋、ひとり静かに読んで思索にふけるのにちょうど良い本だと思います。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.3
(5pt)

お帰り!!

やっぱり森作品で一番は西之園シリーズでしょう!否定的なレビューもありますが、そんなのはただ読み方が浅いだけだと思っていいでしょう。稀に見る矛盾や無駄の無い文章は健在。お勧めです。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.2
(5pt)

四季~秋~から一年後の物語

この物語では西之園萌絵はD2大学院生になりました。「四季」を読んで、もう西之園萌絵も犀川創平も出てこないんだな・・・と残念に思った方も、新シリーズなんだから新しいキャラクターの活躍が見たい!という方も両方楽しめる内容になっています。森博嗣氏特有のこちらの思い込みの盲点をついたトリックで、ミステリーの枠を超えた作品として楽しめます。逆に言うと純粋に謎解きをしたい!という方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922
No.1
(4pt)

曖昧さ

 新シリーズついに稼動ですね。  Vシリーズの時も感じたことなのですが、最初は人物の思考をトレースすることは難しいです。感情移入がしにくというか・・・。本の内容としてはシンプルです。意図的なのかも知れませんが、あまり登場人物の思考部分の文章は少なめのように思いました。それでも詩的な文章は健在です。今回の作品がこれからのシリーズにおいてどのような伏線になっていくのかが楽しみです。 
Φは壊れたね (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: Φは壊れたね (講談社ノベルス)より
4061823922